HSPの人がモラハラのターゲットにピッタリな理由

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繊細で人間関係の機微に敏感なHSPの人の特徴を調べるうちに、ふと感じたことが、HSPの人はモラハラの加害者から見て非常に好都合な点が多いということです。

今回は、どういった点がモラハラ加害者から見て好都合なのかについて、お話いたします。

自分がHSPの傾向が強いと感じている人や、身近にモラハラをしてしまう乱暴で粗暴な人がいる状況に置かれている人が、自分の身とメンタルを守るためにお役立ていただければ幸いです。

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HSPがモラハラ被害者にピッタリな理由

よく気がつきやすい特徴があり、モラハラ加害者の要求も素早く察せてしまう

HSPの人は持ち前の繊細さから、人間関係においてもその場の空気や雰囲気を察したり、相手が思っていることや感じていることを仕草や態度から想像することが得意なのが特徴的です。

もちろん、そうした気づきやすいことはモラハラの加害者に対しても同じなのは、言うまでもありません。

ただし、モラハラ加害者から見れば、HSPの人のように自分の要求や願望を察する能力の高さを持っていることは、すなわち自分からあれこれ指示しなくても、相手の方から勝手に自分の要求を察して動いてくれる、先回りして動いてくれるだけの素質がある人物だと判断できます。

あらゆる形で他人をコントロールすることを求めるモラハラ加害者からすれば、察する能力が低い人よりも、HSPのように察する能力が高い人のほうが、コントロールしやすいと感じる相手と判断するのは理にかなっています。

また、勝手に察してくれて自分のために行動してくれたことをいいことに、本当は自分の要求通りに行動してくれても「それは私が求めていたのとは違う!」とあえて嘘を付き、相手に対して「要求を察せず、相手を不快にさせてしまった…」という罪悪感を抱かせる。

そして、その罪悪感を材料にして、相手への支配をより強固にするのも容易と言えます。

他人の要求を断りづらい癖があるので支配対象として優秀

HSPの人は他人への気遣いが得意というポジティブな特徴があります。

しかし、一方でこれは相手への気遣いが過ぎるあまりに、自分の要求や主張を抑えてしまう、自己主張が苦手である、相手のお願いに対して断りづらくなんでも受け入れてしまいやすい、というネガティブな特徴にもなりえます。

HSP気質の繊細さゆえに、他人の要求を断ることに

  • 「断ったら相手をがっかりさせてしまうのでは?」
  • 「私が断ったせいで、相手が不快な主をさせてしまうのでは?」

という不安を感じてしまいがち。そして、相手に不快な思いをさせないためにも、自分を後回しにして、相手に尽くしてしまいがちなのがHSPの人にはよく見られます。

他人の要求を断りづらいことは、モラハラ加害者から見ればたいへん好都合です。

そもそも、モラハラというモラルに欠いた傲慢で横柄で相手から拒絶されてもおかしくないような行動であっても、HSPの人はそんな行動ですらも断れずに受け入れてしまう。

本当だったらきっぱりと断っても問題ないモラルに欠いたことに対しても「断ったら相手(モラハラ加害者)をがっかりさせてしまうのでは」と感じてしまい、結果として受け入れてしまうのため、容易にモラハラを行えると同時に支配しやすいのがHSPの人なのです。

仮に反撃してきたとしても「一度受け入れたのに何をいまさら言ってるの」と詰め寄り言いくるめれば、そもそも押しに弱いHSPの人からすれば反論しづらい。そして反論したことそのものを攻撃材料として詰め寄れば、ますますHSPの人に反撃させないように仕向けることもできてしまいます。

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罪悪感を抱きやすく、モラハラ加害者に怒りが向きにくい

上でも触れているように、HSPの人は罪悪感を抱きやすいことが特徴です。

そして、この特徴はモラハラ加害者の視点から見れば、加害者が行ったモラルに反する悪行の数々に対する怒りや不満が、モラハラ加害者自身に向きにくいという好都合な特徴です。

いくらモラハラをしても、その怒りが加害者に向けられる確率は限りなく低く、反撃をされる心配もしなくてもいい。加えて、罪悪感を強く「(モラハラされる)自分に原因があるから…」と考えてしまうのをいいことに、それに漬け込んで加害者自身のモラルに反した行動を躾、指導、教育などの言葉で正当化することもできてしまう。

傍から見れば、モラハラ加害者の傲慢且つ横柄な行動で純粋にHSPの人を傷つけているだけなのに、HSPの人が罪の意識を抱いており、モラハラ加害者はその罪を自覚させると同時に厚生させるというお墨付きを得た上で、堂々とモラハラ行為に及ぶことができるのです。

親子関係における虐待が「躾の一貫」と言い換えられて正当化されたり、教師から生徒への暴力・体罰が「教育指導の一貫」と言い換えられて正当化されるのと同様に、モラハラ加害者の行う言葉や態度による嫌がらせ行為を正当化しやすい条件を持っているのがHSPなのです。

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普段から孤独を選びやすくモラハラをしても反撃されづらいのが容易に想像できる

HSPの人は、人間関係に対する気遣いができるという魅力がある一方で、持ち前の繊細さゆえに気遣いをしすぎて精神的な疲労を抱えやすいことから、極力他人と関わることを避けた生活を好むことが目立ちます。

多くの人に囲まれるよりは、孤独な環境のほうが安らげるので、普段から交友関係が乏しいことがHSPの人の人間関係の築き方の特徴です。

しかし、このことはモラハラ加害者の視点からすれば…

「HSPの人は交友関係が少ない→社会との接点が少なく、普段から孤立しやすい→仮にモラハラ行為に及んでも、それを相談する相手や言いふらす相手がおらず、入れ知恵をされたり悪評をばらまかれる心配がない→、モラハラをしても反撃を受けづらい

となります。

上でも触れたように、罪悪感を抱えやすいことに加えて、交友関係の点から見れも反撃を受けにくい要素があるために、(残念なことですが)HSPの人はモラハラの加害者から見て、非常に好都合と言えるのです。

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HSPの人はモラハラ加害者の視点に立つことで、自分を守るのも方法のひとつ

わざわざモラハラの加害者の視点に立って自分を客観的に見てみること自体、あまり気持ちのいいものではないと思います。

しかし、モラハラという目では捉えにくい言葉や態度の暴力を行う人だからこそ、意識してモラハラ加害者の視点に立って、自分自身がどのように思われているのかについて知ることは、自分がモラハラのターゲットになるのを防ぐことにもつながると同時に、もしも自分にとって大切な人が、モラハラ加害者のターゲットになった時に、その人を加害者の手から守れるようになります。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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