スクールカーストのウザさ、めんどくささについて

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スクールカーストとは、主に中学高校のクラス内で発生する身分やランクの差のことです。インドのカースト制度名前の由来で、教室内、学校内カースト表現されることもあります。

スクールカーストは、上位層の人のわがままに下位層の人が付き合わされて不愉快な思いをしたり、一度階層に転落してしまうと復帰しにくいと言う残酷さがあります。

また、クラス替えがあっても、以前のクラスでの自分の立場が引き継がれて、成り上がりをすることが困難であり、良くて現状維持、悪ければ立場の低下する恐怖に怯えて学校生活を送らなければ行けない問題もあります。

今回は、このスクールカーストのウザさやめんどくささについてお話しいたします。

スクールカーストのウザさ

「上位層である=わがままを他人にできる」権利の強さである

スクールカーストの上位層でいる事は、言い換えれば教室・学校内で同級生に対して。自分のわがままを無理矢理聞かせることができる権力を持っているといえます。

立場にものを言わせて、中位層や下位層の人をいじられキャラにして笑いものにしても咎められないどころか、クラスの雰囲気を盛り上げるためにネタを提供したとして、自分の評価が上がり、上位層としての自分の立ち位置をより強固にすることが可能です。

もちろん、上位層の人のために笑い者にされた方からすれば、不愉快極まりないものです。しかし、かといって反発しようものなら、上位層から敵認定を受けいじめの対象となったり、自分の目が届かないところで陰口や根も葉もない噂ない技を流され、最悪の場合は孤立してしまう不安があります。

最悪の自体にならないためにも、我慢してでも上位層のわがままを受け入れなければならない辛さが中位層、下位層の人にはあるのです。

上位層の顔色を伺った学校生活を送らなければいけない

言うなれば、上位層は教室と言う小さな国家の独裁者にあたる立場でし。独裁者は自身の権力(と気分)次第で国民にあたる中・下位層の学校生活はバラ色にすることも、灰色にすることも可能です。

中・下位層からすれば、安心できる学校生活をなんとか享受するためにも、最低限でも上位層に歯向かうような真似をしないことは必須。できれば上位層の意見には従い続け「私は上位層の味方ですよ」と言うポーズを取り、自分の意見を抑圧し、上位層に合わせた学校生活を送らなければいけません。

例えば、上位層で流行っている遊びや話題があれば、自分の興味のあることを無視してでもそれに食らいついたり、上位層から「なんかこいつ嫌な奴だな」と言われないように、勉強でも部活でも、学校行事でも、良い・悪い方向ともに突出すぎないように、身の程をわきまえた行動をとらなければいけません。

独裁者である上位層が、自分の学校生活を左右する実権を握っているので、自分のわがままや要求を抑えて、ひたすら上位層の顔色を伺った学校生活を送らなければいけない不自由さがあります。

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クラス替えをしても以前の立場が引き継がれてしまう

スクールカーストは、クラス替えによってクラスの顔ぶれが変わったとしても、以前の立場が引き継がれ、成り上がりをすることは困難です。

この理由は、すでに前のクラスで自分がどういう立場やキャラの人間だったかという情報が、クラスの垣根を越えて知り渡っているためです。

クラス替えを機にキャラ変やイメチェンをしても、「〇〇さんは、前のクラスでおとなしくて目立たないグループに所属していた」と言う情報が知れ渡っているので、いくら明るくて自己主張を積極的にする自分を演じたとしても、新たな自分を周囲から受け入れてもらえず、立場が変わらないままなのです。

また、現代なら自分のイメージが、SNSやLINEなどのインターネットを介して同じ学校の人に知れ渡り、且つ記録として残っているために、クラス替えをしても以前の立場が引き継がれてしまうだけでなく、天候や進学で学校そのものを変えても、以前の学校での立場やキャラが引き継がれてしまうこともあります。

とくに内部進学がある小中・中高一貫校は進学してもスクールカーストは固定されやすい。公立小学校→公立中学校、地元の中学→高校に進学する場合でも、自分のことをなんとなくでも知っている人も一緒に入学することが多いために、以前の学校でのイメージがそのまま引き継がれやすくなります。

