「働きたくない…」と感じる6つの原因と状況を変える3つのステップ

「今日は会社に行きたくない」「残業せずに早く帰りたい」など、さまざまな場面で「働きたくない」と感じていませんか？

お金を稼ぐために働かなければいけないのはわかっていても、仕事がつまらない、自分に合わないなどの理由で働くことが嫌だと感じている人は多くいます。

「働きたくない」という状況を変えるには、まず原因を理解し、自分の「本当にやりたいこと」を明らかにする必要があります。

本記事では「働きたくない」と感じる原因を紹介し、今の仕事を自分のやりたいことにつなげるための過程を説明します。

必要なステップを踏むことで日々の仕事に目標をもって取り組めるようになり、自分の強みを活かした職業が何か理解できるようになります。

ぜひ実践してみてください。

特に、もっと自分に合った仕事をしたい人や転職や起業を考えている人は、今日から実践することで自分の理想の仕事を見つけましょう。

働きたくないと思ってしまう6つの原因

「朝起きるのが辛い」「職場の人間関係が面倒」など、人が働きたくないと感じてしまう理由はさまざまです。

しかし、大きく分けると次の6つの原因のいずれかに該当するケースがほとんどです。

それぞれみていきましょう。

1.好きなことだけをやっていたいと思っている

常日頃から自分の好きなことだけをやっていたいと思っている人は、仕事中でも自分のやりたいことばかり考えて、「働きたくない」と感じてしまうものです。

毎日でも自分の「好きなこと」「熱中できること」をやっていたいと、早く仕事が終わることだけを願って毎日を過ごしているケースも少なくありません。

特に遊びが充実していた大学生活から社会人になったり、フリーターで比較的時間を選べる状況から正社員になったりした若者に多いです。

過去に（あるいは今現在も）時間を忘れるほど熱中してしまうことがあり、好きなことをやっているときの高揚感や楽しさが忘れられないという人はたくさんいます。

夢中になることがあると、人は仕事のときも自分の趣味や好きなことばかり考えてしまい、結果として働きたくないと感じてしまうわけです。

好きなことをする時間を増やすには、仕事を早く終わらせる工夫をする、しっかり休みがとれる職場に移るなど、自分で好きなことを存分にできる環境を整える努力が必要です。

人によっては転職や起業を検討した方がよいケースもあります。

2.今の仕事に不満がある

今の仕事に何らかの不満がある場合も「働きたくない」と感じてしまいます。

より具体的には、「働きたくない」というよりは「職場に不満があるから行きたくない」と感じているケースです。

今の職場に不満があっても、具体的に何に不満をもっているのかが自分のなかで明らかにできておらず、「なんとなく」働きたくないと考えてしまっている人が多くいます。

したがって、漠然と「働きたくない」と感じている人は、まず今の職場の何に不満があるのかを明らかにすることが重要です。

考えられる不満としては、次の5つのケースが多いです。

1つずつ見ていきましょう。

仕事に不満がある具体例1．人間関係が嫌（関わりたくない人がいるなど）

職場の人間関係が嫌だという理由で「働きたくない」と感じる人はとても多いです。

業界・業種を問わず上司が厳しかったり、一緒に働きたくない人がいるなど、職場の人間関係が原因で仕事を辞めてしまう人も少なくありません。

どんなに嫌でも、個人の都合で相手の都合や性格を変えることはできませんから、部署や仕事場を変えてもらうなどの工夫が必要となります。

仕事に不満がある具体例2．給与が安すぎる

給与が安すぎると仕事のモチベーションが上がらず、結果的に働きたくないと思う原因となります。

今の職場で経験やスキルを積んで昇給が望めるならば、計画を立てて少しでも早く昇給できるように努力しましょう。

一方、今の職場ではどんなに頑張っても昇給できないことがわかっているならば、若いうちに転職した方がよいケースが多いです。

仕事に不満がある具体例3． 職場の待遇が納得できない

給与以外の福利厚生が納得できないケースや、いつまで経っても望んだ仕事ができないケースなど、職場の待遇に納得がいかない場合も「働きたくない」と思ってしまいがちです。

