「勉強をやらなくちゃいけないけど、やる気が出なくてどうしよう…」と困ったことはありませんか?
やる気が出なくて困るという悩みは、勉強をしている多くの人がぶつかる壁です。
かくいう私も学生の頃、勉強に対してやる気が全く出ず、スランプに陥った時期があるので、やる気がなかなか出ない人の気持ちはよく分かります。
本記事では、過去の私が実際に試してみて効果があった方法も交えながら「やる気を出すための方法」をいくつか紹介してきます。
ぜひ参考にして頂けたら嬉しいです。
勉強のやる気が出ないのは何故?10個の原因とやる気を引き出す解決策
「なんとなくやる気が出ない」「勉面倒だからやる気が出ない」といった曖昧な理由を並べただけでは、勉強のやる気を出すための解決策は見えてきません。
もっと根本的な原因を探ることにより、適切な解決策は見えてくるのです。
やる気が出ない原因は以下の6つが考えられます。
- やるべきことが曖昧になっている・山積みになっている
- 燃え尽き症候群になっている
- 勉強をやることにメリットが感じられない
- 自分を責めてしまって勉強が手につかない
- 同じことの繰り返しに飽きている
- 寝不足・栄養不足・生活リズムが崩れた状態になっている
- 他の人のせいで勉強しないといけないと思っている
- 勉強以外に大きな悩み事がある
- 勉強する時の環境が悪すぎる
- うつ病になっている
以下の項目で、勉強に対してやる気が出ない具体的な”原因”と”原因に合った解決策”を紹介していきます。
自分が抱えている原因や、自分に合っている解決策は何なのか探りながら、ぜひ読み進めてみてください。
①やるべきことが曖昧になっている・山積みになっている
勉強のスケジュールが明確に決まっておらず「今日はどこまで勉強を進めればいいか分からない」といった状況では、目標も曖昧になってしまいます。
結果、勉強に対するモチベーションも下がってしまい、やる気も失いやすいです。
また、1日に行う勉強の量が多すぎる、勉強以外にもやるべきことがあるなどの場合、いくらやってもゴールにたどり着かず、やる気の低下に繋がります。
やるべきことが曖昧になっている・山積みになっている場合の解決策
やるべきことがあいまいになっていたり、山積みになっている場合の解決策は、勉強のスケジュールを明確に決めることです。
今日やるべきことがはっきりとするため、目標が明確化し、やる気を掘り起こすことができます。
「今年中に●●まで勉強を進める。そのためには今月中に▲▲まで勉強を進める必要がある。だとしたら、今日は■■まで勉強を進めればOK」
上記のように、逆算をしながらスケジュールを立てていきましょう。
また、やるべきことが山積みになっている場合、やる気がなくなるほどスケジュールが詰まっているのは完全にキャパオーバーです。
1日のうちのやるべき勉強の量を少なくして、自分が1日にこなせる量を把握しましょう。
「1日の間に勉強を8時間やる」というスケジュールに無理がある場合は、少し減らして「6時間にしてみる」といった緩やかなスケジュールを立ててみてください。
バイトや部活といった”勉強以外のやるべきこと”が多い場合は「バイトのシフトを減らす」「顧問に相談し部活を休む」など時間を調整しましょう。
合間にちゃんと休憩時間も入れるなどしてスケジュールが緩やかになれば、心に余裕が生まれるため、やる気も出やすくなります。
②燃え尽き症候群になっている
一定期間思いっきり追い込みをかけ無理に勉強をして燃え尽き症候群(=頑張りすぎで急にやる気を失う状態)に陥ることも、「やる気がでない」原因になります。
目標を達成した場合だけでなく、頑張ったのに思うような結果が出せず、達成感を十分に得られなかった場合も燃え尽き症候群になってしまうことがあります。
燃え尽き症候群になっている時の解決策
燃え尽き症候群になってしまった場合、体や精神が疲れている状態なので、まずはムリに勉強を始めるのではなくリフレッシュをとることが大事です。
やる気を再び掘り起こすために一旦休むことは全然悪いことではないので、罪悪感を抱く必要は全くありません。
そして、リフレッシュした後は、無理のないスケジュールを立てることが重要なポイントです。
先述したように、無理のあるスケジュールで動くのはやる気の低下に繋がりやすくなります。心に余裕が持てるスケジュールを組むようにしましょう。
③勉強をやることにメリットが感じられない
「今やっている勉強が将来に役立つのか分からない」「受験とは関係ない勉強もやらないといけない」「どうせ頑張っても無駄」
