集合写真が苦手な人の心理について

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友達同士でのプリクラであったり、同窓会やイベントの最後のシメとして集合写真を撮影することはごく一般的だと思います。

楽しく記憶に残る思い出だからこそ写真に残しておきたいという気持ちは素晴らしいことだと思いますし、全員が写った写真を撮ることについていちいちツッコミを入れる人の方が少数派だとは思いますが、中には集合写真を撮ることに苦手意識や抵抗を抱いている人は少なくないと思います。

今回は、そんな集合写真に関する悩みや苦手意識などについて、まとめたことをお話しいたします。

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パーソナルスペースに入ってこられるのが嫌

集合写真はその名のとおり、人が集まって写真のフレーム内に収まろうとすること、物理的な意味で窮屈になり不快感を覚えるのも無理はないものです。

集合写真を撮るときは心理学でいうパーソナルスペースに対して、誰かが踏み込んでくることになるので、不快感を覚えるのはいたって自然なことだとも言えます。

なお、友達間におけるパーソナルスペースは目安(最短)は45cmであり、距離感が45cm未満になると違和感を覚えるとされてえいます。

45cmというのは大体手を伸ばせば触れられる距離間です。また、45cm未満に近づいても違和感を覚えないのは恋人や家族といった親密な間柄の人間となっています。

いくら仲がよいといっても、集合写真の為にパーソナルスペース内に友達が侵入してきては不快感を覚えてしまうのも無理はありません。

ましてや、親しくもない知人や他人レベルともなれば、パーソナルスペース内に侵入されると強い違和感を覚えても無理はないと言えます。

物理的に近いという事もあっても、酔った勢いでボディタッチをしてくる人が出てこないとも言い切れない分、集合写真に対して神経質になるのはもっともなことでもあります。

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「写りたくない」と断りづらい空気がある

集合写真は全員で写るのが基本である以上「自分は集合写真が苦手だから写りたくない」とは言いづらい空気があるものです。

とくに楽しいイベントや宴会のシメで集合写真を撮るシーンで断ろうものなら、今までの和やかな雰囲気を台無しにしてし、仲間はずれにされてしまうであろうことは容易に想像できてしまうものです。

また、みんなが当たり前のように写真に写ろうと準備している中、自分だけぽつんとその様子を外から眺めようものなら、変に目立ってしまい奇異の目で見られてしまう事も想像できるでしょう。

そんな事態になるのを防ぐ意味でも、集合写真を撮るのが苦手だと打ち明けられずに、周囲に同調する形でしぶしぶ写真に写りにいき、人知れず疲れを抱えているのです。

なお、このように、他人から嫌われたくない、あるいは好かれたいという思いから自分の主張を抑圧して周囲に同調することを、心理学では屈辱的同調と呼びます。

屈辱的同調は自分の意見を抑圧することと引き換えに社会的報酬得るための同調行動です。集合写真の場合で考えるのなら「社会的報酬=人間関係に溶け込むこと、集団の一員になること」を得るために、周囲に同調していると考えられます。

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なかなか撮影が終わらず拘束時間が長い

集合写真でよくあるのが、撮っても撮っても次のカメラが出てきた「もう1枚撮ります!」と言われてしまうケースです。

場合によっては写っている人の数だけカメラやスマホが並べられて延々と撮り続けたり、写真が気に入らないという理由で何度も取り直しをして、無駄に時間だけが過ぎてしまう状況にうんざりした経験がある人もきっと多いことでしょう。

今やスマホやデジカメで簡単に写真の撮り直しができるようになり、気に入らなけば何度もその場で撮影をしなおすことができます。

そのせいで、いつまでも撮影に付き合わされて窮屈な思いをし続けてしまうことに苦痛を感じる人が出てくるのも無理はないでしょう。

もちろん、心理的な負担ばかりでなく、時間を無駄に使いすぎて帰りの電車に乗り遅れるなどのトラブルに繋がることも容易に想像できます。

集合写真はなるべく手短に、そしてリテイク回数をあらかじめ決めておくことがエチケットだとも考えられます。

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SNSでタグ付けされて勝手に公開されるのが嫌

Facebookなどの実名制のSNSで、集合写真に写っている人の顔にそれぞれタグがつけれられている光景を目にすることがあるものです。

しかし、このタグ付け機能は、自分の顔写真と個人情報を勝手に紐づけられることに抵抗を覚えている人は多く、ある意味嫌われている機能でもあります。

タグ付け昨日は「顔は覚えているけど名前が思い出せない…」という時には便利なものですが、公開範囲を無制限にしている場合は不特定多数の人に自分の顔写真と個人情報が知られてしまうというリスクもあります。

