HSPの人でも自分に向いている仕事を選んで楽に仕事をするためのコツ

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前回の記事「敏感で傷つきやすいHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の人の特徴」にて外部からの刺激や雰囲気に敏感な「HSP」という気質を持つ人の悩みについて説明しました。

いわゆる人見知りだとか恥ずかしがりやと勘違い混同されやすいHSPの人は、仕事する時にもその気質ゆえに

  • 過度に空気を読みすぎてしまう。
  • 上司や取引先の人の気持ちに振り回されてしまう。
  • 会議やミーティングなどの人前に出る場面が苦手。
  • 飲み会や接待などの席が苦手

という苦労を抱えながら生活していることがよくあります。

普通の人なら気がつかないようなことに気づき、その度に動揺しそうになったり気を張り詰めてしまい、ストレスから体調を崩してしまい、仕事を休み迷惑をかけてしまうこともあります。

また、過敏に反応する気質から、いわゆる就職活動をして普通のサラリーマンやOLになるという働き方自体が合っていないということもあります。

今回はHSPの人が自分に向いている仕事や働き方に関するコツについてお話いたします。

HSPの仕事・働き方については、以下の記事でも解説していますのでぜひご覧ください

HSPの人が仕事で直面する悩みやトラブル

人の前に出る場面が苦手

HSPは人の視線や反応、表情や感情などのあらゆる刺激に敏感なので、会議やプレゼンテーションなどの人前に出る場面が苦手です。

話そうとしても緊張から挙動不審な行動を取ってしまったり、話し声が小さい、どもってしまい話が聞き取れないといったことも多く、顰蹙を買うことが少なくありません。

また、飲み会や宴会のように同じく人が集まる楽しい席でも同様に敏感になってしまい、会話についてこれずにぼーっとしてしま ったり、一人ぼっちになってしまうことがあります。

なお、ぼーっとしているからといって何も考えていないというわけではなく、場の雰囲気や空気、話しの流れやトーンなどのあらゆる情報で頭の中がいっぱいで気が気でないという状態になっています。

なお、視線が怖いと感じる心理は「視線がこわい、目を合わせるのが苦手…他人と目を合わせない人の心理や悩みについて」で解説していますので、ぜひご覧ください。

雑談や世間話のようなコミュニケーションが苦手

HSPは人とコミュニケーションをとると相手の言葉や表情に過剰に反応してしまい疲れてしまうことから、雑談や世間話といったたわいもない話をすることが苦手です。

取引先の人とちょっと仕事の前に世間話をする、ミーティングに入る前に近況報告のような軽いアイスブレイクをする、というような仕事の本筋とは関係ない話全般がうまくできないという特徴があります。

そのため周囲からは「心を開いてない」「何を考えているのか想像できない」という印象をもたれることがあります。

ストレスに弱くすぐに疲れてしまう

刺激を敏感に受け取る気質から、普通の人なら気にかけないような些細なことで気にしたり、気にしない雰囲気にとらわれすぎて疲れてしまうので、ちょっとしたことで挫ける人、ストレス耐性がない人と思われることが多くあります。

社会人として生活をしていく上では、ある程度の責任を引き受けてストレスに対処する能力、いわゆるストレス耐性が必要な場面がありますが、HSPの人はストレスを感じやすいので働くことそのものが向いていないというケースもあります。

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HSPの人が向いている仕事の特徴

在宅ワークなど人間関係が限られている仕事

パソコンを使った在宅での仕事のように、大勢の人に関わることなく他人の雰囲気や影響が限定的な仕事は、HSPの人には向いている仕事の一つです。

在宅なので時間の融通も利き、自分の安心できる環境でのんびりと仕事をすることもできます。

具体的には、

  • ホームページ作成
  • プログラミング
  • ライティング、書き起こし
  • せどり
  • その他内職全般

など在宅仕事で精神的に落ち着いた状態で仕事に取り組むことができます。

仕事をする際は、在宅ワークを斡旋しているサイトを利用したり、ココナラなどのお小遣い稼ぎ目的で出来るサイト・アプリを利用するという方法があります。

なお、在宅ワークそのものは非常に単価が安いという特徴もあり、それだけで生活していくのに非常に時間がかかるというデメリットもあります。

HSPだからと言っていきなり会社をやめて在宅一本で暮らすことよりも、まずは自分が安心出来る職場を探したり、職場環境を整えるなどして、なるべく過敏さで苦しまないための工夫をする方が望ましいと言えます。

クリエイティブ職などの繊細さが活かせる仕事

イラストを描く、デザインをする、ウェブページを作る、動画編集をするなどの繊細さや独自の感覚を活かせる仕事はHSPの人に向いている仕事の一つです。

自分から何かを作り出すのが苦手でも、雑誌や漫画の編集者のようにクリエイターと関わりサポートするという仕事も、繊細さが必要とされています。

もちろん、パソコンを使って何かを作ることに限らず、技術職や職人のような仕事でもOKです。

また、オタク趣味のように同人誌を作って販売するといった創作活動も、自分の繊細さを活かせる仕事の一つなので、趣味として楽しむだけでなく仕事にして見るのもいいでしょう。

精密作業や丁寧さが求められる仕事

精密さが求められる仕事や丁寧さが必要な仕事は、小さな違いや普通の人だと気づかないことに気が付くHSPの人に向いている仕事といえます。

先ほどの述べたクリエイティブ職でも、精密さや丁寧さは活かることができる一方で、医者、看護師、介護職、美容師、建築士、研究者などの仕事であれば、自分の繊細を生かすことができます。