給与の問題同様に、自分の努力や職場への働きかけによって改善されればよいですが、今後も待遇の改善が見込めない場合は転職を考えましょう。

仕事に不満がある具体例4．仕事で上手くいかないことが多い

今の仕事が「どうしても上手くいかない」という理由で「働きたくない」と感じてしまう人もいます。

たとえば成績が振るわなかったり、自分の思い描いたキャリアを進めていないなどの理由で仕事の自信を失ってしまっている状態です。

上記の場合は、上手くいかない原因を自分なりに突き止め、解消することで仕事へのモチベーションを取り戻すことができます。

仕事に不満がある具体例5．プレッシャーに耐えられない

仕事のプレッシャーに耐えられない場合も「働きたくない」と思ってしまうケースがあります。

特にノルマのキツい営業職や、部下をもつ管理職の人などは、日々のプレッシャーから逃れたい心理によって「働きたくない」と感じてしまいがちです。

立場的にミスが許されないケースはもちろんですが、ちょっとしたことで上司に叱責されてしまう環境では、仕事のプレッシャーに耐えられずに仕事を辞めたいと思う人も少なくありません。

プレッシャーが結果的に自分の成長につながればよいですが、身体を壊してしまったり、精神に不調をきたすほど厳しい場合は転職を考えた方がよいでしょう。

3.仕事にやりがいを感じられない

職場環境や人間関係などが問題なかったとしても、今の仕事に「やりがい」を感じられない場合、人によっては「もう働きたくない」を思ってしまいがちです。

自分の「強み」や得意分野・才能分野に関係のない仕事を続けていると、どうしてもモチベーションが上がらずに仕事に行きたくなくなってしまうものです。

自分の意志や上司からの叱咤激励などで乗り越えようとする人もいますが、自分に合わない仕事をいくら頑張っても生産性は上がりにくいです。

特に自分が不得意な分野は、いくら努力しても一定以上のパフォーマンスは上がらないことが統計的にわかっています。

まずは仕事で自分がどういうキャリアを積みたいのか、どんな目的で仕事をしているのかを振り返ってみて、今できる範囲で具体的に何をすべきかを整理してみましょう。

整理するだけで目指すべき道が明らかになり、仕事へのモチベーションが生まれてきます。

今の仕事で望む人生を実現できない仕事ならば、思い切って転職や起業した方がよい場合もあります。

4.身体的（肉体的）な問題がある

身体的な問題から無理をして仕事をしている人も「働きたくない」と感じてしまいます。

病気などが原因で仕事ができない人はもちろん、過去の怪我の影響で今の仕事に支障が出ている人もいます。

無理に仕事を続けずに、自分の限界や肉体的な制約を理解して自分に合った仕事をすることが重要です。

肉体的な限界があるにもかかわらず、自分の許容範囲を超えた仕事を一人でこなそうとすると、さらにとりかえしのつかない怪我をしたり、周囲にも迷惑がかかってしまう可能性があります。

まずは健康が身体を取り戻すことに専念しましょう。

5.精神的な問題がある

メンタルが弱った状況や、長時間労働などが原因で精神疾患の状態にある人も「働きたくない」と思ってしまいます。

特にメンタルに問題がある場合には、働くのが嫌になるのは自然なことです。

まずは無理に仕事をしようとせずに、自分のメンタルの改善に努めましょう。

仕事をしながらでもメンタルの改善はできますが、特に「うつ病」などの疾患の兆候がある人は、決して無理をせずに医療機関を訪れるようにしてください。

「うつ病」の兆候としては、次のポイントが挙げられます。

上の一覧はうつ病の兆候の一例ですが、上記のいずれかに該当したら、必ずうつ病であるとは限りませんし、どれにも該当しなくてもうつ病になっているケースもあります。

あくまでも指標と捉えて、少しでも違和感を感じたら精神科や心療内科を受診するようにしてください。

6.「働く」という行為自体に違和感がある

世の中には「働く」という行為や「お金を稼ぐ」という行為そのものに違和感を感じている人も一定数います。

「なぜこんなに働かなくてはならないのだろう」と常日頃から考えてしまう人は、実は少なくありません。

働かなくても金銭的な余裕がある人もいれば、経済的に働かなくてはならないけれども、どうしても働くという行為に納得できないという人もいます。

働くことに意義を見出せない人は「お金のために労働する」のではなく、あくまでも「自分の理想を実現するため」「人生の質を上げるため」の活動であると捉えてみましょう。

働くという行為はあくまでも手段であり、生きる目的ではありません。

まず自分が人生で「何をしたいのか」「実現したいことは何か」を整理してみることが重要です。

「働きたくない」状況を変えるための3つのステップ

自分が「働きたくない」原因を明らかにしたところで、積極的に状況を変えるために以下のステップを試してみましょう。

1つずつ詳しく紹介します。

1.自分の「本当にやりたいこと」を整理する

「働きたくない」という状況を変えるには、まず自分の「本当にやりたいこと」を整理してみることが必要です。

仕事に行きたくない、やりがいを感じられないのは、自分が本当にやりたいことが今の仕事とマッチしていないからです。

多くの人は日々の生活に忙しくて忘れてしまいがちですが、そもそも、人間が仕事をする理由はよりよい人生を送るためです。

言い換えれば、仕事とは人生の質を上げるための手段であり、働くこと自体が本来目的ではありません。

生活のためにお金を稼ぐ必要があるのはもちろんですが、人生でもっとも多くの時間を費やすのは仕事ですから、仕事の質を上げることが、ひいては人生の質を上げることにつながることを理解しましょう。

