コミュ障で「仕事が怖いと」感じている人の悩みと対策

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コミュ障を自覚している人の中には「働くのが怖い」「就職したら怖い目にあう」と漠然とした恐怖や不安を感じている人が少なくありません。

コミュ障であることは、単純に誰かと会話をするのが苦手、空気を読むのが苦手、お互い心地よい距離感を取るのが苦手、と言ったコミュニケーションに関わることが苦手というだけでなく…

  • 仕事の足を引っ張り迷惑がられてしまう。
  • チームワークができずに仕事の邪魔者扱いされる。
  • 職場内でのけ者にされている姿を笑いものにされてしまう。
  • 迷惑をかけていることを上司や同僚から叱責されたり、場合によってはパワハラやモラハラなどの嫌がらせを受けてしまう。

という、辛く厳しいであろう将来像が見えてくるからこそ、働くことに怖さを感じてしまうのです。

今回はそんなコミュ障の人が仕事に感じる怖さとその対策・対処法についてお話いたします。

コミュ障は仕事の何に恐怖や不安を抱いているのか

仕事は自分一人で完結するものではなく、必ず自分以外の誰かと会って話したり、メールを送ったりなどのコミュニケーションが必要になるものです。

コミュニケーション全般に恐怖感を抱いているコミュ障の人は、「仕事=コミュニケーションが必要で怖いもの」と結びつけてしまうのです。

では、具体的にどういった場面や状況において、特に強い恐怖感を覚えてしまうのかについて詳しく見ていきます。

コミュ障そのものに対して叱責を受けること

冒頭でも述べましたが、コミュ障のためにチームワークを乱したり、相手に聞こえづらい話し方(小声、早口、俯いて話すなど)をしていたことに対して、叱責を受けることに対して強い恐怖を覚えてしまうのです。

もちろん、小声や早口などの話の聞き取りづらさに関わることについては、時間をかけてでもいいのでしっかり改善していくことが望ましいのは言うまでもありません。

しかし、コミュ障の人は恐怖を感じるあまりに、会話の場面を避けることばかりに集中し、どうしたらコミュ障が改善するのかについてまで思考が及ばないことが目立ちます。

怖がるばかりで改善はせず、コミュ障であることをそのまま放置するので、時間が経てばまたコミュ障によるミスを招く。そして、余計にコミュ障改善から足が遠のいてしまう負のスパイラルが良く見られます。

チームワークがうまくできるかどうかに不安がある

就職する以上は、チームで仕事を行う場面は避けては通れません。

ただ一人で単純作業を黙々とこなすばかりでなく、チーム全体の仕事の進み具合を確認して連絡を取ったり、必要があれば他の人にヘルプを求める(あるいはヘルプに行く)など、誰かと関わることは、仕事を効率よくこなすためにも大事です。

しかし、コミュ障の人は仕事の進歩を連絡する時に「今連絡してもいい雰囲気だろうか」「連絡したら何か怒られたり、詰められたりしないだろうか」と悩んでしまった結果、連絡が遅れてしまい足を引っ張ってしまう場面が想像できてしまい、働くことに強い不安を覚えてしまいます。

そのほかにも

  • 誰かに助けを求める場面で、相手に気をつかいすぎて言い出せなくなってしまう。
  • 人見知り、早口、小声などのコミュ障の症状のせいで、仕事仲間に余計な心配や迷惑をかけてしまう。
  • 語彙力の乏しさや場の空気の読めなさのせいで職場内で孤立してしまう。
  • 仕事に対するモチベーションの低下からミスを招き、そのことで更に周囲に迷惑をかける。
  • 飲み会や送別会が憂鬱。

など、コミュ障が起因となって起こりうるトラブルの数々が容易に想像できてしまうことから、チームで働くことに対して漠然とした強い不安を覚えてしまうのです。

あがり症、どもり、赤面で恥ずかしい思いをすること

コミュ障の社会人・就活生が苦手としているのは、人前で話す場面です。

人前で話すと、あがり症、どもり、赤面(緊張で顔が赤くなること)を引き起こす。更に、その様子を他の人から指摘されて恥ずかしい思いをすることに強い不安を感じるのです。