そもそも、勝手に自分の顔写真を含むプライベートな情報をネット上に公開されることにリスクを感じている人も多い中で、勝手にタグ付けまでするのは、ネットリテラシーに欠けているように感じます。

なお、現在ではタグ付けする前に承認する機能が備え付けられているので、タグ付けに関してそこまで神経質になる場面は少なくなりました。

しかし、承認する機能が付け加えられたという事実を見ても、勝手にタグ付けにしてくる無神経な人に困っていたユーザーの声が一定数あったことが推察できます。

周りと同じ顔やポーズをしなければいけない同調圧力がある

集合写真によくあるのが、一枚目はフォーマルで真面目な雰囲気で撮影。それ以降は、全員で変顔をしたり一緒のポーズをして楽しげな雰囲気で撮影するというケースです。

とくに、若い人の集合写真ともなれば、やたらとイキったノリで撮影した結果、後から見て思わず恥ずかしくなるような集合写真を撮ってしまった…なんて事もあることでしょう。

もちろん、そのような集合写真はまさに青春の1ページと言ってもいいでしょうが、中にはただの恥晒しでしかなく、年甲斐もない行動にうつつを抜かしていると感じて苦手意識を覚える人もいるものです。

また、なにより集団になってちょっと恥ずかしい写真を撮るとなれば、上でも触れたように集団のノリに逆らうことは難しく、自分の主張を押し殺してまで年不相応な恥ずかしい顔やポーズで写真を撮ってしまうことに苦痛を感じてしまうのです。

人間は集団になると集団心理(群集心理)が働き、恥の意識が薄れてしまい大胆な行動に出てしまうことがあるものです。それは集合写真でも同じです。

集団心理により一人では到底できない変な顔やポーズで写真を撮り、わざわざ恥ずかしい写真を残している行為を冷静且つ客観的に見ている人ほど、集合写真に苦手意識を感じるのだと分析することもできます。

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顔や体のコンプレックスが目立ちやすくなる

顔が地味、体型にコンプレックスがある人の場合、一人で写真に写るのと集合写真で写るのとを比較すれば、後者の方が自分のコンプレックスが他人との比較のによって浮き彫りになることが考えられます。

比較的顔立ちがいい集団の中で、地味な顔の自分が入れば悪目立ちしてしまう。比較的細身な集団の中で、太い自分が入れば悪目立ちしてしまうという具合です。

また、集合写真は構図やカメラワークが固定されがちであり、一人で撮影するのとちがて自分のコンプレックスが目立ちにくい工夫ができないという欠点もあります。

それゆえに、集合写真は顔や体にコンプレックスのある人にとっては非常に困りものだと感じるのです。

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人の思い出作りに利用されている気がしてすっきりしない

最後にこれは筆者だけかもしれませんが、集合写真を撮るためだけに急に馴れ馴れしく近寄ってくる人というのはどうも苦手意識を感じるものです。

まるで、他人の思い出作りのために利用されているかのように感じて「ちょっと嫌だなぁ…」と思ってしまうことがあります。

少しひねくれすぎた見方になるかもしれませんが、集合写真をスタンプラリーのようにコンプリーとする遊びのように感じている節の人に出会うと、それに付き合わされる身にもなって欲しいと感じてしまいます。

また、その手の人に多いのが自分を中心にしてその周りに人を並べる構図で集合写真を撮りたがるというパターンです。

自分の人脈をアピールするために、わざわざ親しくもない人にエキストラを頼むかのように声をかけて撮影した集合写真で、果たして本当に人脈の広さをアピールできているのかどうかという疑問は拭えません。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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