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自分のペースで出来る仕事

丁寧な仕事をするためには時間や精神的な余裕が必要不可欠です。

精密さが求められてはいるものの、時間に余裕がない、精神的なゆとりの無い仕事での場合はHSPの人に取って不向きになることもあります。

自分のペースで仕事をするためには、さきほど説明した在宅ワークの他にも、仕事量の少ない仕事や比較的人員に余裕がある仕事を選んでみるのがいいでしょう。

また、日頃から仕事に優先順位を立てるようにして、ペース配分を考えた上で仕事に取り掛かるのも、精神的な余裕を持つのに役立ちます。

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HSPの人には向いていない仕事の特徴

体育会系の色が濃い仕事

体育会系の部活動のように、勢いやノリが大事で感情をフルに使ってモチベーションを高めて取り組むような職種はHSPの人にとって刺激が強くストレスが溜まりやすい環境です。

ノルマが厳しい、大声でしゃべる人が多い、体育会系特有の暗黙のルールやヒエラルキーなど、繊細な人にとっては苦痛を感じる要素が多く、仕事に集中できない、過度に疲れてしまうリスクがあります。

体育会系特有のノリや勢いで仕事が進んでしまうために自分の繊細さを活かせる場面や、自分の理解者も少ないという特徴があります。

また、繊細な自分をなんとかして体育会系のノリに染まることで強くしたいと考える人もいますが、自分に合っていない環境に我慢して入り浸ることはメンタルを鍛える方法としてはリスクが高いと言えます。

多忙な仕事

HSPの人は繊細さを活かせる余裕がない多忙な仕事をすると、集中力が切れてしまいミスを繰り返してしまうことがあります。

また、多忙であるがゆえに急にスケジュールが変更したり、限られた時間で仕事をこなさなければいけない状態に強い緊張を感じてしまい、仕事のパフォーマンスが下がってしまいやすくなります。

繊細さを求める仕事にはそれなりの時間や精神的なゆとりが必要で、常に切羽詰まってマルチタスクをしなければいけない仕事は向いているとは言えません。

接客・サービス業

HSPの人は他人適度な距離感を保つことが苦手なため、誰かと気軽な会話をすることが苦手であったり、逆に強く感情移入してしまうことがあり、接客業やサービス業はあまり向いている仕事とは言えません。

接客業で色んなタイプの人の相手をするだけでも、相手の感情に大きく左右されてしまい、疲れ果ててしまうことがあります。

ただし、接客業でもカウンセラーやコンサルタント、エステティシャン、家庭教師のように、ある程度自分のペースでこなせる職種や、ある程度自分のタイプにあった客層を選べる接客・サービス業の場合は、持ち前の繊細さをを活かした質の高いサービスを提供することが可能です。

愚痴が多い・ギスギスしている職場

同僚の愚痴が多い、派閥やヒエラルキーがありギスギスしている仕事はHSPの人には刺激が強すぎて、精神的に疲れてしまう、ネガティブな気持ちになってしまいやすくなります。

自分には全く関係ない誰かが怒れているのを見るだけで不機嫌になたり、まるで自分が怒られているかのように感じて萎縮してしまうこともあります。

HSPの人は怒りや恨み、妬みなどの不安になる感情に敏感で影響を受けやすいので、なるべく穏やかな人間関係がある職場や、安心感を感じる職場を選ぶようにしましょう。

もちろん、HSPに限らずギスギスした職場は苦手に感じる人は多いですので、HSPの人は「人間関係が辛い職場でも頑張るのが社会人としての常識」と自分を追い込むのではなく、自分が落ち着ける職場や環境を選ぶようにしましょう。

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仕事だけでなく普段の生活の生きづらさも少なくしよう

いくら転職したり、仕事のやり方を変えて生きづらさを感じにくくしても、日常生活で刺激を感じすぎて疲れてしまっては意味がありません。

仕事をしていく上では、栄養のあるものを食べたり質の高い睡眠で心身ともにしっかり休めて体力を回復させる生活習慣を身につけていくことが大切です。

例えば、睡眠時にかすかな明かりや小さい物音に反応してしまう場合は、アイマスクや耳栓などをして刺激を遮断するなどして、快適な睡眠が得られるような工夫をする。枕やベッドが体にあっておらず何度も寝返りをしてしまう場合は、自分の体にあった反発にあったものに買い換えるなどの対策をとることが重要です。

また、人付き合いでストレスが溜まるからと言って、パソコンやスマホを使った在宅ワークばかりで人との交流が一切なくなってしまうと、人間にとって強いストレスとなる「孤独」に苦しむことになります。

孤独になってしまうと、人に対して心を開くことが減り困ったときに助けを求めることができなくなってしまう、精神的にふさぎ込み引きこもってしまうといったリスクがあります。

ですので、なるべく自分にとって安心できる、心置きなく話せる仕事以外の人間関係を複数持っておくことが大事です。

その人間関係はリアルでもSNSなどのネット上の人間関係のどちらでも良いですが、しっかりと信頼できる人、困ったときに相談できるような人と関係を築けるようにしましょう。

なお、孤独(ぼっち)がなぜ辛いのかについては別記事の「どうしてぼっちがつらいと感じるのか」で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

HSPのことがわかるおすすめの本

国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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