「HSS」刺激を求める、変化が好きという気質の特徴と心理について

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音や匂い、人間関係の雰囲気や空気間といったあらゆる刺激に過剰に反応して精神的に疲れてしまう「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)」という気質について以前の記事しましたが、これに関連する気質としてHSS(ハイ センセーション シンキング)という気質があります。

HSSは、HSPと対照的に刺激や変化を好む気質で、刺激的な毎日や新しい刺激を求めるためにはリスクを厭わず積極的に行動していくという特徴があります。

一見すると刺激が好きな人なので行動的な性格に見られて、羨ましがられたり、憧れの対象となりやすく、とても魅力的な人に見えることがあります。

しかし、見方を変えればリスクを顧みず刺激を過度に求めることから、例えばギャンブルにのめり込んだり、多くの人と恋愛関係になって問題になったり、遊びすぎて借金を抱えるなどの、衝動的な行動が目立つことで周囲からの信用を失ってしまうこともあります。

また、HSPの人の中にはHSSの気質も一緒に持っている人もおり、「刺激が好き…でも、刺激で疲れる」という板挟みの気持ちでストレスを抱えている人もいます。

今回は刺激を求めるHSSという気質についてお話しいたします。

HSSとは

HSSとは心理学者のマービン・ズッカーマンが考案した概念です。

HSSは英語の「High Sensation Seeking(ハイ センセーション シンキング)」の略で日本語に直訳すると「刺激を大いに求めること」を意味する言葉です。

HSPが「Highly Sensitive Person」の略で、直訳すると「とても敏感な人」であるのに大して、HSSはHSPとは対照的な生活や変化のある環境を好む気質で、明るく活動的な性格、人と積極的に話したりすることを好む気質です。

HSPとおなじくHSSも遺伝的な気質で、生まれた環境や子育てなどの後天的なもので決まるものではありません。

HSSは刺激を大いに求めることから人間関係に溶け込んだり恋愛や仕事にも積極的になれる一方で、

  • 毎日決まった時間起きる、働く、寝る…というルーティンの繰り返す生活に飽きやすい。
  • スリルや緊張感を好むために、危ない場所に自ら近づいてしまう。
  • ギャンブルやアルコールにはまってしまう。
  • 不倫や二股などの危険な恋愛関係を築いてしまう。
  • 衝動的に行動することから人間関係のトラブルに巻き込まれてしまう。
  • 目新しいものに惹かれて浪費してしまう。

などの悩みや生きづらさを感じてしまうこともあります。

有名人や芸能人、カリスマ経営者やスポーツ選手のような華やかで刺激的と思われる毎日に強く憧れる一方で、その憧れの先にある地味な下積み経験を耐え抜くことに困難を感じてしまうこともあります。

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HSSの特徴・心理

刺激や変化を求める

普通の会社員が学生のように、同じことをただただ繰り返す毎日を退屈に感じて、何か真新しいこと、刺激や変化のある生活を求めるというのが、HSSの大きな特徴の一つです。

そのため、

  • 非日常的な体験を味わうために外出や遠出をする。
  • スリルや緊張感の味わえる趣味やスポーツをする。
  • 人の集まる場所やパーティーによく参加する。

という刺激や変化のある楽しい生活をすることがあります。

しかし、刺激を過度に求めるために、

  • いじめや暴力行為に手を出してしまう。
  • 登山やダイビングなどの命の危険のある趣味に没頭してしまう。
  • 治安が悪く近づいてはいけない場所に足を運んでしまう。
  • 過度なアルコールの摂取やギャンブルなどの刺激的な体験をしてしまう。

という、自分の身を脅かす体験に手を出してしまうも少なくありません。

刺激や変化を過度に好むということは、命を脅かすような刺激や健康を害するような経験にも興味を持ち、実際に経験してしまい傷ついてしまうことがあります。

恋愛に積極的である

ズッカーマンによればHSSの恋愛は「お手軽で享楽的であり、過去に多くの恋愛関係を持つ人が多い」と言われています。

HSSは恋愛脳と呼ばれる人のように恋に恋するタイプや情熱的で時にスリルを感じるような情熱的で刺激に溢れる恋愛を好む傾向があります。

恋愛そのものは非常に刺激も多く、ドキドキする瞬間やワクワクする時間がHSSの人の求める刺激への欲求を満たします。

しかし、付き合っているうちに新鮮味や刺激を感じなくなるといきなり別れてまた次の刺激的な恋愛を求めるために付き合う人を探すというのもHSSの恋愛の特徴です。

マンネリや倦怠期になるとすぐに付き合う人を変えてしまう、そして更に刺激的な恋愛を求めるために交際した相手の数は増えるものの、恋愛が長続きせず、周囲からは遊び人であったり、ただ享楽的な恋愛を好む人だと思われることもあります。

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行動力があり退屈なことが苦手

刺激や変化を好むために、新しい経験をするための行動力が非常に強く、経験豊富なことで周囲から注目を浴びることがあります。

メジャーものからお金のかかるマイナーな趣味を嗜んだり、旅行を頻繁にしてその土地でしか味わえない貴重な経験や体験をするためには労力を惜しまないのも特徴です。

しかし、行動力が強い一方で変化のない仕事や毎日が苦手という特徴もあり、地味な仕事や下積みのような刺激の乏しい生活を続けることができず挫折してしまうこともあります。

そのため、

  • 職を転々として定職に就くことができずキャリアを築くことができない。
  • 勉強や習い事が続かない。
  • 飽きっぽくてなんでも途中でやめてしまうことが多い。

などの社会生活を送る上で求められることができず、生きづらさやストレスを抱えることもあります。

流行に敏感である

テレビやネット、SNSで紹介された美味しい料理の店、流行のファッション、不倫や不祥事などのスキャンダルなど、流行の情報や自分の刺激を満たすような情報に非常に敏感なのも、HSSの特徴の一つです。

新しい情報をただ受け入れるばかりでなく、実際にテレビで紹介されていた料理を味わいに出かけたり、遊びに行ったりすることも多くあります。

最近では、SNSのように世界中の情報が瞬時にアップされ知ることができる世の中になっているため、HSSの人はSNSで手に入る刺激的な情報を得ることに時間を無駄に費やしてしまう、SNSをやめたくてもやめれなくなることで悩んでいる人もいます。

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HSPの人はHSSの気質を持っている場合もある

HSPとは全く逆の性質であるHSSですが、実はHSPの気質を持つ人の中にはHSSの気質も持っている人がいます。

その割合は、HSPのうちおよそ3割程度であるというデータがあり、刺激に敏感で疲れやすい気質と刺激や変化を求める2つの気質に振り回されて、疲れ果ててしまうこともあります。

HSPとHSSの混合型の人は、例えば行動的でよく外に出かけたり、人と会って話すことが好きな一方で、刺激に大して敏感で人一倍ストレスを抱え込んでしまう…という、なんともめんどくさい性格で苦労することが多くあります。

行動力があるので社会人としても問題なく、むしろ輝かしい結果を出すことができる一方で、繊細さや敏感さゆえに周囲の人にめんどくさがられたり負担をかけてしまうことも少なくありません。

HSPの人でもしも、自分がどこか刺激や変化を求めているというHSSの特徴に当てはまるものがあると感じた場合は、強い刺激を受けすぎて疲れないようにしていくのが効果的です。

刺激を求めるあまりに自分が見えなくなってしまった場合に、誰か自分を止めてもらうために友人や家族などにあらかじめ相談しておくのも対策の一つです。

国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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