自己愛性人格障害の部下・同僚との上手な付き合い方について

この記事が気に入ったらシェア

スポンサーリンク

自己愛の強い人が部下や同僚の場合は、上司のときとは違って権力や立場で威圧してくる…というパワハラの被害者になることはまずないので安心ですが、しかし上司のときと同様に肥大化した自尊心のせいで、対人トラブルが多い、精神的に不安定であることにはかわりはありません。

同僚として付き合うときは、まるで意識高い系の社会人のようにやたら自己アピールをしてきてはマウントを取ってくるので不愉快極まりない。

部下として指導をするにときは、自尊心が傷つくのを恐れるあまりに、仕事の報告・連絡・相談をしようとしない、下手をすれば音信不通になって仕事(というか現実)から逃げようとするなど、大きなトラブルにつながる困った行動を見せることがあります。

では、こうしたトラブルを起こしかねない同僚、部下といかにして上手く付き合うえばいいのか…今回は、このテーマについてお話致します。

※なお、この記事は、以前書いた「自己愛性人格障害の上司との上手な付き合い方」の続編です。前回の記事の中でも部下・同僚と上手く付き合うために応用できるコツがありますので、是非とも合わせてご覧下さい。

スポンサーリンク

自己愛の強い同僚・部下との上手な付き合い方

頭ごなしに相手を否定せず冷静さを忘れない

自己愛の強い人は肥大化した自尊心を傷つけられることが大の苦手です。とくに、仕事においては叱られたり、指摘されることを強く嫌います。

そして、叱られるのを避けるためにもミスを隠そうとしたり、他人や環境に責任転嫁をして叱られなくても済むように逃げる…という、信じられないような行動をすることがあります。

そんな非常識でつい感情的になってしまうような行動をしがちな人ですが、上手に付き合うためには、冷静さを忘れずに対応していくことです。

感情的になるあまりに、つい相手の自尊心だけでなく人格を否定するような口汚い言葉を罵ってしまっては、相手の不安定な自尊心を傷つけてしまい、深く落ち込みそのまま立ち直れなくなる原因になります。

もちろん、自己愛の強さ故に目に余る言動に対して厳しく叱りたい気持ちはわかりますが、自己愛の強い人の精神的な打たれ弱さをよく理解して、冷静に淡々と指摘をする姿勢を持つことが大事です。

指摘するときは人格ではなく行動面に限定して指摘する

では、実際にどういう内容を指摘すればいいのかというと、相手の人格ではなく行動面に絞って、具体的な指摘をしていくことです。

自己愛の強い人の人格の根幹である考え方や思考の癖は、ちょっとした指摘で急には変わりにくいですが、一方で行動面については具体的に指摘すれば比較的容易に変えるように促せます。

例えば、話の途中で隙あらば自慢話をしてきて会話が進まないことが多い人に対して

  • 人格面の指摘:「あなたは自慢話が多くて、自分で自分のことをすごいと思っているでしょ?」
  • 行動面の指摘:「自慢話が多くて話が進まないから、我慢してくれる?」

と、いう二種類の指摘をする場合を考えます。

前者は相手の人格を嫌味ったらしく指摘して、相手に精神的なダメージを与えられるかもしれませんが、単純に相手を不快にさせてしまい、その鬱憤を晴らすべく自慢話が余計に悪化する可能性があります。

一方で後者の場合は、「自慢話が多い」という行動により「話が進まない」という困った出来事を招いている。そして「我慢」することで、困り事が解決するという道筋をしっかり表している具体的且つ建設的な指摘です。

この指摘なら、「自慢話が多い自分」を否定されているという拡大解釈を招くリスクも下がる。そして自慢話が減るであろうことも、前者と違って大きく期待できます。

…なお、こうした行動面に着目した指摘は、自己愛性人格障害の人に限ったものではないので、自己愛の強くない同僚・部下にも、なるべく行うようにするのがいいでしょう。

普段から褒めておき指摘が受け入れやすい環境を作っておく

自己愛性人格障害の人は、

  • やたら自慢や自己主張が激しい。
  • 賞賛されたり、特別扱いされることを望む。
  • 他人を尊重せず、自己中心的な言動が目立つ。
  • 威勢のいいことを言うものの、実は臆病で打たれ弱い。
  • そのくせ、自分の言動や内面の未熟さを指摘・注意されることをひどく嫌う。

と、指摘されるような言動が多いくせに指摘を嫌がる。あまりにも身勝手で非常識な人だという印象を、常日頃から他人に抱かせてしまう人でもあります。

多くの人は、指摘することすら面倒になって投げ出す、無視を決め込む、そしてもっとマシな人と付き合うことを選んでしまい、自己愛の強い人の困った行動はいつまでも修正されないままになるのも無理はありません。