「どんな仕事を選ぶか？」は「どんな人と結婚するか？」と同じぐらい重要な問いなのです。

常日頃から「働きたくない」と感じている人は、まず自分が本当に「やりたいこと」は何か、そして今の仕事が本当に自分にマッチしているのかを確認しましょう。

仕事をはじめ、自分の理想の人生はどういうものかを明確にする方法は人それぞれですが、ひとつの手段として、次の質問に自分なりに答えてみてください。

逆説的ですが、自分の理想を明らかににするうえでは、まず「絶対に望まないもの」を明らかにすることが有効です。

多くの人が「働きたくない」と感じているように、人間はやりたいことや望んでいるものよりも、自分が「やりたくないこと」「嫌なこと」の方が具体的になっているケースが多いからです。

自分が望まないことを明らかにすることで、人生で「絶対に望んでいるもの」が明らかになってきます。

そして、今の仕事を続けることで「望んでいるもの」が手に入るのか、転職する必要はあるかなどが明らかになってきます。ぜひ時間をとってやってみてください。

2.現在の問題点や改善点を明らかにする

上述の方法で自分の「やりたいこと」を整理したら、次に今の仕事の問題点や改善点を明らかにする必要があります。

つまり、自分の「やりたいこと」を実現するために、今の仕事に必要なことや改善すべきこと、あるいは今すぐにやめるべきことなどを整理するわけです。

現状と理想とのギャップを埋めるための方法を明らかにする作業ともいえます。

特に重要な視点として、最終的に自分の強みや才能分野が仕事に活かせるかを確認することが重要です。

どんな分野であれ、自分の才能を活かせれば仕事の質が上がるとともに、幸福度も高まることがわかっています。

3.理想の仕事を実現する計画を立てる

前項までの作業により、今の仕事のままで望みを叶えられる可能性が高いならば、理想的な状況に至るまでの具体的な計画を立てましょう。

新しいスキルや知識を身につける、営業先を開拓する、部署を変えてもらうなど人によってさまざまですが、定期的に計画を見直して理想の状態に近づけているかをチェックすることが重要です。

一方、繰り返しになりますが、今の仕事の問題点を解消しても自分が「望んでいること」や「理想の仕事」に辿りつかないならば、思い切って転職や起業を考えることも大事です。

人によっては起業した方がよいケースもあります。

ただし、転職や起業をする場合でも、盲目的に会社を辞めるのではなく、しっかりと計画を立てて、軌道修正を繰り返しながら理想の状態に近づくことが重要です。

一朝一夕で理想の状態になれる人はいません。しっかりした計画と地道な行動の積み重ねが重要です。

夢中になれる仕事をするための4つのポイント

続いて、「働きたくない」という状況から、好きな仕事や熱中できる仕事に就くために知っておくべきことや、重要な考え方を紹介します。

上記の考え方に留意して試行錯誤を繰り返すことにより、誰でも最終的には好きなこと・得意なことを仕事にできます。

1.自分の「メンタルブロック」を理解する

自分の理想の仕事を発見するためには、自分自身のメンタルブロックは何かを理解しなければなりません。

メンタルブロックに気づかないまま行動を起こしても、「どうせ自分には無理だ」といったような根拠のない思い込みをしてしまい、結果的に必要な行動がとれなくなってしまいます。

特に仕事を選ぶ場合など、多くの人は周囲の価値観や親の考え方などにしたがって是非を判断しがちです。

「自分は○○だから××すべき」「周りが○○と言っているから自分も従わなければならない」といったように、無意識のうちに培われたメンタルブロックに考え方が依存してしまい、自分の可能性を狭めてしまうのです。

周囲の考えや価値観に振り回されず、本当に自分の「やりたいこと」「望んでいること」を実現するには、まず自分のメンタルブロックは何かを理解しましょう。

理想の実現に不要なものは少しずつ取り外す努力が必要になります。

メンタルブロックを外す際のポイントとしては、一気に外そうとしないことと、受け入れる必要のあるものは受け入れることです。

基本的に人間は変化を恐れる生き物なので、一気に考え方を変えようとするのは不可能であるのに加え、人生を通じて大切にすべき価値観もあるでしょう。

自分の望みに従って必要な考え方と不要な考え方を整理し、不要な思い込みや価値観をじっくりと時間をかけて変えていくようにしましょう。

2.自分にとっての天職は何かを模索する

自分にとっての「天職は何か？」を模索することも大事です。

理想の仕事や、やりがいのある仕事を探す際に、多くの人は「好き」を仕事にすればよいと考えるものです。

「好きなこと」を仕事にするのは不可能ではありませんが、人によっては、はじめは天職にあたる仕事に興味がなかったケースや、得意なことがいつの間にか好きになっていたケースもあることを覚えておきましょう。

