スピリチュアルビジネスにハマる人の心理・特徴

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スピリチュアルビジネスと一言に言っても、その種類は多岐に及びます。

一例を挙げると、

  • 占い(タロット、守護霊、前世、霊視などのコアな物から血液型、誕生日占い、恋占いのようなライトユーザ向けのものまで含む)
  • 風水
  • オーラ
  • ヒーリング
  • ヨガ
  • 瞑想
  • マインドフルネス
  • パワースポット巡り

などがあります。

物によっては胡散臭いと感じるものもあれば、中には健康志向が高い人が好むようなものや、海外セレブが利用してそうなおしゃれで美意識が高めに見られるものまで様々です。

しかし、スピリチュアルビジネスに共通しているのは、科学(この場合は西洋科学)では解明されていない不思議な能力や効能・効果が売りになっているという点です。(そもそも科学的に解明すればスピリチュアルビジネスの持つ神秘性が失われる気もしますが…)

また、多くのスピリチュアルビジネスは、自己啓発や意識改善だけでなく、ストレス解消や「ちょっとした癒しが欲しい…」といった、疲れた心を癒すビジネスとして利用する人が多いのも特徴的です。

ただし、癒しを求める人に向けたサービスの展開のせいで、中にはスピリチュアルにどっぷりつかってしまって現実の生活に戻りづらくなってしまったり、「癒しに効果があるから」と言うセールストークにそそのかされて、貴重な時間と金銭を費やしてしまう人も少なくありません。

今回はそんなスピリチュアルにはまる人の心理や特徴についてお話しいたします。

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スピ系ビジネスにハマる人の心理・特徴

人恋しい、孤独を解消したい

スピリチュアルビジネスの中でも、占い(対面、電話占い、メール占い含む)、ヒーリング、カウンセリングといったサービスを利用する人は、人には言えないような悩みを話せる相手を求めていたり、普段のキャラでは言えないようなことを言える相手を求めている傾向があります。

こうした人には言いにくい話をする裏には、人恋しさや孤独を解消したいという心理が隠れていることがあります。

もちろん、普段から友達が多くて友人関係に困っていない人でも同じです。

むしろ、たくさんの友人がいる前で言いにくい話をするのはためらわれる。だからこそ対面で話せて、且つ秘密が保持される安心感があるスピリチュアルビジネスを利用するのです。

もちろん、自分の心理に関わる深刻な悩みならスピリチュアルではなく心理カウンセリングを受けることも視野には入れることこそありますが、心理カウンセリングに関する不信感や偏見があったり、料金の高さが悩みの種である…などの理由で、スピリチュアルカウンセラーの方に話を持っていくことも考えられます。

理想の自分に一瞬で変身したい

スピリチュアルビジネスは、科学的に解明されていない不思議な効果や効能を利用して、理想の自分に一瞬で変身したいと願っている人の願望を満たすビジネスとも言えます。

そもそもスピリチュアルの世界は常識が通用しない世界。だからこそ自分の常識や固定観念をガラッと覆すようなお言葉を、サービス提供者から伝授してもらえるかもしれない…と言う期待を抱かせるのも、スピリチュアルビジネスの魅力(場合によっては功罪)であるとも言えるでしょう。

しかし、一瞬で理想の自分に変身したいと言う心理の裏には、

  • 真面目にコツコツ頑張ることを嫌がっている
  • 現実の自分を直視できない

といった問題が隠されているとも分析できます。

また、楽して理想の自分になりたいと言う願望は、ダイエットや整形などに美容産業などでも多く見られるものです。

スピリチュアルビジネスも美容産業同様に、楽して変身したい願望を持つ人の受け皿となっているのだと考えられます。(そしてリピーターとして抜け出せなくなる人がいる産業になることも…)

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自分の人生をリセットしてやり直したい

「理想の自分に変身したい」という心理を皿に紐といていくと、今までの自分の人生をリセットして、全く別の人生を歩みたいという心理が隠れていることがあります。

  • 仕事や恋愛がうまくいかない
  • どこか人生を誤ったような気がする
  • できることなら理想の自分になって、見違えるようなキラキラとした人生を送りたい

そういった叶いそうもない願いがひょっとしたら叶うかもしれない、という期待を抱かしてくれるのがスピリチュアルビジネスです。

もちろん期待通りの新しい自分になれたとしたら、それはそれで幸せなことかもしれません。

しかし、スピリチュアルにはまる人の多くは、理想の自分になったと思えば、また更なる欲が出て今までの自分を否定して新しい自分になろうとしたがる。

そもそもが自分にとって都合がよすぎる願望のために、スピリチュアルビジネスですら願いを達成することができず、また他のスピリチュアルビジネスに時間と金銭を費やし、ヘビーユーザーと化していくことが少なくありません。

