自意識過剰な性格の人の心理について

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自分は他人からどう思われているか気になって仕方がない。

もちろん、自分が思っているほど自分は他人から意識して見られていないことは頭ではわかっているけれど、心ではどうしても気になってしまう…という、自意識過剰に悩まされている人は少なくありません。

気にする場面はリアルだけでなくSNSやネットの世界でも同じで、自意識過剰をこじらせて周囲から変な人だと思われて浮いてしまうこともあります。

今回はそんな自意識過剰について心理学の知識を交えてお話させていただきます。

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自意識過剰とはどういう状態なのか

心理学において自意識過剰とは、自意識(自己意識)が他人や物ではなく自分自身に向いている状態を指します。

自意識が強くなると、周囲からどのように見られているのかが気になったり、自分自身のコンプレックスに目を向けてしまいやすく、余計なストレスを感じる原因となります。

なお、人間には誰でも「自分は他人からどう見られているか」という自意識を持っており、自意識があること事態は決して悪いことであったり、恥ずかしいと思うことではありません。

ちなみにですが、意識は自分以外にも向くことがあります。

例えば仕事中であれば自意識は仕事に関することであったり、目の前の作業に向きます。友達との会話中であれば、意識は友達の話の内容や表情などに向きます。

仕事中や友達との会話中に「意識して仕事に取り組もう」「意識して友達に取り組もう」と、意気込むことはなくどちらからと言えば自然と意識が仕事や友達の方に向いているものです。

自意識過剰な人は、仕事中や友達との会話と同じように、自然と意識が自分の方に向くようになっているためにストレスを抱え込んでしまっているとも見ることができます。

自意識過剰な人が抱える悩みや特徴

気にしすぎて疲れてしまう

自意識過剰な人は、会話の中のちょっとした一言であったり相手の何気ない反応に対して「ひょっとして自分は相手に何か嫌われるようなことをしたのでは?」と気にしすぎてしまうことから、精神的に疲れてしまう傾向があります。

また、自分とは全く関係がない噂話であっても「ひょっとして自分のことを言っているのは」と思い込みやすく、被害妄想を膨らませてしまうこともあります。

例えば、電車の中で見ず知らずの人がおしゃべりで笑っている人を見ても「私の顔を見て笑っているのでは?」と感じて、自分には全く関係の無いことで気に病むことがあります。

身の回りで起きることをなんでも自分に関連付ける癖がついているために、いつも心が落ち着かず、普通に暮らしているだけでも無駄にストレスを感じてしまいます。

周囲の人間関係から浮くことを恐れる

「周囲からどう思われているか」を意識しすぎると、周囲から浮くことを恐れてしまい、自分の意見が言えなくなる、嫌なことでも断れなくなってしまうことがあります。

また、周囲から浮かないために無理をして合わせた結果、不満があっても嫌われたり衝突するのを避けるために、必死に我慢して空気を読むことで自分を押さえつけることもあります。

グループの意見や主張に合わせて自分を見失う経験は、学生時代の友達関係でもよく見られますが、誰かに合わせる安心感と引き換えに自分の意見を言えない不自由さを失い、精神的に集団に依存してしまうこともあります。

完璧主義に陥りやすい

「周囲から浮かないような完璧な人間になるべきだ」「誰から好かれるような立派な人間にならなければいけない」というような、完璧主義に陥いることも自意識過剰な人によく見られます。

完璧主義によく見られる「~すべき」「~しなければいけない」という考え方は心理学で抑うつ状態になりやすい考え方(認知の歪み)であります。

また、完璧主義そのものは同じく認知の歪みの「全か無かの思考(スプリッティング)」であり、いつも白黒はっきりさせなければ落ち着かず、少しでもミスがあれば完全に失敗したと感じるため、感情の起伏が激しくなるデメリットがあります。

他人の視線や言葉が怖くなることも

周囲から嫌われてたくないという気持ちに支配されるあまりに、他人の視線が怖くなり対人恐怖症に陥ってしまうこともあります。

また、周囲の何気ない言葉や態度も、全て自分のことを言っている、自分のことを非難しているのだと思い込んでしまい、人と関わることを拒絶することがあります。

考えすぎて「こじらせてしまう人」になる

こじらせるの辞書的な意味は

物事をもつれさせる。解決をむずかしくさせる。

であり、こじらせる人となると

  • 考えすぎて物事をややこしくしてしまう人。
  • 面倒事を自分一人で抱え込んで余計に面倒にしてしまう人。
  • 思い込みが激しく人間関係のトラブルが絶えない人。
  • 理屈っぽくなって、人の意見を聞かなくなる人。
  • 卑屈な考え方になり、周囲にネガティブを振りまく人。