プレゼンテーションや営業、接客など人前で話したり説明をする場面は多くの仕事で避けては通れない分、コミュ障の人は「仕事=人前で話して恥ずかしい思いをする」ものと捉えてしまい、強い不安を覚えるのです。

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仕事ができない→リストラ、無職という転落人生にリアリティを感じている

無事に仕事に就くことができても、その後にコミュ障のせいで迷惑をかけたり居づらくなったことが原因となってリストラや退職をする羽目になる。

あるいは、ストレスから精神を病んで仕事を辞めざるを得なくなる…という転落して破滅してしまう人生が簡単に想像できてしまうからこそ、「働くこと=辛い思いをした挙句、破滅する」と結びつけて強い恐怖を感じるのです。

特に若い人は、

  • 大企業の倒産
  • 地方と都市部での経済的な格差
  • 従業員を酷使するブラック企業の存在

など、仕事に関する社会問題を直に感じて育ってきた背景があるため、仕事に対する恐怖感を強く抱く傾向があります。

そして、

  • ニートの社会問題化
  • 中高年の引きこもりの増加
  • (大卒の場合は)奨学金の返済に追われる

など、仕事ができなくなるとどういった怖い目になるかもニュースで見聞きしており、働き続けても不安、仕事をやめても不安というどっちに転んでも不安からは逃れられない状況に苦痛を感じていることもあります。

「働かない」という選択肢も決して楽ではない

もちろん、そこまで怖さを感じている労働に対して「だったら働かない方がいいのでは…?」と思う方も、ひょっとしたらおられるやもしれません。

しかし、働かずにニートとして実家で親の脛をかじりながら生きていくにしても、親がいつまで元気で働けるかどうかを考えれば、働くことよりは安心かもしれませんが、不安で見たくない現実から逃げて先送りしているだけに過ぎません。

もちろん、実家がニートになることを認めない状況を考えられますし、ましてやニートになるという選択をしたことで、今まで付き合ってきた(数少ない)友人・知人との縁が切れてしまい、社会から孤立することによるストレスに苦しむことも考えられます。

また、奨学金を借りて大学に進学している場合になら、働いていないので収入はまずなく、返済できない状態に陥ります。そして、取立て、ブラックリストに記載、訴訟、差し押さえなどの然るべき処置を受けるという、また別の怖さもあります。

「コミュ障だから働かない」と言えれば楽ではありますが、現実はそう甘いものではありません。

怖いからと言って解決を放置しておけばもっと怖いことが起きるからこそ、多少の怖さは我慢して働いて収入を得ていく…このことは、コミュ障を自覚している人であれば、多かれ少なかれ感じているものだと思います。

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コミュ障でも楽に生きるための将来設計

コミュ障とはいえ働かなければもっと面倒で恐ろしいことになるのは明白です。

とはいえ、普通に働くことも決して怖いと感じることがゼロ…というものではありませんが、事前に対策をしておけば、怖いと感じる回数を抑えることにつながります。

人よりもコミュニケーションに対して不安や恐怖を感じやすいからこそ、完璧にゼロにすることを目指すのではなく、可能な限り抑えることを意識して仕事にたいする将来設計を抱いて行くことが目指しましょう。

