仕事がうまくいかないという悩みは、仕事をしている大半の人が経験することです。
仕事がうまくいかないのは今だけかもしれないと理解していながらも辛いもので、次第に「会社にいきたくない」「仕事を辞めたい」と思うようになってしまうこともあるでしょう。
なるべく「仕事がうまくいかない」という状態を長引かせないようにするためにも原因と対処法を知っておくことはとても大切です。
今回は、仕事がうまくいかない時に隠れている5つの原因と対処法、そして仕事がうまくいかない時こそ意識すると良い7つの考え方を紹介します。
目次
仕事がうまくいかない時に潜む5つの原因と対処法
仕事がうまくいかない時には主に、以下の5つの原因が潜んでいます。
- 疲労が溜まり過ぎている
- 他人と比較しすぎている
- 新しく始めた仕事に取り組んでいる
- トラブルが多発した
- 人間関係に問題を抱えている
今の状況を改善するには、「仕事がうまくいかない」という壁を乗り越えなければなりません。まずは、仕事がうまくいかない原因を把握すること、そして、自分に合った正しい対処法を試すことが大事です。
少し深呼吸して冷静になり、自分を客観的に見返してみることで、あなた自身の原因を見つけ出すことができますよ。
それでは、仕事がうまくいかないのはなぜなのか、「原因」とそれぞれにあった「対処法」を説明していきます。
1.疲労が溜まり過ぎている
身体的にも精神的にも疲れが蓄積し、仕事の効率が下がってしまっている可能性が考えられます。
仕事の効率が下がってしまうと、普段のように仕事をこなせないので、仕事がうまくいかないと思いがちです。
普段通りに仕事をこなしたいと思うことから、追い込んで仕事をしてしまうと心身ともに休める時間を削ってしまうので、さらに悪循環に陥ってしまいます。
対処法:心身ともにリフレッシュできる時間を作る
まずは、身体も心も休ませてあげることが大事なので、十分な睡眠と休養をとりましょう。
十分な睡眠をとることで。心身のメンテナンスが正常に行われます。気持ちをスッキリさせ、身体が健康であればこそ仕事の効率を高められるのです。
2.他人と比較しすぎている
無意識のうちに、「あの人にはできるのに、私にはできない…」というように他人と比較してしまうことはありませんか?
比較しすぎると、自分の出来ない部分が余計に気になり、「自分は仕事ができない」と過剰に責めてしまいます。
さらに、他人と比較しすぎてしまうことは、自分の負の感情を育ててしまうことにもなるので、決して良いことではありません。
対処法:自分は自分だと割り切る
自分は自分、他者は他者なんだときっぱり割り切りましょう。
「あなただから」できることや「あなたにしかない」良さが必ずあるはずです。
目に見える能力や結果ばかりに捉われず、自分は「誰の何のために」仕事をしているのか、自分の「信念」や「使命」を考えるようにしましょう。
3.新しく始めた仕事に取り組んでいる
新しい仕事にとりかかる場合、誰もが慣れていないため、要領よくこなせずもがいてしまうものです。
「入社したてでもないのに」と焦ってしまうかもしれませんが、部署異動や仕事内容の変更など、環境や仕事のやり方に変化があれば、戸惑ってしまうことがあるのは当然です。
仕事をスムーズにこなせるようになるまでは少し時間がかかると思っておくのが良いでしょう。
対処法:仕事の進め方を見直す
なかなか思うように仕事が進まず悩んでいても、今までと同じ進め方では変化はほとんど期待できません。
なので、上司を参考にしたり、自分なりの方法を試行錯誤して見つけるなど、これまでのやり方とは変化させることを意識しましょう。
よりよくするための方法を自分なりに常に考えていくことで、自分にあったやり方が見つかります。
4.予想外のトラブルが多発した
トラブルが続けざまに起こってしまうと、たとえ自分のせいではなくても「仕事がうまくいかない」と思ってしまうものですよね。
ですが、トラブルはつきもので、あなたの問題ではありません。いわゆる「運」ともいえます。
対処法:仕事はうまくいかないものだと考える
そもそも仕事というものはうまくいかないものだという認識を持っておくと、自分の理想とのギャップに苦しまずに済みます。
想定外のトラブルが起こりうる可能性はいつだってあります。
「仕事は完璧にこなさなくてはならない」と思うと、うまくいかない時に「できない自分」に落ち込んでしまうので、必要以上にハードルを上げることは避けるべきです。
