陰キャラのプライドが高くなってしまう心理について

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陰気な人のことを陰キャラ、陽気な人のことを陽キャラと若者言葉では呼んでいます。

この陰キャラの人の行動として見られるのが、やたらとプライドが高く「私は他の陰キャラと呼ばれている人たちとは違うんだ」という、同族嫌悪の気持ちを周囲に振りまいているという行動です。

この行動は例えば

  • 恋人がいない人が「私は他の恋人がいない人たち一緒にしないで欲しい」
  • コミュ障の人が「私は他のコミュ障とは違って真性のコミュ障だ」
  • ぼっちの人が「私は他のぼっちとは違っていつでもどこでもぼっちだ」

と、一般的に悪材料として見られている自分の性格や特徴を同じく持つ人に対する対抗意識や競争心同様に、陰キャラである自分らしさに一種のプライドや意地を見出しているのだと見ることができます。

しかし、プライドの強さの割には陰キャラを脱出するわけでもなく、かと言って陽キャラの人と仲良く交流をするわけでもない。

結果として、他の陰キャラにも陽キャラにもプライドの高さを発揮して双方から煙たがられてしまい、陰キャラの中でもとくに孤立して友達の少ないポジションに居座り続けてしまうのです。

今回は、そんな陰キャラのプライドにまつわる心理についてお話いたします。

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陰キャラのプライドと防衛機制「合理化」

プライドの高い陰キャラの人は、プライドの高さゆえに自分が陰キャラという立場の低いグループに所属していることを認めるのを避けたがります。

しかし、前述したように陽キャラに対しても見下し意地を張っているので、陽キャラグループに入るという行動にも出られません。

「私は他の陰キャラのやつとは違うし、陽キャラのようなキラキラしている人と一緒にされるのは嫌だ」という強いジレンマを抱えているので、感じるストレスを大きくなります。

そのストレスを少しでも小さくするためにも、自分を正当化したり、言い訳を理屈をつけて誤魔化そうとするのです。

この行動は、心理学の自我防衛機制「合理化」で説明することができます。

合理化は自分にとって都合の悪い現実について、自分の中で納得のいく理屈をつけて正当化することを指します。

イソップ物語の「すっぱいぶどう」のお話がいい例で、キツネが見つけた美味しそうなぶどうを取ろうとしても、ぶどうの木が高過ぎて届かないために「あのぶどうはすっぱいぶどうだから取らなくてもいい」と言い訳をすることが合理化なのです。

話を戻して陰キャラのプライドは

  • 対陰キャラ:陰キャラと一緒にされるほど自分は落ちぶれていないと正当化する。
  • 対陽キャラ:陽キャラのようなキラキラした連中は、きっと頭が悪い、性格が悪いに違いないと自分の中で説明をつけて、陽キャラグループに入らないことを正当化する。

という、双方に対する合理化だと見ることもできます。

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周囲に加われないことをプライドの高さで誤魔化している

他人を見下し姿勢や見下しているがゆえに周囲と協力することを避けて一匹狼になり孤高のキャラを演じてしまうことが、更に陰キャラらしさをこじらせてしまうことにつながります。

もちろん、孤高に振る舞いつつも影で勉強や仕事に打ち込み着実に成果を上げているのであれば、そこまで陰キャラであることで苦悩を覚えることは少ないものです。

しかし、大抵は他人をただ見下すばかりになり、理想の自分像や現実離れした自尊心が膨らみ続けることになります。

現実の人間関係や自分自身と折り合いをつけることを避け続け、ますます孤立してしまうことが少なくありませんし、孤独である自分のことを「周囲と馴れ合わない特別な存在である」と現実を歪めて認知してしまうことで、ますますプライドだけが高くなってしまいます。

なお、自分にとって都合よく現実の見方を変えてしまうのは、さきほど登場した合理化と同じです。

他人に対する考えも、自分に対する考えも、自分にとって都合のいいように歪めてしまうため、時間とともに周囲との溝は深まっていきます。

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プライドの高さゆえに陰キャラ同士でつるむことも少ない

内心はスクールカーストの上位層に代表されるより上位の人間関係に入りたいなぁと思っていても、過剰なプライドの高さ故に今更自分の意見を曲げることはできず陽キャラグループを避けます。

かと言って陰キャラグループに対しては「私はあなた方のような陰キャラとは違うんです!」という、同族嫌悪に近い感情が働いており、陰キャラ同士でつるむことを避けます。

このように陽キャラとも陰キャラともつるむわけでもなく、孤立を強めた結果として「ぼっち」キャラが定着します。

スクールカースト内でも下層(つまり陰キャラ)のグループに、渋々入ってしまうということになりますが、当の本人はそんな自分を認めればプライドが脆く崩れ去ってしまうので、頑なに認めようとはしないものです。

高すぎたプライドが招く陰キャラの末路

このように、陰キャラのプライドは同じ陰キャラグループに入ることも、対極の陽キャラグループに入る事もどちらも難しいという厄介な性質を持っているため、大半はぼっちになってしまいます。

クラスや同僚の間などの普段から顔を合わせる人間関係にとりあえずは所属しているものの、親しく話すことは難しく「周囲に人がいるのに自分だけ浮いている…」という状態で苦しむことになります。

また、プライドの高さゆえに自分よりも各下の存在…例えば後輩、部下、恋人(いればですが…)などの確実に自分の言ったとおりに相手をコントロールしやすい相手に対して傲慢な態度をとることで自分のストレスを解消しようとしたり、ネット上で不特定多数の人に八つ当たりに出るという事もあります。

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自分を苦しめないためにも適度なプライドを持つ

現実を歪めて見ることや、過剰なプライドの高さは、自分の自信の無さや立場の弱さを認めたくないという気持ちが来ていることが考えられます。

もちろん、誰だって集団の中で学力や運動神経がトップである、という優越感に浸れるものではありませんし、多くの人と触れ合う中で自分は一番ではないという現実に直面しつつも、現実と上手く折り合いをつけて馴染んでいくものです。

プライド…言い換えれば、自信や自己肯定感、自尊感情はあればあるほど良いものだと思われがちですが、過度になれば理想の自分と現実との自分のギャップに苦しんだり、理想の自分だけを見てくれる人間関係に依存してしまう事もあります。

プライドの高い人にとっては、不完全な自分や大したことのない自分を受け入れるのは簡単なことではないでしょう。

今までこだわり続けてプライドの高さを維持してきた人ほど、高すぎるがゆえにそのプライドは現実離れしすぎて非常に不安定であり、日々なんとかして崩れないように精神をすり減らしているものだと思います。

しかし、そのような消耗も続けていても、待っているのはプライドの高さゆえに社会に上手く馴染めず迷惑をかけてしまう人。

場合によってはそのプライドの高さを逆手にとってとにかく褒め殺して調子に乗らせたところで詐欺や妙な商品・サービスを売りつけてくる悪徳商法のカモにされるというオチです。

プライドの高さゆえに、自分のことをよく褒めてくれる人はまさに安心できる存在のように感じます。

しかし、その安心感を用いて気を許したところで悪徳商法を吹っかけてくる。また、プライドの高さゆえに「まさか自分が悪徳商法なんかに引っかかるわけがない」と合理化が働き、ドツボにはまってしまうのです。

…もちろん、悪徳商法は言い過ぎかもしれませんが、プライドの高さは他人に利用されやすい性質だということがわかって頂ければ幸いです。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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