そんな指摘する点が多い自己愛の強い人に、何とかして指摘を受け入れてもらって最低限の常識や社交性を持ってもらうためには、普段から相手を褒めておき信頼関係を構築することです。

ただし、褒めるといっても何もいつでも大げさに褒めてお世辞を言うべき…というものではなく「仕事に関わることだけ褒める」と、一定のルールを決めて褒めるよう心がければ、精神的な負担が減るのでオススメです。

信頼関係が構築できたら、相手の立場に立って物事を見るように勧める

ある程度信頼関係が構築できたら、自己愛の強い人に対して相手の立場に立って物事を見るように指導していくことが効果的です。

自己愛の強い人は「自分が!自分が!」と自己中心的な考え方にとらわれており、他人の立場に立って物事を考えることが苦手な傾向があります。

例えば、自己アピールにより他者から承認を得て自身の満足感を優先したがる。しかし、その行動はあくまでも自分の独りよがりでしかなく、同僚や上司に対して不快な思いをさせている…という、相手がどう思っているかに理解が及ばないからこそ起きるトラブルが、自己愛の強い人には目立つ。そして、それを克服していくことこそ指導の大きな目標となります。

自分ばかりを優先するのではなく、相手の立場や気持ちを想像して、自分の行動と自尊心をコントロールしてできるようにも接していく。行動面の変化を促せるように、時間をかけてしっかり話していくことが大事なのです。

余談 同僚・部下が自分を蹴落とそうとしてくる場合

ここまでは同僚・部下としての関係が比較的良好であることを前提にして話してきましたが、場合によっては自己愛の強さ故に不当に他人を利用して、自分だけのし上がろうという、乱暴さやハングリー精神に溢れた自己愛性人格障害の人もいます。

自分だけのし上がるために…

  • 日常的に嘘をついたり、誇張した物言いをする。
  • 人の善意に漬け込み、他人を不当に利用する。
  • 自分より優れている人を見ると、悪口や悪評を流して陰湿な攻撃をする。

など、自己愛の強さがとりわけ悪い方に出てしまい、今いる人間関係の雰囲気を暗く殺伐としたものに作り替えてしまうことが稀にあります。

もしも、こうした厄介な行動で穏やかでない行動を見せてくる人が、同僚・部下にいる場合は、自分に危害が及ばないよう相手が羨ましがることを言わないのはもちろんのこと、一人で抱えず第三者への相談を検討することも、頭に入れておくのがいいでしょう。

関連記事

コミュ障な部下を戦力に変えるためにすべきこと
コミュ障な社会人といえば 人と話す場面に強い苦手意識を感じている。 人前に出て話すことに強い緊張感を覚える人。 仕事で
自己愛性人格障害の人が苦手と感じる人の特徴について
肥大化した自尊心の強さに振り回されて、やたら傲慢な態度をとって他人を振り回してしまう自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)の人は、そ
自己愛の強い人がしつこい行動を取る理由
自己愛性人格障害をはじめ、自己愛が強く肥大化した自尊心を持っている人は、 やたら他人に粘着する ネチネチと執念深く付きまとう

https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2019/05/hitonohukou-kyoukan.jpg

【身体がおかしくなる前に】実はストレスの90%は仕事が原因という衝撃の事実

仕事のストレスは非常に厄介で、なかなかすぐに解決できないですよね。

加えて、継続的にストレスがあなたの身体と精神を蝕んでいきます。 いくらスポーツや趣味に没頭しようとも、すぐに仕事を考えてしまう。

経験がある方もいるかもしれませんが、『仕事のストレスは仕事でしか解消できない』ということです。

では世の中のビジネスパーソンはどのようにして仕事のストレスに対応しているのでしょうか?

実は、たったひとつのあることをするだけで仕事のストレスは激減するのです。

仕事へのストレスが激減するたった1つの方法

世の中にはストレスをあまり感じずに仕事をしている人もいます。

ではそのような人たちはどのようにして仕事のストレスを減らしているのか、気になりますよね。

実は、たった1つのことを実践しているだけなのです。

それは、 『働きながらも、常にいくつかの転職先候補を持っていること』です。

いくつかの転職先候補を常に持つことで、今の仕事に不満があった場合にすぐに「転職」という行動を起こすことができます。

「そんなの、人脈がある人だけができることじゃないか」

と思う方もいるかもしれません。

しかし、『転職エージェント』を活用することで確実に10社以上の候補はすぐにでも見つかるのです。

下記をご覧ください。

2019年の転職市場は活性化しており、今までのスキルを活かした他の職種への求人も非常に増えています。

どこの企業も人材が欲しいのです。あなたは今の企業で一生働きますか?