上記の様に勉強をやることにメリットが感じられない場合も、やる気の低下に繋がりやすいです。
勉強に限らず、メリットを感じないことに対して時間を割くのは誰だって苦痛を感じます。
勉強をやることによって得られるメリットが感じられない時の解決策
本当に必要のない勉強をしている場合は、思いきって必要のない勉強をやめてしまうこともひとつの解決策です。
何が自分のためになるのか真剣に考え、不必要なことをストップするのも大事な決断といえます。
場合によっては「メリットはないけど、学校からの課題でどうしてもこなさないといけない」といった”やめることができない状況”の人もいることでしょう。
メリットを感じられない勉強を強制されている時は、以下のような考え方でポジティブな気持ちでメリットを探してみてください。
「受験には必要ないけど単位をとるために必要だから頑張る!」
「大人になったら使うことはない知識かもしれないけど、この勉強を通して効率のよい勉強法を見つけてみよう!」
ポジティブな見方に変えるだけで、勉強することの意味を見出せるようになるはずです。
また「前回のテストで頑張ったけど点数が低かった」など、過去の実績が原因で「どうせ頑張っても無駄」と思っている場合もあるでしょう。
過去の実績が原因で、やる気が出ない時は、まず現状をもっと良くする(分からない所は誰かに聞く、たくさんの問題を解くなど)ことからスタートしてみてください。
現状がよくなれば「私も頑張ればいけるかも」と思えてきますよ。
④自分を責めてしまって勉強が手につかない
「勉強を進めるスピードが遅すぎて落ち込む」「周りの人と比べて落ち込む」といったように、自分を責めすぎている場合もやる気の低下に繋がりやすいです。
自分を責めてしまって勉強が手につかない時の解決策
自分を責めているということは、ネガティブな気持ちになってしまっているということです。
ネガティブな気持ちのままではやる気を掘り起こすことも難しいため、ポジティブな気持ちになれるように工夫してみましょう。
自分のダメな部分に目を向けるのではなく、自分のすごいところを見つけて自己肯定してみてください。
「理解力は遅いけど、一度理解したら間違えることが少ない」「過去の自分と比較すれば確実に点数は上がっている」など、ポジティブなことなら何でもOKです。
視点を変えて良いところを見つければ「私でも頑張れば目標を達成できるかも!」と思えてきますよ。
⑤同じことの繰り返しに飽きている
「似たような課題を何問もこなさないといけない」など、同じ作業の繰り返しを続けている場合、時間の経過も遅く感じられるため、やる気の低下に繋がります。
同じことの繰り返しに飽きている時の解決策
似たような問題ばかり解いていて飽きた時は「いつもと違う問題集に変えてみる」「違う教科の勉強をはさみながら勉強を進める」といった解決策が有効です。
自分を飽きさせない勉強のスケジュールを立てれば、気分転換になるし、勉強もスラスラと進めやすくなるため、やる気も自然と湧き上がってきます。
⑥寝不足・栄養不足・生活リズムが崩れた状態になっている
寝不足、栄養不足、生活リズムの狂いが続くと、脳に十分な栄養が行き届かないため、頭が働かず、やる気が低下しやすいです。
試験が間近に迫っていたり、勉強がたまっていると、つい食事を簡単に済ませたり、睡眠時間を削ろうとしがちですが、結果的に逆効果となってしまうため注意が必要です。
寝不足・栄養不足・生活リズムが崩れた状態になっている時の解決策
まず、睡眠時間については”勉強を円滑に進めるために必要な時間”と割りきって、寝る時間をしっかりと作るようにしてみましょう。
10~20代の人は1日7~9hほど眠ると、十分な休息がとれます。
そして、勉強時間を少しでも多く作るために食事を適当に済ませるのはやめて、脳を働かせるために必要な野菜、肉、魚、お米、パンなどをしっかり摂取しましょう。
脳のエネルギーとなるブドウ糖がたくさん入っている食べ物(例:ラムネやキャンディーなど)を摂取するのも非常に有効です。
健康的な食事や睡眠時間の計画を立てたら、毎日規則正しい生活リズムを刻むように意識しましょう。
早寝早起き、適度な運動、1日3食の食事をキープし、脳が健康的でいられる状況を作ることが重要です。
⑦他の人のせいで勉強しないといけないと思っている
「親に言われたから勉強をしないといけない」など、他人のせいで勉強をしないといけないと思っている場合も、自ら進んで勉強しているわけではないため、やる気の低下に繋がります。
