スルースキルの鍛え方と注意点

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SNSやネットの人間関係に限らず、意図的に相手の言っている言葉や態度に対して相手をしない技術のことを「スルースキル」といいます

「スルーする」というのは、極端に言うと「相手を無視する」という解釈になりますが、いきなり無視をするのは相手にとって失礼だと思われてしまう可能性があるのので、無視というよりはあまり深入りせず、相手と適度な距離感を保ち要領よく生きるためのスキルと言ったほうがいいでしょう。

もともとスルースキルはSNSのように不特定多数の人とコミュニケーションを取れる場で、全く面識のない人から的外れなコメントに対して、あまり気にせず落ち込まないために重要なスキルとして使われていました。

しかし、最近はSNSだけでなく、リアルの対人関係でもスルースキルを使い、面倒な人とあまり関わらないようにする人が、とくに若い人の間で増えてきているように感じます。

リアルの友達とSNSでもつながるのが当たり前になった現代だからこそ、スルースキルはネット上の人間関係だけでなく、リアルの人間関係にも持ち込まれているように感じます。

リアルの人間関係の場合、SNSとは違ってミュートやブロックなどで相手との関係を絶つことが出来ないので、スルースキルの使い方を間違えると逆に人間関係のトラブルを招く原因となってしまいます。

今回は、スルースキルを鍛える時のポイントと、その注意点についてお話いたします。

スルースキルの鍛える時のコツ

物事の優先順位を決めて対処する

スルースキルを身に付けるときに重要なのは、物事の優先順位をつけておくことです。

例えば、自分が大学生の場合、今やるべきこととして…

  • ゼミの教授とやり取りをする
  • アルバイトの人とやり取りをする
  • サークルの友達とやり取りをする

の3つがあるとします。

しかし、時間が限られており、且つ全部こなそうとすると時間が足りないので、どれか1つはカットしなければいけません。

ここで大事なのが、見出しにもあるように「優先順位を付ける」ことです。

ゼミやアルバイトのように学業やお金に関わることは、優先順位は高いのでスルースキルを使うのは賢明ではありません。

逆に、サークルの友達のように、学業やお金とはまた別の大切さがあるものの、そこまで優先順位が高くないものについては、今回はスルースキルを使って、残り2つを消化していくことが大事です。

もちろん、友達とはいえ完全に無視すると心配をかけてしまうので「ちょっと忙しいから今は連絡が取れない」と一言断りを入れておくのがいいでしょう。

LINEのスタンプのように、文字を打つのが面倒ならば何かイラストで伝えるのもやり方の一つです。

話す回数や会う回数を減らして段階を踏む

スルースキルを発動したくなる人が、いつも自分とは身近で仲の良い人だというわけではありません。

場合によっては、自分に対して悪口を行ったりマウントをとってくる人となるべく関わりたくないという目的で、スルースキルを発動することもあります。

この場合で使うスルースキルも、衝動的に無視するのではなく、あくまでも相手との適度な距離感を保てるようにすることが大事です。

例えば、将来的にきっぱり無視を決め込もうとするにしても、まずは話す回数を減らしていく、直接会う回数を減らす、と段階を踏んで徐々に相手と距離感を取ることもスルースキルの一種です。

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スルーしたあとはクヨクヨせず気持ちを切り替えるようにする

スルーしてしまったあとに気持ちは落ち着くものの、時間が経つにつれて

  • 「やっぱりスルーして良かったのだろうか?」
  • 「ひょっとしたら、スルーしたことで相手を不快にさせていないだろうか」

と、気になってしまう人も少なくありません。

普段から、気前よく振舞ったりなかなか断ることが出来ない人ほど、いざスルースキルを使ってしまうと、後悔や罪悪感を抱いてしまいがちです。

しかし、大事なのはスルーしてしまったことに対して後でクヨクヨするのではなく、スルーした分やるべきことに打ち込んだり、気持ちを切り替えてリフレッシュをしっかりすることです。

上にも述べた「優先順位をつける」というコツにもあるように、スルーしたことで空いた時間や労力を、しっかり優先すべき事柄に使って、クヨクヨする気持ちに流されないように気持ちを切り替えるようにしましょう。

SNSの使い方を見直す

SNSにおいて面倒な人に絡まれたり、普段からミュートやブロック、既読無視を頻繁に使って誰かをスルーするのが当たり前になっている人は、SNSそのものの使い方を一度見直すようにするのが効果的です。

例えば1日の暇な時間のうちに、SNSで呟く使う時間が多くなればなるほど、面倒な人に絡まれてしまう可能性も上がってしまうものです。

SNSを使う時間に制限を設けたり、アカウントの公開範囲に制限をかけたり、場合によってはアカウントを削除してSNS上でスルースキルを発動してしまうような人と出会うことそのものを絶ってしまうのもSNSの使い方の一つです。