入社前に職場の雰囲気をインターンなどで入念に調べておく

入社後に人間関係の雰囲気があまりにもミスマッチ過ぎたせいで挫折や離職というオチにならないためにも、事前に職場の雰囲気をチェックしておくことは重要です。

OB訪問やインターンなどで仕事の内容や人間関係の様子を確認しておき、過度な緊張や不安を覚えにくい職場であるかどうかについて調べておきましょう。

技術系且つ人間関係にそこまでの職に就職する

仕事において他人とのコミュニケーションは避けられませんが、そこまでコミュニケーションが重要視されていない仕事(例、技術職など)を候補に入れてみるのも効果的です。

特にコミュ障の人には、人とコミュニケーションをとるのは苦手だけど、一人で黙々と作業をするのは得意という人も多いので、技術職はコミュ障の人向けの仕事と言えます。

ただし、あくまでもコミュ障向けであり、まったくコミュニケーションスキルを磨かなくてもOKだと誤解してはいけません。

最低限のコミュニケーションスキル(挨拶、報連相、電話対応など)はしっかり身につけて置くことに損はありません。

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独立を踏まえて就職する

コミュニケーションが苦手だからこそ、仕事のために付き合える人間をある程度選べる立場になることは、コミュ障で苦しまないためにも効果的です。

仕事で付き合える人間を選ぶためには、独立(起業・フリーランス)して自分で商品やサービスを展開していく方法がありますが、高校・大学卒業後いきなり独立をするのは現実的ではありません。

仕事のやり方、ルール(法律含む)、人付き合い、商習慣などを一会社員として学びつつ、将来的に独立することを踏まえた上で働くことこそ、独立してコミュ障でも比較的楽に生きるためには重要です。

在宅ワークで生計を立てる

PCを使ってできる仕事(ライティング、プログラミング、クリエイター職など)であれば、職場に言って話をせずとも、自分一人で仕事を行うことが可能です。

なお、在宅ワークをする場合は、自分が提供できるスキルを持っていなければ仕事にありつけないために「独立を踏まえて就職する」同様に、まずは就職してスキルを身につけておくことが大事です。

FX、株取引による収入(※ハイリスク)

やや邪道になりますが、FX(外国為替証拠金取引)や株取引などのトレーディングでも、生計を立てることは可能といえば可能です。

ただし、FXや株は元手になるお金がある程度必要である、トレードのやり方を間違えれば元手がゼロになるだけでなく借金を背負うリスクもあるので、簡単にオススメできるものとは言えません。

人と交流をしなくともお金を手に入れられる手段の一つではありますが、無理にリスクを背負うよりは、しっかり働いてスキルを身に付けたほうが、社会とうまく折り合って生きていくことにつながると感じています。

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ただし、楽に生きるための将来設計は慎重に

コミュ障の人でもなるべく怖さを軽減して働く方法について説明してきましたが、楽に生きれるからといって、過剰な期待を抱いたり、衝動的に転職・独立をすると言ったことはオススメできません。

例えば、独立をするにしても想像していた通りに収入が増えず資金繰りに苦しんだり、そもそも自分が独立のために身につけていたスキルが時代の流れによって需要が減ってきている…などの要因で仕事にありつけなくなることも考えられます。

書店やネットでは、転職、副業、独立に関する夢を見させてくれるような心地よい情報に溢れていますが、その情報を鵜呑みにした結果、前職よりも生活が苦しくなっている人の声は、聞こえていないだけで想像以上に多いものだと思います。

コミュ障で追い込まれている人ほど、転職、副業、独立で成功するというストーリーしか目に入らなくなり、ものの見方に偏りや歪みが起こりがちです。

このバイアスは心理学では確証バイアスと呼ばれており、自分が信じたい情報ばかりに注目してしまう現象です。

確証バイアスのせいで見たいものばかり見て、不都合な情報はあえて取り入れなくなった結果、気が付けば楽に生きれるはずの将来設計で逆に苦しんでしまうというオチになっては非常に残念です。

こうしたバイアスに飲み込まれないためにも、仕事を変えると言った大きな決断をするときはなるべく慎重になることが重要です。

場合によっては客観的な意見を言える人に相談して、意見を参考にする(≠鵜呑みにする)などして、慎重な姿勢を忘れないように心がけましょう。

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コミュケーションが苦手な人、つまりコミュ障の人は社会人として生活していくことに生きづらさや苦痛を感じることがあります。口下手なのが災いして仕事ができなくなったり、自己嫌悪を感じたり、働くことが怖い感じる人もいます。この記事ではコミュ障の人が仕事で感じる悩み、対処法について説明しています。

国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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