HSPが人嫌いになる原因・背景について

この記事が気に入ったらシェア

スポンサーリンク

繊細であらゆることに敏感、過剰に反応しやすい先天的な気質であるHSPの人は、人間関係に疲れて人嫌いになってしまうことがあります。

人嫌いから人間関係をリセットしたり、あえて人と交わることを避け孤独で生きることを選ぶこともあり、周囲から見れば変わった人だと言われてしまうこともあります。

今回はHSPと人嫌いについてお話しいたします。

こちらもおすすめ

HSPとコミュ障の類似点・関連性について
自分はコミュ障のせいで人と話すのが苦手、うまく話せない…と悩んでいる人の中には、もしかしたらHSP(ハイリーセンシティブパーソン)と呼ばれる
HSPにとって孤独が心地よい理由
一般的に孤独と言えば、否定的な印象で語られたり、「私はぼっちでして…」と自虐を込めて語られることが多く、あまり良い印象を持つ人は多くないでし

HSPは人間関係に敏感すぎて疲れる

HSPの人は、自分と他人との精神的な境界線が薄いために、他人の喜怒哀楽などの感情や言葉に大きく影響されてしまい、人付き合いに対して人一倍疲れやすい気質を持っている人とも言えます。

例えば、誰かが怒られている場面を見て、自分が怒られているわけではないのにまるで自分が悪いことをしてしまったかのように感じとってしまうことで、疲れてしまうことがあります。

自分と他人との境界線が薄いために、自分以外の誰かに対して怒っている光景が自分に向けられて怒っているものだと捉えてしまう為に、このような状態になります。

その他にも、人間関係の雰囲気や空気に過剰に反応して同調してしまったり、自分の気持ちを抑圧してつい他人を優先してしまうことで、人間関係に対して疲れを感じやすい傾向があります。

そして、HSPの敏感さは、非HSPの人から共感や理解が得にくく、進んで自ら進んで悩みを打ち明けたり、辛さを告白することができずに一人で抱え込んでしまいがちです。

どうせ理解されないのであれば、最初から誰にも相談せず自分一人で抱えていけばいい…と言う考えに陥ってしまうと、次第に他人に対して心を開くことをができなくなってしまい、気がつけば人嫌いになり一人で行動するのが普通になっていたと言うこともあるのです。

スポンサーリンク

HSPにおける人嫌いの原因

相手の言葉・感情に左右されすぎる

HSPの人が左右されるのは、他人の感情の他にも言葉や態度、雰囲気など様々です。

  • 会話している相手の不機嫌そうな態度を見ておびえてしまう。
  • 自分とは全く無関係の愚痴を聞いているうちに、自分がお説教を食っているように感じる。
  • 周囲の人の目が視線が気になってしまい、馬鹿にされているのではないか?噂されているのではないかと気になりすぎて緊張感を覚えてしまう。

などの、人間関係から来るストレス全般を非HSPの人よりも抱える傾向があります。

大勢の人が集まる場所が疲れるので避けようとする

HSPの人にとって、大勢の人が集まる場所はそれだけ刺激(声、雑音、雰囲気など)が多い場所でもあり、ストレスを抱えやすい状況ともいえます。

大勢の人がいる分、1対1で話し合う状況と比較して話し声や視線などの刺激が格段に増えるので、強い居心地の悪さを感じます。

満員電車や会議のように非HSPの人でもストレスを感じる場面に限らず、飲み会や同窓会などの楽しいはずの場面ですらも敏感さゆえに辛くなってしまい、人と関ることを避けようとするのがHSPにおけるる人嫌いといえます。

関連記事

HSPの人が飲み会に感じる辛さと対処法
繊細で些細なことですぐ反応してしまい気苦労が絶えない気質であるHSPの人は、HSPだからと言って働かずに毎日暮らせる…というわけではありませ

スポンサーリンク

人の輪に入っていく場面に苦手意識を覚える

進学や就職、引越しなどで新しい人間関係に入っていく場面においても、HSPの人は苦手意識を感じることがあります。

新しい人間関係では新しく知る情報が多すぎるので、それらの情報を敏感に感じ取ってしまい精神的なキャパオーバーになってしまうことでうまく話せなくなったり、強い緊張を覚えてしまうことがあります。

お互いに打ち解けあえていない状態のため、過度な気遣いや考えすぎなどで疲れてしまうこともあります。

また場合によっては、新しい人間関係の中に自分の知っている人や仲の良い人がおらず、自分1人で人の話に入っていかなければいけないこともあります。

その場合は頼れる人が近くにいないという不安も相まって、角に緊張し過ぎてしまったり、逆に気負いすぎて慣れないことをしてしまったために、人間関係そのものが嫌いになってしまうことがあります。

