「仕事の日の朝に目が覚めた瞬間からすでに憂鬱」「仕事に行きたくなくていつまでも布団から出られない」
いつも上記のようなことを考えて苦しんでいませんか?
今回は、現状を変えるための方法をご紹介しますが、「仕事が辛い」「助けてほしい」と本気で悩んでいる方以外は読んでもあまり意味がありません。
本記事は「なんとかして現状を打ち破りたい」と本気で悩んでいる方のための情報を盛り込んでいます。
私がこれまでどうやって悩みを解決して経験をもとに、誰が実践しても確実に現状を抜け出せる方法をまとめました。
いまの辛い状況を抜け出すための考え方のほかに、6つの対処法、困ったときに頼れる人や5種類の逃げ道も解説していきます。
目次
仕事が辛くて助けてほしいと思うのは甘えではなく限界のサイン
心が辛いと感じてしまったら、限界が来ているサインです。
今の仕事になんらかの問題を抱えていて、辛さを感じてしまうことはありませんか?
それでも、続けていればなんとかなると思って無理をしているのではないでしょうか。
周りの皆が普通に働けているからといって、自分だけが弱音を吐いてはいけないということはありません。
辛さを抱えたまま自分を追い込んでも余計に辛くなってしまうだけです。
辛く感じているからといって情けないと感じる必要もありませんし、あなたが悪いわけではありません。
苦しんでいる状態から無理をして頑張ってしまうと、人によっては毎朝布団から出るのがおっくうになったり、原因のわからない体調不良が長期に渡って続くようになります。
いわゆるうつ状態に陥ってしまうほど追い詰めてしまっては、もはや速やかに休養を取る以外の対処法はありません。
放置してしまうとうつ病や不安障害など、さまざまな精神疾患を発症してしまいます。
仕事がつらくて辞めたいと感じるのは決して無責任なことではありません。むしろ根が真面目で責任感が強くなければ、そもそも悩むこともないでしょう。
まずは自分自身の限界のサインに気づくことが、辛さを解消する第一歩です。
まずは辛い現状を把握して、対処法を考える準備をしよう
辛いと感じてどうしようもなくなったら、まず自分の置かれている状況を整理して対処法を考えましょう。
なぜ最初に状況を整理する必要があるかというと、対処法を考える前の準備として必要だからです。
現在あなたは、思考もままならない辛い状況の中で、冷静に物事を判断できず、集中力が低下しています。
今まででできていたことでも満足にできない状態になっているので、問題を解決しようとしても失敗する可能性が高いのです。
以下、頭を整理して冷静に対処法を考えるための準備のやり方を説明します。
自分の現状を把握する方法を知って考えを整理しよう
思考がループに陥ってしまうと、最早自分の頭の中だけで考えを整理するのは不可能です。
辛くてどうしようもないときは、後悔や情けなさ、怒りといった負の感情が頭の中でぐるぐるループしてしまって、なかなか考えがまとまりません。
思考があふれてどうしたらいいのか分からなくなってしまったら、一度頭の中に浮かんでいることを何かに書き出してみましょう。
以下のやり方を参考に、ネガティブなことでもポジティブなことでも、頭の中にあることをすべて書き出してください。
・A4くらいの紙に今の気持ちを書けるだけ書く
・気持ちをカテゴリーごとに分ける
・カテゴリーを一覧できるようにまとめる
A4サイズくらいの白紙を用意して、A4の紙全体を使って今思っていることを書けるだけ書き出すだけです。できるだけたくさん、書けなくなるまで書いてみましょう。
書けることがなくなるまで書いたら、次に書き出した言葉を分類してみます。ある程度のカテゴリーに分かれると思います。
カテゴリーの中にどれだけ言葉があるかで、今の自分の願望や抱えている悩みの大きさなどが分かります。
カテゴリーの分類の仕方が分からなければ、ざっくりと「好きなこと」「嫌いなこと」に分けてみるといいでしょう。
