仕事のことを考えるだけで思わず泣き出してしまう、というような経験はありませんか?
多かれ少なかれほとんどの人が一度は経験するものですが、あまりに長く続くようならうつ病などの「精神疾患」に陥る可能性が出てくるため、気をつけなければなりません。
今回は、ストレスの原因と対処法、また、ストレスを少しでも軽減するためのストレス解消方法をご紹介していきます。
目次
仕事のことを考えるだけで泣きそうになるのは異常なの?
仕事によるストレスや悩みから泣きそうなるのは、誰でも経験していることなので、決して異常なことではありません。
とはいえ、悲しい出来事や直接的な原因がなく、不意に涙が出るのは大きなストレスや精神的負担を抱えている証拠です。
「泣く」ということは、精神的な負担や悲しい出来事から自分を守るために、ストレス物質を排出し苦痛を緩和するためでもあります。
ストレスを緩和するための自己防衛機能として、涙がでるのはごく自然なことですが、長く続くようなら対策を考えなければなりません。
涙の原因を考え、原因にあった正しい対処法を試すことが、あなたのストレスを少しでも減らすことに繋がります。
仕事によるストレスの6つの原因と対処法を考えよう
多くの人が仕事でストレスを感じていますが、原因は人それぞれです。なので、自分に当てはまる仕事によるストレスの原因を考えて、あなたにあった対策を試す必要があります。
まずは仕事に行きたくない6つの原因を把握して、自分にあった対処法を見極めることから始めましょう。
- 生活が不規則すぎて朝起きるのが辛い
- 職場の人間関係が上手くいっていない
- 給料に不満がある
- やりがいを感じない
- ミスばかりしてしまう
- 過重労働
1.生活が不規則すぎて朝起きるのが辛い
出勤するためには朝早く起きなければならない人も多いですよね。
毎日朝早くから遅い時間まで働いて、睡眠時間の平均が3時間程度の生活だとすると、朝起きるときに疲れが抜けきれていないので、かなりのストレスを感じるのが当たり前です。
ストレスを溜め続ける生活をこのまま続けていると心も体もボロボロになってしまいます。
心身ともに疲弊しすぎて自分が壊れてしまう前に、一刻も早く次の方法を試してみましょう。
対処法1.睡眠の質を見直す
短い睡眠時間だとしても、「良質な睡眠」をとることが出来ると一日の疲れをリセットすることが可能です。
良質な睡眠をとるためには、「就寝前に照明を暗めにする」、「自分にあった寝具を使う」、「食事を就寝3時間前までに済ます」などを心掛けましょう。
また、スムーズに入眠できなくなってしまうので、寝る寸前までスマホやパソコンの画面を見るのは避けるようにしましょう。
いつもと同じ睡眠時間でも睡眠の質を見直すだけで、目覚めが良く、ぐっすり寝られたなと感じるようになります。
対処法2.仕事の作業効率を上げて早めに帰る
仕事の効率を上げることで、1日にこなさなければならない仕事量を終わらせることができるので、定時で帰宅することができますよね。
帰宅してから、少し自分のために時間を自由に使っても、いつもより早く寝ることができます。
睡眠時間をしっかりと確保できるので翌日の仕事効率も上がり、「正の連鎖」を生むことができるのです。
職場の人間関係が上手くいっていない
上司によるパワハラや同僚との付き合いがうまくいっていないなど、職場での人間関係に問題があると仕事に大きな支障をきたしてしまい、とても辛いものですよね。
人間関係の問題が継続的に続くようなら心身ともに疲弊し限界がきてしまうので、早めになんとかしなくてはなりません。ぜひ、次の対処法を試してみましょう。
対処法1.共通の話題でコミュニケーションをとる
共通で盛り上がれる話題や共感できることがあると人間関係を構築しやすくなるので、共通の話題が何かないかを探ってみましょう。
