「ガツガツしてる上司が苦手」「ミスを注意されると落ち込む」など、働いたことがあれば「あるある」という経験。
ですが、上記のような些細な出来事が原因で自分を追い詰め、仕事を辞めてしまう人を「HSP」と呼びます。
周囲からすれば「そんなこと?」と思われるようなことでも、「ダメな人間だ」と自分で自分を追い詰めてしまうのがHSPの特徴の1つ。
当記事では、細かいことを気にしすぎてしまう繊細さん=「HSP」の方が辛い状況を抜け出すためのアドバイスやHSPが活躍する仕事を紹介します。
やりがいのある仕事を見つけ、あなたが安心できる場所を増やしていきましょう。
目次
HSPとは?
まずはHSPとは何なのかについて簡単に説明します。
HSPとは「Highly Sensitive Person(ハイリーセンシティブパーソン)」の略で「敏感な人」という意味です。
HSPの人は「ミラー・ニューロン・システム」と呼ばれる共感に関係する神経システムが非常に活発で、自分だけではなく、他人の感情に振り回されてしまうことが多くあります。
病気などではなく、あくまでも「気質」や「特性」などの1つで、HSPの気質を持つ人はおよそ5人に1人程度います。
5人中1人と聞くと多い気がしますが、言い換えると全人口の20%ほどということ。
残り80%の人が、当たり前に、問題なくこなせることができないというのは、「集団に馴染むことをよしとする」日本では生きづらさを感じても無理はありません。
周囲の言動はもちろんですが、何でもない視線や無言であることにすらストレスを感じ耐えきれず、仕事を転々としてしまい、周囲から「我慢が足りない」「打たれ弱い」と非難されてしまう人も多いのです。
仕事が続かない原因は「弱いから」ではない
ただ、HSPの人が仕事が続かないのは決して弱いからではありません。考えられる原因はいくつかありますが、代表的なものは以下の4つといえます。
- 共感しすぎてしまうこと
- 頑張りすぎてしまうこと
- 職場環境
- 無意味に苦手意識を持っていること
HSPは共感能力が高く、例えば、職場で同僚が注意されている場面でも「自分が注意されている」ように緊張感や罪悪感を感じ動けなくなってしまったり、ミスをおこしてしまいやすくなるということがあります。
1度だけならいいですが、職場に他人のミスを大声で注意するような人物がいれば恐怖や緊張感は定期的に続くことになります。
また、他人に深く共感することから、つい相手が喜んでくれることにやりがいを見出したり、「社会貢献こそ自分の使命」という考えにとらわれ、結果、頑張りすぎて心身ともに憔悴しきってしまうのです。
「異動」や「転勤」も漠然とした不安や緊張感を感じやすく、他にもあらゆる刺激をもたらす「他人」という存在に対して苦手意識を覚えてしまう人も多くいます。
とはいえ、一人でい続ければ職場でかわされる世間話や雑談に加われず孤立してしまいます。
孤立が原因となって、他の人から変な目で見られたり「変わっている人」という烙印を押されてしまい、職場に居場所がないと感じやすくなってしまうのです。
ただ、HSPの人はHSPでない人よりも感受性が高いことから「細やかな気遣い」や「機転のきく発想力」などの能力が高く、HSP特有の能力を発揮できる仕事は多くあります。
また、HSPの特徴である「敏感力」を持つ人材を求めている会社も多くあります。
仕事が続かないという人はHSPの短所ばかりに目を向けてしまっている傾向にあります。
自分を責めてばかりいるのではなく、まずは自分自身がもつ強み・長所を見つけ見つめなおす時間を持ちましょう。
HSPでも長続きする仕事を見つけるためにするべき3つのこと
仕事が続かない原因にどんなことがあるかわかったら、仕事を長続きさせるためにあなたがやるべきことは3つです。
- 「苦手なこと」と「得意なこと」を理解する
- 「~のせい」で終わらせない
- 一人で抱え込まない
「苦手なこと」と「得意なこと」を理解する
まず大切なのは自分が「苦手なこと」「得意なこと」を理解することです。
例えば、「人混みが苦手なのに、職場が新宿」なんて、仕事どうこうの前に、朝、家を出る気力もわきません。
まずは、「自分」を理解することから始めてみましょう。生きづらさを感じているなら、自分がどういうタイミングで生きづらさを感じるのか、苦手だと感じるポイントを知っておくことが大切です。
「~のせい」で終わらせない
例えば「あの人が大きな声で怒鳴るせい」など周りを攻めたくなっても、周囲を責めることは感受性の高いHSPの人は同じだけ自分を苦しめることになります。
大切なのは「~のせい」としたいことがあっても「じゃあどうすればよかったのか」考えること。
仕事に限らず失敗してしまったことに対しどう対処すればよかったかを考えることで、気持ちの切り替えができるようになり、他人の感情や暗い考えに押しつぶされにくくなります。
少しずつ経験を積み重ねていくことでできることが増えていくはずです。
一人で抱え込まない
HSPの人は仕事に悩んでいても誰にも伝わらないと一人で抱え込んでしまうケースがあります。
特に自分が「敏感すぎる」と悩んでいると「そんなことを思ってるのはあなただけ」「気にしすぎ」と言われるのが怖くて誰にも相談できずにいることも多いです。
ですが、誰にも相談できない、理解者がいないという状況はとても苦しいですよね。
周囲の友人や同僚に相談しにくいという方は『ココナラ』など電話相談がおすすめです。解決法云々よりもまずは誰かに話すことが気持ちを軽くする第1歩です。
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「HSPだからこそできる」仕事9選
続いて、HSPの人が実際に活躍している仕事を9つ紹介します。
HSPには適職はないといわれることもありますが、適職がないのと同時に「できない」仕事もありません。
HSPだからムリと決めつけず、興味のある分野があれば挑戦してみてみましょう。
