「仕事に行きたくないのに、どこか仕事を辞める決心がつかない」という方も多いのではないでしょうか。
なぜ、なかなか仕事を辞める決断ができないかというと、自分の中で「仕事を辞める決め手」が定まってないからです。
辞めるべきかどうかを見極めるには、仕事に行きたくない原因とどのように解決すれば良いのかを分析する必要があります。
今回は、「仕事に行きたくない7つの理由」と「仕事を辞める前に試すべき10の対処法」を紹介します。仕事に行きたくない理由は何であるかを考え、自分に合う解決策を見つけていきましょう。
目次
仕事に行きたくないと思うのは悪いことなの?
むしろ、「仕事に行きたくない」と思う程度に差はありますが、たくさんの人が「今の仕事に向いていない」「もう辞めてしまいたい」という状況を一度は経験しています。ちなみに私はほぼ全ての仕事で思っています。
だからといって、いきなり仕事を辞めてしまうと、金銭的にも、精神的にもきつくなってしまうことがあります。そして私はいきなり仕事を辞めたとき、なかなか次の仕事が決まらず如何にもこうにも生活が苦しくなり、家を引き払い友達の家に転がり込んだことがあります。
何が言いたいのかと言うと、「仕事に行きたくないと感じるのは悪いことではない」「勢いで仕事を辞めると自分が想像している以上に金銭的にしんどい状況になる」ということです。
いきなり辞めるのは本当におすすめしません…。ではどうしたらいいのか?
まずは行きたくない理由を客観的に考えましょう。そしてあなたの主観は抜きで対処法を試してみましょう。今まであなたはあなたなりに対処してきたと思います。
つまり主観的な対処をしてきて、結果うまく言っていないはずです。
理由はシンプルで、解決策が間違っているからです。正しい対処法を実際に実践してみてください。少なくとも今の状況よりはよくなるので、次の仕事を見つける時間が稼げます。
では、具体的に仕事に行きたくない理由と対処方法を見ていきましょう。
仕事に行きたくない7つの理由と試すべき10の対処法
仕事に行きたくない理由が明確でないと、次の一歩には踏み出せませんよね。まずは、原因について当てはまるものはどれなのかを見ていきましょう。
1.人間関係が上手くいかない
仕事をしていく上で、人間関係が上手くいかないというのはかなり辛いものです。
「上司の厳しさがパワハラに近いものである」、「女性だけの職場で陰口が多い」、「部下があまりにも話を聞いてくれない」、「周りと上手くコミュニケーションがとれない」など様々な原因があるでしょう。
一度なら我慢できても、毎日繰り返されることによってストレスは蓄積していき、やがて今の職場を辞めたいと思うようになるのです。
対処法1:苦手意識を失くしてみる
まずは、苦手意識を失くす努力をしてみましょう。自分が相手に苦手意識を持ってしまうと、相手もあなたからの苦手意識を感じ取ってしまいます。まるで、鏡で写しているかのように、相手にも「苦手」という感情が伝わるのです。
相手の態度を変えたいと思ったら、まずはあなた自身の態度を一度見返してみましょう。
対処法2:部署の異動願いを出す
「今の環境がどうしても厳しい」と感じるなら、退職する前に、部署を異動して環境を変えるという方法もあります。人間関係が原因で退職を考えているなら、部署異動をすることで苦手な人物と離れることができ、悩みが解決する可能性が高いです。
2.過労によるストレスの蓄積
朝早くから夜遅くまで、休む間もなく働き、休日も山積みの仕事を消化しなければならない人も多くいます。
当然、睡眠時間は少ない上に、心を休めることができる時間もなかなか確保できません。仕事によるストレスは溜まる一方なので、仕事に行くのが辛くなってしまいます。
対処法:無理に残業しない
身体も心も限界なのに無理に残業するのは良くありません。睡眠時間が不足している状態では、いくら残業しても効率は上がらず、時間も倍以上かかってしまいます。
定期的に十分な睡眠をとって、心身のメンテナンスを行う必要があります。十分な睡眠をとることで、「なんかスッキリした」「気づかないうちにストレスが解消されていた」ということも十分ありえます。
3.やりがいを感じない
仕事でやりがいを見いだすことは、豊かで充実した毎日を送ることにつながります。
やりがいを感じられないまま、今の仕事をしていても「自分の目標や将来像が浮かばない」「何を得ることができるのか、世の中にどのように生かされるのかがわからない」と、達成感や満足感はあまり感じることができません。そして、だんだんと仕事への意欲がなくなっていってしまうのです。
対処法:仕事の存在を再確認する
仕事に行きたくないと思ったら、自分にとっての仕事の存在を再確認しましょう。確認方法は単純で、今の仕事のメリット・デメリットを書き出していきます。
そうすると、今の仕事が自分の生活になくてはならないものなのかが、自然と見えてきます。メリットのほうが多い場合は、辞めてから後悔してしまう可能性も考えられるので気を付けましょう。
4.仕事量と給料が見合わない
残業や自宅に仕事を持ち帰っているにも関わらず、残業手当やボーナスがないとなると、不満に思いますよね。また、どんなに頑張っても給料はなかなかアップしないとなると、目標が見えなくなります。
