精神的な距離感の近すぎる職場の人間関係の特徴・例

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仕事そのもの好きでも、仕事の人間関係が自分に合っていないと感じてストレスを感じたり、仕事を辞めたくなる気持ちに駆られる人がいます。

特に、人間関係の距離感の近さが自分には合っていないと感じると、多くの人は不快感を感じて、その職場から離れたくなるものです。

しかし、仕事の場合は簡単に仕事をやめようものなら、収入がなくなくなって生活に困る不安があるので、我慢して合わない距離感自分には合っていない距離感の職場に居続ける問題があります。

その他にも、従業員のプライベートに平気で介入したり、まるで監視するかのように休みの日の過ごし方を探ってくることも、距離感の近さゆえに起きる問題のひとつです。

今回はそんな距離感の近すぎる職場の人間関係の特徴と例についてお話しいたします。

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距離感の近すぎる職場の人間関係の特徴・例

いわゆる「アットホームな職場」である

言われる「アットホームな職場」と言う言葉は、距離感の近さをよく表している言葉だと感じます。

一般的に、アットホームな職場の例と言えば…

  • 社員同士の仲間意識や一体感が強く、運動部・体育会系のような組織。
  • 平日は飲み会、休日はバーベキューやスポーツ活動など、社員同士で楽しむイベントや部活動が盛ん。
  • 「社員は家族です」という態度を取り、会社(経営者)と従業員は親子のような親密な関係として捉えている。

など、人間関係の良さが感じ取れる職場のことです。

ただし、この人間関係の良さが仇となり、公私混同して社員のプライベートを奪ってしまったり、仕事とプライベートの境目があやふやになり長時間労働・休日出勤を招く懸念があります。

アットホームさを楽しめる人からすれば、ぴったりの職場かもしれませんが、仕事とプライベートをはっきり分けて、自分だけの時間を持てる働き方を希望している人からすれば、性に合いません。

なお、ネット上では「アットホームな職場=待遇や仕事内容に魅力がなく、人間関係の良さだけが唯一の魅力なブラックな職場」と語られる事が目立ちます。

アットホームという言葉の裏に隠されている意図を確認する意味でも、同業他社との比較、職場の年齢層、業種、離職率、昇給の頻度、などのあらゆる情報をもとに、アットホームな職場を見るスキルが大事であると感じます。

仲間意識の強さが同調圧力を招いている

ビジネスライクでドライな人間関係と比較するすると、アットホームで仲間意識が強いと人間の方が、親しみやすくて居心地が良いと感じることでしょう。

しかし、仲間意識の強さがエスカレートし、集団のために自分の個人的な意見を抑えることを良しとする圧力が働くことで、自分の自由が失われることもあります。仲間意識の強さは、それだけ同調圧力の強さと密接ということです。

お互いに適度な距離感を持っている間柄であれば、自分の考えも他人も持っているはずだと決めつけず、お互いに違う意見を持ち、それぞれ尊重されるものとして、認め合うことができます。

しかし、距離感が近すぎると、「他人も自分と同じような意見を持っているはずだし、そうあるべきだ」と自他の境目がなくなり、まるで他人を自分の体の一部かと思いこむような考え方をしてしまいます。

なお、同調圧力は多数派のグループが、少数派のグループに対して「俺たちは多数派男だから少数花人は多数派に合わせろよ」と言う多数派の意見に従うべきと言うメッセージを持った圧力になることが大半です。

アットホームな職場を求めている人が多数派であるからこそ、アットホームな職場が維持され、求人情報で堂々と公開されていることを考えれば、自分の時間を大切にしたい人はアットホームな職場を選ばないほうが賢明な判断かもしれません。

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他人のプライベートに干渉していることに疑問を抱かない

他人のプライベートに干渉すると言う無神経な行動していることすら疑問を抱けない事が、距離感の近い職場の特徴です。

社員は家族だと思っているからこそ、その家族の普段の行動…つまり、仕事以外での行動を把握することは、家族であれば当然と言う考えを持ってしまう。そのことが、他人のプライベート詮索する無神経さを招くのです。

プライベートを聞かれる方からすれば、自分の本当の家族でもないのに休日や自由な時間の使い方を教えなければいけないことに苦痛を感じます。まるで自分のプライベートな時間ですらも、会社に支配されて監視されていると恐怖感を覚えてしまうこともあります。

また、もしもこれが男女関係で起きれば、例えば恋人の有無や結婚・出産の予定などを聞き出して相手が不快感を覚えた結果、パワハラやセクハラ問題として発展することも起こりえます。

職場の人間関係に限ったことではありませんが、たとえ親しい間柄であってもその人のプライベートに過度に立ち入る事は、他人から知られたくない秘密を強引に探ろうとする乱暴な行為なので控えるべきでしょう。

家族ぐるみの付き合いがある

同じ職場に勤めている人同士で家族ぐるみの付き合いがあることも、距離感の近さを表す良い例です。

家族同士で会社のイベントに参加するため、仲が良くたいへん良いことだと思われる一方で、職場での立場関係を家族間の交流に持ち込み、家族ぐるみでの公私混同を招く恐れがあります。

いわゆる、人間関係が狭くて濃厚な田舎の職場や家族・親族経営の会社には、こうした家族ぐるみでの付き合いがよく見られます。

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距離感の近すぎる職場の問題点

距離感の近さに対して強く言い出せば、自分の職場での居場所や立場を失う恐れがあるために、なかなか言い出せず距離感の近さに苦しみ続ける事があります。

相手が上司や先輩などの自分よりも立場が上の人であれば、「距離間が近い」と主張することですらも、立場さに逆らい反抗的な態度として受け止められてしまい、職場において不利益を被る事があります。

また、距離間の近さを理由にして、不当な要求を受け入れざるを得ない、断りづらい状況を作り出したり、パワハラ・セクハラなどの各種ハラスメントの温床になることも問題として挙げられます。

更に、組織全体が強い仲間意識が仇となって、組織ぐるみで不正を隠蔽したり、内部告発により不正を外部に訴えた人に対して、「(同調圧力に反旗を翻した)裏切りものである」と強行的な態度を取ることすら自己正当化してしまう組織になる懸念もあります。

そのほかにも、傍観者効果により見て見ぬふりを起こして組織ぐるみの隠蔽を招いたり、集団心理集団極化より自分たちが偏った考えを持っていることすら自覚できず、思考が先鋭化してしまうことも問題です。

距離間が近い職場は、人間関係の和を大事にするいい雰囲気の職場と思われますが、一方で職場の人間関係のためなら、立場の弱い個を犠牲にすることを美徳とする空気を生み出す恐怖と地続きなのです。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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