距離感の近い友達が疲れる理由

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例えば用もないのにトイレについてくる…と言うように、いつもくっついてくる距離感の近すぎる友達は、時に面倒で負担に感じることがあるでしょう。

友達と言う仲の良い関係であっても、近づきすぎて相手を束縛したり、依存するかのようにベタベタと近づきすぎてしまっては、お互いに苦しい思いをすることになります。

今回はそんな距離感の近い友達に疲れてしまう理由についてお話しいたします。

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距離感が近い友達に感じる疲れの例と理由

パーソナルスペースに入ってくる

人間には知人、友達、恋人、家族などの間柄によって「ここまでなら近づいてこられても不快感を感じない」という縄張り意識のようなものがあります。

このことを心理学では「パーソナルスペース」と呼び、友達関係にも当てはめることができます。

友達の場合のパーソナルスペースは、個人差はありますが約45~120cmであり、これ以上近づかれると違和感を覚えることがあります。

文字通り距離感が近すぎる友達は、友達なのにまるで家族や恋人のように物理的に近づいてくるために「パーソナルスペースを侵害した」と感じて警戒心や嫌悪感を抱いてしまうのです。

やたらとボディタッチが多い友達や、背後霊のようにベッタリとくっつく友達に関する違和感は、友達として許容できる距離感を守れていないことが原因だと考えられます。

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プライバシー・秘密を探ろうとしてくる

友達になってお互いのことをよく知りたいと思うのは自然なことですが、過去の交際関係や交友関係、家族構成、恥ずかしい出来事、などの知られたくない事まで詮索してくる友達に出会うと対応に困ることがあるでしょう。

もちろん、仲が良いからこそ「相手のことを知りたい!」と言う目的があると想像できますが、かといって自分のプライバシーや言いたくない秘密は、たとえ友達であっても守っておきたいのものです。

しかし、拒絶しようものなら、「せっかく仲良くなったのに大事なことを教えてくれないんだ…」と、嫌われてしまい今まで築いてきた関係が崩れてしまう恐れがあります。

関係が崩れるのを恐れれ、こちらから折れていいにくい話をしてしまうことで、次第に友達に支配されているような感覚や、友達に振り回され自分を見失う感覚を覚えてしまうのです。

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聞いてもいないのに重い話題を喋りたがる

逆に、友達の方から聞いてもいないのにプライベートの話をしてきたり、過去の重い話題をし口にして、急に距離を詰めてくるパターンでも疲れを感じることがあるでしょう。

出会って間もないのに

  • 「実は自分は過去にひどいいじめに遭っていたことがあった…」
  • 「こう見えて私は過去にたくさんの人から否定されてきた悲しい境遇があって…」

と、暗い話題を振ってきて急に距離を詰めてくる人がいい例です。

重い話題そのものは仲が良いからこそできる話題、お互い打ち解けていない段階で話しても、相手に拒否感を抱かせる原因になってしまいます。

また、重い話題を聞いてしまった以上、こちらとしても「せっかく話してもらったんだから自分も同じような話題を返さないといけない」と言う義務感を抱くことも疲れる原因になりまう。

自分の内面について話す事は、お互いに関係が深まり切った段階で行うべきものです。

そして自分の内面を話す時は一方的な自分語りに陥らず、悩み相談のように話し合うことを前提とした形をとること大事です。

少しでも距離を置こうものなら機嫌を損ねる

「友達関係=お互いの距離を縮め続けること」と考えている人だと、

  • ちょっと疲れたから距離をおく
  • 近づきすぎるとしんどいから程良い距離感を探る

ことですら、「友情が崩壊する」と極端に感じて不機嫌になることがあります。友達という関係に過度な理想や期待を抱いている人にこの考えや行動はよく見られます。

このように不機嫌になる背景には、友達含め他人から見捨てられることへの過度な不安であったり、自分に自信がないために友達に何もかも依存して安心感を得たいと言う、メンタル面での問題が潜んでいることも考えられます。

もちろん友達がおらず孤独な状態(=ぼっち)では、大きなストレスを抱えるとなるのは言うまでもありません。

しかし、そのストレスを避けるの友達関係に必死てしまうと、お互いに辛さを感じる関係になってしまいます。

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なんでも真似しようとしたがるので不気味

友達に影響されやすく、何でも友達の真似をしようとしたがる人にも違和感や不快感を覚えることがあるでしょう。

口癖、行動、勉強の進め方、趣味、そして付き合う人(友達・恋人含む)のタイプまで自分の真似をして、まるで自分になり切ろうとしてくる友達には「自分らしさを捨てて完全に別の誰かになりたがろうとする」…そんな、不気味さを感じることがあるでしょう。

