人間関係をリセットする人の心理や特徴について

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今まで仲が良かった人なのに、急に連絡がつかなくなってしまった…という経験をした、あるいはさせてしまったことはないでしょうか。

これは、いわゆる「人間関係リセット症候群」または「人間関係リセット癖」と呼ばれている行動であり、定期的に人間関係をリセットしてしまうことで自他ともに辛い思いをさせてしまうことがあります。

また、リセットされる人間関係はリアル・ネットの両方で起こり、リアルだと引越しのように物理的な距離を取って連絡が取れなくなる、電話やメールなどで連絡が取れず音信不通になることがあります。

ネットだとSNSのアカウントや自身のホームページを削除する、またはLINEなどで今までつながっていた人をいきなりブロックしたりグループから抜け出すなどして連絡が取れなくなってしまう、ということが起きます。

人間関係をリセットすることは自分だけの問題ではなく、相手にも迷惑や心配をかけたり、「裏切られた」「縁を切られた」と傷つけてしまうことがあります。

今回は人間関係をリセットする人の心理や悩みについてお話いたします。

人間関係リセット症候群とは

「人間関係リセット症候群」とは心理学用語や精神医学用語ではなく、ネット上で使われているネットスラングの一つです。

文字通り今までの人間関係をリセットしたり、スマホの電話帳をリセット、SNSのアカウントを削除して今まで付き合いのあった人との付き合いをカットし、人間関係を白紙に戻そうとする行為をさします。

人間関係のストレスに耐え切れなくなり「もう我慢の限界だ…」と思って衝動的にリセットする人もいれば、スマホ・携帯電話を買い換える時、進学や就職で今までの人間関係をリセットしやすい時にふと思い立ってリセットするリセットする理由はさまざあります。

また、人間関係をリセットした後に、普通に新たな人間関係を再構築してなにげなく過ごす人もいます。

しかし、再構築した人間関係でも以前と同じようにストレスが溜まってくると、また人間関係をリセットして自ら関わりを断つこともあります。

人間関係がコロコロ変わることから、深く人と交わることができず表面的な友達の数が多いだけになってしまったり、相手に心を開くことが苦手意識を感じているなど、人間関係で起きるストレスに原因があるのではなく、自分自身の性格や気質が人間関係をリセットする原因となっているケースもあります。

また、何の前触れもなく人間関係をリセットすることから、周囲に心配や迷惑をかけてしまう、人との縁を大切にできない薄情な人と思われてしまうこともあります。

今まで親しかったのに、急に音沙汰がなくなってしまえば心配するのも自然なことですし、急に距離を取られることに不信感や嫌悪感を持つのも無理はありません。

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人間関係リセット症候群の人に多い特徴・性格

他人に心を開くのが苦手

他人に対して心を開くのが苦手である、つまり自分の思ってることがうまく言えない、自分の気持ちをそのまま表現するのが苦手なために、人間関係を続けていくうちに居づらさや煩わしさを感じて、限界に達するとリセットしてしまうことがあります。

また、心を開くのが苦手なために、作られる人間関係もどこかよそよそしいもの、表面的な付き合いばかりで、人には言いにくい悩み事や相談事ができるような人間関係だと本人が感じられないこともストレスとなり、リセットする事に拍車をかけてしまうことがあります。

リセットすることで精神的に楽になろうとしている。

人とたわいもない話をすることでリラックスする人もいれば、誰とも話さず一人になることで落ち着ける人もいることはあまり知られていません。

ですが、自分は一人になったほうが落ち着けるタイプなのに「誰ともつるまず一人でいる自分は変だ、おかしい」という考え方に影響されて、無理に人間関係を持ってしまう人こそ我慢し続けてリセットしてしまう特徴があります

このタイプの人は集団の中でもどこか違和感を覚えたり「心を開いて自分の思うように言えたら気楽だろうな」と思う一方で「でも、いきなり踏み込んだ話をしたり重い話をしたら嫌われてしまうのでは」という疑念から集団のなかにいてもどこか隔たりを感じてしまうことがあります。

人間関係の煩わしさや自分自身のめんどくささを感じて、人と交われば交わるほど疲れてしまうために、もうこれ以上疲れないために人間関係をリセットして、あえて一人になり精神的に落ち着こうとしているわけです。

考えすぎてしまう癖がある

人間関係について自意識過剰なまでに考えすぎてしまう人ほど、考えすぎて煮詰まった結果、もう考えなくても済むようにと衝動的に人間関係をリセットしてしまうことがります。

このタイプの人は一口に考えすぎると言っても

  • 真面目すぎる。
  • 人の視線が気になりすぎる。
  • 空気を読みすぎる。
  • 「いい子」を演じすぎてしまう。

というような理由からストレスを感じて、人間関係をリセットするに至ってしまうことがあります。

誰かから嫌われたくない、いい人だと思われたいという願望は自然なものですが、自分の理想像が高く完璧主義に陥りやすいので、人間関係を続けるうちにストレスが溜まり続けてしまいます。

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人間関係の立場に対して敏感である

人間関係がコロコロ変わる人を見て「あの人は付き合う人がよく変わるからなんだか信用できない」「誰にでもいい顔をするタイプの人なのだろうか?」と思う人もいます。

そう思う人は人間関係をコロコロ変えるよりも、一つの人間関係を掘り下げて仲を深める事に重きを置いているため、人間関係そのものが大きく変わることを良しとしません。

しかし、人間関係と一口に言っても上下関係がはっきりしていて上の立場の人は快適だが、下の立場の人には精神的な苦痛や犠牲がともなっているというような、いびつな人間関係もあります。