他人に迷惑をかけている気がして人付き合いを控える

なんてことがないささいな言動にも敏感に反応してしまうために、相手の気持ちを深読みしてしまい「ひょっとして私は他人に迷惑をかけているのではないのか?」と自分で自分を責めてしまいがちです。

こうなる背景は、HSPは不安や恐怖に関する神経回路が活発であるために、他人から受け取る刺激の中でも特に不安や恐怖に関する刺激を受け取ってしまうことが原因だと考えられます。

その一方で、「他人に不愉快な思いをさせてはいけない」と感じてってしまい、自分が感じている不快感を我慢してまで相手を優先してしまうために、人間関係に対して強い辛さを感じることになります。

次第に気持ちの先読みのしすぎで「私がいない方が相手に余計な気遣いをさせずに済む」と考えてしまい、自ら人と交わることを避けてしまうのです。

なお、このような気持ちの深読みや先読みは、心理学における認知の歪みに通じるものがあります。

関連記事

「認知の歪み」10パターンとその例
いつも自分を精神的に追い詰めてしまう、些細なことで落ち込んだり、すぐに悪い方向に考えるネガティブ思考が身についてしんどさを感じている人によく

SNSやネット上の人間関係をリセットする

人間関係の辛さを感じるのはリアルだけでなくSNSなどのネット上でも同様です。

画面越しの顔や声がわからない相手であっても、些細な文面や投稿頻度などから相手の気持ちを深読みしてしまい、ストレスを抱えがちです。

また、SNSの性質上一度友達になった人との関係を断ってしまうと、そのことが友達の数の現象と言う客観的な数字で反映されます。

その数字の変化に対して、HSPの人は「あの人は友達を切った、裏切り者と思われてしまうでのはないか」と強い不安を感じてしまいます。

付き合い続けても辛い、かといって人間関係を切るのも不安がある、と言うジレンマに苦しみ続けた結果、衝動的になってSNSアカウントを全て削除し一切の連絡が取れなくなる「人間関係リセット癖」をしてしまうのです。

関連記事

HSPの人がSNS疲れを起こさないために気をつけたいこと
人間関係における表情、場の空気、顔色、反応などのあらゆる刺激に敏感な気質であるHSPの人は、対面での人間関係だけでなくSNSなどのネット上の

スポンサーリンク

人嫌いから一人になりたがる事も

このように人間関係での辛さを覚えやすいHSPの人は、人嫌いになって他人と深く関わることを避けたり、進んで孤独になろうとすることがあります。

孤独になれば辛さの根源である人間関係から開放されるので、HSPの人からすれば慣れない環境から離れて安心できる居場所へと非難しているとも考えることもできます。

一般的に孤独と、ネガティブなイメージを抱きがちですがHSPの人にとって一人でいることは決して孤立や孤独という悪いニュアンスばかりではありません。

敏感な気質ゆえに人付き合いで過度なストレスを抱えるHSPの人にとって、他人からの刺激を受けない一人だけの時間は、人付き合いで疲れた心と体を癒すためにも必要な時間とも言えます。

今やインターネットやスマホなどの電子機器の発達により、一人でいられる時間を確保するのが難しくHSPの人にとっては、ずいぶん生きづらさを感じる時代になっているのだと言えるかもしれません。

人嫌いで苦しまないためにも適度に人間関係を調節する

もちろん、人嫌いだからといって他人と交わることを避けて、自分一人の力だけで生きていこうと考えるのは現実的ではありませんので、HSPの人もある程度は人と交わり社会の中で生きていくことも大事です。

仕事や勉強など、全てを自分一人で完結することはできませんが、環境を選んで適度に人付き合いの質や量を変えていくことが、人嫌いで苦しまないためにも大事です。

例えば仕事の場合なら、体育会系のノリのような雰囲気の職場ではなく、比較的静かで落ち着いている雰囲気の職場を選ぶ。あるいは在宅の仕事を選ぶなどの働き方を見直すことで疲れにくい人間関係を構築するのがいい方法です。

また友達づきあいに関しても、ネットでもつながるのではなくリアルの人間関係だけに絞るなどの方法で、付き合う頻度を調節していくのがいい方法です。

社会で生きていくためにも適度に人と関係を持つことは避けられませんが、その量や質はある程度コントロール可能です。

自分の体調や状況に応じて、人間関係の質と量を臨機応変に変えていくことが、人嫌いで不必要に消耗しないためにも大事です。

関連記事

HSPの友人との付き合い方について
HSPとは繊細で何事にも敏感に、それも過剰に反応してしまいやすい気質を持った人を指す言葉です。 HSPの人は、音、温度、匂い、人間関係
HSPの恋愛の特徴について
繊細で敏感な気質の人のことをHSPと呼びます。HSPの人の恋愛はすぐに相手のことを好きになってしまったり、相手に共感しすぎるあまりにベタベタとした距離感の近い恋愛になる傾向があります。

国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

広告掲載、記事執筆のご依頼などはこちらから。