「コミュ障だからフリーランスになる」がオススメできない理由

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職場にて他人と上手くコミュニケーションを取れないことで悩んでいるコミュ障の人の中には、会社の合わない人間関係に縛られず、自由に働ける「フリーランス」に対して、憧れの気持ちを抱いている人は、ひょっとしたら多いかもしれません。

フリーランスになれば合わない人と付き合う人間関係の煩わしさから解放されて、自分の好きな時間に好きな場所で自由に働ける…そんな働き方は、コミュ障の人からすれば、まさに理想であり天職かもしれません。

しかし、コミュ障にとってフリーランスの働き方は、決して人と会話せずに済むだとか、コミュニケーションを取り合わずに済むといった楽なものではなく、厳しく険しい道になるので安易にオススメできません。

では、どういった理由でオススメできないのか…今回は、このテーマについてお話いたします。

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営業により仕事を取りに行くことがコミュ障の人にはハードルが高い

フリーランスと言えばかっこいいかもしれませんが、一般的には「自営業」であるため、自ら営業をして顧客&仕事を獲得していく必要性があります。

営業するとなれば、自分はどんなビジネススキルがあって、そのスキルがどのような役に立つのか、どういう利益やメリットをもたらすのかをしっかり説明するなど、相手とコミュニケーションをとって交渉を進めていくことは必須です。

もちろん、営業といってもホームページやSNS、電話、メールなどを使って直接顔を合わなくても進めることができるでしょう。

しかし、電話で話すことが苦手意識を覚えて上手く通話ができなったり、メールを開くのに多くの時間を要したり、文章を書くのに何時間考えてしまうと同時に送信ボタンがなかなか押しにくい…という、コミュ障ならでは苦悩が自分のフリーランスとしての信用を無くすミスを招いてしまうからこそ、安易にオススメすることができないのです。

ギャラの交渉&支払いに関するコミュニケーションのハードルが高さ

仕事を取りに行くことに加えて、ギャラの交渉&支払いに関するコミュニケーションも、コミュ障の人にとって心理的なハードルが高さを感じるものでしょう。

交渉が下手過ぎるあまりに、相手のペースに乗せられて安く買い叩かれてしまう。相手が支払いの話を切り出してくれるまで待ちの姿勢になっていることを見透かされて、ギャラの遅延or未払いにより泣きを見る可能性がないともいいきれせん。

もちろん、ギャラはまともに払われるとしても、やたらリテイクを何度も無償でするように依頼されるなどして、気が付けば割が合わない仕事ばかりを受け持っていた…など、コミュニケーションが苦手であることが災いすることも起こりえます。

自分が提示している条件に合わない仕事を断れず、いいように使われてしまうリスクがあればこそ、無闇にコミュ障の人にフリーランスになることを勧められないのです。

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組織に所属する以上に、年齢や価値観が離れた人と付き合うことの難しさ

会社をやめてフリーランスとして独立して働く場合は、会社に所属しているときよりも関わる人の幅が増える。つまり、より幅人い人と話をするだけの、コミュニケーション能力が求められることもあります。

営業するにしても同じ会社という共通点すらなく、全くの初対面の人と話をする難しさを乗り越えるだけのコミュニケーション能力もなく、フリーランスになるのは無謀です。

なお、関わる人によっては、年配の方でパソコンやスマホが使いこなせず、直接会って話たい…と頼んでくる人が出てくることも想定できます。

年がかなり離れているために、コミュ障なんて言葉も知らない人と話すことも起こり得る。価値観も自分のとはまるっきり異なるが、仕事の都合上関係を切るわけにはいかない人と、円滑にコミュニケーションを取るだけの技量が、コミュ障の自分には無いと…自覚しているのなら、安易にフリーランスにならない方が無難でしょう。

在宅仕事の場合、相手の立場に立った丁寧なコミュニケーションが求められる

仮に、全ての仕事を在宅で行い、やりとりは全てメールやスマホで行うにしても、仕事の内容をまとめて簡潔に伝える技術や、相手が理解しやすいように口頭や文面で説明する技術が必要となります。

やり取りをする相手が、自分の専門としている仕事のスキルや予備知識がない人であれば、当然ながら専門用語を使った説明では、相手が内容を理解できず混乱させてしまうだけでなく、相手の余計な時間を奪ってしまい、仕事の邪魔をすることになりかねません。