例えば、相手が、自分も好きなキャラクターのキーホルダーや私物などを身につけていたとしたら、「○○可愛いですよね」と話しかけたり、「どこで買ったんですか?」と自然に話題を広げていくことができます。
相手のことが少しずつわかってくると話題のふり方がわかり、距離間も徐々に縮まっていくので、上手くコミュニケーションをとれるようになります。
対処法2.適度な距離感を保つ
努力してみたけれど、「やっぱり苦手だな」と思うなら上手く距離間をとることも大事です。
苦手なのに、無理に関わろうとするのはかえって逆効果なのでやめましょう。
「無理に仲良くなろう、会話をしよう」とは思わずに、簡単なあいさつ程度にとどめておいても良いのです。
対処法3.異動願いを出す
職場環境を変えることで、人間関係をリセットでき、気持ちもガラッと変わることがあるので、部署や支店異動の願いを提出するのも一つの方法です。
ただし、異動願いの理由は『人間関係』などとマイナスなことを言うのではなく、「こういう仕事をしてみたい」「こういうところに興味がある」と、あくまでも前向きな理由として伝えるようにしましょう。
給料に不満がある
「こんなにも働いているのに給料が低い」となると、不満も出てきて当然です。
また、正社員として働くうえでは欠かせない福利厚生などの待遇にも問題があるとなるとなおさら不満を感じずにはいられないですよね。
給料のことで悩んでいたら、次の対処法を試してみるのがおすすめです。
対処法1.生産性を上げつつ給料の交渉をする
給料をいきなりアップさせるというのは残念ながら難しいことです。
ですが、あなた自身の仕事の効率をアップさせることで、実質的に仕事時間を減らすということはできます。
仕事の生産量を高められれば、時間内に仕事を終わらすことができ、不満も少し減りますよね。
また、時間内にこなせる仕事の量が増えることで、給料交渉をする場合の説得力が上がります。
給料の交渉をするベストなタイミングは、上司から新しい仕事をもらった時など仕事量が増えたときです。
対処法2.転職する
やはり、給料の額そのものに不満があるのであれば転職を考えるべきでしょう。
今と同じ労働時間や仕事量で、今よりも給料を貰える仕事は他にもあります。「今の会社を辞めたら他に行く当てはない」とは思わずに、転職を視野に入れてみるのがおすすめです。
やりがいを感じない
「自分が心の底からなりたかった職業ではなかった」、「ただなんとなく職についた」という方は楽しさややりがいを感じず、この先続けていける自信がない、という不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そんな方はぜひ、次に紹介する方法を試してみてください。
対処法1.自分の中で小さな目標を決める
「今月は〇件アポイントメントをとる」「売り上げを〇万円分上げる」などと、自分の中で小さな目標を決めて達成していくことで、自信にもなりますし何より次に転職した時に確実に給料が上がるようになります。
やりがいがなくても生きて行くのにお金は必要なので、多いに越したことはありませんよね。また、仕事関連の資格を取得することを目標にするのもおすすめです。
対処法2.自分から仕事の提案をする
上司に新しい仕事の相談や企画を提案し、チームのメンバーの1人として主体的に動くのも一つの方法です。
自分が今いる会社で何ができるのか、どのように社会に生かされ、自分は何を得られるのかを進んで考えて、当事者意識を持つことが仕事でやりがいを見出すための近道になります。
対処法3.転職を視野に入れる
自分のやりたい仕事ではないけれど、なんとなく働いているという人はやりがいを感じるのはなかなか難しいでしょう。
自分が本当にやりたいことは何なのかを一度見直し、転職を考えてみるのも一つの方法です。
ミスばかりしてしまう
仕事でよくミスをしてしまうという人は、周りに迷惑をかけてしまったことが辛かったり、自分のことが無性に嫌になってしまったりすることもあるのではないでしょうか?