などの意味で使われることがあります。

こじらせる人は男女共におり、何かとストレスを抱え込みやすく、抱え込んだストレスを自分一人でうまく解消できずに、誰かを巻き込んでストレス解消をしてしまう傾向があります。

自意識に関する心理学の知識

自意識は若いときの方が強くなる傾向がある

心理学では、自意識が強くなるのは自我に芽生える思春期~青年期であり、年齢を重ねるにつれて自意識は落ち着いていくと言われています。

思春期真っ只中の中学生の頃は、人に嫌われたくないがために、無理にグループに所属したりスクールカースト内で有力な人に気に入られようとして、自分を押し殺してしまう経験をする学生はよくいますね。

思春期では自分には自分の、他人には他人の考え方があることを理解して、精神的に自立していくのに大切な時期ですが、自立することに不安や恐怖を感じることもまた多く、その不安が自意識過剰という心理状態として現れると見ることもできます。

また、年を取るほど以前と比べて、良くも悪くも自分は自分、他人は他人と考えられるようになるので、周囲を過剰に気にしすぎず行動できるようにもなります。

ただし、精神的な自立は人によって時間がかかることもあり、成人しても精神的に自立できず、自意識過剰で悩む人もいます。

自意識には公的自意識と私的自意識の2種類ある

心理学では、自意識を「公的自意識」「私的自意識」の2つに分けています。

公的自意識は、自分がどのように思われているか、見られているのかという、周囲の視線を気にする自意識のことを指します。

公的自意識が過剰になると人からどう思われているかで頭がいっぱいになりストレスを抱えてしまうことがあります。

一方で私的自意識とは、自分自身の感情や欲求を強く意識する自意識のことを指します。

私的自意識が強くなりすぎると、何かにつけて「自分は…」「自分が…」と自己主張が激しくなり、周囲からは面倒な人、扱いうのが難しい人だと思われてしまうことがあります。

一般的に、気にしすぎや考えすぎというニュアンスで使われる自意識過剰は、公的自意識の方に当てはまります。

過敏に反応する人はHSPの可能性もある

他人の視線や言葉に過剰に反応してしまう人はHSP(ハイパーセンシティブパーソン)という先天的な気質の可能性もあります。

HSPの人は、他人の視線の他にも、音や匂い、光などのあらゆる刺激に対して、普通の人よりも過剰に反応して疲れてしまうことが多く、生きづらさを感じている人と言えます。

HSPは繊細な人、神経過敏な人、神経質な人と思われることもありますが、その過敏さによる辛さを周囲の人からなかなか理解されずに疎外感を覚えたり、自己否定して苦しむことがあります。

HSPの人は人付き合いなどの刺激が多く感じる環境に身を置くのではなく、自分にとって刺激が少なく安心できる環境に身を置くことが大事とされています。

自意識があるのは悪いことばかりではない

人間には自意識は多かれ少なかれあるものですが、自意識があることは日頃からあまりいい意味で使われる事はありません。

しかし、もしも自意識がゼロにってしまうと、

  • 他人からどう思われてもよいと感じて自分勝手な行動をしてしまう。
  • 見た目や服装を気にしなくなってしまう。
  • 人間関係の空気が読めなくなり相手にとって失礼な行動をとってしまう。

などの、問題行動を引き起こすことになってしまいます。

私たちは自分はどう思われているかを気にすることで、例えば髪型や服装を自分で見直して変なところがないかを確認する、言葉遣いや態度が相手にとって失礼でないかチェックする、といった人間関係を円滑にするための技術を身に付けることが自然とできるのです。

また、自意識が強すぎてコンプレックスに気づいた結果、そのコンプレックスを解消するために努力をしたり自分を変えようとする原動力にもなるので、自分を気にすることは悪いことばかりではありません。

自意識過剰で苦しんでいる人は、自分のコンプレックスを刺激して辛くなっているばかりで、そのコンプレックスをどうしたら直していける、どうやってコンプレックスと付き合っていくかについて、まずはできる範囲でいいから解決方に意識を向けるようにしていくのがいいでしょう。

例えば、肥満がコンプレックスであったら、体重を減らすための計画と目標を紙に書いてまとめてみるだけでもOKです。

紙に書き出すことは、悩みすぎたり、考えすぎたものから精神的に距離を置いて、気持ちを落ち着けたい時に役立つメンタルコントロール方法の一つです。

紙に書き出すことで意識を自分から、紙に書いた内容に移すこともできるので自市域過剰で困っているときは、簡単な感情でもいいので紙に書き出して気持ちを整理してみるようにしましょう。

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