よくありがちな「何をしたらいいのかわからない」ということも、自分の好き嫌いを目に見えるようにすることで、抜け出せるヒントが見つかりますよ。
紙に書き出して自分の感情を客観視できるようになるだけでも随分と心が落ち着くので、一度試してみてください。
心が回復するまでのステップを知ろう
心を回復させるには、まず今の自分の精神状態を把握する必要があります。
同じ「辛い」という感情でもいくつかの段階に分かれており、あなたの今の精神状態によって回復のしやすさが異なるためです。
今の自分の精神状態を確認するため、医療従事者が患者に接する際に利用されている「フィンクの危機モデル」から、目安となる4つの段階について説明します。
・衝撃期:一番最初の大きなショックを受けて混乱している時期
・防衛的退行期:現実逃避をしたり葛藤に苦しむ時期
・承認期:自分自身と向き合い、辛さを受け入れる時期
・適応期:過去の自分を認めて、未来に向けて行動できるようになる時期
衝撃期は、大切なものを失ったり、今まで蓄積した辛さが爆発してしまい、最もショックを受けている時期です。
衝撃期になにかやろうとしても、パニック状態のため必ず失敗するでしょう。まずは落ち着くまで休むことが重要な時期です。
防衛的退行期には、なかなか現実を受け入れられずに現実逃避の思考に囚われたり、葛藤で頭の中が飽和状態になり、冷静な判断ができない時期です。
承認期は、ショックを受けている自分を向き合い、辛さを再確認して徐々に受け入れていく段階です。承認期になると、辛さはあるもののようやく行動できるようになります。
適応期になると、ショックを受けてから今までの自分を受け入れて、前向きに行動できるようになります。適応期まで来ると回復していると考えていいでしょう。
何かをやるためには、まずある程度心が回復してからのほうがうまくいきます。
少なくとも上記の4段階のうち承認期にまで回復しなければ、何をやってもなかなかうまくいきません。
自分がどのくらい回復している状態にあるのかを把握して、まだ時期でないなら回復するまで焦らずに休むことも大切です。
辛いと感じたときの6つの対処法
まずは、辛さの原因をとそれぞれの対処法を6つご紹介します。自分の状況に合わせて対処法を実践してみてください。
・職場環境が原因の場合の対処法
・人間関係が原因の場合の対処法
・自分の学歴、能力が問題の場合の対処法
・自分の適性とミスマッチがあった場合の対処法
・健康状態、病気が原因の場合の対処法
・休職という手段も考慮する
日々の生活や仕事をするうえで、どうしても人と関わることは避けられないでしょう。
価値観や今までの人生経験、立場などが異なる人が集まって働くので、衝突や合わない部分が出るのは当然といえば当然です。
とはいえ、辛いと感じたまま生活を続けるのは辛いことには違いありません。
それぞれ対処法を説明していきます。
職場環境が原因の場合の対処法
職場環境がストレスの場合は、職場に直接意見を言って対処してもらうことが不可欠です。
職場環境とは、働いている場所の作業環境のことです。職場環境は仕事の効率や働く人のストレスに大きく影響を与えます。
ではどのような意見を出せばいいかを以下に紹介します。
・人を増やしてもらい一人あたりの分担を減らしてもらう
・一人に仕事が集中しないようにして負担を減らす
・業務のフローを見直して無駄を省く、ITの導入も検討する
・人の動線を考えて整理整頓する
上記のポイントを改善することで、個人あたりの負担が減り、ストレスが軽減します。
会社も案外、改善案を求めている一方で、具体的にどうすればいいのかわからないという場合も多いので、一度相談してみるといいでしょう。
・作業そのものがきつい(質的、量的負担)
・作業が煩雑、やることが多い
・勤務時間が長い(肉体的、体力的な負担)