まるで、健康になりたいがために健康食品や健康器具を買い漁った健康オタクが、ますます健康に対して過敏になり精神的に消耗していくかのような現象が、スピリチュアルビジネスでも起きていると考えると理解しやすいでしょう。

精神的な健康を求めている、癒しやリラックスが欲しい

スピリチュアルビジネスは、自分を変えたいと言うヘビーな人の受け皿であると同時に、単純にストレス解消や癒しの目的のライトな人の受け皿にもなります。

例えばヨガや瞑想は、ただ体幹の筋肉を鍛えて姿勢を正したりダイエット効果を望む人ばかりではなく、簡易的な悟りを得ることで不安や緊張から逃れて解放されたり、リラックス効果や癒しを得たい人が利用している側面もあります。

そもそもヨガはインド発祥の健康法であると同時に、精神統一家心身の浄化、さらには人知を超えた能力の獲得として多くの人に親しまれていると言う歴史があるため、精神的な健康やリラックス効果を求める人にとって、うってつけと言えるでしょう。

また近年では、さらなる心身の健康を求めるニーズを反映させて、ホットヨガやデトックスヨガなどの様々なサービスが展開されています。

「生活習慣病にならない」「元気で健康な体をキープしたい」といった肉体的な健康を追い求めるばかりでなく、「不安やストレスに悩まされない」「ポジティブで有り続けたい」などの精神的な健康を求める候補のひとつとして、スピリチュアルビジネスがあるのだと考えることができます。

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非日常的な雰囲気に浸りたい

スピリチュアルビジネスには、非日常的な雰囲気を感じさせるものが多いです。

例えば、占いをやっているお店(占いの館など)には、まず普段の生活ではお目にかかれないような水晶玉、パワーストーン、タロットカード、その他開運やご利益に効果がありそうなグッズの数々を目にすることが多いものです。

そして、占いを行う先生も、普段の生活ではお目にかからないような、どこか神秘的でミステリアスな雰囲気を漂わせているために、「ひょっとしたら占いによって自分の人生が好転するかもしれない」と言う日常生活では抱きにくいような淡い期待を抱いてしまうものでしょう。

そんな非日常的な空間が広がっているからこそ、日常的な生活にうんざりしている人からすれば、スピリチュアルな場所はまさに自分が求めていた理想の世界のように感じるのです。

人によっては日常的な世界を抜け出して、一生浸り続けていたい世界のように感じてしまうこともあり、その結果スピリチュアルの世界にどっぷりとのめり込んでしまうのです。

人知を超えた能力や概念を知ってることで優越感を味わいたい

スピリチュアルなことについて知識や経験があると言うことが、一瞬の自分のキャラ作りとして役に立ったり、普通の人がまず知らないであろう知識を知っている優越感を味わいたいがためにスピリチュアルにのめり込むケースもあります。

のめり込むものによっては、単なる博識や物知りにとどまらず、ヨガやパワースポット巡りのようにスピリチュアルな情報に敏感であることが、おしゃれや流行に対して敏感であることを示す場合もあります。

特にスピリチュアルのメインターゲットである若い女性の間において、流行に敏感であることは人間関係を構築する上での強みとなります。

人間関係を素早く構築したり、今の人間関係でいいポジションを維持したいためにも、スピリチュアル好きの自分であり続けることを選んでしまった結果、スピリチュアルにハマってしまうのです。

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スピリチュアルビジネスの拡大に思うこと

純粋にスピリチュアルを1つのビジネスとして見た場合は、健康、自己啓発、癒しリラックス、コンサルタント、と言うような分野に応用可能です。

また、もとより日本人の生活の中には願掛け、おまじない、血液型占い、初詣など普段の生活の中にもスピリチュアル「的」なものは数多く浸透しており、潜在的な顧客の数は想像以上に多いものだとも感じます。

また、社会全体が生活において物質的な豊かさよりも、精神的な豊かさ…すなわち、精神的な安定やストレス・孤独の解消を望む傾向が出てきており、精神的な癒しやリラックスを提供するスピリチュアルビジネスにとってはまだまだ追い風が吹いている状況だと言えるでしょう。

しかし、スピリチュアルビジネスはそもそもが客観的な根拠に乏しいものであり、その根拠の怪しさゆえに、情報弱者に代表されるリテラシーに乏しい人が騙されるビジネスに繋がりやすい特徴があります。

スピリチュアルビジネスの中にはマルチ商法のように、人間関係を現金化する仕組みに近いものが見られたり、資格商法のように実際は知名度もなければ資格としての効果も疑わしいのにもかかわらず、多くの受講料や更新料を払わせることをメインとした資格発行ビジネスの温床になっている例も少なくありません。

スピリチュアルビジネスは好意的に見れば精神的な健康や充足を満たすビジネス。しかし、穿った目で見れば、ありもしない理想を追い求めて現実逃避にのめり込む人から搾り取るが紛れ込みやすいエグいビジネスだということを踏まえておくことが大事だと思います。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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