自分の本音が言えない人の心理と対処法

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自分の意見や率直な感想をいうのをためらい、なかなか本音が言えないままどこか人間関係に見えない壁をつくってしまう人がいます。

誰かと仲良くなるためであったり、仕事や部活でほどよい連帯感を持つためには、いつまでも建前で表面的な関係を続けるのではなく、少しでも自分の意見や感情と呼べるもの…すなわち「本音」を交えてコミュニケーションをすることが大切です。

そのため、本音が言えない人は仕事や部活などの人間関係に上手く馴染めず孤立してしまう、孤立してしまうことでいじめのターゲットになったり、悪口や陰口を言われてしまう、人付き合いが苦手な人だとネガティブな印象をもたれやすくなります。

また、本音で話せない人は、自分の顔や学歴や過去などを明らかにしなくても済む人間関係を求めてリアルの人間関係ではなくtwitterなどのSNSの人間関係に、こころの安らぎや居場所を求める人も少なくありません。

某匿名掲示板のように自分の素性を明かさない掲示板のスレッドが賑わったり、本音でつぶやくためだけの匿名チャットアプリが地味に人気なのは、匿名ならでは気軽さが好まれ、人間関係に余計な気を付かわなくてもいいということが理由と考えることもできます。

前置きが長くなりましたが、今回は本音が言えない人の心理や悩み、対処法についてお話しいたします。

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本音が言えない人の心理

本音で話すことそのものに恐怖を感じている

本音で話すことをタブー視したり、やってはいけないこと、やったら怒られることと考えているために本音で話すのを拒んでいることがあります。

このタイプの人はいわゆる「優等生」「いい子を演じてきた」タイプであることが多く、幼い頃から自分の意見を抑えて周囲の意見に答えることで周囲から評価され認めらてきた経験が根強く記憶に残っています。

それに加えて、過去に自分の本音をいってもそれが受け入れられず「いうことを聞かない子」「口答えする子」として非難されてきた経験もあり、そのことがますます周囲の顔色を伺い自分の本音に蓋をする原因となっていることも考えられます。

周囲の顔色を伺いそれに応じて当然のごとく自分の行動や意見を変えてきたために、いざ「本音で話しなさい」と言われても、「本音で話すと怒られてしまう」と昔の記憶がよみがえってしまい、どうしても本音ではない意見を述べてしまうといわけです。

「怒らないから言いなさい」で傷ついた経験も

また、よくある本音の言わせ方で「怒らないから言いなさい」と言われて、自分の本音を言ったら怒られた、という経験も本音を言えない人によく見られる苦い思い出の一つです。

「怒らないから…」と言っても怒る、かといって黙ったままでも怒る、というどっちを選んでも怒られることに変わりはない話し方はダブルバインドとよばれています。

体育会系の部活の「やる気がないなら帰れ」と言って帰ったら怒る、その場に居続けても怒るという部活あるあるのように、ダブルバインドによるコミュニケーションは明確な上下関係のある人間関係の中で、立場が上から下の人に向けて一方的に行われ、受けた方は強いストレスを感じてしまいます。

誰かに心配や迷惑をかけたくない

勉強や仕事で頑張っている人ほど人前ではハキハキと受け答えしているけど、どこか人に大して距離を保つようにしているという人は、周囲に余計な心配や迷惑をかけたくないという気持ちから、本音を言わないようにしているということがあります。

心配をかけたくないという気持ちは、言い換えれば本音で話すことは相手に自分の弱みを知らせてしまうことを避けたり、自分は周囲が思うほど立派な人間ではないという自信のなさや完璧主義の片鱗があることも伺うことができます

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プライドが高い

本音で話すというのは言い換えれば、自分の弱さや恥ずかしさ、未熟さやいたらなさを周囲に打ち明けるのと同じであるため、プライドが高い人ほど本音は隠してしまうものです。

自分の弱いところ、情けないところをいうのは自分のプライドが傷つくことにほかなりませんので、本音を言わないことは自分のプライドを守ることにつながるとも言えます。

職場や学校の人とあえて交わろうとせず、どこか距離を置いて一匹狼を貫くことにアイデンティティを感じているタイプは、距離を置いている以上は本音で話すことはできず、学校や職場で孤立したままになってしまうことになります。

守るべきプライドが今の自分と釣り合っていれば、まだいいのですが、プライドの割には今の自分が釣り合わないほど未熟である場合は、周囲を過度に見下したり、自分よりも格下だと思った相手に大して無礼な行動をとってしまい、トラブルを引き起こしてしまうことがあります。