・作業環境が散らかっている、不潔
職場によって作業環境はさまざまです。そのため、それぞれ違った辛さがあるでしょう。
会社員として一度雇われたからには責任や役割があるので、いくら環境が悪いからといって仕事を無責任に放り出すわけにもいきません。
ある程度の期間勤めることを考えると、職場環境を改善して仕事をやりやすくすることが最も建設的な手段です。
人間関係が原因の場合の対処法
人間関係の一番の対処法は気にしないことです。会社は仕事をする場所ですので、業務に支障がなければ気にする必要はありません。
最低限の礼儀は守りつつ、自分からどうでもいいような態度をとることも大切です。
不特定多数の人が集まる職場では、どうしても合わない人が現れます。
ただ気が合わないだけなら話さなければいいだけなのですが、仕事上どうしても会話をしなければならない機会もでてくるでしょう。
問題があるとすれば、相手が自分のことを嫌っていたり、話すときにいちいち言葉に棘があったり、高圧的な態度をとるといった場合です。
ある程度は我慢できるでしょうけれど、毎日積み重なるとストレスになってしまいます。
自分から何かをしたわけでもないのに嫌な態度を取られ続けると、うんざりしてしまって仕事が辛く感じてしまいます。
会社は閉じた空間であるとはいえ、一つの社会です。
人に嫌な態度をとる人は外でも同じようにしている可能性が高いので、社会常識がない人なのだと思って扱うくらいが丁度いいでしょう。
嫌な態度を取るだけならまだしも、嫌がらせにまで発展してきたときは業務にも支障が出ます。
嫌がらせを受けた場合、一度上司に相談して配置を変えてもらったり、代わりに本人に注意してもらいましょう。
職場のような閉鎖した集団の中で周りを顧みずに他者を攻撃して排除しようとする人は、注意をしたところで考えを改めることありません。
距離を取るように対策するのが一番です。
どうしても関わる機会があったとしても、悪い言い方をすれば相手のせいにしてしまいしょう。
自分から大人の対応をして接してあげるように心がけると気が楽になりますよ。
自分の学歴、能力が問題の場合の対処法
・できる仕事からやらせてもらう
・業務量を調整してもらう
・勉強会に参加する
・仕事に関係のあるスクールに通う
対処法としては、仕事が自分のキャパシティを超えていると感じたら、上司に相談して業務量を調整していもらいましょう。
できることからやらせてもらって、少しずつ自分のペースで成長していけばいいのです。
早急になんとかしたい、活躍したいという気持ちがあるのであれば、個人的な努力が不可欠です。
社外の勉強会に積極的に参加してみたり、業務に必要なスキルが身につくスクールに通ってみたり、といった対策が必要です。
いずれにしても、無理のない範囲で、いまの自分にできることを積み重ねていくのが最善といえます。
仕事をしていて心が辛いと感じる理由の一つには仕事ができないというものも多いのではないでしょうか。
もしかすると自分の能力と会社から求められている能力にミスマッチがあることも考えられます。
最初のうちはある程度は仕事ができなくても許容されますが、うまくできない期間が長くなればなるほど、辛さも増していくでしょう。
学歴に見合わないから、能力がないからと諦める前に、一度現状を打開するために努力する必要があります。
はじめはうまくいかないのは仕方ありません。ですが入社できている時点で、人柄やポテンシャルに期待されているということです。大丈夫、自信を持ってください。
自分の適性とミスマッチがあった場合の対処法
仕事をしていて辛いと感じたら、社内で担当業務を変更してもらったり、配置を変えてもらうことを検討しましょう。
辛く感じる原因には、仕事そのものが自分の適性に合っていないということも考えられます。
日常生活でも、頑張ってもこれだけはできないということがひとつはあるのではないでしょうか?
