「ワーカホリック」仕事が頭から離れない人の心理や悩みについて

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仕事に没頭するあまり私生活が疎かになっている、健康やプライベートを犠牲にしてまで働くサラリーマンの事を「ワーカホリック(仕事中毒)」と呼びます。

ワーカホリックという言葉自体、最近ではあまり使われなくなってしまう、代わりに「過労死」や「社畜」という、同じく働きすぎや働きすぎて心身共にボロボロになってしまうという意味の言葉が使われるようになっています。

しかし、言葉が変わっても休日・年末年始県警なく仕事のことが頭から離れずことで悩んでいる人がいることには変わりはありません。

今回はそんなワーカホリックの悩みやなりやすい人の性格・心理についてお話いたします。

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ワーカホリック(仕事中毒)の歴史

かつてワーカホリックという言葉が使われたのは、第二次対戦後の高度経済成長期~バブル期にかけての、いわゆる好景気の頃でした。

その頃は働けば働くだけ豊かになれる、給料が上がる、欲しいものが買える、という前向きな気持ちや期待感から仕事に熱中しすぎて体調を崩すケースが多くありました。

しかし現代は終身雇用の前提が崩れて自分がいつリストラされるかわからない。そもそも会社自体が海外との競争の中でいつ倒産してしまうかわからない先行きな見えない不安な状況です。

もちろん会社員と違って将来の不安が少ない公務員でも、将来に対する不安が完全に無いわけではありません。

仕事がなくなってしまえば貧困に苦しむ、贅沢もできず、結婚もできず、そもそも恋人を作ることすらできなくなってしまう…というお金が無いことで起こりうる多くの不安から、半ば強迫的になって仕事に打ち込んでしまうことがあります。

最近の新入社員であれば数百万単位の多額の奨学金を背負って働いているという人も多く、働けなくなれば奨学金を返済できなくなるというのも大きな不安となっています。

一見すると真面目で立派に働いているような人でも、内心は将来に対する不安で頭がいっぱいになっており、その不安を払拭するために誰よりも働く、プライベートを捨てて休む間もなく働いてしまうことから、うつ病などのメンタルの病気や過労死になってしまうのです。

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ワーカホリックになる人の特徴・性格

若い頃の激務経験にとらわれている

社会人になりたての頃は、若くて体力もあったことから多少無理な仕事量をこなしたり、徹夜をしたりと、明らかに健康によくない働き方をしてしまうことがあります。

しかし、若いので多少の無茶をしただけではそこまで健康に深刻な影響が出ず、なんだかんだでうまくいった、ラッキーだったという経験も同時にすることがあります。

この経験がクセになり、歳を取っても若い頃の無茶をするような働き方を続けるとワーカホリックになり体調を崩してしまうことになります。

ときどき「俺は残業を200時間やったことがあるんだ」と過去の栄光や苦労自慢をして仕事に取り組む人がいますが、若い頃の無茶な働き方はやっぱり無茶な働き方なのです。

その無茶な働き方を数週間、数ヶ月、数年と継続することはできませんし、体力や披露からの回復力が衰えても若い頃の無茶な働き方をすれば、その分回復するのに時間がかかってしまいます。

責任感が強く真面目である

社会人としてそつなく生きていくためには、責任感があることや真面目であることは重要なスキルの一つです。

しかし、責任感が強すぎると完璧主義に陥りやすく、一人でこなせないような仕事を他人と協力して片付けようという考えず、自分一人でなんとかしようとして、残業をしたりプライベートの時間は睡眠時間を犠牲にしてまで働いてしまうことがあります。

最初のうち無理をしてでもなんとか仕事をこなせることがありますが、ここでも真面目さが仇になる、もっと仕事をしようと頑張ってしまい、疲れて動けなくなるまで仕事にのめり込んでしまうことがあります。

また「滅私奉公」という四字熟語のように、プライベートを犠牲にして仕事に打ち込むことこそが立派な社会人という価値観の職場も未だに多く、健康に悪影響が出るような長時間労働をみても「その働き方が当然のこと」「社会人としての常識だ」と言って止めようとしないことがあります。

真面目で責任感が強い人は、規律やルールを守ることが多いので滅私奉公の価値観に染まってしまいやすくワーカホリックになりやすくなります。

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他人を頼るのが苦手

自分の仕事を誰かに手伝ってもらうことは自分は仕事ができない人間だと思い知らされる、他人にアドバイスや協力を求める事は、相手の時間を奪う迷惑なことである、などと考えて他人を頼ることが苦手なタイプはワーカホリックになりやすい性格の一つです。

もちろん、なんでもかんでもアドバイスを聞いたり助けを求めてしまっては、鬱陶しがられたり「甘えている」と思われることもありかもしれません。

しかし、自分が困っていときにそのことを相談せずに自分一人でどうにかしようと抱え込むのは決して賢いしごとのやり方とは呼べません。

また、他人を頼れない人は、人とコミュニケーションをとるのが苦手であったり、自分から相手に対して心を開ける相手、悩み事をそうだんできる人がいないことも多く、そのことが更なるストレスを抱える原因になっていることもあります。

野心家・挑戦心が強い

体育会系の文化に染まっていたり、負けず嫌い、大きな目標を持つ野心といった性格の人も、ワーカホリックなりやすい性格と言われています。クリエイティブな仕事や芸能・スポーツなどの好きなことを仕事にしている人にも、この性格の人は多くいます。

