「うるさい上司がいて仕事が苦痛になっている」
「仕事が忙しすぎて自分の時間が少ない」
仕事のストレスが原因で辛い思いをしていませんか?
ストレスを感じることは誰しもあることです。しかし、うまく消化できないと溜め込み過ぎて、心身ともに影響が出てしまいます。
今回は、仕事でストレスが溜まる原因を踏まえた上で、仕事のストレスで限界を感じている方がどうすれば良いのか具体的な解決方法を紹介します。
本記事を読めば、仕事でのストレスをうまく解消して、仕事を含めて日々を気持ちよく過ごせます。早速みていきましょう。
目次
仕事のストレスで限界を感じている時にやるべき7つの対処法
仕事のストレスを感じた時に、やるべき対処法について解説します。
- 信頼できる人に相談する
- 休暇を取る
- ストレスを発散する
- 仕事を断る
- 他の部署や支店への異動希望を出す
- 心療内科を受診する
- いつでも逃げられるよう転職の準備をする
ひとつずつ詳しくみていきましょう。
1.信頼できる人に相談する
学生時代からの友人や先輩、家族など、信頼できる人に心境を話してみましょう。
仕事での愚痴や弱音、悩みなどは、誰かに聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になります。
限界までストレスを溜め込んでしまう人は、人に頼る、助けを求めるのが苦手なタイプが多いと言われています。
人は自分が思うほど他の人のことを気にしておらず、相談して初めて本音に気づいてもらえることも少なくありません。
仕事における相談は、職場以外でも付き合いがある同僚よりも、仕事に関係のない人に話す方が、社内で噂が広がる心配もないので安心でしょう。
他にも、地域の労働相談コーナー、インターネット上でプロの産業カウンセラーに相談する方法も有効です。
代表的な相談先をご紹介しますので、気になる方は活用してみてください。
全国職業相談センター
・公式HP:http://jobsoudan.com/
・オンライン相談:http://jobsoudan.com/contact/
日本産業カウンセラー協会登録カウンセラー
・公式HP:https://www.co-higashikanto.jp/
・電話相談「こころの電話相談室」
・受付日時:月曜〜金曜、13:00〜17:00(祝日・年末年始以外)
・電話番号:04-7163-7830
2.休暇を取る
休暇を取って、体と頭を休ませることを優先しましょう。
休んでいる最中は、仕事内容や職場環境のことは考えないようにします。
疲れている状態ではいつも以上にミスが増えやすく、良い仕事ができません。
辛い状況に対するストレスにも、冷静に対処できなくなってしまいます。
「休むとまわりに迷惑がかかる」と思うかもしれませんが、現状のまま働き続けるとさらに心身の状態が悪化するばかりです。
突然倒れて周りに迷惑をかけるよりは、少しでも早く休みを取り、自分を大切にしてあげましょう。
週末の休日や連休だけで足りない場合は、有給も申請してまとまった休暇を取るのがおすすめです。
長期休暇でしっかりと休養したい場合は、産業医にかかって診断書を出してもらい、休職する方法も視野に入れておきましょう。
3.ストレスを発散する
趣味や買い物、カラオケなど好きな方法でストレスを発散してください。
非日常的な環境や知らない土地に旅行にでかけるなど環境を変えると、気分も大きく変わります。
遠出しなくても、仕事を忘れられるくらい、やりたいと思うことをやって過ごすだけでリフレッシュできるでしょう。
ただし、スイーツの食べ放題やアルコール飲み放題は休み明けの体調に響きますので、ほどほどに。
4.仕事を断る
仕事を頼まれても、時には断ることも大切です。
ストレスを限界まで溜めてしまう状況は、責任感が強く、頼まれごとを断れないタイプの人に多く見られます。
心身のストレスを軽減し、休暇をきちんと確保するためにも、仕事を詰め込みすぎないように工夫しましょう。
頼まれごとをすべて引き受け続けて、いい人になったとしても、体を壊してしまっては本末転倒です。
5.他の部署や支店への異動希望を出す
仕事が忙しすぎる、休暇が取りにくいといった場合には、異動希望も考慮しましょう。
仕事でミスが多い、なかなか終わらず残業が多い場合、業務内容が自分に合っていない可能性もあります。
ストレスの原因が直接関わる人間関係の場合、部署や支店を異動するだけでストレスが大幅に解消できて、楽になるでしょう。
6.心療内科を受診する
原因が不明の体調不良が続く場合は、心療内科を受診するのもひとつの手段です。
心療内科とはうつ病などの治療をしてくれる科で、カウンセラーがじっくりと話を聞いてくれます。
体調がどうしても辛い場合は、恥ずかしがらずに早めに受診しましょう。
7.いつでも逃げられるよう転職の準備をする
「今のままではもう無理」という場合は、転職の準備を始めましょう。
限界までストレスを感じるような職場で、今後も健康的に長く働ける見込みは非常に少ないです。
