プライドが高いのに打たれ弱くなる理由について

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プライドが高い人は、自分は天才で、有能で、多少のことではへこたれないほどタフなメンタルを持っているように他人に思わせるのが得意な一方で、実際はメンタル面が弱くて、非常に打たれ弱いという意外な二面性を持っていることがあります。

散々自分を大きく見せるだけの図太さがありながらも、非常に繊細で傷つきやすい内面を持っている。そして、傷つきやすいからこそ多少のことでもすぐに腹を立てたり、動揺を隠すためにあえて挑発的な態度で紛らわそうとするなど、妙に小物臭が隠せない行動に出てしまうことで「この人はプライドをこじらせている人だなぁ…」と思われ、呆れられてしまうケースが多いことでしょう。

では、どうしてプライドが高い人はメンタル面の打たれ弱さが出てしまうのか…今回はこのテーマについて、お話しいたします。

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プライドが高い人の精神的に打たれ弱くなる理由

理想の自分とダメダメな自分の二種類の自分しかいない

プライドの高い人が自分自身に抱くイメージは

  • 理想の自分 (=100点満点で完璧な自分)
  • ダメダメな自分 (=0点で無価値な自分)

の両極端な二種類のイメージしかないことがあり、そのことが精神的な脆さを招きます。

プライドが高い人の言動を見ていると、その人が理想としている自分像が反映されていることが多々あります。

たとえば、意識高い系の大学生・社会人の言動を例にすると、

  • ビジネスに関する最新の情報に敏感な自分
  • 著名人・有名人と知り合いであるだけでなく、対等に話し合い意見を交換できる自分。
  • 行動力があり、絶えず忙しく仕事(意識高い系的に言えば「タスク」)をこなしている自分。

など、「自分がなりたい理想の自分」がどのようなものであるかを、普段見せる意識の高い言動の数々から想像できることでしょう。

しかし、理想の自分に近づけないことを実感したり、所詮理想は理想ではなく現実の自分に向き合うことが必要となった時に、プライドの高い人は「ダメダメな自分」という、あまり見たくない醜くてどうしようもない自分像と向き合わなければならず、これが精神的な不安定さを招く原因となります。

「理想の自分になれなければ、ダメダメな自分しか残されてない」という考えが負担になる

プライドの高い人が持つ、自分像の両極端さは、普段の生活にて自分を追い込む要因になります。

たとえば、頭が良く学年で成績上位であることが自分のプライドを満たしている人の場合だと、もしもその人がテストや模試で悪い成績を取ってしまったり、自分よりも賢い人が身近に現れてしまった場合、理想の自分になれない不安と同時に、ダメダメで無価値な自分を認識せざるを得なくなります。

プライドの高い人からすれば「ダメダメな自分」と向き合うことは、今まで築きあげてきた自分のプライドを真っ向から否定するため、精神的な苦痛は非常に強く、情緒的に不安定になるのも無理はありません。

精神的な苦痛の強さ故に、いわゆる「メンヘラ」というネットスラングにもあるように、思考がだんだんデォープでダークでネガティブな色に染まってしまい、精神的な脆さが周囲に露呈してしまうのもこの段階です。

もちろん、ダメダメな自分に向き合う場面そのものを未然に防げたとしても、それで心機なく安心できる…というわけではありません。

上で触れた勉強の例にしても、新しく勉強ができるライバル的存在よりもいい成績を叩き出したと言っても、また同じように今の自分のプライドの脅かすような人が出てきたら、強い不安を感じて苦しむ可能性もあります。

また、ずっといい成績上位を維持し続けるためにも、今以上に勉強量をこなす必要性があるなど、心身ともにストレスフルな状況が待ち構えており、精神的に不安定になる状況は、いつも身近にあると言えます。

理想&ダメダメな自分像は他人基準であるため振り回されやすい

プライドの高い人が抱く、理想とダメダメな自分像は、その多くが自分ではなく他人が見て価値があるor無いと判断されるものが基準となることが目立ちます。

勉強の場合は、ただ成績がいいということだけでなく、「勉強ができる→学歴を手に入れる→社会的地位・ステータスを手にする」というように、社会という他人の集まりからの評価を得られるという側面があります。

しかし、もしも社会が学歴を尊重しないようになってしまったら…たとえば、もしも「今はグローバル社会なので学歴評価は時代錯誤。なので、コミュニケーション能力や人間力を評価します」という社会の流れが出てしまうと、勉強ができる自分になりたいと努力を重ねてきた人は評価されない不安を感じると同時に、その不安を解消すべくコミュニケーションや人間力やらを磨きに奔走するハメになります。

いくら自分が努力を重ねたとしても、その努力が評価や価値は自分以外の他人に委ねているため、いつも不安に駆られて落ち着く暇がない。これが、精神的な脆さを生む温床です。

理想でもダメダメでもない「妥当な自分」がないから、動揺しやすい

理想の自分は所詮は理想であり、現実の自分とは別物であることは簡単に理解できようかと思います。

しかし、「現実の自分とは別物である」という点で見れば、実はダメダメで無価値な自分もまた、現実の自分とは違います。

よく「ダメダメな自分こそ本当の、ありのままの自分である」という言説がありますが、それはありのままの自分とは言えず、過小評価しすぎた偽りの自分なのです。

従ってプライドの高い人が持つ両極端な自分像は、どちらも現実の自分を正しく認識できていない。

理想の自分ほど良くもなく、かと言ってダメダメな自分ほど悪いわけではない「妥当な自分」のイメージを持てていないからこそ、些細なことで一喜一憂してしまい、精神的な不安定さに悩まされるのです。

もしも妥当な自分を持てていれば、妥当な評価を他人から受けたとしても、それが自分のプライドを傷つけるような失礼な発言だと感じることもなく、妥当な意見として受け止められます。

しかし、実際は理想とダメダメな自分しか持っておらず、妥当な評価をくだされると、理想の自分が否定されると同時に、ダメダメな自分を意識せざるを得ない状況になり、精神的に不安定になってしまいます。

また、プライドの高い人の理想の自分像は、天才、スポーツ万能、誰もが羨む才能があるなど、妙に美化されてしまうことが多い。そして、過度に美化されればされるほど、ダメダメな自分を感じるときの気分の落差や変動も激しくなります。

「妥当な自分」のイメージを持つ意味

上で触れた勉強の例にしても、成績が下がるといっても、それでいきなり学年で最下位に急転落する…というものではなく、せいぜい上位から中位グループに下がったという程度であり、ダメダメとか無価値とも表現するのは、少々行き過ぎています。

ややめんどくさい表現になりますが「頭が良いとは言えないけど、決して悪いというわけでもない」レベルに落ちたというのが妥当でしょう。

この妥当な自分像を身に付けることは、理想の自分に近づけたとしても有頂天になって他人にマウントを取ることを防ぐと同時に、成績が下がった場合は「自分はダメで無価値な人間だ」とひどく落ち込むことを防げます。

「妥当な自分」と言うと、夢も希望もなく、胸が躍るものも感じず、身につけたところで一体なんのメリットがあるのか今ひとつわからないかもしませんが、理想とダメダメの両極端な自分像に振り回されるのを防ぐという、地味なように見えて意外と精神的なタフさに関わる大事な要素です。

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参考書籍

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