SNSは今や誰でも簡単に利用できますが、SNSの利用は人によって向き不向きがあります。

もしも自分がSNSに向いていない人だと感じた場合は、使い方そのものに制限を加えて、スルースキルそのものを発動しない、SNS疲れを起こさない使い方を心がけてみるのも大事です。

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スルースキルを使う時の注意点

衝動的に他人をスルーするのは避ける

スルースキルを使う人の特徴として、自分に対して嫌なことを行ってくる人に対して、半ばキレるように感情的に無視を決め込んでしまうという人がいます。

スルースキルとはいえ、スルーするときに相手に深いな思いをさせたり、キレるように衝動的に行動してしまうのは、傍から見ると大人気なく見えてしまいます。

「嫌な人だから即無視!」という態度を取り続ければ、確かに自分嫌なこと関わらなくて済むから気持ちはいいかもしれませんが、その態度が原因となり

  • 「なんかあの人は大人げない」
  • 「ちょっと嫌なことがあったらそれが顔に出る人」

と、思われて自分の評判を下げてしまうことになります。

スルーするにしても衝動的にするのではなく、まずは冷静になることは大事です。

自分にとって耳の痛い情報はスルーしないことも大事

スルースキルを発動するときに注意したいのが、自分のためになる正論や耳の痛い情報までもスルーしないことです。

例えば勉強をしなければいけない状況なのに、サボっていることに苦言を呈されて、つい正論だっただけに衝動的に相手をスルーしてしまうことはよくあります。

勉強しなければテストで悪い点を取るだけでなく、受験に落ちる、進路にも影響が出る…とわかっていればこそ、自分の自堕落な状況を指摘する言葉を聞くのは例え正論であっても辛く感じるのは無理もありません。

しかし、そこでスルーし続けてしまって、相手の言葉に対して頑なに聞く耳を持たないままの姿勢を貫くのは自分のためになりません。

耳の痛いことであってもちゃんと聞いて反省をして、自分の行動に取り入れていく姿勢は持つようにしましょう。

スルーした相手を過度に見下さないようにする

どうしようもない相手に対してスルースキルを使うときに

  • この人はあまりにもレベルが低いから無視しよう
  • 私に嫉妬しているかわいそうな人なんだから無視しよう
  • 自分とは話が合わない人だから無視しようと

スルーする相手に何かしらの理由を見つけ、自分を納得させた上でスルーすることがあります。

スルーをする理由が欲しいというのはわかりますが、その時の理由が過度に相手を見下したり、相手の価値観や考え方が劣ったものであると決めつけて無視するのは、逆に人間関係のトラブルを増やす原因になる恐れがあります。

また、人を見下すことでスルーする癖がつくと、普段から周囲を見下す発言をしてしまったり、人と対等な関係を築けなくなる原因になります。

見下すというのは手軽に自分が相手よりも優位に立てる、有能であるように感じる一方で、周囲からは傲慢な人、自己中心的な人、威張っている人だと見られてしまうリスクがあります。

仕事の場面で使うのは控える

ごくまれにですが、スルースキルを仕事でも使ってしまう人がいます。

もちろん、悪質なクレーマーやモラハラやパワハラを仕掛けてくる相手に対して、スルーするという被害を避けるためであれば別です。

しかし、普段の業務連絡であったりミーティングなどのやり取りが必要な場面で、「面倒だから…」「だるいから…」という、勝手な理由で話をスルーするのは賢明ではありません。

スルースキルを使うにしても、仕事を行う上で欠かせない大切な情報のやり取りを自分から放棄したり、無視していたために後からミスをしてしまうという事態は防がなければいけません。

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スルースキルを現実逃避やわがままのために多用しないように

スルースキルは面倒事や人間関係のトラブルを防ぐのには重要なスキルです。

しかし、使い方を間違えれば、現実逃避や責任から逃れるために使ってしまったり、嫌なことは無視し続け自分を延々と甘やかし、自分に取って都合のいいものばかりが聞けるような堕落した状況に自分を追い込んでしまうことにもつながってしまいます。

「嫌なものは全部無視」というのは確かにできれば気持ちが楽になるかもしれませんが、現実的な方法ではありませんし、なんでも無視を決め込むのは自分から人と関わったり、折り合いを付けるのを放棄しているようにも見えます。

無視するのは話し合ったり、妥協点を探るのと比較すると時間もかからず簡単にできてしまう分、癖になりやすいという側面もあります。

スルースキルを使う際は、スルーしていい事柄とスルーしてはいけない事柄をしっかり考えて、慎重に実行していくことが大事なのです。

国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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