転職の準備を始めて転職先の候補が見つかるだけでも、気持ちにゆとりができ、ストレスは軽減します。
同じ業界や職種なら年収アップも期待できます。
ストレスを感じている原因を明確にして、解消できるような条件で探してみるなど、転職も視野に入れておきましょう。
見逃すな!仕事を休むべき5つの危険サイン
仕事のストレスで限界を感じている場合、必ず何らかのサインが出ています。次のようなサインが出たら、できるだけ早く、有給を使ってでも休養を取りましょう。
- 原因不明の体調不良が続いている
- 感情の起伏が激しくなった
- 不眠が続く・眠気が取れない
- 食欲が増した・体型が急に変わった
- 何もしたくない
詳しく見ていきましょう。
1.原因不明の体調不良が続いている
原因が特に思い当たらないのに、頭痛、腹痛、吐き気、動機、めまい、下痢、便秘、などの体調不良が続いている場合は、今日からでも休んでください。
眼精疲労、肩こり、腰痛など、ストレスによって自律神経のシステムが崩れることで、体調不良は悪化してしまいます。
肌荒れやニキビがひどくなる・長引く場合も、メンタルの状態が関係している可能性があります。
上記のような症状が同時に複数出た場合は特に危険信号で、かなり心身に負担がかかっているという証拠と判断できます。
体が限界だと訴えているというサインだと読み取って、しっかりと休暇を取って安静にして過ごしてください。
体調が辛い場合には我慢せず、病院にかかり医師に相談するようにしましょう。
2.感情の起伏が激しくなった
ささいなことでイライラする、急に悲しくなる、など以前よりも感情の起伏が激しくなった場合、精神的に限界を感じている可能性が高いです。
わけもなく気分が沈む、突然涙が出るなど、自分で感情がコントロールできなくなっていたら、末期症状であり、うつの発症も考えられます。
女性の場合はPMSや生理痛などと併せて起きることがあるため、生理前や生理中の感情の起伏はホルモンバランスによる影響なのでそこまで問題ないでしょう。
ただし、生理に関係ない時期にも不調が多発する場合は危険信号ですので、きちんと休みを取ってください。
3.不眠が続く・眠気が取れない
不眠が続く、寝ても眠気が取れないという場合は、ストレスの影響である可能性が高いと言えます。
例えば次のような状況です。
- 何日も眠れない日が続く
- 睡眠時間が取れているのに日中の眠気がひどい
- ベッドに入ってから何時間も寝付けない
睡眠は、体と心両方の疲労回復に大きく関わる方法で、適切な睡眠が取れないと、さらにストレスが溜まっていくという、負のスパイラルに陥ってしまいます。
成人の理想的な睡眠時間は1日7~8時間、最低でも5時間は必要とされているので目安にしてください。
時間を確保するためにと、週末に寝溜めして12時間以上寝るようなことは、自律神経に負担をかけることになり、健康的に良くないので避けるべきです。
日頃から夜ふかしをせず、日付が変わる前には寝るなど、規則正しい生活を意識しましょう。
4.食欲が増した・体型が急に変わった
一定期間食欲がない状態が続く、急激に痩せた、あるいは逆に体重が急に増えたという場合も、精神的に追い詰められている可能性があります。
お腹いっぱい食べているのに食べた気がしない、お腹が空っぽなのに食欲が感じられない、といった心と体の不一致も、ストレスによって起きやすいです。
無理に食事を変える前に、長期間の休暇を確保して、ゆっくり体と精神を休ませてください。
心と体が十分に休まった後は、自然と自分に適した食欲が戻ってくるはずです。
5.何もしたくない・やる気が起きない
何もしたくない、やる気が起きない、といった虚無感、倦怠感も危険信号のひとつです。
うつの手前あるいは、うつ病になってしまっている可能性が考えられます。
まずは休養をしっかりと取り、1週間以上長引くようなら心療内科を受診しましょう。
ストレスを溜め込まないために!日頃からやっておきたい4つのこと
ストレスを限界まで溜め込んでしまわないように、ストレス対策は日頃からやっておきたいところっです。
今日から取り入れられる4つの工夫をご紹介しますので、ぜひ取り入れてみてください。
- 物事を細切れにして考える
- 憶測で判断しない
- SNSを観る時間を減らす
- 規則正しい生活を心がける
具体的にご説明いていきます。
1.物事を細切れにして考える癖をつける
仕事でのストレス、と考えると規模が大きいので、仕事の何にストレスを感じるのか細かく砕いて考えてみましょう。
代表的な項目を挙げてみます。
- 人間関係
- オフィス環境
- 通勤事情
- 仕事内容 など
可能な限り細かく分析し、ストレスの原因を具体的にします。
例えば、プロジェクトにプレッシャーを感じてるなら、何が不安なのかを細かく、ひとつずつチェックしてみるといった具合です。
ストレスの原因となっているものが明確になれば、対処もしやすくなります。
小さくなっていることで「大げさに心配する必要がない」と安心する材料を見つけられます。
作業を進める場合にも、細かく砕く方法は役立ちます。