ずっと仕事のことばかり考えて落ち込んでしまい、最終的には「今の仕事は自分には向いていないのでは」と考えてしまうことも少なくないでしょう。
ミスは人間誰でもしてしまうもの。大事なのは、ミスしてしまったあとにどう行動するかということです。
同じ失敗を繰り返さないようにするためにも、ぜひミスしてしまった後の正しい対処法を頭に入れておきましょう。
対処法1.失敗を受け入れる
失敗をしてしまったら、まずは失敗を受け入れましょう。そして、次にどう活かすことができるのかを考え、落ち込むだけ落ち込んだら頭を切り替えましょう。
いつまでも失敗を引きずっていると、次の仕事にも支障がでてしまい、失敗を繰り返す可能性があるので、切り替え作業はとても大切です。
メリハリをつけるためにも、一度失敗を認めて反省した後で、前向きに物事を考える必要があります。
対処法2.メモをとることを習慣化する
忘れっぽいなと自分で感じる人は、日頃からメモすることを心がけましょう。
自分がどんなことで失敗してしまったかをメモに残しておくことで、同じ失敗を防ぐこともできますよね。
そもそも人間は失敗することで、成長する生き物です。大事なのは、失敗を何度も繰り返さないように気を付けていくことです。
対処法3.周囲に誠意を見せる
ミスした後に一番やってはいけないのが、失敗をなかったことにすることです。
まず、迷惑をかけてしまった周囲には誠心誠意の謝罪をしなくてはなりません。また、反省の気持ちを行動で示して、挽回するようにしましょう。
過重労働
厳しいノルマがあり、達成しなければという焦りが常にある人は多いですよね。
さらに、残業や休日出勤多が多いため、心身ともに休まる時間がないのは一目瞭然です。
今のような生活が続けば続くほど、身体に支障をきたしたり、精神的に追い詰められて仕事に行けなくなってしまうことは十分にあり得ることです。
そんな最悪な事態になる前に、少しでも早く次の対処法を試してみましょう。
対処法1.自分で心身ともに休む日を決める
この日は「仕事をしない」「残業をしない」という日を自分で設定しましょう。
自分自身が一番自分の調子のことをわかっています。
最近疲れているな、いっぱいいっぱいだな、と感じたら進んで休養をとることも大切です。
オンオフのメリハリを意識して仕事をしたほうが、効率もグッと上がります。
対処法2.労働基準監督署へ相談してみる
あまりに労働時間が多いようなら労働基準監督署に相談するのも良いでしょう。ただし、証拠がなくては動いてくれません。
前もって、就労時間や残業時間がしっかりと証明できるものを揃えておく必要があります。
対処法3.転職を考える
あまりの重労働に体調を崩しがち、精神的に追い詰められているという場合は転職を考えましょう。
過酷過ぎる今の会社よりも、好条件で、自分にあった会社を見つけることは十分可能です。
もちろん、今の会社で働きながら転職先を探すことができます。
仕事によるストレスを解消する8つの方法
ストレスは自然とたまっていってしまうものなので、上手にストレスを発散する方法を身につけることも必要なのです。
ここでは、8つのストレス解消法を紹介します。ストレスの発散方法は人それぞれなので、実際に試してみて、自分にぴったりの方法を見つけましょう。
1.睡眠・休暇をしっかりとる
「仕事のことを考えない日」を自分で定めて、一日中ただゴロゴロしたり、好きなことを好きなだけする休みの日を作りましょう。
また、仕事の日であっても「今日は残業をしない日」と自分の中で決めるなどをして、睡眠時間を確保し、ストレスをため込まないように心がけましょう。
2.美味しいものを食べる
美味しいものや好物を食べることで、人は幸福感を得られます。
特に、女性は五感が優れているので、美味しいものを食べたときの感度が著しく高いのです。
よく、美味しいスイーツや贅沢なお肉を口に入れた瞬間、大抵の嫌なことやストレスは吹き込んでいってしまうと言いますが、実際に理にかなったことだと言えます。
3.身体を動かす
ジムに行ったりスポーツをするなど、身体を動かすことでストレス発散をする方法もあります。
全身を動かすことで、身体中の血の巡りが良くなり、心も身体もスッキリします。気持ちの落ち込みを発散させたり、睡眠リズムの改善作用があることもわかっているので、日頃から適度な運動を行うことをおすすめします。
4.お酒を飲む
「酒は愁いを掃う玉箒(さけはうれいをはらうたまははき)」ということわざがあるように、昔から、お酒は嫌なこと、悩みを忘れさせるものとして大きく評価されています。
ただし、お酒の飲み過ぎには注意して、ほどよい付き合いをしていくようにしましょうね。
