「毎日仕事がつまらない」「もっと自分にふさわしい仕事があるはずだ」など、今の仕事に楽しみを感じられずにいませんか?
生活のために働かなければならない、でもどうしても仕事に身が入らないという人は、まず本記事で紹介する仕事を楽しくするコツを実践してみましょう。
つまらない仕事のなかに楽しみを見出すことができます。
また、どうしても今の仕事が自分に合わない、転職や起業をして「好きなこと」を仕事にしたい人のための5つのステップを紹介します。
今日から実践することで、理想的な生活の実現に近づけます。ぜひ実践してみましょう。
仕事を楽しくするための5つのコツ
「今の仕事がつまらない。何とかして楽しくしたい」と常日頃から考えている人は、ぜひ以下のポイントを意識して仕事に取り組んでみましょう。
- 自分の好きにできる範囲を増やす
- 得たい成果にだけフォーカスする
- プライベートを充実させる
- 一人で頑張ろうとしない
- 常にキャリアアップを意識する
それぞれ詳しく説明します。
1.自分の好きにできる範囲を増やす
退屈な仕事だったり、自分に合わないと感じる仕事であっても、自分の裁量でできる範囲は存在するものです。
少しずつで構わないので、自分の好きにできる範囲を増やす努力をしてみましょう。
10ある仕事のうちの2から3程度でも、自分の好きな仕事・得意な仕事ができるようになることで、残りの嫌な仕事も活動的にこなせるようになる人は少なくないのです。
たとえば、本当は外に出て動き回りたいのに、デザイン業務やシステム設計などの仕事で一日中社内にいなければならない人は多くいます。
そこで上司に相談し、営業に同行してクライアントに技術的な説明をする仕事に就けるようになったケースがあります。
逆に、外回りの営業が嫌だった人が、社内で営業マンをサポートするための資料作成の仕事をもらうことで、楽しく仕事ができるようになったケースもあります。
好きな仕事を増やしたり、やり方をアレンジすることにより、仕事へのモチベーションを高めることができます。
さらに好きな範囲を増やすことで主体性が生まれ、所属している企業に自分なりに価値を提供できるようになるため、周囲から認められやすくもなります。
仕事が嫌だけれど、転職までは考えていないという人は、自分の得意分野を今の仕事に活かす工夫をしてみましょう。
得意分野を仕事に活かせることがわかれば、楽しく仕事ができるようになります。
2.得たい成果にだけフォーカスする
仕事が楽しくないと感じてしまう人は、得たい成果にのみフォーカスすることを意識しましょう。
仕事を通じて何を得たいのか、どんな目標を達成したいのかが明らかでないと、仕事中に「つまらない」「退屈だ」など余計なことばかり考えてしまいます。
すると、どうしても仕事のパフォーマンスは上がりません。結果として、早く終わらせたいはずの仕事が終わらなくなる悪循環に陥ってしまいます。
仕事中に余計なことを考えないように、まず自分がどういうキャリアを積みたいのか、どんな目的で仕事をしているのかを振り返ってみることをおすすめします。
自分の目的のために今の仕事がどんな意味をもつのかを考え、今できる範囲で具体的に何をすべきかを整理してみましょう。
自分の得たい成果にのみフォーカスすることで、目の前の仕事へのモチベーションが生まれてきます。
今の仕事が理想のキャリアや、望む人生を実現するのにどうしても役に立たないのならば、思い切って転職することも大事です。
転職したり、起業することで自分の好きなこと、得意なことを仕事にして幸せになった人はたくさんいます。
3.プライベートを充実させる
仕事の「つまらなさ」に我慢できない人の多くが、プライベートも充実していない事実があります。
プライベートを意識して充実させることにより、生活にメリハリができて仕事へのモチベーションが生まれてきます。
特に「プライベートを充実させる暇がない」という人ほど、多少無理してでも自分の好きなように過ごす時間を増やすことで、パフォーマンスが上がることも多いです。
プライベートは「仕事の残り時間」だと考えている人は多いですが、逆にプライベートにやりたいことをメインに据えて仕事のやり方を工夫しましょう。