もちろん、好意で真似しているのだと理解していても、なんでも真似してきて距離感がゼロの状態になろうとしている状態はあまり気持ちのいいものではありません。

また、単なる真似にとどまらず、あたかも真似をした友達自身がオリジナルであり、真似の対象になった自分の方がコピー品のような行動取られると、「人の褌で相撲を取りやがって…」と不愉快で納得のできない気持ちに駆られることがあるものです。

精神的に支配・依存しようとしてくる

友達と言う対等でそれなりに近しい距離感を利用して、精神的に支配をしようとしてきたり、依存してくるタイプの友達には嫌悪感を覚えることでしょう。

例えば、「友達だったら〇〇できるよね?」と友達関係を盾にして、自分の要求やわがままを押し通そうとしてくるパターンです。

友達として関係を続けたいと思っている人ほど、精神的に依存や支配をしたがる友達の餌食になってしまい、いつもべったりとついてまわる友達に精神的に搾取され苦しめられます。

また、搾取しつくすと簡単に裏切って別の依存先を探したり、逆に搾取しすぎて潰れてしまわないようにたまには優しくして、生かさず殺さずの状態にしてくる場合もあります。

こうなると、友達関係というよりは上下関係や主従関係であると言ったほうがふさわしいかもしれません。

友達は知人以上、恋人未満で距離感が曖昧になりがち

友達と言う関係は恋人ほど近くはなく、知人ほど遠くもないと言う案外アバウトな距離感からなる人間関係です。

「近づきすぎてもダメ。かといって遠すぎると寂しい」と言うジレンマでストレスを抱えた挙句友達関係をリセットされたら、それ以降は友達として付き合うことはまずないので、少なくとも「距離感が近すぎて苦しい」という声は出てこないものです。

しかし、逆にジレンマに耐え切れずとことん近づくことを選んでしまった場合は、上記のようにしんどくて辛い友達関係になってしまうのです。

近づきすぎるあまりに、まるで友達関係のはずなのに、恋人や家族のよう距離感を求める関係になってしまえば、辛くなるのも無理はありません。

また、恋人がいない(あるいは別れた)、家族仲が悪いことが原因となって、得られるはずの愛情や安心感を友達に求めてしまうことで、距離感が近づきすぎて辛い関係になることも考えられます。

本当は家族や恋人に甘えたい、もっと優しくされたいけどそれができないとなった時に、友達をその代わりに見立てて欲求不満や葛藤を解消しようとする行為は、心理学でいう防衛規制の代償だと考えられます。

ただし、他人を利用して代償する場合、どちらかがしわ寄せをくらい精神的な負担を抱えていまう懸念があります。

また、やはり代償でしかないことにいらだちを覚えて友達に八つ当たりをしたり、更に躍起になって依存を加速させてしまうことも考えられます。

「他人を利用して自分の欲求を満たしている」と感じれば不公平間は募るのもむりはありませんし、かと言って不満を訴えようものなら友達関係が崩れるリスクもあるので辛くなるのです

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友達関係も適度な距離感が大事

たとえ友達であっても適度の距離感を守る事は、一見すると冷たく付き合いの悪い人だと思われてしまうかもしれませんが、お互いに心地よい居心地の良い関係を続けていく上では大切なことだと思います。

友達に対して一方的に依存したり、束縛しようとすることは、言い換えれば友達を自分の欲望の為に利用するという自己中心さであるともいえます。

また、「仲良くなりたい」という気持ちに押されて距離を近づけようとするのは、果たして本当に友達のことを考えていることなのでしょうか?

仲良くなりたい気持ちのあまりに、友達の気持ちを無視して突き進んでしまっては、結局自分は満たされるかもしれませんが、友達を振り回して疲弊させることになるかもしれません。

もちろん、友達自信も「仲良くなりたい」という気持ちを台無しにはできないからという気持ちがあるので、頑張って振り回されることに耐えているのかもしれませんが義務感での友達づきあいは長く続きにくいものです。

楽しいはずのゲームやアニメですら義務感を感じたら億劫になるのですから、友達づきあいについて適度な距離感を取ることは、お互い良好な関係を続ける上では大事なことだと理解しておくようにしましょう。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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