5.親しい友人と会う
気心の知れた友人と会い、話をすることでストレスを解消することができます。
人はコミュニケーションをとることがとても重要な生き物であり、親しい友人とのコミュニケーションならばなおさらです。
特に、ポジティブな考え方の友達や自分を理解してくれる友達と、自分の考えや悩みを聞いてもらいながら同じ時間を共有すると、驚くほどストレスが緩和されることが多いです。
6.知らない土地に旅行に出かける
アクティブに行動することでストレスを解消する方法もあります。
初めて行く土地で、初めて味わう料理や知る文化など「新しい体験」をすることで、好奇心を満たし、日頃のストレスを発散させることができるのです。
海外などまったく足を踏み入れたことのない場所に行くと、世界が広がって見えるのでおすすめです。
7.趣味を楽しむ
自分の好きなことを好きなだけ楽しむとストレス解消に繋がります。
ストレス解消効果の高い趣味の例としてあげられるのは、ジョギングやジムトレーニング、サウナなどの身体を動かしたり、汗をかけるものです。
また、カラオケやライブなど自由奔放に楽しめるものもおすすめです。
とはいえ、自然に触れること、スパや温泉に行くこと、寝ることなど趣味は人それぞれなので、自分にあった趣味を楽しみましょう。
8.休職してみる
仕事に追われる日々を送り、ストレスがたまる一方で限界を感じたら一度休職をしてみるのも良いでしょう。
時間に余裕ができると、自然と心にも余裕ができます。
ただし、求職をするにあたっては、書類の提出や引き継ぎをしっかりと済ませておく必要があります。ぜひ、上司や人事部に相談してみましょう。
仕事で泣きそうなほどのストレスを感じたら転職も視野に入れよう
誰でも仕事で躓くことはあります。思わず泣いてしまいたくなることだってあります。
泣くことで、ホルモンバランスを整えられるので、泣きたくなったら思う存分泣くのも良いでしょう。
しかし、仕事のことを考えるだけで泣いてしまう状況がいつまでも続くようなら、話は別です。
仕事のストレスで、あまりにも感情のコントロールができない、と感じるようなら転職を考える必要があります。
仕事を辞めてしまってから転職先を探すのは、とても危険なことなので、いつ辞める決断をしてもいいように、事前に次の仕事の候補を探しておきましょう。
転職活動をするなら転職エージェントへの登録がおすすめ
仕事をしながら転職活動をしたい方におすすめなのが、転職エージェントを利用することです。
基本的に無料で登録しておくことができ、担当アドバイザーが自分にあった仕事を見つけたり、アドバイスをしてくれるので、今の仕事を続けながらの求職活動も無理なく進められます。
また、企業側からスカウトが来ることもあり、転職成功率が高いのが転職エージェントの特徴です。
優良な転職エージェントを選ぶ3つのポイント
転職エージェントといっても多数あり、迷ってしまう方も多いはずです。
転職活動を失敗させないためにも、登録する転職エージェントを選ぶ際には、以下で紹介する3つのポイントに気を付けましょう。
あなたが望む職種の求人数が豊富かどうか
まずは、求めている職種の求人数は多数用意されているかをチェックしましょう。
自分が探している職種がほとんど用意されていない中で転職活動をしても、あまり意味がないですよね。
加えて、良質な求人案件を持っているかどうかも確認しておきましょう。
キャリア相談や的確なアドバイスをしてくれるか
求人を見つけてくれるだけでなく、あなたのキャリア相談にのってくれるかもチェックしておかなければならないポイントです。
なぜなら、大量の案件を紹介するだけでは、転職を成功させられないからです。
自分のスキルや要望に叶った案件を見つけだし、採用されるためのサポートをしてくれるのが優良な転職エージェントです。
所属するキャリアアドバイザーの質は高いか
所属しているキャリアアドバイザーがあなたを企業に売り込む力があるかどうかも大事なポイントです。
どんなに良い転職先が多数用意されていても、あなたが実際に就職できなくては自分が泣きをみるだけです。
転職したい職種の業界知識や専門性の高いアドバイザーがいるところを選びましょう。
仕事のストレスで泣きそうな状態が続く場合は「転職」が対処法の一つ
仕事のことを考えるだけで泣きそうな状態がいつまでも続くようなら、ストレスの限界ともいえるので、転職を視野にいれましょう。
今の仕事を辞めたとしても、必ず良い転職先はあります。
まずは、仕事を続けながら転職先を見つけることができる、無料の転職エージェントへの登録を試してみましょう。自分に合う仕事の候補を見つけて、明るい未来に進む一歩を踏み出してみてください。