HSPと電話が苦手なことに関する考察

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繊細で敏感な気質であるHSPの人にとって、ただでさえ他人とコミュニケーションを取ることは神経を使って疲れやすいものですが、中でも電話を使って相手とコミュニケーションを取ることに対して、強い苦手意識を持つこともあろうかと思います。

電話での音量(声の大きさ)しかり、電話越しに聞く声のトーン然り、そして顔(表情)が見えない相手と如何にしてうまく話すかということに神経を使い、実際にあって話すのよりも疲れてしまう…ということもあるでしょう。

今回は、そうしたHSPと電話への苦手意識に対するあれこれに関して、考えたことをお話しいたします。

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HSPが感じる電話への苦手意識

相手の声の大きさ、トーンに戸惑う

HSPの人からすれば、電話上での会話は相手の声の大きさに驚いてしまったり、トーンの違いで戸惑うことが多いと考えられます。

電話越しの会話となると、どうしても小さな声や低い声では相手も聞き取りづらく、会話が成立しにくくなります。

そのため、声の大きさそのものを大きくしたり、1オクターブほど声のトーンを高くして、聞き取りやすい声で話すことは、男女関係なく自然なことであり(ビジネス)マナーの一種とも言えるでしょう。

…ですが、このことは言い換えれば、電話上の会話は普段の会話とは全く別物だと強く実感することにもなるため、過度な緊張感やプレッシャーを招く原因にもなります。

些細な変化に対して大きく反応してしまうHSPの人からすれば、電話上での話し声の変わり用は大きな変化と感じ、人よりも強い緊張感を抱くのだと考えることができます。

電話であたふたしている姿を見られるのが嫌

上述のように、電話での会話は普段の会話以上に緊張感やプレッシャーを感じるため、どうしてもあたふたとして態度が体に出てしまいがちです。

もちろん、誰にも見られない場所で一人で話しているのなら気になりませんが、職場にて他の人が見ている中で、電話対応で自分があたふたとしている光景を見られると、更なる緊張感や恥ずかしさを感じて不快感を募らせてしまうものです。

また、あたふたしたことで、やたら早口になって相手に聞き取りづらい会話をしてしまたったり、流暢に話せず噛んでしまうと「ロクに電話もできず、なんて自分は情けない人間なんだろう…」と自己嫌悪に陥ってしまいます。

電話さえなかったら、こんな苦労なんかしなくても済みますが、仕事をする上では電話対応は避けては通れないものであり、HSPの人が抱える悩みの一種とも考えることができます。

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話がよく聞き取れない時に聞き直しづらいこと

こちらが意識して聞き取りやすい声量、声のトーンで喋っていても、相手の方が聞き取りづらい話し方で聞き取りづらさを感じた時「すみませんが、もう一度仰っていただけないでしょうか…」と、聞き直すことになんとなく罪の意識を感じたり「相手に失礼なのでは?」と感じてしまうことがあります。

もちろん、仕事上の大事な話のやりとりだからこそ、聞き取れなかったところはしっかり聞き直して、お互いに意思疎通をしっかり行うことは基本中の基本です。

…ですが、何度も聞きなおす行為そのものが「あなたの話し方は聞き取りづらいです」「もっと聞き取りやすい話し方をしてください」と暗に言っているように感じてしまいます。

そのため、聞き直しをお願いすることそのものに苦手意識を抱いてしまうのも、電話上の会話ならでは辛さだと感じます。

電話の向こうで聞こえる他人の声、忙しそうな雑音に反応してしまう

電話で話している相手の声の他にも、その裏で聞こえる誰かの声や生活音などにも敏感に反応してしまい、相手との話の内容が頭に入らなくなったり、余計な心配や気遣いをしてしまうのも、繊細で敏感なHSPならではだと思います。

例えば、飲食店に予約の電話を入れるとき、なるべく空いている時間を見計らって連絡をするものの、裏で店員さんが忙しくしている様子が電話越しに聞こえてしまうと「もっと別の時間帯にかけた方が良かったのではないか…」と自問自答してしまう。

その他にも、再配達をドライバーに直に電話しなければいけない時に、電話の裏で忙しそうに荷物の積み下ろしする音が聞こえると、どことなく「再配達のためにお手を煩わせてすみません…」という申し訳のない気持ちに駆られることなどが、繊細さゆえに起きる電話にまつわる悩みや辛さだと感じます。

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電話上での相手とのコミュニケーション以外に気になるもの

着信音そのもので、ひどく動揺してしまう

相手が「何時何分に電話をかけますので」と事前に連絡を受けてはいても、いざ着信音が鳴り響いて(携帯電話なら振動付きで)着信が来た瞬間は、ついびっくりして気が動転してしまいがちです。

着信音が鳴るだけで、なんだか心拍数や血圧が上昇するかのようなホラー映画をみているような感覚に襲われたり、妙な脂汗や手汗がじんわりと湧いてくるといった具合です。

特に、普段から物音や皮膚感覚などに繊細で敏感に反応してしまうHSPの人からすれば、電話の着信音は、自分を驚かせる不快な刺激の一種と感じることも無理は無いと言えます。

なお、最近ではこのような着信音に対して過度に怯えてしまうことを「着信恐怖症(または着信音恐怖症)」と呼ばれており、社会不安障害の一種として扱うこともあるとされています。

電話そのものが脂ぎっている、不潔

仕事場での電話は、治部煮外のたくさんの人が触れてるために、どうしても指や手の脂がつくものです。人によっては「不衛生」と感じることがあるでしょう。

もちろん、これは個人で使っているスマホでも同じです。スマホの電源をオフにして黒くなっている画面に、自分がつけたであろう指の脂がべったりとついているの見て、思わずメガネ拭きなりティッシュペーパーなりで汚れを掃除した経験がある人は、きっと多いのではないかと思います。

もちろん、指の脂だけでなく、手の汗や垢が電話に付着していたり、トイレの最中にスマホを触っていた、りペットの犬や猫がスマホの画面を触るとか舐めているとか…など、スマホは私たちが想像している以上に不衛生で汚いものだともいえます。

繊細さゆえに、一般の人なら気にならないような電話やスマホの脂の汚れに対して強く反応してしまうのもHSPならでは悩みではないのかと思います。(なお、この場合はHSPというよりは潔癖症や強迫性障害の一種と見た方が適当かもしれませんが…)

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他人から電話を回してもらった時の妙な温もりが苦手

筆者の場合ですが、仕事の場面で「はい、お電話代わりました~」と他人から電話を受け取るとき、前に電話を触っていた人の手の温もりというか、人肌の暖かさを電話越しに伝わってくるのが非常に苦手です。

まるで、電車の席に座った時に、直前に誰かが座っていたであろう人肌の暖かさを、服越しに感じるとゾワゾワするのと同じ様な感覚を、電話でも味わっているかのようです。

もちろん、傍から見れば「何をそんなに些細なことを気にしているの?」という言葉で片付けられそうな些細な悩みかもしれませんが…些細過ぎるがゆえに理解者や賛同者が得にくいのもまた、HSPの人が感じる生きづらさと言えます。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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