本音を言わない人が嫌いと感じる6つの心理と克服方法

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上っ面の言葉や社交辞令のような決まり決まった言葉ではなく、自分が思っていることや感情を正直に話す…つまり、本音を言うことは、お互いの距離感を近づけるためには非常に効果的です。

しかし、「本音で話すべき」と言われても、誰もが本音でしゃべれるほど度胸や自信があるわけではありませんし、本音を言ったことが原因で陰口を叩けれて嫌われてしまったり、本音の言葉の鋭さに相手が圧倒されてしまい、喧嘩や口論になるリスクも無視できません。

仕事なら自分の信用や立場、職を失うリスクがありますし、学校ならいじめやシカトに遭うリスクがあります。

本音を言うのにはリスクが伴う以上、不必要なリスクを背負わないためにも本音を隠して生活すること自体は、筋は通っていますし、理にかなっている生き方とも言えます。

ですがこうした生き方は、見る人によっては、嫌いだとか卑怯だとか狡いだとか、場合によっては「なんかよくわかんないけど生理的に無理!」と感じることもある生き方と映ってしまうことがあります。

今回は、そんな本音を言わない人に感じる嫌悪感や不快感についてお話しいたします。

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「本音を言わない人が嫌い」と感じる理由

八方美人で「いい人」を演じているように見えるから

本音を言わない人は、八方美人で、誰に対しても「いい人」を演じているように見えてしまい、そのことが他者からの嫉妬や嫌悪の気持ちを招くことがあります。

もちろん、良い事いい人を演じることそのものはそこまで問題ありませんが、いい人を演じている背景…すなわち、

  • 所属している人間関係において敵を作らないように、でも自分にとって居心地がよく環境になるように上手く立ち回ろうとする賢さ。
  • 腹の底ではどす黒い感情を持っているのにもかかわらず、それを隠し続けてあくまでもいい人で居続けようとする腹黒さ。
  • 日和見ポジションに徹して、人間関係のおいしいところだけ持っていこうとする姿勢。

などが、本音を言わない人がに対して苦手意識を覚える原因となるのです。

事なかれ主義で身内に甘いから

本音はトラブルの原因や集団の輪を乱すおそれがあるために、本音を言わない人は、やたらと優しく穏やかな人のように見えます。

しかし、その優しさは、するべき指摘ははせず、都合の悪い事はスルーをして、身内の身体は優しく(というかベタ甘で)見過ごす…と言う、馴れ合いの関係でよく見る事なかれ主義でもあります。

身内の不祥事を隠蔽する組織や集団のように、本当は悪いことだと分かっていてもそれを見過ごしてしまう。反省すべき場面で反省する機会を提供できず、また同じような過ちを繰り返してしまう環境を結果として持続させてしまう。そんな態度に対して、嫌悪感を募らせるのです。

公正さや正直さを第一信条としている人からすれば、こうした本音を隠し身内を付け上がらせる姿は、非常に不愉快極まりないものであると同時に、自分の信条を否定されているような気がするので、強い怒りがこみ上げてくるのです。

腹黒い感情を隠しているように感じるから

本音を隠している様子は、まるで自分の中にある腹黒さを隠しているように見えることがあります。

例えば、自分からは悪口や不満、愚痴などのネガティブな話題は言わず、あくまでもいい人を演じようとする。しかし、他人がネガティブな話題を振ってきたときに限って「うんうん、そうだよね」と話題に乗って同調するという行動が代表的でしょう。

もちろん、表面的には本音を言わずいい人。しかし、腹の底は真っ黒でそれを隠すために、あえて普段は優しく、そして状況的に腹黒さを出して許させる場面ではちょっとだけ陰湿な部分見せて、普段抱いている鬱憤をそれとなく発散しようとする小賢しさが特徴的です。

こうした腹黒さは外から眺める分には気楽ですが、もしも身内にこのような人がいて、自分にその腹黒さが向けられたら…と思うと、感じる恐怖や不安も計り知れないものになるでしょう。