人間は仕事だけして生きていくことはできません。プライベートとのバランスをとることこそが重要です。
「休日は特に予定がない」という人は、自分の好きな活動に全力で取り組める日と考え、積極的に予定を入れましょう。
オンとオフのメリハリこそが人生を充実させるのです。
4.一人で頑張ろうとしない
一人で仕事を頑張ろうとせずに、周囲と協力しあってチームで仕事をする姿勢が重要です。
嫌な仕事であっても、一人で「頑張らなければならない」と言い聞かせて仕事をしている人は本当に多くいます。
自分の許容範囲を超えた仕事を一人でこなそうとすると、必然的に苦手なことや面倒なことが増えてしまい、仕事がつまらないと感じるようになります。
特に人に頼みごとができない人や、何でも自分一人で抱え込んでしまう癖のある人は要注意です。
知らず知らずのうちに「仕事は嫌なもの」「苦しみながらやるもの」という思い込みをもってしまううのです。
周囲と協調して仕事をこなせるようになると、各々が自分の好きな分野・得意な分野を担当でき、「仕事が楽しい」と感じることが増えます。
自分が楽しいと感じる仕事を担当して、苦手なところは他の人に担当してもらうことで仕事全体の生産性も大きく上がります。
今現在、どうしても嫌な仕事を抱えているという人は、思い切って周囲に協力をお願いしてみましょう。
自分にとっては嫌な仕事でも、好きな人や得意な人は社内に多くいるものです。
5.常にキャリアアップを意識する
ただ仕事をするのではなく、常に自分のキャリアアップを念頭において日々の仕事をこなすことが重要です。
自分の嫌な仕事を盲目的に続けていると、いつの間にか生活全体にハリがなくなり、メンタルにも悪影響を及ぼします。
仕事が原因で精神疾患になってしまう人はとても多く、うつ病になってしまうケースもあります。
メンタルへの負荷を減らし、毎日の仕事を楽しむために重要なのは、常に自分の将来を見据えてキャリアアップを意識することです。
自分が理想とする状態から逆算して、今現在どういう仕事の取り組み方をすればよいかを考えてみましょう。
目的意識をもつことで自分が「何のために働いているのか」が明らかになり、仕事へのモチベーションが上がって楽しく働くことができるようになります。
毎日嫌な仕事をこなさなければならないと考えるのか、面倒な作業の先に理想とする生活が待っていると考えるのとでは、仕事の成果にも大きな違いが出てきます。
もし自分の望むキャリアに今の仕事がマッチしないのならば、思い切って転職をした方がよい結果に結びつくことが多いです。
以下では、主に転職や起業によって自分の好きなこと・理想の仕事を実現するための具体的なステップについて説明します。
「好きなこと」を仕事にするための5ステップ
それでは、好きなことを仕事にするための具体的なステップについて紹介します。
好きなことや趣味を仕事にしたいと思っていても、具体的に何をすればよいかわからない人は、以下の5つのステップを経ることで理想の仕事に近づくことができます。
- 自分のこれまでの仕事や業績を振り返る
- 好きな分野・才能を発揮できる分野を明らかにする
- 転職や起業を検討する
- 具体的な計画を立てる
- チャレンジして修正を繰り返す
それぞれ順番にみていきましょう。
1.自分のこれまでの仕事や業績を振り返る
まず自分のこれまで経験した職業や達成した業績を整理してみましょう。
過去の仕事を振り返ることで、どんな活動にモチベーションが上がるのか、自分の得意なことは何かがわかってきます。
ただし、単純に自分の経験したことを書き連ねるだけでは、仕事にできる「好きなこと」「得意なこと」に結びつかないケースがほとんどなので注意しましょう。
次のような問いに自分なりに答えることで、好きな仕事・得意な仕事は何かが徐々に明らかになってきます。
- これまでもっとも長く続いた仕事やアルバイトは何か?
- 長く続いた仕事にはどんな特徴や共通項があるか?
- どんな仕事でも結果を出せた分野は何か?
- 特に努力や苦労をしていないのに、周囲から褒められたことは何か?
- 強制されなくても長い時間集中できる仕事(活動)は何か?