立場が下がるのは簡単だが上がるのは難しい

スクールカーストは下がるの簡単ですが、上がるのは難しい残酷な身分制度とも言えます。

小5時のスクールカースト 中2時のスクールカースト
上位層 中位層 下位層
男子 上位層 39.6% 47.4% 13.0%
中位層 5.4% 64.4% 30.1%
下位層 3.5% 15.3% 81.3%
女子 上位層 36.2% 48.1% 15.7%
中位層 5.1% 66.1% 28.8%
下位層 0.9% 15.2% 83.9%

この表は、書籍『教室内(スクール)カースト』に登場する、小学5年生の時のスクールカーストでの立ち位置が中学2年時でどう変動したかを表したものです。(出典は『神奈川県の中学生の生活・意識・行動に関するアンケート』より)

赤が下がった数値青が上がった数字、黒は横ばいの数字です。

下位から中・上位、中位から上位の数字の低さと比較して、上位から中・下位、中位から下位への数字の大きさが顕著です。

下位層のまま人のは男女とも80%超で、一度下位層になってしまうと、上位層はおろか、中位層ですらも成り上がれるのは5~6人に1人の割合です。下位層の人が、いかに成り上がりが困難であるかがわかります。

また、上位層のままの人の男女ともに40%を切り、上位層をキープし続けることの難しさもデータから読み取れます。

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頭が良いことがスクールカースト上位になるための材料にならない

スクールカーストは、容姿の良さや運動神経の良さ、クラスにおける雰囲気や話題作りにどれだけ貢献できるかが、自分の立ち位置を決める大きな判断材料となります。

そのため、「勉強ができる」とか「頭が良い」など、学業と関わりのある要素はスクールカーストの上位のための材料となることは滅多にありません。

それどころか、上位層の中に勉強ができる人に強いコンプレックスを持っている人がいる場合、立場にものを言わせて勉強ができる人に嫌がらせをすることを認める空気が醸造される事があります。その空気のせいで、勉強道具を隠す、授業のプリントを配らない、教科書に落書きする、などのいじめへと発展することもあります。

なお、逆に「勉強ができない」「頭が悪い」と言う要素があると、スクールカースト下位に転落する材料になってしまう理不尽さも、スクールカーストならではです。

勉強ができるという事は、あくまでもスクールカースト下位に転落しないため程度にしかならない、という後ろ向きな目的を達成するぐらいでしか役に立たないのです。

好きでひとりでいるぼっちは上・中・下位層から疎まれることがある

スクールカーストと言う人間関係からあえて離れて、1人で学校生活を送っている人(いわゆる「ぼっち」)の人は、スクールカースト上・中・下位層の人から疎まれてしまうことがあります。

例えば、修学旅行の班決めの場面で、ぼっちの人は、上中下どのグループの人からも「うちのグループにはちょっと…」と煙たがられて、たらい回しにされることがよくあります。

ぼっちの人を入れたがらない理由は、既に完成されたグループの話を乱す可能性があるためであり、その事は上位層だけでなく下位層でも同じです。

一般的に、ぼっちと言えばスクールカーストの下位層にあたる人であり、下位層の人と仲が良くて居場所があると思われがちですが、下位層から見ても「ぼっちよりも自分の方がまだ格上」と見下されると同時に、扱いづらい人として距離を置かれてしまいます。

スクールカースト内においてぼっちは、まるでババ抜きのババのように、誰からも自分を必要とされない苦しみと同時に、どのグループからも見下されてぞんざいに扱われる屈辱に耐えなければいけません。

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ウザさは下位層だけでなく上位層も感じている

この記事では、主にスクールカーストの中・下位層の視点に立って感じているウザさや不快感について説明してきましたが、当然ながら上位層でも決して安泰というわけではなく、相応の悩みや不安を持っています。

上の表で説明したように、上位層で居続けることも容易ではなく、ふとしたことが原因で同じ上位層の人から仲間外れにされて、スクールカースト最下層のぼっちへとランクダウンてしまうこともあります。

また、上位層には上位層で通じる暗黙の了解があり、それに従えない場合は「ノリが悪い」「付き合いが悪い」「空気を読めてない」と煙たがられて、居場所を失う不安があります。

そして、普段から中・下位層の人を見下していればこそ、自分がもしもその身分に成り下がってしまったとすれば、屈辱感はより強くなり自分を苦しめます。

上・中・下位層のどの層でも、それなりのうざさやめんどくささを抱えて、精神的に消耗してしまうことが、スクールカーストの問題点だと感じます。

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参考書籍

国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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