損な役回りをスルーする卑怯でずる賢いところが気に入らない

例えば、友達同士であっても、親しき仲にある礼儀を守らず、他人の善意に甘えてつけあがった人に対しては、厳しく本音で怒ってお灸をすえることが必要になるものです。

しかし、その役目は他の友達から嫌われるリスクがって基本的にそんな役回りであり、なかなか好き好んでやろうと言う人は出にくいです。

みんななんとなく「このまま馴れ合うのはダメだよね」薄々感じてはいる。しかし、かといって本音を出して起これば自分の居場所が速くなる危うくなると不安もある。

「一喝しなきゃだめだよね」と思っていつつも「でもそんな役目は自分は嫌だから、誰か代わりにやってくれないかなぁ…」と、見て見ぬふりして丸投げしている姿勢が、人によっては許し難く、無責任な行動のように思えてしまうのです。

放置したら大変な目になることは分かっていても、みんな損な役回りはやりたがらず譲り合う。保身に走って卑怯にすら見えてしまうこともあるでしょう。

人間味が感じられず不気味に見えてしまう

例えば、どんな時でも褒めてばかりで本音が見えてこないような話し方をする人は、たとえ人柄が良い人に見えても裏では何をやっているのか分からないと言う不気味さがあります。

まるで、機械のように決められた感覚でポジティブな言葉を喋っているだけの無機質な人のように思えてしまう。

たしかに人間と話してるはずなのに、どこか人間味が感じられず、不気味さを覚えてしまうのです。

消極的でない、指示待ちな姿勢が気に入らない

本名言わない人と言うのは、本音を言わない人と言うのは、自分からは動こうとせず、消極的で指示待ちな姿勢に見えることがあります。

本音を抱いても決して口にせず、「誰かが自分が感じている骨を代わりに行ってくれないだろうか」と、他人が自分の本音を言ってくれるのを待ち続けているばかり。

自分からはリスクを取りに行こうとしないけど、リターンだけは美味しく頂こうとするものぐさな態度は、仕事やスポーツなど結果が求められる場面においては、チームの足を引っ張る原因になりかねません。

本音を言わない人がうざく感じるのは、自分が抑圧している感情があるという考え

本音を言わない人がうざく感じてしまう心理については、ユング心理学のペルソナとシャドウの概念を用いるとまた違った見方ができます。

ユング心理学では、

  • ペルソナ(仮面):人前で見せている自分の姿人のこと。
  • シャドウ(影):心の奥底にある自分の負の部分や隠しておきたい部分のこと。

の二つの概念があります。

シャドウは普段は無意識下に抑圧されています。しかし、他人の行動や性格に対して、自分が抑圧しているシャドウを感じとると、過剰反応して強い嫌悪感を抱くことがあるとされています。

ここで

  • ペルソナ:本音を出している自分
  • シャドウ:本音を隠す弱い自分

と考えた場合、他人が本音を言わずやり過ごしている姿には、自分が抑圧しているシャドウ感じ取ってしまい、強い嫌悪感を抱いてしまうと考えることができます。

なお、立場を逆にして

  • ペルソナ:本音を隠す弱い自分
  • シャドウ:本音を出している自分

と考えた場合、本音を出している人の行動は、本音を隠している人からすれば自分のシャドウ感じ取ってしまい、こちらも同様に強い不快感を抱いてしまうと考えることができます。

本音を言いたがる人も本音を隠したがる人がどちらも相容れないのは、お互いにお互いが自分の見たくないところを感じ取っているのかと考えると、すんなり理解できるものがあります。

(なお、一般的には、普段は本音を隠して仮面を被る(ペルソナ)、自分の本音は隠している(シャドウ)人が集団の輪を尊ぶ日本では多いため、「本音を出さない人が嫌い」よりも「本音をズバズバ言う人が苦手」という人が多いような気もします。)

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