立場が上の人にとっては快適な環境であるために、人間関係をリセットする人の気持ちを理解できないことも多く、またリセットする必要もありません。そして、立場が下の人がいきなり「この人間関係をやめます!」と堂々と表明することは立場上やりにくいものです。

そこでとるのが、突然人間関係をリセットするという方法です。

上の立場の人に自分の主張を言いいでもすれば、上の人から目をつけられ周囲から白い目で見られてしまうくらいなら、何もせずにいようと我慢し続けた…その限界の先にあるのが、なるべく静かに波風立てない人間関係をリセットするということなのです。

自分から人間関係を切ることで自尊心を保っている

不祥事や素行不良によって誰かから縁を切られそうにある人にとって、自分は縁切りされてしまうほど問題がある人間だと周囲に思われないために、あえて自分から人間関係をリセットすることがあります。

これは誰かから縁を切られるよりも自分から切ったということで、自分の自尊心を守っているということです。

一方で、このパターンの人間関係のリセットは自分は誰かから縁を着られるような問題のある人間ではないと思いたいという気持ちがあると見ることもできます。

自尊心の高さの割には、人一倍繊細で自分が傷つくような場面を回避するためにこのような行動に出ているのだと考えられています。

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人間関係をリセットする癖で悩んでいる人へ

人の目を気にしすぎるのであれば、少しずつ直していくようにする

自然と気配りや気遣いができることは素晴らしいことですが、常に人の目が気になってしまうと自分を見失ったり、ストレスを抱え込む原因になってしまいます。

人の目を気にするあまり、自分の心を他人に開けなくなってしまい、友達関係であっても気分が落ち着かなくなってしまいます。

自分が人の目を気にしすぎてしまう傾向があると感じる人は、限界まで無理をして人間関係をリセットしてしまうまでに、適切な距離感を取る、言いたいことがあるのなら自分の意見を言うようにするようにして、すこしずつ快適な人間関係を送れるためのバランス感覚を身につけていくようにしましょう。

これは、ネット上の人間関係でも同じです。

「SNS依存」という言葉にあるように、SNSの人間関係のせいで精神的に疲れてしまうのなら、SNSを使うときのルール(1日何分までなど)を決めるようにするのも効果的です。

忍耐や我慢が必要な友達関係は続けなくてもいい。

人間関係を定期的にリセットする人には、友達の数が多ければ多いほどいいという考え方をしている人もいます。

しかし、友達付き合いを続けていくうちに、人間関係の煩わしさや内輪揉めに苦労したり、友達同士なのにスクールカーストのような見えない立場やマウンティングを感じたりした結果、疲れ果てて人間関係をリセットしてしまうということがあります。

友達が多いことは一種の安心感や集団に所属しているという自信を感じることができる一方で、多くの人の意見や主張が入り乱れて派閥ができたり、喧嘩の種が生まれてしまうのは無理もありません。

もちろん、喧嘩にまで発展しなくとも誰かがその関係を続けるために我慢をし続けることになることがあります。

まるで体育会系の部活で代々受け継がれて来た先輩からの理不尽を後輩が渋々受け入れるように、仕事や部活のような集団でもないのに忍耐や我慢が必要な友達関係であれば、自分が損な役回りを背負って我慢をし続ける必要はありません。

また、無理に我慢し続けてしまうと、自分がしてきた我慢をしなくてもいい人を見かけると強いストレスを感じるようになってしまいます。

多くの人は、そのストレスを解消するために、自分が受けて来た我慢や理不尽を相手に課してしまうという負の連鎖を引き起こしてしまい、自分が受けてきた我慢には意味があった、価値があった、無駄ではなかったと思い込もうとする心理が働いてしまうものなのです。

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自分に危害を加える人と付き合うことはない

人間関係をリセットしてしまう人のなかには、稀にこのままズルズル関係を続けてしまうと自分が損をする、傷つけられてしまうと感じてリセットする人がいます。

いわゆるストーカー気質な人達と関係を持ってしまったり、何かと攻撃的な主義・主張を持っている人達、立場で判断して傲慢な行動をとってしまう人など、自分がその集団に所属し続ける上で不安材料があるために、人間関係をリセットして自分の身を守っているというわけです。

著者も趣味の人間関係において、最初は穏やかだったのに集団の中心的な人物が次第に攻撃的な主張を持つようになり、自分の意見に賛同しない人に対して排他的になったために、自分の方からその集団と距離を置いたことがあります。

最初は穏やかだったのに、だんだん強い同調圧力が生まれて息苦しさのようなものを感じるだけでなく、自分のなにげない一言や行動ですら集団の中心人物の機嫌を損ねてしまい、いじめや嫌がらせの対象になってしまうと感じたので、やむを得ずそこでできた人間関係を切ったという形です。

自分の所属する人間関係の雰囲気が1日や2日ではなく数週間、数年かけて徐々におかしくなってきている、どこか排他的になっていると感じた場合において、人間関係をリセットして自分の身の安全を確保するのは間違っていないという事を覚えておきましょう。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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