特に、自分でも意識することなくよい結果が出せる仕事は、自分の強みや才能分野であることが多いです。
自分の強みを存分に活かせる仕事に就くことで、仕事を楽しみながらよい結果を出せるようになります。
2.好きな分野・才能を発揮できる分野を明らかにする
前述の作業により、自分の好きな仕事の分野・才能を発揮できる分野を明らかにしていきます。
実際はすぐに自分の強みや才能分野が明らかになることはほとんどありませんが、上記の質問によって大まかな仕事の種類やジャンルを見出すことが重要です。
まず「あたり」をつけて、実際に仕事をしてみることでより好きな分野・得意な分野を掘り下げていきましょう。
自分の「好きな仕事」と「得意な仕事」が違っている場合は、好きな仕事と得意な仕事に共通した分野を発見することに時間をかけましょう。
才能を発揮できる分野ならば必要な知識や技術の習得も苦になりませんから、いつの間にか好きになっていることも多いです。
3.転職や起業を検討する
今の会社に所属したままで自分の好きな分野、才能を発揮できる分野の仕事ができるならば、できるだけ早く実現できるように計画を立てましょう。
部署変えや昇進などで理想の仕事に就けるようになった人は多くいます。
今の会社に所属したままでは理想的な仕事ができないと判断したら、思い切って転職も検討すべきです。
人によっては起業した方がよいケースもあるでしょう。
起業は転職よりも難度は圧倒的に高いですが、好きなことを仕事にするのならば、自分のビジネスを起こす方が早いです。
ただし、起業する場合はすぐに会社を辞めるのではなく、まずは副業からはじめた方が無難です。
詳しくは後述しますが、副業である程度利益を出せるようになってから会社を辞めることをおすすめします。
転職する場合も、すぐに会社を辞めるのではなく、転職エージェントなどを通じて希望先企業についてしっかりと調査しましょう。
「自分の理想的な仕事が本当にできるか?」「職場の雰囲気は?」「キャリアアップに本当に役立つか?」などは最低限調査し、計画的に転職することが重要です。
4.具体的な計画を立てる
今の会社で頑張るのか、転職するのか、あるいは起業(を目指して副業)するのかを決めたら、具体的な計画を立てます。
計画を立てる際は、目標を実現するまでのプロセスを意識することが大事です。
たとえば、3ヶ月後に営業職からエンジニアに転職したいとします。
- ○月×日までに転職エージェントに登録する
- 転職エージェントから連絡が来るまで希望する業界の情報を収集する
- 2ヶ月目からは希望先企業が特に求めているスキルの習得をする
- 3ヶ月目は実際に転職活動をする
まず大雑把でいいので、転職するまでのプロセスを明らかにして、すべきことを整理しましょう。
目標を立てる場合は、自分が少し頑張れば達成できるものにするのがポイントです。
「○○日までに××をする」など、「すべきこと」を具体的な日付を入れて整理するとともに、行動の障害になりそうなことをあらかじめリストアップしておきましょう。
障害を事前に明らかにすることで、「○○したときは××する」と自分なりに解決策を導き出すことができます。
5.チャレンジして修正を繰り返す
計画を立てたら、できるだけ早く実行して修正を繰り返すことが重要です。特に飽きっぽい人は、計画だけ立てて実行に至らないケースが多いです。
好きなことを仕事にしたいならば、しっかりと実行しなければなりません。
当初の計画がすべて実現できることは稀ですから、計画に支障が出た場合の代替案も漠然とでいいので考えておきましょう。
目標達成の方法が複数あった方がモチベーションを維持しやすくなります。
たとえ計画にズレが生じてしまっても、気落ちせずに計画を修正して実行しなおすことが重要です。
「自分の強みがわからない」といつまでも悶々としている人も少なくありませんが、一度あたりをつけてチャレンジしてみましょう。
実際にやってみることによって、本当に自分の好きなことかどうかがわかります。
人によっては、それまでフォーカスしてこなかった部分に「好き」や「得意」を見出すこともあります。
仕事を変えた結果、「これは自分の好きな分野ではない」と感じたら、再び計画を修正してチャレンジしなおせばよいのです。
実行と修正を素早く行うことが、好きを仕事にするためにもっとも重要です。
好きな仕事を楽しいと感じるために重要な5つの考え方
続いて、「好き」を仕事にするために知っておくべきことや重要な考え方を紹介しておきます。
以下のポイントを意識して上述のステップを経ることで、誰でも好きなことや得意なことを仕事にできます。
- 必ず自分の意思で決定する
- 同じ志の仲間をつくる
- 副業からはじめてみる
- 「苦手なこと」と「面倒なこと」を分けて考える
- 「継続」を楽しむ
1.必ず自分の意思で決定する
転職や起業にあたっては、他者の意見に耳を傾けることも重要ですが、最終的には必ず自分で決めるようにしましょう。
「○○さんに薦められたから」「××さんが成功した分野だから」など、他者の影響を強く受けすぎてしまうと、後から後悔する可能性があります。