また、トラブルが起こることが当たり前だと思っておくと、普段からトラブルを想定して仕事を進めていくことができるので、いざというときに対処がしやすくなります。
5.人間関係に問題を抱えている
仕事をする上で特に重要なのが、職場での人間関係です。
いくら仕事といってもチームで働いている以上、最低限のコミュニケーションは欠かせません。わからない点があったら確認しなければなりませんし、困っている人がいたら手助けするなどはするべきです。
とはいえ、気が合わない同僚や高圧的な上司と良好な関係を築いていかなければならないのはかなりしんどいですよね。
人間関係で悩んでいる時は、次で紹介する対処法を試してみましょう。
対処法1:仕事上の関係だと割り切る
苦手な人とコミュニケーションをとらなければならないのは、かなりの苦痛ですが、仕事のためだけの関係だと割り切って関わりましょう。
もちろん、職場以外の場所で無理に付き合う必要などないですし、あくまで「自分の給料のために関わっている」と思うと少し気が楽になります。
対処法2:無理に距離を縮めようとしない
人間関係が苦手だと感じる人は、挨拶や仕事に必要な会話だけにとどめて、適度に距離を保つようにしましょう。
職場が同じでも、無理に話を合わせて会話を盛り上げたり、仲良くしなくてはならないわけではありません。無理に距離を縮めようとしなくてもよいのです。
対処法3:部署異動や転職を考える
どうしても今の職場での人間関係が辛いのなら、部署異動や転職するなどして、一度環境を変えてみることをおすすめします。
ただし、部署異動の場合は、異動理由を『人間関係』と正直に書いてしまうのは避けるべきです。
「こういう分野の仕事に興味がある」「こういう仕事に取り組みたい」など、あくまで今の会社で頑張っていきたい、という前向きな気持ちが伝わるようにしましょう。
また、転職を考えている場合は、転職先の目星をある程度つけた状態にしてからが望ましいです。
「仕事がうまくいかない」という壁にぶつかった時に必要な7つの考え方
仕事がうまくいかないときにはつい気持ちが落ち込みがちで、マイナスな考え方をしてしまうことも多いはずです。
自信を失ってしまっているからこそ気持ちは落ち込んでしまうものですが、考え方までネガティブになってしまうのはあまりよくありません。
例え、仕事がうまくいかない状態だったとしても、考え方を変えられるだけで、これまで落ち込んでいたのが嘘のように、前向きに物事を捉えられるようになります。
「仕事がうまくいかない」という辛い壁にぶつかった時はぜひ、次で紹介する7つの考え方を取り入れていくと良いですよ。
1.他者と比較しない
他者の「能力」や「結果」と比べてもなにもメリットなどないので、他者との比較はしないようにしましょう。
相手にできることと自分にできることには違いがあって当たり前です。他者と自分を比べてしまうのは、自分で自分を追い込んでしまうことにもなります。
他者と自分を比較するのではなく、昨日の自分と比較したほうがよっぽど良いですし、成長することにも繋がります。
2.仕事にトラブルはつきもの
仕事は「常にうまくいくのが当たり前ではない」という考え方をしておくと良いです。
うまくいくことばかり考えてしまうと、失敗してしまった時に必要以上に自分を責めてしいますし、理想とのギャップに苦しんでしまうからです。
仕事では想定外のことも起こりうるという考え方を頭に入れておきましょう。
3.小さな成功を探す
日々の仕事の中での小さな成功を探してみましょう。あえて思い出してみると、何かしら成功していることがあるはずです。
小さな成功を集めることは小さなステップを踏んでいくことと同じで、「仕事がうまくいかない」という壁を乗り越えるための勢いを培うことができます。
4.要領は自然と身につく
仕事の要領は数をこなしていくことで身につくものです。
個人差はありますが、継続していくことでどのみち「できなかった」ことが「できる」ようになります。地道に続けてみることが大切です。
5.運次第
時に、仕事がうまくいくのは運次第であることもあります。
「人事を尽くして天命を待つ」ということわざがある通り、自分にできることをし尽くしての結果であれば、悔いなし、つまり悩みようがないんです。
6.今の仕事が人生のすべてではない
仕事がうまくいかない時、頭の中は「仕事」のことでいっぱいになりますが、「今の仕事」が人生のすべてではありません。