ペンシルバニア大学の調査によると、「人間は好きなことを仕事にするよりも、得意なことで社会に価値を提供することによって高い満足度を得られる」ことがわかっているそうです。

つまり、自分の得意なことで社会に価値を提供し続けることによって幸福度が増し、いつの間にか仕事が好きになっている場合もあるということです。

どうしても自分の好きな仕事がわからないという場合は、ぜひ自分の「得意なことは何か？」を具体的に考えてみましょう。

今現在の自分のスキルや能力を存分に活かせる仕事を選び、経験を重ねて自分の可能性を広げて行けばよいのです。

3.実現可能なところから順番に行う

いきなり自分の理想を叶えようとすると、途中で挫折してしまう可能性がとても高いです。

どんなに自分がやりたいことでも、段階を経て徐々に実現することが重要で、場合によっては計画を変更する必要が出てきます。

しかし、目指す場所に変わりがなければ、試行錯誤を積み重ねることで、いつかは必ず辿り着くことができます。

転職や起業などで「一発逆転」を狙う人もいますが、人生には一発逆転というのはまず存在しないことを知っておきましょう。

何事もしっかりと計画を立てて、適宜修正しつつ、じっくり腰を据えて取り組むことが重要です。

一朝一夕で理想が叶えられなくても、自分の理想に向かっていることを確認することで、持続するモチベーションを維持することができます。

4.道筋は一つではないことを理解する

人生のどんな場面でもいえることですが、何を目指すにせよ、達成する道筋は一つではないことを理解する必要があります。

好きなことや得意なこと、あるいは熱中できることを仕事にする場合でも同じです。

目標を達成するまでの道筋を一つしか用意していなければ、達成できなかった場合にすぐ挫折してしまうことになります。

エベレストや富士山にも複数の登山道があるように、仕事でもビジネスでも目標を達成する方法はいくつもあり、決して1つではないのです。

一つの方法に失敗しても別の方法を探せばいいし、事前にできる限り代替案を用意しておくことで、最終的に理想の仕事に就ける可能性が圧倒的に高くなります。

たとえば、ビル・ゲイツはマイクロソフトを創業する際、ビジネスに人生のすべてを賭けていたと思っている人が多いようです。

しかし、実際は事業に失敗したらいつでも大学に戻れるような状態にしてから起業に踏み切っています。

たとえ一時的にビジネスに失敗しても、大学で勉強して必要な研究をしたり、エンジニアとして仕事をして事業資金を貯めてから再び挑戦する道を事前に考えておいたわけです。

目標への最短ルートではなかったとしても、事前にしっかりと代替案を準備しておくことで精神的な余裕も生まれ、結果的に早く理想の状態に辿り着けるようになります。

今後転職や起業を目指している人は、ぜひ上手くいかなかった場合の代替案も用意しておくとよいでしょう。

最終的に理想の状態に辿り着ければよいのですから、多少の遠回りは気にせずにチャレンジを繰り返しましょう。

「働きたくない」を「仕事が好き」にシフトしよう

「働きたくない」状況から抜け出し、自分の熱中できる仕事に就くためのポイントについて解説しました。

実際は、ちょっとしたコツで「働きたくない」状況を改善できる人もいれば、なかなか改善できない人もいます。

自分の「やりたいこと」を明確にしたうえで、今の仕事で理想を実現できるならば集中して仕事に取り組みましょう。

一方、転職や起業で自分にマッチした仕事に移ることが重要なこともあります。

好きな仕事や得意な仕事に就くためには、まず「人生で何を成し遂げたいのか」を考えましょう。

大げさに聞こえるかもしれませんが、人生の目標をもとに仕事を選択することが大事です。

なぜならば、人生において仕事をしている時間がもっとも長いからです。

好きな仕事に就くための具体的な計画を立てる際には、成功後を意識して、成功するまでの障害についても予想しておくと対応しやすくなります。

また、計画を実行する際には、しっかりと代替案を考えておくことも重要です。

自分の好きなこと・熱中できることを仕事にすることは本来、誰にでもできるのです。

今の仕事がつまらなくて「働きたくない」と思っている人は、本記事で紹介したステップをもとに理想的な人生の実現に向けて一歩を踏み出してください。