さらに、仕事量は変わらないのに、給料や休日手当が減額になってしまうと、モチベーションが下がり、「このまま仕事を続けていくのは難しいかも…」と感じるきっかけになります。
対処法:成果を出して給料をアップさせる
やはり、仕事量に見合うだけの給料をもらうには成果を出す、もしくは経験年数を積んでスキルを上げていくのが一般的です。そのためには、決まった稼働時間のなかで、いかに効率よく仕事をこなしていくか、アイディアを出していくかが大事です。
もし、「成果やスキルは上がっていってるはずなのに給料が変わらない」というようであれば、「転職」も一つの選択肢として考えて行く必要があるでしょう。
5.朝起きるのが辛い
「毎日遅刻しそうになるくらい朝が苦手」という方は、毎朝仕事に行くのが億劫に感じるでしょう。朝が苦手という場合は、転職したとしても同じ事を繰り返してしまうので、要注意です。
また、仕事によるストレスから朝起きられないという場合は、無意識のうちに出社を拒否しているということが考えられます。
対処法1:睡眠の質を見直す
毎日、朝起きるのが苦手だという方は、睡眠の質を見直しましょう。質の良い睡眠をとれるだけで、「疲労回復」や「細胞の修復」を適切に行えるので、目覚めたときに「ぐっすり眠れた」という満足感が得られるのです。
睡眠の質を整えるには、毎朝決まった時間に起き、太陽の光を浴びることが重要です。加えて、あまり時間を置かずに朝食を取ります。毎日しっかりと継続し、リズムを整えていくことで、体内時計を正常に戻すことができます。
対処法2:早め出勤を心がける
朝が苦手でも、ギリギリに出勤するのではなく、あえて周りよりも少し早めに出勤して、一足先に仕事モードになるのも一つの方法です。周りよりも少し早めに行動することを心掛けることで、自然と心に余裕が生まれることもあります。
6.仕事でミスばかりしてしまう
仕事で失敗をしてしまうと「自分に向いていないのでは」「周囲に申し訳ない」と感じてしまいますよね。何度も繰り返すうちに、自信を喪失してしまい、今の仕事を辞めたいと思うようになるのです。
対処法:上司に相談してみる
一人で抱え込まずに、誰かに悩んでいることを打ち明けることも必要です。信頼できる同僚がいたらその人でも良いですが、経験豊富な上司に相談すると、あなたの能力の発揮の仕方や効率的な仕事のやり方をアドバイスしてくれることがあります。
また、あなたにあった仕事内容を見極めてくれることもあります。
7.ただただ休みたい
仕事場に問題があるわけではないけれど、とにかく自分の時間や心の休養が欲しいから辞めたいというケースもあります。「長い夏休みが欲しい」「一度すべてから解放されたい」「自分を見つめ直したい」といった理由を抱える人も多くなってきています。
対処法1:一度休職してみる
自分と今の仕事を見つめ直すために休職願いを出す方法もあります。一度休職してみると、新しい道が見えることも。新たな目標、やりがいを見つけ、辞職する決心がつくきっかけになるかもしれません。
逆に、「もう一度今の仕事を頑張りたい」「こうすれば上手くいくかも」というように、今の仕事を続けていこうと思えるくらいまで心が回復する可能性もあります。
休職願いを出すことで、責められたり、退職しなくてはならなくなるような会社なら、ブラックな会社かも、辞めるいいきっかけにもなるでしょう。
対処法2:思い切って仕事を辞める
あまりにも辛くて精神が病んでしまうと思ったなら、思い切って「辞める」という選択肢もあります。「仕事を辞める」ということは悪いことではありません。もちろん、仕事を辞めるわけですからそれなりの事前準備が必要なのも事実です。
次章では、仕事を辞めるにあたっての心構えについて解説していきたいと思います。
仕事を辞める前に気をつけたい2つのこと
「仕事を辞めたい」と強く思っても、すぐに行動に移すのだけは避けましょう。
前述した通り、本当に生活に困ります。そして生活に困った挙句、次の仕事をしっかり吟味できないまま飛びついてしまい、結局人間関係で苦労しました。
仕事を辞める前にはどうすれば良いのか、どんなことに気を付けなければならないのかを紹介していきます。
仕事をいきなり辞めない
連絡も入れずに突然辞める、いわゆるバックレだけはどんなに仕事に行きたくなくても絶対にやめましょう。
理由は一つで、給料が振り込まれない可能性が大きいからです。給料が支払われないと、生活に大きな支障が出てしまうので、本気でやめましょう。
もし「どうしても行きたくない!出社するのは無理!」という場合は退職代行サービスを利用してでもバックレだけは絶対に避けるべきです。
3万円程度の費用で残りの給料がもらえるのなら利用したほうが絶対得ですよね。
退職の相談をするなら、退職代行実績14年・退職成功実績100%を誇る【退職代行ニコイチ】がおすすめです。
次の仕事を決めてから辞める
何の計画もなし仕事を辞めてしまうと、次の仕事が見つかるまで不安な日々を送ることになります。
経済的に余裕がない場合は、さらに追い込まれ、身動きが出来なくなってしまいます。「今の仕事を辞めようかな」という思考がよぎったら、まずは次の仕事の候補を考えましょう。
次の仕事探しを行う場合におすすめなのが、転職サイトへの登録をしておくことです。