本当は勉強なんてやりたくないのに、周りからガミガミ言われて勉強机に向かう状況は、誰でも苦痛を感じるものです。
他の人のせいで勉強しないといけないと思っている時の解決策
「勉強をしろ」といわれ、やる気がなくなってしまったときは、なぜ他人が「勉強しろ」と言うのか、理由を考えてみましょう。
「受験を応援してくれているから」「勉強が遅れて後々困らないために」など、自分のためを思って言ってくれているケースが多いはず。
一見うるさく思える周りのアドバイスも、よくよく考えてみると最終的には自分のためになるのです。
自分にとってプラスになると考えられるようになれば、自発的に勉強をする気持ちも湧いてくるので、やる気も自然と出てきます。
⑧勉強以外に大きな悩み事がある
勉強以外に大きな悩みがある場合、悩みの種のだけが気になってしまって、勉強が手につかなくなり、やる気の低下に繋がります。
特に、人間関係の悩みやお金の悩みなどは、頭を悩ませる原因になりやすいです。
勉強以外に大きな悩み事がある時の解決策
悩み事に意識が向いてしまう時は、悩みを解決させてから勉強に本腰を入れるのが理想的ではあります。
しかし、すぐに解決できない場合は「悩み事のことばかり考えるのは時間の無駄」と割りきって、勉強に取り組むしかありません。
悩み事を忘れられるくらい楽しいと思える教科を進めたり、あえて解くのが難しい問題集にトライするなど「勉強に意識を向ける」のがおすすめです。
⑨勉強する時の環境が悪すぎる
勉強をする環境が悪いと集中力も低下するため、やる気を失う原因に繋がります。
周りがうるさい、集中を妨げるようなにおいがする、SNSやネットをすぐにできてしまうといった環境は「勉強に向いていない」といえます。
勉強する時の環境が悪すぎる時の解決策
周りがうるさかったり、熱い・寒い・臭いなど集中を妨げるような環境の場合は、場所を変えて勉強するのがおすすめです。
図書館や静かなカフェなど、勉強に適した環境はたくさんありますし、気分転換にもなるので、違う場所に移動して勉強をしてみましょう。
周りの環境がうるさいけれどすぐに場所を移すことができない時は、イヤホンをして勉強に効果的な音楽を聴くのもおすすめです。
特に以下のような曲は、勉強や仕事の合間のBGMとして人気も高いため、聴いてみてはいかがでしょうか。
ただし、音楽に意識が向きすぎてしまい、逆に勉強に集中できなくなってしまうケースもあります。
「周りの音をかき消す目的で音楽をかけてみたけど勉強に集中できない…」という場合は、音楽に頼らず、静かな場所に移動する方向で対策を練るのがおすすめです。
勉強の途中なのに、すぐにSNSやネットを見て遊んでしまう場合は「一定時間ネットやSNSを開けないようにするスマホアプリ」を活用してみてください。
「一定期間スマホを開けないようにするアプリ」は、数多くリリースされていますが、中でも私が一番おすすめしたいのは「ブロックタイマー」というアプリです。
スマホを使わない時間が増えるほど、ブロックでできた可愛らしい街や山などが完成していくというゲーム性のあるアプリになっています。
「スマホを全く触らなかったおかげで、こんなに可愛いエリアを作ることができた!」といった達成感も感じられるため、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
⑩うつ病になっている
うつ病の症状が見られる場合、脳が健康な状態とはいえず、やる気も低下します。
睡眠障害に陥っている、食欲があまりない、常に疲労感がある、動悸がする、息苦しさがあるといった症状がある時は、うつ病の可能性も考えられます。
うつ病になっている時の解決策
うつ病の症状が見られる場合は、症状が深刻化する前に病院に行くことをおすすめします。
病院で診察をしてもらい、うつ病が発覚した時はショックを受けるかもしれません。
人によっては「治療よりも、勉強に専念しなくちゃいけないのに…!」と焦る気持ちも出てくるでしょう。
しかし、うつ病を治すことで、勉強ももっと効率的にできるようになります。うつ病を治すことこそが、勉強を効率的に進めることができる1番の近道なのです。
前向きに捉えて、まずはうつ病の治療に専念しましょう。
原因に合った対策をしてやる気を取り戻そう!
勉強のやる気が出ない原因は人によって異なります。
しかし、どんな人であれ必ず何かしらの原因はあるはずなので、まずは自分が抱えている原因としっかり向き合いましょう。
原因が分かれば自ずと解決策も見えてきます。自分に合った解決策を実行して、勉強に対するやる気を取り戻しましょう!