そういったことが起きないためにも、相手の立場に立って説明を口頭や文面(場合によって図解なども使って)説明する技術が必要になってきます。

自分が伝えたいことを言葉にするだけでなく、その言葉を相手が理解しやすいように置き換えたり、場合によっては言葉以外のもの図、グラフ、イラストなども交えて説明していく必要があります。

もちろん会って会話をするわけでもな、顔も見えないやりとりになるのでフィーリング、雰囲気、仕草などの非言語的なコミュニケーションに頼ることは不可能です。

口下手でも仕草や態度などの非言語コミュニケーションでかろうじて意思疎通出来ていた…というタイプのコミュ障の人からすれば、言葉のみで伝えることの難しさが、在宅仕事を行う上での心理的なハードルになります。

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仕事の悩みや不安を身近な人に相談できない辛さに悩まされる

人と関わるのが苦手で、なるべく人と合わない生活を送ることもできるフリーランスは、まさにコミュ障の人にとっては天職かもしれません。

しかし、普段から関わる人が少ないことは、その分仕事の悩みや不安を誰にも相談できず、一人で抱え込んでしまって息詰まるリスクがあります。

思い立ってフリーランスになったものの、同業者の人がいなくても相談できない。相談できそうな相手はいるものの、普段から忙しそうで相談できる雰囲気ではない。

加えて、「大見得を切ってフリーランスになったものの、上手くいかず苦労している自分を晒したくない!」という妙なプライドの高さを持っているコミュ障の人の場合は、ますます相談できない苦しさをひとりで抱えてしまい、精神的にまいってしまうリスクがあります。

もちろん、仕事に限らず結婚や子育て、健康面の不安、親の介護、家を建てる…など、自分の生活・人生に関わることも会社にいたときと違って相談できる相手が身近にいない。人と関わらない生活をうまいこと送れていたとしても、何かの拍子で調子が狂ったときに誰にも相談できずに困り果てる怖さと隣り合わせです。

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コミュニケーション能力に難があることを悪材料視される可能性

そして、何より「コミュニケーション能力に難がある」ことが、自分のフリーランスとしての信用を大きく左右します。

フリーランスになれば、会社にいたときと違って自由に仕事を選んだり、関わる人を選ぶことができます。

しかし、このことは自分が営業をかけにいく相手(組織)側も同じです。

つまり、自分は「コミュ障の自分には、この人(組織)と仕事をすることを希望している」と感じてはいても、相手側が「コミュ障の人とはなるべく一緒に働きたくない」と感じてしまえば、一度きりの仕事で終わってしまうこともある。そもそも仕事にすらありつけず事態になり、路頭に迷いかねないリスクがあります。

辛辣かもしれませんが、もしも自分が仕事を依頼する側として、自分のようなコミュ障の人と、まともにコミュニケーションを取れる人が同時に現れた場合、前者を選ぶという人はよほどの理由がない限りは、まず考えられないでしょう。

いくら、仕事のクオリティがいいとか、その業界で唯一のスキルを持っているからといっても、交渉事や連絡・報告が苦手で、人となりがわかりにくく、会話がしづらくてあまり良い印象を持てない人と仕事をするのには勇気がいるものです。

加えて組織に所属していないので信用しにくい…ということが、仕事を依頼する際の懸念材料となりやすい。仕事の頼みづらさに拍車が掛かることを踏まえると、安易にフリーランスにならず組織に所属してしっかり働くことの安心感が理解できようかと思います。

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余談 会社が合わないからフリーランスになる人を狙った情弱ビジネスの存在

この記事を書こうと思うに至った経緯は、最近「社畜をやめてフリーランスになろう!」なる情報が、SNS上にて、それも20~30代の若者向けに発信されている様子を見かけたことです。

しかし、その情報を発信しているアカウント群を見ていると、なんだかフリーランスというトレンディ(死語)でキラキラとした言葉で、生きづらさを感じている若者をカモにした、情弱ビジネスに見える。

とりあえず会社をやめさせてフリーランスにさせる。そして、晴れてフリーランスになったら「フリーランスで稼ぐ方法」という商品(情報商材)を売りつけて、自分の私腹を肥やす。

そんな悪質な商法のキャッチコピーとして「フリーランス」という言葉が都合よく利用されているように感じられたからこそ、この記事を書くに至った次第です。

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