自意識過剰である

「自分の本当の気持ちを言ったらあの人はどんな顔をするだろう…」と、人間関係の空気を読みすぎた結果、本音が言えなくなってしまう人は、自意識が過剰である可能性があります。

自意識が強いために人の気持ちを勝手に先読みし、自分の中で悲観的に結論づけて、結果何も言えなくなってしまうというわけです。

顔や表情、行動やことばの行間から人の気持ちを想像するのが得意だけど、それらから想像できる未来がどれもネガティブなもの、悪い未来になってしまうに違いない、という思い込みが強い人ほど、本音が言いにくくなってしまいます。

日本の人間関係では「言葉にしなくてもわかるでしょ!」「空気を読んでよ!」「気持ちを察してよ!」というように、非言語コミュニケーションによるコミュニケーションが使われる場面が多いために、相手の気持ちを察しすぎたあまり、この場ではあえて本音を抑えるべきだと判断してしまうことも少なくありません。

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本音が言えない人が本音でしゃべれるようになるために必要なこと

最初から本音を主張しすぎないようにする

本音を言わないように我慢してきたタイプの人がまず第一に気をつけなければいけないのは、我慢から解放された反動で、今まで腹の中でためていた鬱憤や愚痴、不満や恨みをマシンガンのように喋ってしまうというパターンです。

本音を言う際に気持ちが大きくなってしまって、つい相手の人格を傷つけるような言葉を吐いいたり、自分主張が激しくなりすぎてしまうと、相手から「キレた」と思われることもあります。

「このこと言ったら怒るだろうなぁ…」「言わない方が穏便に済むだろうなぁ…」という内容の本音であればあるほど、そのことをぶっちゃけてしまうと相手を傷つけてしまうだけでなく、仕事や学校での自分の立場を危うくしてしまう原因になってしまいます。

言い換えれば自分の身の安全を守るために今まで本音を抑えていたのと同じで、その本音を言ってしまうと自分の安全に影響が出てしまうのは無理もありません。

ですので、本音を言う時は状況を選ぶことが肝心です。

言ってしまうと自分も相手も傷ついてしまうものであればまずは、それを言うのは控えることを忘れないようにしましょう。

本音は口に出すだけでなく文字にするだけでもいい

本音の伝え方は口に出して伝えるだけではありません。

SNSに書き込むように文字に起こしたり、行動や態度で示すのも立派な本音の伝え方の一つです。

文章やメールで本音を伝える場合は、声に出して相手に伝えるのと違って、自分で書いた文章を推敲して、より自分の気持ちや主張を伝えることができるというメリットもあります。

また、文章の場合は話すのと違って自分の表情や仕草などの言葉以外のコミュニケーションを除くことができるので、その場の表情や仕草で何かを伝えるのが苦手な人向けの伝え方と言えます。

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何もかも本音だけで生きようとしない

適度に本音を言うことは周囲に心を開いて距離感を縮めることになる一方で、本音ばかりを言い過ぎると、相手から煩わしく思わレ距離を置かれることがあります。

いつも本音ばかりな人と一緒に過ごすとなると、常に「私は…」「俺は…」「自分は…」と強い自己主張になってしまい、チームワークの必要な場面でトラブルを起こすことになりかねません。

周囲と協力する場面や協調性が求められる状況では、常に本音を出し続けるやり方ではなく、自分の意見をぐっと堪えて妥協したり、寄り添う方が穏便に進みやすくなります。

本音で生きるというのは、自分を抑えて建前だけで生きることよりもストレスを抱えにくくて済む一方で、仕事やスポーツの場では損をする原因になってしまうことをおぼえておくのが大切です。

自分の趣味や好きなことであれば自分の本音をしっかり言う。仕事のように周囲との協力や話し合いが必要な場面では、自分の本音はある程度抑えるという本音と建前をうまく使い分けるようにしましょう。

ちなみに、本音と建前は英語でも「Honne and Tatemae」と言われており、自分の本心や本当の気持ちを表す本音とは違い、建前はコミュニケーションにおける表面的な表情や態度を表す単語です

本音が言えない人は今まで建前だけで過ごしてきた人というわけであり建前のデメリットに雲うんざりしたので、いざ本音で生きようと決心しても実は本音にもちゃんとデメリットがあるということに気がつかないものです。

建前はネガティブなイメージ、本音はポジティブなイメージとして語られることが多いですが、本音も建前もどちらもメリット・デメリットがあるということを覚えておきたいものですね。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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