一方、他者の意見は参考にするものの、最終的には自分の意思で決定した方が、たとえ失敗しても立ち直りが早く幸福度が高くなります。
「どんな仕事をするのか」あるいは「どんなビジネスをするのか」を考えることは「誰と結婚するか」を考えるのと同じくらい重要です。
なぜならば、自分の人生で使う時間のうち、もっとも多くの時間を使うのが仕事だからです。
自分の人生に多大な影響を与えるわけですから、しっかりと自分の意思で決めるようにしましょう。
2.同じ志の仲間をつくる
転職する場合は、同じ業界で働いている人とのつながりを作り、しっかりと情報収集しておくことが重要です。
企業の求人サイトや、業界紙などではわからない実情を知ることができます。
一方、起業して自分の好きなことをやりたい人は、外部の起業家(すでに結果を出している人)や同じ志をもつ人のコミュニティに入ることをおすすめします。
企業内の人脈だけだと、どうしてもサラリーマンの思考になってしまい、事業主としての思考が育ちません。
近年は、さまざまな情報が無料あるいは低価格で手に入る時代です。
しかし、自分が本当に必要とする情報は同じ志をもつ人や、すでに結果を出している人から得るのがもっとも効率的で確度が高いです。
人によっては、これまでの考え方を一新する必要もあるでしょう。ぜひ同じ志の仲間を得て情報を交換しつつ、切磋琢磨するようにしてください。
3.副業からはじめてみる
特に起業を志す人は、まず副業からはじめて利益を出せるようになってから本格的にはじめることをおすすめします。
まずは副業でビジネスを育てて、ある程度利益を出せるようになってから会社を辞めて本格的に始める方が、成功する確率が高いことがわかっています。
逆に、盲目的に会社を辞めて事業をはじめてしまうと、収入が止まって事業が続けられなくなる可能性が高いです。
加えて、収入がない状態では生活の不安から冷静な判断ができなくなってしまうため、生活基盤を維持できる体制を整えてから会社を辞めましょう。
最低でも副業から今の収入の半分程度の収入を得られるようになってから辞職を検討した方がよいでしょう。当然、ある程度の貯金も必要となります。
特に自分でビジネスをするのがはじめてという人は、副業を「練習期間」だと思ってビジネススキルを磨くのがおすすめです。
4.「苦手なこと」と「面倒なこと」を分けて考える
仕事やビジネスをするうえでは「苦手なこと(嫌いなこと)」と「面倒なこと」を分けて考えることが極めて重要です。
どんなに好きな仕事に就いたところで、面倒な作業や仕事から完全に逃れることはできません。
しかし、自分の理想を実現するために必要と割り切ることができますし、大部分の仕事は自分の好きなことなので比較的簡単に乗り越えられます。
一方、自分の苦手なことや嫌いなことは、どれだけ長く取り組んでも一定以上のパフォーマンスは上がらないことがさまざまな調査でわかっています。
「嫌いなこと」は努力だけでは何ともならないのが実態なのです。
特に自分でビジネスをするうえでは、可能な限り好きなこと・得意なことのフォーカスし、苦手なことは得意な人にやってもらう必要があります。
自分ひとりで何でもやろうとしないことが重要です。
5.「継続」を楽しむ
転職にせよ起業にせよ、自分の理想を叶えるのは一朝一夕ではまず不可能です。
必ず継続的な努力が必要となりますから、転職や起業によって一発逆転を狙っている人は要注意です。
繰り返しになりますが、転職して新しい仕事に取り組むにせよ、起業するにせよ、計画と修正を常に繰り返して徐々に自分の理想に近づいていくことが大事です。
ただ、たとえ飽きっぽい人でも、好きなことをメインの仕事に据えることができれば自然と継続できるようになります。
特にビジネスでは最低5年以上はチャレンジし続けることが重要ですから、継続を楽しむことができる人ほど「好き」を仕事にしやすくなります。
ぜひ、継続することを楽しみながら「好きなこと」を仕事にできるように頑張りましょう。
好きな仕事を存分に楽しもう
仕事を楽しくするコツと、「好きなこと」を仕事にするための具体的なステップと考え方のポイントを紹介しました。
どんな仕事であっても、少しの工夫で楽しめる部分を作り出すことはできます。
転職するつもりはないけれど、仕事を少しでも楽しくしたいという人は、ぜひ本記事で紹介したコツを実践してみてください。
ただ、本当にやりたい仕事ではないにもかかわらず、自分は「この仕事が好きなんだ」と必死に思い込んでいる人も少なくありません。
今の仕事を死ぬまで続けたいか考え、答えが「NO」ならば、本当に好きな仕事・自分の強みを存分に活かせる仕事に変えた方が人生の幸福度は圧倒的に上がります。
今の仕事が自分の理想に近づくための障害でしかないのならば、本記事で紹介したステップを参考に、思い切って転職してみましょう。
自分の「好きなこと」「得意なこと」を仕事にすることは本来、誰にでもできるのです。理想の生活を実現するためにも、ぜひ今から行動をはじめてください。