できないことがあるのは、人には向き不向きがあるので仕方のないことです。
できるようになるまで頑張るというのもひとつの手ですが、適性がある人や得意な人と比べるとどうしても成長に差が出ます。
職場という閉じたコミュニティの中では、どうしてもできる人と自分を比べてしまって辛くなってしまうでしょう。
それでも頑張り続けられるのであればいいのですが、辛さを感じ続けると、心にも体にも悪影響が出てしまいます。
例えば、営業から営業事務にしてもらったり、逆に制作から営業にしてもらうといった、全く違う仕事をやってみるのも一つの手です。
配置の変更が、案外自分の適性に合った仕事を見つけるきっかけになるかもしれません。
最初は乗り気でなくても、案外性に合っていて、仕事が楽しくなることも十分ありえます。
また、業務が変わることで視野が広がり、もともとやっていた業務に再び挑戦したときにいい影響を及ぼすこともあります。
どちらにせよ、自分がやりたいと思って入った業界や職種にこだわりがあるのであれば、軸がぶれないような選択をするといいでしょう。
健康状態、病気が原因の場合の対処法
・時短勤務、在宅勤務を検討する
・病院でカウンセリングを受けて対処法を教えてもらう(発達障害の場合)
業務遂行に必要な体力がなかったり職場に適応できない場合は、業務時間を6時間にしてもらったり、日数を減らしてもらうというのも一つの手です。
最近ではバックオフィスの業務のIT化が進んでおり、在宅でできる仕事も増えています。
社内に制度がなかったとしても、一度在宅での勤務を相談してみると、意外と実現できるかもしれません。
能力や適性に問題がなくても、病気が原因でミスマッチが生じてしまうこともあります。
職務遂行のための体力がなかったり、長時間の勤務に耐えられなくて所定の成果が出せないなどの問題があるでしょう。
最近よく話題に上がる発達障害というもの理由のひとつとして考えられます。
代表的なものにASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群)、ADHD(注意欠陥多動性障害)などが挙げられます。
また、適応障害という、職場に適応できない病気であることもあります。
発達障害の場合、学力、職務遂行能力は十分にあるため周りからは見落とされるケース多くあります。
本人にも診断を受けるまで自覚がないということが多く、健康状態に支障が出るまで頑張ってしまうのです。
発達障害ではなかったとしても、ミスマッチによる長期的なストレスに曝され続けることによって精神病になることもあります。代表的なものはうつ病です。
発症すると集中力や記憶力の低下、情緒不安定などのさまざまな症状が出ます。
うつ病は脳内伝達物質の分泌異常を伴うので、身体的にも症状が現れます。
精神病に罹患すると、発達障害と同様の症状が現れ、生活に支障をきたすようになります。
健康なときにできていたことができなくなり、自力での回復は極めて困難になります。
目安として2週間以上心身の異常が続いたときは、すぐに専門の病院を受診しましょう。
休職という手段も考慮する
どうしても精神的に辛くて、働きながらの回復が難しい場合は休職という手段があります。
まず、以下の注意点に目を通してください。
・休職には診断書が必要
・休職する際は傷病手当を申請する
・精神の不調の原因が労災に該当するか確認する
長期的に辛い期間がつづくと、健康診断では異常がなくても原因不明の頭痛やめまいなどの症状が出ているでしょう。
最初は気のせいだと思うかもしれませんが、原因不明の体調不良が1ヶ月2ヶ月と続くのは明らかに異常です。すぐに心療内科やメンタルクリニックなどを受診してください。
一度症状が出てしまうと、最早仕事を続けながらの回復は難しいでしょう。しっかりと回復期間を設ける必要があります。
会社は怪我や病気で従業員が一時的に働けなくなることを考えて休職という制度を備えています。
ほとんどの場合、就業規則には休職の項目が定められているので、まずは確認してみましょう。
体調が悪いからといってすぐに休めるわけではなく、休職にはいくつかの手続きが必要になります。
まずはどのくらいの期間休むのか、病院の主治医に診断書を出してもらいましょう。
診断書を会社に提出して、上司と相談のうえ就業規則に沿った手続きをとってはじめて療養期間に入ります。
働けない間は給与が支給されませんので、加入している健康保険に傷病手当の申請をする必要があります。