ストレスを感じている今こそ転職先エージェントへ登録するべき理由

「転職エージェントは転職するときに利用するもの」と思っている方もいますが、それは間違いです。

在職中の今だからこそ、登録するべきです。

在職中に登録をすることで、あなたが仕事をしている間に案件をどんどん紹介してくれます。

つまり、「何もしなくてもあなたは転職先候補を常に紹介される状態」が実現するのです。

「本当に今の仕事を続けていたら心が壊れてしまう」と感じたときに、本当に頼りになるのはあなたの手持ちの転職先候補です。

優良企業があなたを待っている

転職エージェントは「非公開求人」をたくさん持っています。

非公開求人の特徴は、「求人案件の待遇が非常に良い」ことがまず最初に挙げられます。

基本的に資本力もある企業が転職エージェントに依頼をしているため、確実に今のあなたの仕事よりも待遇の良い案件が見つかります。

つまり、登録するだけで待遇の良い優良求人がどんどんあなたのもとに集まってくるのです。

実際に登録し年収150万UP、年間休日127日の会社に転職ができた

私は転職エージェント『リクルートエージェント』で、実際に年収150万円UP、年間休日127日の企業に転職することができました。

結果的に『リクルートエージェント』で転職しましたが、実際は3つほど登録しました。

複数の転職エージェントに登録することで、本当に良い案件と出会える確率が3倍になります。

そして各転職エージェントごとに紹介してくれる案件は違うので、比較するためにも最低3つは登録しておくことをおすすめします。

たった10分程度の登録で、あなたの今後の人生が変わる可能性があるのであれば、登録する価値はあるはずです。

おすすめ転職エージェントランキングTOP5

第1位:転職成功実績NO.1【リクルートエージェント】

第1位は「リクルートエージェント」。 「業界最大手」の名に恥じない非公開求人の多さにあります。 非公開求人はジャンルや年齢層を問わず20万件以上と国内最多。また、内定の決定数も年間2万3,000人以上、累計で32万人とNO.1です。 スキルを活かし転職をしたいというキャリアアップが目標の方はもちろん、新しい業界への挑戦を考えている、自分を採用してくれる会社があるか不安という方も「リクルートエージェント」に登録しておけば間違いありません。
【リクルートエージェント】のおすすめポイント
  • 年収アップ率62.7%
  • 土日祝日・平日20時以降も対応
  • 給与の交渉代行
  • 独自に分析した業界・企業情報の提供
  • 満足度99%面接力向上セミナー
  • 地方求人も豊富
2011年のデータではありますが、「リクルートエージェント」を利用した転職者の6割以上が年収アップを実現。 担当アドバイザーが1人1人の強みを引き出すとともに、応募先へのアピール方法や口には出しにくい転職理由をうまく伝えるアドバイスなどもしてくれます。 また、20万件以上の非公開求人には地方の求人も多く含まれているため、Uターン転職、Iターン転職、Jターン転職などしたい場合も収入を落とさず好条件で転職が可能です。
  • Uターン転職…地元に戻り転職する
  • Iターン転職…都会で育ち就職した人が地方に移住し転職
  • Jターン転職…地方で育ち、都会で就職、地元とは違う土地へ転職
日本全国の求人を保有していますが、約85%が「リクルートエージェント」のみでしか取り扱いがなく、他の転職サイトでは見ることができません。 あらゆる分野の求人が集まってくるトップサイトですので、リクルートエージェントには必ず登録しておきましょう。

\求人数NO.1!年収アップ率60%以上/

リクルートエージェントの無料登録はこちら

第2位:独占求人多数!【マイナビエージェント】

第2位は「マイナビエージェント」。 2位の理由は新しい業界へ挑戦したい方向けの未経験でも応募可能な求人も多いことが1つ。 もう1つは、IT系技術職や金融系、機械・電気系技術職、営業などの求人が豊富で、特定の分野に特化した転職のノウハウを持っていることです。 「マイナビエージェント」のみが保有する「独占求人」も非常に数が多く、保有する案件の約8割が非公開求人。業界に詳しい担当者がプロの目線でアドバイスをしてくれます。
【マイナビエージェント】のおすすめポイント
  • 「転職成功」のノウハウを伝授
  • 面接日、年収、入社日などの条件交渉を代行
  • 推薦状を書いてくれる
  • 求人票だけでは分からない会社の雰囲気や情報を網羅
入社後に後悔しない転職のためにも、企業の社風や雰囲気、平均残業時間、業界の成長性・動向など、有益な情報を共有。 転職後の3年後、5年後を見据え、新たな分野への挑戦にも親身にアドバイスをくれるのが魅力です。 新しい分野に挑戦したい、選択肢を広げたいという方、IT系技術職や金融系、機械・電気系技術職、営業へスキルを活かし転職したい方は「マイナビエージェント」の登録がおすすめです。