仕事における事前準備の時間もスケジュールに入れて、タスクを小さく区切った後、やりやすいものから手を付けると、スムーズに進められるでしょう。
2.憶測で判断しないで直接確認する
自分の憶測だけで判断せず、関係する人に直接確認する癖をつけましょう。
責任感が強い人は「自分だけで進めなければ」と、気づかないうちに自分にプレッシャーをかけがちです。
電話やメール、チャットなど話しかけやすいツールを使えば、上司や部下とのコミュニケーションが増えて、人間関係の円滑化が進みます。
結果、ストレス軽減につながるでしょう。
3.SNSを見る時間を減らす
ストレスになるようなネガティブな情報を入れないよう、SNSを見る時間を減らすのも有効です。
SNSのアカウントやフィードを外し、不快な感情になる情報をシャットアウトしましょう。
人間はポジティブよりも、ネガティブな情報に反応しやすい性質があると言われています。
自覚がなくても悪いニュースを耳にするだけでストレスとして蓄積してしまいます。
4.規則正しい生活を心がける
睡眠不足はストレスを増幅させてしまうので、毎日少しずつ解消するようにします。
週末や連休の寝溜め、夜ふかしは体調不良にもつながるので、日頃から早寝早起きを意識しましょう。
先ほども述べたように睡眠時間は約7〜8時間が目安とされていますが、質も重要です。
睡眠の質を高めるために、最低でも寝る1時間前にはスマホやタブレット、テレビなどデジタル画面を消してください。
翌朝スッキリと目覚められれば、睡眠時間が多少短くても気にする必要はありません。
朝起きたら日光を浴びることで、自律神経が整い抗ストレスホルモンの分泌も正常化されると言われています。
仕事のストレスで限界と感じている時やってはいけない5つのNG行動
「もう無理かも」と感じている時に、やってはいけないNGアクションもあります。
次のNG行動はどんなに限界であっても絶対にやらないようにしてくださいね。
- 上司や部下に感情的になる
- 物や人に八つ当たりする
- 暴飲暴食をする
- 根性でそのまま働き続ける
- 準備もせず無計画に退職する
ひとつずつ見ていきましょう。
1.上司や部下に感情的になる
ストレスから上司や部下に対して感情的になることは厳禁です。
100%相手に責任があったとしても、怒り散らす、ヒステリックに泣きわめくなどは職場においてはあるまじき行為です。
一時的に気持ちを理解してもらえたとしても「また同じことになるのでは」と疑われ、今後の人間関係に悪影響を及ぼしてしまいます。
同時に自分の評価や信頼も失い、最悪は強制的に異動や転職を強いられることになります。
まずは、限界まできてしまった自分の状態を改善することに目を向けて、影響のある人との距離を取るために休むのが無難です。
2.物や人に八つ当たりする
物を壊す、人に当たるという行為も避けるべきです。
一時的にスッキリできるかもしれませんが、根本的な解決には至りません。
仕事や職場に関わらず、人としても良くない行為ですので、八つ当たりしたくなったらまずは一人きりになるよう意識します。
ことを起こす前にトイレに入る、少し頭を冷やしてから人に話す、相談するようにしましょう。
落ち着いて余裕ができたら、ストレス解消法を実行するのがおすすめです。
3.暴飲暴食をする
ストレス発散という名目で、暴飲暴食をするのは逆効果です。
アルコールの飲みすぎは、二日酔いなどで影響が長引いてしまいます。
また、体調不良や体重の増加につながって、心身ともにさらに不健康になります。
普段の食事まで意識できなくても、きちんと1日3回食事を取ることだけは心がけてください。
4.根性でそのまま働き続ける
根性を出してそのまま働き続けても、事態は良くならないどころか、逆に悪化を続ける一方です。
限界だとわかっているのにギリギリの力を絞っても、良い仕事はできません。
体がリミットを越えて急に倒れてしまったら、それこそ職場の同僚や上司、部下、家族や大切な人に迷惑をかけることになります。
「休むのは甘え、頼るのは実力不足」という根性論はもう古いので、考えを変えて、人に仕事を頼んで、休みを優先してください。
5.準備もせず無計画に退職する
ストレスで限界を感じている、今の職場から離れたいがために、突然退職するのはNGです。
現職の職場には、今まで雇ってもらっていたという恩があり、突然の退職は混乱をきたします。
突然辞めてからの転職活動では、辞めた理由や状況がデメリットになって転職先が決まりにくくなります。
円満退社をして計画的に転職活動をした方が、当たり前にうまくいきます。
転職サイトや転職エージェントに登録し、希望条件や具体的な職場の候補などを調べながら、準備を進めておきましょう。
仕事でのストレスによる限界状況を打開して、快適な日常を手に入れよう
仕事のストレスで限界を感じたら、まずは体と心を休ませることを優先してください。
そして、転職の準備も含め、できることを実践してみましょう。
突発的な勢いでの退職や、感情に任せた八つ当たりは、後悔しか残らないので厳禁です。
自分の納得のいく環境や条件で仕事をして、充実した毎日を送っていきましょう。