仕事において積極的に動けたり、リーダシップをとって集団を率いてける人は重宝されやすく、よく評価され期待を受けるから仕事にのめり込む傾向があります。

また、この性格の人は自分のストレスや疲労に気づきにくいというのも特徴的で、自分の限界を把握できないまま働き続けてしまい、ある日を境に燃え尽きたように仕事に対するモチベーションがなくなってしまう、体が動かなくなってしまうという状態になることがあります。

ちなみに、この性格の人は部活動や勉強の場合は燃え尽き症候群になりやすい性格とも言われています。

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家族や友達との人間関係に問題がある

家庭に居場所を感じず自分の家なのにどうも落ち着かない。むしろ職場で仕事をしていたほうが気分が楽であると感じて、仕事に熱中してしまうパターンもあります。

かつて流行った「熟年離婚」という言葉のように、家庭に居場所を感じないことでワーカホリックになってしまった場合、定年退職後に離婚を切り出された男性サラリーマンが社会問題となったこともあります。

また、友達がおらずプライベートで誰かと遊んだり、どこかに出かけたりすることがないので、仕事に没頭しているというケースもあります。

仕事に熱中しすぎるあまり昔の友達や先輩後輩と疎遠になり、気が付けば友達がいないことで感じる孤独を払拭するために仕事にのめり込んでしまう人もいます。

無趣味である

趣味がないので暇な時間のつぶし方がわからず、「どうせ暇を持て余しているのなら働いておこう」と考えてワーカホリックになるパターンです。

無理やり趣味を始めたとしても、仕事のことが気になって集中できない、全然楽しめないと感じることもあります。

人や職場によっては「趣味なんか仕事の役に立たないからやるだけ無駄だ」と考えている人もいますが、仕事以外にも熱中できるものがあることは、気分のリフレッシュやストレス解消に役立つので決して無駄ではありません。

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ワーカホリックにならないための対策

自分は大丈夫と思い込まない

自分は昔は運動部で体を鍛えていたから大丈夫。ストレス耐性がある方だから多少仕事で無理をしても大丈夫だと思い込まないようにすることが肝心です。

心では大丈夫だと思っていても、体の疲労はすでに限界に近づいており、休息が必要な状態であるということがあります。

しっかり働き続けるためには自分の健康を犠牲にし続けるような働き方は見直さなければいけません。限界を迎えてしまい、メンタルを病んだり、過労死をしてしまっては意味がありません。

また、競争心や向上心が強く働く事に熱心な性格の人は、心臓疾患や高血圧になりやすという結果も出ています。

体に違和感がなくても定期的に健康診断や人間ドックを受けて、自分の健康状況を把握する習慣を身につけるのが効果的です。

小さなことで他人に頼れるようになる

真面目で責任感の強い人は仕事でも「人に迷惑をかけてはいけない」「自分がいないとこの仕事が回らなくなる」と強く思い込むことから、過剰労働になってしまうことがあります。

また、「誰かに仕事を頼むぐらいなら自分でやったほうが効率的」と考えて、自分で仕事を抱えてしまってワーカホリックになってしまうケースもあります。

真面目や責任感があることは素晴らしいことですが、仕事で健康を崩さないためには他人に頼ることを忘れないようにするのがいいでしょう。

自分一人で無理に仕事を抱え込むのではなく、誰か信頼できる人や協力出来そうな人に相談して、自分の健康に支障が出ないような働き方を見つけるようにしましょう。

また、普段から他人に気軽に頼れるように、世間話をして親睦を深めたり、心を開けるような相手を見つけることも効果的です。

ワーカホリックは依存症と同じ病気と受け入れる

ワーカホリックは日本語に直すと「仕事中毒」となり、依存性のニュアンスのある言葉になります。アルコール依存性やギャンブル依存性と同じく病気の一種と考えることもあります。

アルコールやギャンブルと違って、働くことは良い事、立派な事という価値観を抱く人が日本では多いために、ワーカホリックになっても止めたり助けたりする人はなかなか出てきません。

逆に応援したり支えになりたいと、ワーカホリックを悪化させてしまうこともあります。

もちろん仕事が好きというのは実に素晴らしいことですが、一方で

  • 仕事をしていないとイライラする、落ち着かない。
  • 仕事をしていないと不安になる。
  • 仕事をガッツリすると快感を覚える。
  • 今の仕事量では満足できず、どんどん仕事量を増やしてしまう。

のような他の依存性にも見られる状態が仕事でも見られた場合は、放っておくのは危険です

健康で長続きできる働き方ができるように仕事量を調整したり、プライベートの時間を持つようにして、意識して仕事と適切な距離感を取れるようにすることが大事です。

不安を相談できる人を持つ

仕事をする上では、自分の将来や健康について不安になる場面が出てくることはよくありますが、その時に不安をひとりで抱え込まず誰かに相談できる人を持つようにしましょう。

たとえ相談によって不安の具体的な解決法が見つからなかったとしても、不安を誰かに相談するだけで不安が小さくなり精神的に楽になることができます。

また、誰にも話せないという状況では孤独を感じて不安を増長せさやすい状況でもあります。

誰かに相談できる人がいるというだけで、不安をうまくコントロールしやすいということなのです。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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