\未経験OK!独占求人が豊富!/

マイナビエージェントの無料登録はこちら

第3位:転職者の約71%が年収アップ!【type転職エージェント】

第3位は「type転職エージェント」です。 業界に精通したエージェントが転職成功へ向けサポートを行ってくれ、2015年には利用した約71%の人が年収が上がったという実績も残していることがランクインの理由です。 年収アップを念頭におき、転職活動をサポートしてくれるため、確実にキャリアアップしたいという方に特におすすめです。 総合人材サービスの「キャリアデザイナー」が運営していることもあり、大手企業やベンチャー企業などの独自の求人も多く、特にIT系やエンジニアなどの求人が充実しています。
【type転職エージェント】のおすすめポイント
  • 「転職力診断テスト」
  • こだわり検索
  • 転職者の約71%が年収アップ
「type転職エージェント」で特に評価が高いのが「転職力診断テスト」。 約13万人の職種・年齢別経歴などのデータを元に、選択式の簡単な質問に答えていくことで、「強み」や「不足しているスキル」などを細かく分析してくれます。 診断が的確で、自分では気づけないような新しい可能性を発見できることから、転職を意識し始めたばかりの人はもちろん、転職活動がなかなかうまくいっていない人にもぜひ挑戦してみて欲しいサービスです。 また、「type転職エージェント」は求人のこだわり検索項目も非常にユニーク。 「受かりやすい順」「月間の目安残業時間」など、他では見られないが「知りたい条件」で絞り込むことで希望にあった求人を探すことができます。 また、IT・通信系、営業職などに特化しており、独自の求人も豊富です。 「リクルートエージェント」や「doda」など総合型の転職サイトにも登録し、あわせて使用するのがおすすめです。

\【東京・大阪】質の高い案件が豊富/

type転職エージェントの無料登録はこちら

第4位:満足度NO.1!【doda】

第4位は「doda(デューダ)」。 非公開求人は10万件以上あり、独自のサービスが充実しています。 登録すれば定期的に開催される「doda」主催の大規模な転職フェアやセミナーに参加が可能。 企業の担当者と直接話ができるため、あなた自身の人柄を直接アピールでき、運が良ければ書類審査をパスすることができます。 何度も何度も練り直し、書き直し、それでも通過しないことも多い書類審査を、パスできる機会があるのは大きなメリットなのです。
【doda】のおすすめポイント
  • 年収査定、キャリアタイプ診断、合格診断などのツール
  • doda転職フェア・セミナー
  • 応募書類の書き方・面接対策
  • スカウトメール
是非利用してほしいのは「年収査定」や「キャリアタイプ診断」など自分の現在の年収が本当に妥当なのかどんな仕事や働き方が向いているのかなど無料で診断できる独自ツール。 自分の現状を知ることが転職活動の第一歩になります。 また、「doda」は他サイトと比較してもスカウトメールが届く回数が圧倒的に多いのが特徴。 中には「面接確約オファー」や「プレミアムオファー」など書かれたメールが届くこともあります。 「面接確約」や「書類選考免除」などのスカウトなら、最短ルートでの内定がもらえる可能性大! 転職したくても「もし失敗したら?」と不安になってしまう方もいると思いますが、「doda」に登録しておけば転職に関する不安も嘘のようになくなるはずです。

\「自分の市場価値」を診断できる/

dodaの無料登録はこちら

第5位:顧客満足度調査NO.1【パソナキャリア】

第5位は「パソナキャリア」です。 2019年オリコン顧客満足度調査でNO.1を獲得するなど、サポートの手厚さ、丁寧さで特に人気ですが、丁寧な分スピード転職を希望している方には不向きという理由で5位に。 ただ、求人数は3万件と「リクルートエージェント」や「doda」と比較すると量は少ないながらも、人材総合サービスのパソナグループのコネを活かした質の高い求人が多くあります。
【パソナキャリア】のおすすめポイント
  • 業界ごとのチーム体制
  • 面接対策・職務経歴書のサンプルやフォーマット
  • 年収診断
  • 女性の転職にも強い!
「パソナキャリア」では業界ごとに担当者を置いており、専門性の高い業界でも特有の悩みや不安に寄り添い、丁寧なサポートを受けることができます。 また、女性の転職活動支援に特化した専門チームもあり、1人1人に寄り添い丁寧にサポートを行ってくれます。 「パソナキャリア」では、面接や書類の対策など基本的なことにもしっかり対応しつつ、転職者1人1人が抱える背景を考慮した、丁寧なサポートが魅力です。 業界ごとに「専任キャリアアドバイザー」がいることで、深い知識と濃い情報を聞くことができるとともに、理にかなったアドバイスを聞くこともできます。

\満足度No.1!スペシャリストがサポート/

パソナキャリアの無料登録はこちら

この記事が気に入ったらシェア

フォローする