HSP/HSSの特徴 繊細さと刺激を求める両方を持つ気質について

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HSP(ハイリーセンシティブパーソン)とは敏感で繊細な気質のことであり、引っ込み思案で臆病な行動をとる傾向があります。一方でHSS(ハイ センセーション シンキング)は、HSPとは違い刺激を求めて、新しい人や物、イベントなどに積極的になる気質を指します。

HSP、HSSともに、どちらも対照的で相容れない気質のように思えますが、HSPとHSSの両方の特徴を持っている人ことが、HSPに関する研究や書籍の中で明らかになっています。

彼らはHSP型HSS(あるいはHSS型HSP)やHSP/HSSと呼ばれています。

HSP/HSSの割合

HSP/HSSは、HSP全体のおよそ3割程度存在しているとされています。(なお、HSPは5人中1人の割合)

以上を踏まえて、100人あたりに置き換えること

「非HSP : HSPのみ : HSP/HSS = 80人 : 14人 : 6人」

となります。

ざっくり言えば、HSP/HSSはおよそ20人中1人の割合で存在。HSP全体からみても少数派、そして世間一般から見てもかなりの少数派に属します。

なお、補足ですが、HSSを提唱したのは心理学者のマービン・ズッカーマン。HSPの提唱者であるエレイン・N・アーロンとは異なりますのでご注意を。

HSP/HSSの特徴

流行に敏感だが飽きっぽい

HSP特有の新しいものに対する敏感さとHSS特有の新しいものに対する好奇心の強さが、流行に対して素早く飛びつき、いち早く楽しもうとする行動として現れます。

しかし、ある程度時間が経つと新鮮味が感じられなくなって飽きてしまうのと同時に、次なる流行へと興味が移ってそれに飛びついてしまう傾向があります。

多くの刺激を受けて疲れてしまいやすい

HSS特有の刺激を次々と追い求める特徴があるものの、不必要な刺激を受け流すのが苦手なHSPの特徴も持っているため、過剰な刺激を受けすぎて疲れやすくなります。

「友達と一緒にどこか遊びに行くのは好きだけど、遊びに行ったあとは疲れが出てぐったりしてしまう…」という、状態がいい例です。

当の本人も、刺激を受けすぎて疲れるであろうことはなんとなく予想はついているものの、友達と遊んで刺激を受けることや、新しい体験をしたいという好奇心を抑制できず、疲れるのをわかっているのにはっちゃけすぎてしまうことが悩みになることがあります。

また、刺激を受けすぎたために、遊び終わってからもなかなか興奮が覚めずに、いつまでも神経が昂ぶり落ち着けないことに悩まされている場合もあります。

新しい経験は好きだが、動揺しそうな経験は避けたがる

刺激を追い求めるために、新しい仕事、遊びなどに積極的に手を出すところがHSSらしさと言えますが、手を出すものはなんでもOKというわけではありません。

HSP特有の不安や恐怖に関して敏感さがあり、まるで石橋を叩いて渡るような慎重さも持ち合わせているために、なるべくリスクや不安材料が小さいものに狙いを定め、新しい経験に取り組もうとします。

スポーツをする人を例にして例えるのなら

  • 自分が苦手としているスポーツを避けて、自分の運動神経や才能が活かせそうなスポーツに熱中する。
  • チーム内で競争が激しいスポーツよりも、同好会のようなゆるく楽しむことを目的としているスポーツに積極的になる。

という具合です。

なお、HSSのみの場合は、

  • 体が接触するプレーで怪我をする恐れがある危険なスポーツ。
  • スパルタ式の厳しいトレーニングをしている指導者で有名な部活。

など、心身に関わるリスクを感じられるものであっても、興味本位で参加してしまうようなものであり、HSP/HSSのような慎重さが見られないのが特徴的です。

年齢からみるHSP/HSS

大人のHSP/HSS

大人の場合は、仕事や遊びの場面では、HSS特有の好奇心旺盛で社交的な面がよく出る。一方で、自宅や一人になるとHSP特有の落ち着いた雰囲気を好む面がよく出る、という自分の性質を状況に応じてうまく使い分けていることがあります。

傍から見ると、オンとオフの切り替えが上手な人だと思われますが、あまりの切り替わりの激しさから「普段は活発なあの人が、実は家では物静かなんて想像できない…」と思われてしまうことがあります。

子供のHSP/HSS

子供の場合は、大人とは違い学校や家の外ではHSP特有の不安や恐怖に対する敏感な一面が強く出て、非常におとなしく一人でいるのが好きな子だと思われます。

しかし、家の中では学校にいるときのような緊張感が不安がないために、羽を伸ばしてアクティブになったり、賑やかで子供らしい一面も見せることがあります。

学校の先生からすれば「非常に大人しい子」なのに、家族から見れば「活発で退屈なのが大嫌いな子」という、相反するイメージを持たれてしまうのが、子供のHSP/HSSの特徴といえます。

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HSPのみの人と比較して見るHSP/HSS

HSPと比較すると、刺激に対して好奇心旺盛で、社会的な一面があるために、交友関係も広く、学校生活や社会人生活でも比較的馴染みやいタイプといえます。

進学や就職などの環境の変化に対して、不安や緊張のせいでうまく馴染めないHSPとは違って、新しい環境そのものに楽しさやワクワクとした気持ちを抱き、比較的楽に受け入れるのがHSP/HSSです。

しかし、HSPの特徴を持っているために、新しい環境はそれなりに好きであっても、刺激に対して疲れやすい点はHSP同様です。

HSPは公私ともに、大人しくて刺激の少ない場所を求める一方で、HSP/HSSは公の場面では明るく社交的な生活を好む、プライベートな場面ではHSP同様の落ち着きを求める生活を好むという両極端な二面性が顕著です。

理解されにくい二面性を持つHSP/HSS

「刺激に繊細で静かなのが好き(HSP)」と「刺激的でスリルや緊張感に溢れているのが好き(HSS)」という、両極端な二面性を持つために、周囲から意外そうな目で見られたり「大人しい生活が好きには見えない」と、本当のことを言っても信じてもらえないことが、HSP/HSSの悩みといえます。

公の場面では、好奇心旺盛でHSSな自分を見せているために、周囲からも「この人は社交的で活発な人だ」という第一印象がつきやすく、第一印象に基づいたキャラ付けやコミュニケーション、仕事・業務の割り振りをされることが多くなります。

しかし、刺激的な生活は好きと言っても、HSPのような繊細や傷つきやすさも併せ持っており、「この人は社交的で明るいから、些細なことは気にしないから大丈夫だろう…」と思って言われた何気ない一言にを強く受け取り、深く傷ついてしまうこともあるものです。

とくに男性の場合は、男らしくい活発さ(HSS)を見せるものの、もう一つの内面は男らしさとは相容れない女性っぽい繊細さ(HSP)があるために、そうした二面性を周囲から受け入れてもらえず苦労したり、自分でも自分らしさがよくわからないことに苦悩することがあります。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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