会社によっては休職中も手当や給与が支給されるところもあるようですが、あまり当てにせずできるだけ自分で対処しましょう。
過度な責任や仕事量、パワハラやセクハラによる精神的苦痛が原因の場合は労災が認定されることもあります。
証拠をしっかりと集めておくようにしてください。
心が辛いとき助けてくれるかもしれない人とは
辛いと感じるときは、誰かに助けを求めると案外すんなり解決することもあります。
辛くて仕方ないときは、自分ひとりで考えてもなかなかいい方法が思いつかないものです。
辛いときは誰かに相談してみると、いいアドバイスを貰えたり、自分には思いつかない解決のきっかけを得られる場合は多いです。
ただし適切なアドバイスや解決策を得るには、相談する相手を慎重に選ぶ必要があります。相談相手の候補ごとに解説していきたいと思います。
深刻な悩みからちょっとした悩みまで、家族や友人に相談しよう
最も親身に話を聞いてくれるのが家族や友人でしょう。
付き合いが長く、お互いのことを知り尽くしていれば、的確なアドバイスが期待できます。
相手によってはアドバイスが感情的になってしまって、理性的な会話ができないこともあるので注意してください。
感情的な相手だと有意義な会話は期待できないので、相手を変えるべきでしょう。
また、関係が深くない友人が相談相手だと、当たり障りのないアドバイスしかもらえず、あまり参考にならなりません。
きちんと話を聞けて、よく考えたうえで発言ができるタイプの人を探すといいでしょう。
社内で解決できる悩みなら、会社の同僚や上司に相談しよう
悩みの内容によっては一番解決する可能性が高いのが同じ会社に勤めている人に相談することです。
先輩に相談すれば、過去の似たような経験を活かし、アドバイスを貰うことができますし、同期であれば同じ悩みを共有し、一緒に頑張るということができます。
上司ならば、業務量の調整や仕事の割り振り方の変更、配置換えなどの対応が可能です。スキル不足の場合はセミナーへの参加といった対応ができます。
ただし、会社の人たちとある程度仲良くしていないとできない方法でもあります。
そもそも人間関係が悪かったり、人間関係そのものが原因の場合は使えない方法なので注意が必要です。
行政機関や社内の窓口に相談する
仕事に関する相談は、行政機関や社内の窓口でも受け付けてもらえます。
全国には厚生労働省による「総合労働相談コーナー」が設置されています。
職場のトラブルや解決のための相談を面談や電話で受け付けており、予約不要、料金も無料で利用できるため気軽に相談できます。
あらゆる分野の労働問題の相談を受け付けており、仕事で心が辛いと感じていることも相談できるでしょう。
また、辛さの原因が会社の法令違反によるものであれば、行政機関や司法機関への相談に移行することもできます。
他にも、社内の人事部や総務部が設置している相談窓口に相談するという手段もあります。
連携している産業医のカウンセリングが受けられたり、社外の期間よりも迅速に問題に対処してくれることが期待できます。
自分のキャリアについて悩んでいるなら転職の経験者に相談しよう
転職を迷っているのであれば、実際に転職を経験した人に話を聞くのが一番です。
転職してみてよかったという話を聞くのもいいですし、失敗した話も聞いてみるとなおいいでしょう。
転職に成功した人からは成功の秘訣やいい会社の見分け方を聞けますし、失敗した人からは失敗した原因や気をつけたほうがいいポイントを聞くことができます。
どちらにしても、実体験に基づいた話は参考になります。また、実際に転職した人にしかできないアドバイスももらえます。
人脈がある人であれば仕事を紹介してくれることも考えられるので、ほとんどデメリットはありません。
ただし、相手は転職のプロというわけではないので期待しすぎてはいけません。あくまで参考にする程度の気持ちで相談してみるといいでしょう。
もはや転職の意思が揺らがないなら転職のプロに相談しよう
転職の意思が強いのであれば、転職のプロに相談するべきです。
転職エージェントなどを利用すれば、求人探しから面接のセッティング、スケジュール管理など、転職活動のあらゆるサポートを受けられます。
また、ハローワークでも同様のサポートが受けられます。
一方で、前提として転職に関する悩みであれば親身に相談に乗ってくれますが、転職以外の解決策や職場に留まるためのアドバイスは期待できないと考えてください。
転職のプロに相談する際は、転職の意思を固めてから望まないと、促されるままに転職してしまって後悔することになりかねないので注意が必要です。