本当の意味で「あなたの可能性を広げられるのはあなたしかいない」ということを忘れないでください。
事務・営業サポート
マルチタスクをこなさないといけない事務仕事はHSPには向いていないという意見もありますが、やはり人それぞれ。
HSPだけど事務にやりがいを感じ活躍している人はいます。
HSPの人は、ちょっとした変化も敏感に感じ取るため、ミスなどに気づきやすく、細やかな気配りも得意。
事務職は世間のイメージとは違いHSPの繊細さが生きる仕事でもあるのです。
プログラミング
プログラミングはプログラミング言語を打ち込んでいく作業が中心です。会社にもよりますが、会話は少なく、黙々と作業に没頭するというイメージ。
大きな音が苦手だったり、人と会話することに苦手意識があるというHSPの人が活躍しています。ただ、初心者がいきなり仕事として始めるには難しい業界です。
独学での勉強するのは時間がかかりすぎるため、まずはプログラミングスクールを受講しましょう。
オンラインで個人レッスンができる『codecamp(コードキャンプ)』なら空いた時間に根気が必要なプログラミングはHSPだからこそ向いているといえます。
塾講師・家庭教師
家庭教師は1対1で、生徒に合わせたペースでゆっくり丁寧に勉強を教えられるため、HSPでも続けやすい仕事の1つです。
1対1は不安という方は少人数の塾講師でもOK。生徒の目標に向かって、一緒に頑張っていけ、お金だけではなく達成感も得られるのが魅力です。
コールセンター(受信)
会話自体は苦ではないけれど、「人の視線」が苦手という方は受信のコールセンターで活躍されている方が多いです。
受信系のコールセンターはトラブルのお客様相談室なども多いので、困っている人の手助けができることが仕事のやりがいへとつながります。
職場にもよりますが、同じ会社の人と会話をする必要もあまりないので、人間関係に悩まされずに済むというメリットもあります。
カウンセラー
HSPといえばカウンセラーというイメージも強いですね。人の悩み・気持ちの寄り添えるHSPの人は適職だといわれることも多いです。
学校・病院・一般企業など様々な職場があるので、自分に合った職場を選べば「天職」にもなりえるはずです。
ただし、カウンセラーになるのには「資格」が必要。
今、仕事を辞めるかどうか悩んでいる方は、まずはカウンセラーの資格を取るための予算を用意できるようにしましょう。
トリマー・飼育員
HSPの人は他人だけではなく、動物などの気持ちにも寄り添うことができます。
動物が好きな人、人間関係に振り回されたくないという人はトリマーなど動物相手の仕事をされている方が多いようです。
動物園や水族館の飼育員など、言葉を話せない動物相手の仕事は、小さな変化にも気づけるHSPにこそ活躍できる職種といえます。
ブログ、ライター等
人間関係のわずらわしさから 解放されたいという方に人気なのはライターやブロガーと呼ばれる仕事。
パソコンさえあれば、何も資格を持っていなくても始められるため、文章を書くのが好きな方におすすめです。
「クラウドワークス」や「ランサーズ」、「Bizseek」などは国内でも大手のクラウドサービス。登録は無料ですし、経験がなくてもすぐに挑戦できるます。
特に「Bizseek」はシステム手数料が最安なので、仕事が安定しない時も負担が少ないのが魅力です。
未経験の方向けのお仕事も充実していますので、さっそく登録しましょう。
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デザイン・ハンドメイド制作
手先が器用な人は、絵をかいたり、ハンドメイド作品で生計立てている方もいます。
HSPは独特の発想で個性的なデザインも得意。芸術系に進むHSPはとても多くいます。
ハンドメイド商品の販売はお客さんからの反応がダイレクトに返ってくるため、持ち前の細やかな気遣いや敏感力を生かせばうまく仕事として成り立たせることもできます。
ハンドメイド作品はメルカリなどのフリマアプリや、ハンドメイド作品を販売できる専用サイトなどで販売ができます。
おすすめは無料でネットショップを解説できる『BASE』。
通常どこのサイトやアプリでも販売するにも売上から手数料が取られてしまいますが、BASEなら初期費用も月額費用も0円。
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リゾートバイト
長期でなにかをやり続けることがどうしてもできない人は、リゾート地で期間限定で働くという方も。
他人と深い付き合いをするのが苦手、仕事にすぐ飽きてしまうという人は最初から期限が決まっている仕事ならストレスを感じることなく、ずっと働きやすくなりますよ。
まずは転職サイトで相談してみる
「仕事が続かない」と悩んでいる方は、どの職種が向いているかは自分で判断せず、まずは転職エージェントを頼ってみましょう。
自分で仕事を探してきたけど、長続きすることができなかったという人は、自分が得意なことや苦手なことなど、あなた自身の特性を客観的に見ることができていないのが原因の1つといえます。
多くの人の転職を手伝ってきた経験も実績も持つプロにお願いすることで、自分では気づけなかった新たな自分を発見できたり、最高の天職を見つけることも夢ではありません。
HSPである「あなたらしさ」を活かした仕事を見つけよう
HSPだから仕事が続かないと悩んでいる方は、まず、あなた自信を理解し、興味のある仕事にはぜひ挑戦してみてください。
現在あなたが仕事を辞めたいと悶々と悩んでいるなら、まずは転職のプロに相談しましょう。
闇雲に転職しても同じ失敗を繰り返してしまう可能性が高いです。今あなたにできることをコツコツとやっていくことで、より良い結果を見つけていけます。
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