友達関係におけるパーソナルスペース

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友達関係というものは、知人よりは親しい間柄で、且つ恋人未満の間柄であり、案外距離間が取りづらい関係ともいえます。

恋人同士なら、お互いに気兼ねなく物理的にも精神的にも近づきやすいですが、友達同士で恋人のように近づけば、お互いしんどいだけでなく、周囲から誤解を招く恐れがある。

かと言って、知人や顔見知り程度の距離間では、お互いに「友達である」という実感が沸かないですし、何より友達と呼ぶにしてはあまりにも会話や交流が乏しすぎます。

こうして見ると、友達関係は、近づきすぎてもダメ、遠すぎてもダメ、であり、想像以上に難しい関係とも考えられます。

今回は、そんな友達関係におけるちょうどいい距離感の取り方を「パーソナルスペース」をもとに、解説していきます。

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パーソナルスペースとは

パーソナルスペースとは、他人が立ち入ってくると不快に感じる距離を指す心理学用語です。

いわゆる、縄張り意識のようなもので、あまり親しくない間柄であれば、すこし近づくだけでも強い不快感を抱いてしまう。

一方で、ある程度仲が良ければ多少近づかれても不快感を抱かない…という、普段の生活で感じている心地よい距離感を把握するためには、パーソナルスペースを知っておくと効果的です。

なお、近づかれると不快に感じる距離の長さには個人差があります。

また、いくら仲が良くても満員電車のように、身動きが取れない距離まで近づかれると嫌な気分になるように、仲がいいからといって密着しすぎては逆効果です。

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友達関係におけるパーソナルスペース

パーソナルスペースは、近い順に

  1. 密接距離(~45cm) : 恋人・家族関係での距離間
  2. 個体距離(45cm~120cm) : 友達関係での距離間
  3. 社会距離(120cm~360cm) : 仕事・職場での距離間
  4. 公衆距離(360cm~) : 演説・講演会など公の場での距離間

の、4種類あります。友達との距離間は、仕事・職場以上、恋人・家族未満の距離間です。

なお、個体距離には

  1. 近接相(45cm~75cm)
  2. 遠方相(75cm~120cm)

の二つに分けることができます。

近接相は、お互いに手を伸ばせば体に触れられるほどの距離間であり、友達同士でもとくに仲がよくボディタッチも気にならない間柄だからこそ、パーソナルスペースに侵入されても不快感を抱きません。

しかし、異性の友達である場合は、周囲から見て友達以上の関係だと誤解されてしまうことがあるので要注意です。

遠方相はお互いが手を伸ばせばかろうじて指先が触れ合えるほどの距離であり、相手の表情がよく見えやすい位置関係ともえいます。よくある、飲食店のテーブル席で向かい合って話合う距離間がだいたい遠方相程度です。

男女友達間、性格によってパーソナルスペースは若干異なる

一般的に男性同士の場合、距離間が近づきすぎると喧嘩を売られていると誤解したり、窮屈な場所では威圧感を覚えて攻撃的になりがちです。男同士で心地よく話したければ、あまり近づきすぎないことを心がけた方が良いでしょう。

女性同士の場合は遠方相程度の距離間では、他人行儀のように感じてしまうので、近接相程度の距離間まで近づけたほうが、お互いに心地よい距離間になります。

また、性格面でも距離感を心地よいと感じるか、不快と感じるかは異なってきます。

一般的に外交的・社交的な性格の人は、自分のパーソナルスペースに他人が侵入することに抵抗を感じにくく、また他人と物理的な距離を縮めていくことに対しても抵抗を覚えにくいとされています。

一方で内向的・非社交的な人は、たとえ十分に距離をとっていても、自分のパーソナルスペスに他人が侵入されることに敏感であり、同時に自分が他人に近づく場面でも強いストレスを感じます。

そのため、内向的な人と友達関係になっても割と距離があって周囲から見ればあまり仲が良さそうに見えないことで、不思議がられることがあります。

ただし、内向的な人から見れば、ちょっと遠いぐらいの距離の方が、自分にとって心地よく、それ以上近づくと精神的に疲れるので、無理に「もっと距離を縮めなければ」と義務感を持つ必要はありません。

ただし、お互いに心地いい距離間をコミュニケーションで把握することも忘れずに

男女差や性格により、個々人のパーソナルスペースが異なることを説明しましたが、中には

  • 外交的だけど、初対面ではパーソナルスペースに侵入されることがひどく苦手な人。
  • 内向的だけど、打ち解ければ比較的パーソナルスペースに侵入されても気にならない人。

など、更に細かい個人差はあるものです。

ここで紹介してパーソナルスペースは、あくまでも誰もが当てはまるものではなく、傾向や特徴を示したものに過ぎません。

数字を鵜呑みにしたり、書かれていること通りに距離を取っても、目の前にいる友達が今の距離間をどう感じているのかという、相手の視点に立って考えることができなければ、適度な距離間であっても友達としての実感が沸かなかったり、逆に近づきすぎていることに気が付けず負担を与えてしまっている可能性があります。

また、同時に自分がどれまでの距離間ならOKなのかという事と、これ以上近づかれたらNGな距離間がどの程度であるかを、目の前にいる友達にはっきり伝えて行くことも、お互いに心地よい距離間の関係を築く上ではかかせません。

友達という仲が良いことを軸にしている関係だと、適度に距離間を置くことですら友情を崩壊させかねないことだと受け取りがちですが、お互いに心地よい仲を持続していくためには、はっきりOKとNGの距離間を主張して、積極的にコミュニケーションを取ることも大事なのです。

「これ以上近づくと無理」と言うと、非常にネガティブな意味で捉えられがちですが、なぁなぁで済ませて相手の言いなりになる関係は、友達というよりは上司と部下、先輩と後輩のような上下関係のある人間関係といえます。

お互いに対等な友達関係だからこそ、好きなことも苦手なこともしっかり言い合って、適度な距離間を探っていくことを怠たらないようにしましょう。

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