いろいろな選択肢を知って逃げ道を作ろう
今の仕事を辞めてたとしても、他の選択肢はたくさんあります。
仕事が辛くて仕方ないときは、どうしても辞めることを考えてしまうでしょう。
辞めてどうするのかということを考えると不安になって、結局辞められずにずるずると時間だけが過ぎることもあります。
辞めた後にどうするか、どんな選択肢があるのかを知っていれば、心に余裕ができます。
また、いざ辞めた後のために必要な準備も、現職にいる間に整えることができるでしょう。
まずは、どのような選択肢があるかを、以下の中から参考にしてください。
学校に通い直す
学校に通い直すという選択肢は最も堅実な方法です。
日々、会社員として働いていると、勉強の重要性に気づくことも多いでしょう。
学生時代に勉強しておけばよかったと思うことや、興味のある分野もある程度見えているのではないでしょうか。
仕事を辞めてしまえば、勉強に集中できる時間が捻出できます。
もちろん、貯金が十分にあって経済的に余裕があったり、家族のバックアップが受けれるような状況である必要はあります。
勉強している間は、収入がないので貯金も減るばかりで苦しい時期が続くでしょう。
しかし、勉強を頑張ればよりレベルの高い仕事ができるようになり、取り戻せるものも大きくなります。
勉強に集中する決意ができたら、貯金や生活費の削減など、事前にある程度の準備をしましょう。
職業訓練に通う
職業訓練とは、ハローワークが提供している求職者や転職者に向けた、職務能力を身につけるための実践的な訓練です。
資格取得も可能な授業もあるうえに、訓練内容のジャンルは情報処理や医療福祉、デザイン関連や工業系のものまで多種多様です。なかには自分の興味のある分野もあるでしょう。
さらに、「教育訓練給付金」制度を使えば、訓練期間中に手当を受け取ることができます。
つまり、お金をもらいながら学べるということです。もちろん条件はありますが、失業中であればありがたい制度でしょう。
訓練内容自体もレベルが高いものなので、興味のある訓練があれば利用しない手はありません。
未経験業界や職種へのキャリアチェンジ
今までやってきたこととは全く違う業界や職種に挑戦してみるのもひとつの選択肢です。
仕事が変われば関わる人も変わります。業界によって働いている人の性質は全く違うため、選ぶ職種によっては前職とは全く違う環境が得られるでしょう。
退職の原因が人間関係だったとしても、前職までに関わってきた人たちと全く違う人に囲まれれば、ストレスから開放されることも十分考えられます。
また、新しく始めた仕事が、案外自分の適性に合っているということもあるので、一度検討してみてください。
フリーランス
会社に所属せずに働く、フリーランスという道もあります。在宅のフリーランスであれば基本的に出勤の必要がなく、人とのやりとりも最小限で済みます。
人間関係のトラブルで退職した人であれば、ひとりで働きたいと思うのは自然なことです。
最近ではクラウドソーシングサービスを介して簡単に仕事を得ることができるので、フリーランスになることも簡単になりました。
一方、稼げるかどうかは努力次第なうえに、安定した収入を得るためには自分で営業する必要もあります。
会社員のように制度で守られているわけではないので、基本的にすべて自分一人で解決しなければなりません。
茨の道であるとはいえ、会社員で感じていたストレスから開放されることは間違いありません。
専業主婦・専業主夫
パートナーがいれば家庭に入って家事をするという選択もあります。
かつては女性だけが主婦をするという価値観でしたが、最近では男性が家庭に入って家事をするという選択もできるようになってきました。
また、インターネットの発達により在宅でもある程度の収入を得られる時代なので、家事をしながら家計を支えるということも十分可能な時代です。
パートナーの理解が得られることが前提ではありますが、パートナーのどちらかが専業で家事をする家庭があってもいいのではないでしょうか。
仕事が辛くて助けてほしいと感じるのは自然なこと
仕事が辛くて助けてほしいと感じるのはごく自然なことです。
辛い、苦しい、助けてほしいと感じている人は、まず一度冷静になって自分の状況を見つめ直してみてください。
冷静にならなければ、次の行動に移ってもなかなかうまくいかないものです。
本記事では、辛さを感じているときの考え方、対処法、選択肢について説明してきました。順を追って読みすすめることで、辛さを解決するヒントが得られるでしょう。