なかなか次の仕事の目星がつけられないという場合でも、登録しておくだけであなたにあった仕事を見つけてもらえます。働きながら、10社以上の転職先候補を見つけることも十分可能です。次章で、実際に登録すると良いおすすめの転職サイトを紹介していきます。
おすすめの転職サイト7選
転職サイトはいくつもあるので、どれを選んでよいのか迷ってしまいますよね。今回は、おすすめの転職サイトを7つ紹介します。それぞれの転職サイトの特徴やおすすめポイントを解説していくので、自分に合うものを見つけましょう。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、転職成功実績No.1の転職エージェントです。登録しなければ見ることのできない非公開求人が約80%以上、ジャンルや年齢を問わず国内最多の転職実績を誇っています。
リクルートエージェントなら、土日・祝日、平日19時以降であっても担当アドバイザーが対応してくれるので、日中は仕事でなかなか時間を作れないという方にもおすすめです。
面接時に転職理由や自分のアピールを上手く伝えられないという方には、面接時のアピールの仕方や、あなたの強みを踏まえたうえでの転職理由を一緒に考えだしてくれます。
あらゆる分野の求人が集まるトップサイトであり、担当アドバイザーたちは転職サポートのプロなので、登録しておけば、あなたが満足のいく転職活動ができること間違いなしです。
doda
doda(デューダ)は、転職者満足度NO.1に選ばれている大手転職サイトです。キャリアタイプの診断や今のあなたが人気企業に合格する確率、研修制度など就職に役立つコンテンツが充実しているので、新しく自分に向いている業界に転職したいという方におすすめです。
優良企業の求人が豊富な上に、「面接確約オファー」や書類選考免除などの「プレミアムオファー」が届くことがあります。相手企業から直接スカウトがもらえるので、最短ルートで就職先を見つけることも可能です。
パソナキャリア
パソナキャリアは、2019年オリコン顧客満足度調査「転職エージェント 第1位」に輝いた転職エージェントです。取引実績は16,000社以上、大手企業や優良企業にも強いのが特徴です。
案件はやや少なめですが、各専門分野に精通したキャリアアドバイザーたちが、あなたに最適な転職プランを用意してくれます。転職活動中の相談はもちろん、相手企業との面接日程や年収交渉などもキャリアアドバイザーが行ってくれます。初めての転職活動や未経業界への転職でもパソナキャリアなら安心して相談することができます。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは熱心なサポートで知られる20代から30代前半向けの業界最大手の転職エージェントです。求人数や職種は他の転職エージェントと比べると若干少なく感じてしまうかもしれません。
しかし、マイナビエージェントはそれぞれのスキルや経験を踏まえ、身の丈にあった求人を多数紹介してくれるので、書類審査の通過率が高いことが強みです。また、転職活動に期限はないので、今すぐに始めなくてもとりあえず登録だけしておいて、好きなタイミングで転職活動ができます。
ワークポート
ワークポートは、初回登録が簡単な上に、対応がとても早いので早く転職活動を進めていきたい方に向いています。IT・web系においてはどのエージェントよりも優れた求人を取り扱っており、アドバイザーの業界知識も豊富なのが強みです。
求人数や職種においては他社に比べるとどうしても劣ってしまうので、IT・web系に興味のある方は、他の転職エージェントとワークポートの両方使いをするのがおすすめです。
ハタラクティブ
ハタラクティブは、経歴を問わずに受け入れてくれることから、正社員経験のない10代~20代の方にも安心な転職エージェントです。比較的、中小企業の紹介が多いので、案件の質が低いと感じる方もいるかもしれません。
ハタラクティブは、正社員経験がないことから他社ではなかなか内定がもらえなかった、キャリアに自信がない、という方の最後の砦としておすすめです。丁寧にサポートしてもらえるので、書類通過率90%以上、内定率80%以上と非常に優れた実績を持っています。
ビズリーチ
ビズリーチは、有料会員制の転職サービスですが、求人の質はかなり高いものとなっています。ビズリーチの公式サイトの方に、求人の3分の1が年収1,000万円以上の案件を取り扱っていると明記しています。
現在年収が600万円以上で、管理職や専門性が高いスキルを身につけている人、キャリアアップを目指したい方におすすめです。
仕事を辞めるのは決して逃げではない
生きるのが辛くなるほど自分を追い込んで仕事をする必要はありません。
「今の仕事を辞めたら次はない」なんてことはないですし、仕事を辞めることは逃げでも甘えでもありません。むしろ、転職はよりよい生き方を探すための一つの方法だといえます。
様々な解決策を試してみて、それでも「仕事に行きたくない」と感じるなら、いっそのこと今の仕事を辞めてしまいましょう。
あなたにあった仕事はきっと他にたくさんあるはずです。転職エージェントに登録するのにお金はかからないので、新しい人生をスタートさせる第一歩として、試してみる価値はあるはずですよ。