当然生きていくためにはお金を稼がなくてはなりません。ですが、「今の仕事」で稼がなくてはならないという決まりはないのです。
どう頑張っても今の仕事が悩みの原因であるならば、一度休暇をもらって「リフレッシュ」したり、転職して「リセット」するのも一つの方法です。
「転職先はいくらでもある」「今の仕事がすべてではない」という考え方を持つことで、今よりも視野を広げることができるでしょう。
7.感情的にならない
仕事がうまくいかない時には感情的になりがちですが、プラスに働くことは何もないので一旦心を落ち着かせなければなりません。
気持ちがいっぱいいっぱいの時は「自分にはできない」「何をやってもうまくいくはずがない」「仕事を辞めよう」などとネガティブな思考が巡ることもあるでしょう。
少なからず表情や態度にも表れてしまうので、周囲に伝わってしまったり、仕事をする上でも空回りしてしまいます。
一度自分のことを客観視して冷静になり、感情をコントロールするように心掛けましょう。
仕事がうまくいかないときにやってはいけないNG行動
当たり前ですが仕事がうまくいかないと精神的にかなりまいって、落ち込んでしまうものですよね。
メンタルがかなり落ち込んでいる時だからこそやってはいけないNG行動があります。自分を過剰に追い込まないためにも次の2つの行動は避けましょう。
感情的になる
仕事がうまくいかないときだからこそ、一呼吸をおいて冷静になることを心掛けましょう。
うまくいっていない時にネガティブな感情的が態度や言葉に露骨に出てしまうと、「関わりにくい人だ」と思われてしまうかもしれません。そうなると、かえって仕事をしづらくなってしまいます。
仕事がうまくいかないまま無理して仕事を続ける
無理をしたまま仕事を続けると、うつ病をはじめとする精神疾患になる可能性も高くなるので注意しなければなりません。
仕事がうまくいかない状況が続けば続くほど、焦る気持ちが増し、心には余裕がなくなっていきます。次第に、「会社に行きたくない」とも思うようになるでしょう。
そんな時は無理して仕事に行かなくても良いのです。少し肩の力を抜くためにも休息できる時間を作ってあげましょう。
仕事がうまくいかない状態が続くときにとるべき3つの行動
誰だって仕事でつまずくことはありますし、悩む時期もあります。
仕事が思うように進められずに悩んでいる時は、仕事がうまくいかない原因をしっかりと理解し、自分に出来る限りの対処法を試みましょう。
それでもやっぱり今の辛い状況から改善しないようなら、転職先を探してみるのがおすすめです。仕事がうまくいかないのではなく、あなたに合う仕事は他にあるからだということも考えられます。
休職する
心身ともに疲れ果ててしまい、仕事がうまくいかない状態が続くようなら休職するのが一つの方法です。一度職場から離れ、心身ともに疲れた自分を休ませてあげましょう。
悩みの原因である仕事との距離をもつことで、心に余裕が生まれるので、冷静な判断や前向きな考え方ができるようになり、休職する前よりも仕事をうまくこなせるようになります。
退職する
休職してみても一向に改善が見られないようであれば、退職して一度リセットしてしまうのも良いでしょう。
無理に頑張り続けた結果、心身を病んでしまってからでは遅いのです。
もちろん、退職する前には、仕事の引き継ぎや退職時に受け取れる給与の確認、次の転職先について考えておく必要があります。
転職する
仕事には誰にだって合う合わないがあるため、思い当たる原因の改善策を試してみても改善しないようなら、転職を視野に入れる必要があります。
転職は決して逃げではありませんし、むしろ楽しいと感じる仕事に就いて生き生きと働くための攻めの行動だと言えるでしょう。
転職するなら在職中でも求人探しができる転職エージェントを活用するのがおすすめです。
「仕事がうまくいかない」と感じたら自分に合った原因と対処法を見極めよう
誰にだって「仕事がうまくいかない」と思うことはあります。
仕事がうまくいかないと、すごく落ち込み自分には向いていない仕事なのかも…と悩んでしまうこともあるでしょう。
まずは現状を改善するために、「仕事がうまくいかない」原因を知って原因に合った対処法を試す必要があります。
今の仕事でうまくいかないと感じるようなら、対処法の一つとして転職先を探してみるのも良いでしょう。
原因を正しく把握し、あなたにあった対処法を見つけることで「仕事がうまくいかない」という大きな壁を乗り越えることができますよ。