部活動の燃え尽き症候群から回復するためのコツ

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部活動で大会や大きな試合の後に無気力状態になってしまう。練習しなきゃいけない事ははわかっているのに、どうしてもやる気が出てこずも練習に集中できない…。

このような状態は「燃え尽き症候群」の代表的な例として体育会系や文化系か関係なく部活分活動に打ち込んでいる人なら見聞きしたことがあると思います。

燃え尽き症候群は部活ならどの部でも誰にでも起きることではありますが、一方で「もし自分が燃え尽き症候群になってしまったときに、どのようにして回復していけばいいのか」と言う事についてはあまり語られているようには思いません。

これは、燃え尽き症候群の症状が人によってはメンタル面(不安、イライラ、焦燥など)で出たり、フィジカル面(発熱、食欲不振、不眠など)で出たりと、個人差があるのが影響していると考えることができます。個人差があるので「このときはこうすれば良い」と言う、確実かつ明確な方法が存在してないことが影響しているのです。

この記事では、メンタル面とフィジカル面、そして部活動の雰囲気などの複合的な視点から基づいて複合的な視点をもとに燃え尽き症候群の回復についてお話いたします。

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燃え尽きていることを受け入れることがスタート

まず初めに燃え尽き症候群の回復のためにやるべき事は、自分自身が燃え尽きていると自覚することです。

燃え尽き症候群を悪化させてしまう人に多いのが、燃え尽き始めの時期に

  • 自分はまだまだ頑張れる
  • こんなところでへばっていては部の足を引っ張ってしまう私
  • ちょっと疲れている程度では燃え尽き症候群とは言えない

と自分自身が燃え尽きていることを否認して、さらに体調を悪化させてしまうケースです。

実際に多少疲れが抜け切っていない状態でも、練習に打ち込んだり試合に出場すること事態はは可能ではあります。

しかしコンディションが悪い状態であるために、あまり調子が出ず中途半端な結果に終わってしまったり、体を酷使したことによりスポーツ障害や慢性疲労を招いた結果、長期にわたって練習の中断を余儀なくされることがあります。

この状態になると燃え尽き症候群ではなくオーバートレーニング症候群と呼ばれる状態です。

オーバートレーニング症候群は長期間にわたる身体的・精神的なストレスにより、神経および内分泌系が対応できなくなった状態です。慢性的な疲労のために練習だけでなく日常生活にも支障きたすことがあります。

とくに部活動をしている学生ともなれば、勉強だけでなく受験といった自分の進路を決める大事な時期にも燃え尽き症候群、オーバートレーニング症候群が影響してくることも珍しくありません。

部活だけでなく勉強面でも取り返しの付かない状態にならないためにも、「もしかしたら自分は燃え尽き症候群ではないのか?」と感じ始めたり、無理して練習に打ち込んでいる段階で「やっぱり自分は燃え尽きているのかも」と感じたら、その気持ちを素直に受け入れることが大事です。

受け入れることで「具体的に回復のために何をすればいいのか」という対応策を考え、実施へと動くことができます。

そのためにも、まずは「自分が燃え尽きていること」を認めることが大事になるのです。

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燃え尽き症候群から回復するためのチェック

この項目では、個人の範囲でできる燃え尽き症候群から回復するためのコツを簡単にまとめました。

休息・睡眠は足りているか

燃え尽き症候群が起きる主な原因として、休息や睡眠が不十分であるということがあります。

  • 部活動の練習時間が長すぎる。
  • 朝練のせいで睡眠時間が削られている。
  • 練習以外の部活に関わること(ミーティング、先輩との付き合いなど)が日常生活の大半を占めており休める時間がない。

このような状態では、心身ともに休息が足りず、燃え尽き症候群を招く恐れがあります。

回復のためには、練習時間を削減したり、部活以外のことに使える休養のための時間を増やすなどの策を練って実行していく必要があります。

食事・栄養は十分に足りているか

  • 無理な減量やダイエットをしている。
  • 栄養のバランスが偏った食生活になっている。
  • 部活のせいで食事の時間がバラバラな日が続いている。

などの食事栄養面の問題が、燃え尽き症候群を燃え尽き症候群を誘発することも考えられます。
燃え尽き症候群の回復のためには、今までの食生活を見直し、バランスの良い食事やカロリーが不足しない食事を心がけることが肝心です。

特に、中学生・高校生の時期の栄養の乱れは、その後の人生に大きな影響及ぼします。

女子部員の場合であれば、栄養不足のために体脂肪率が減りすぎたことが原因で、女性ホルモンの分泌が乱れ骨粗しょう症などの骨の発育に支障が出てしまうことがあります。

部活での過度な減量が災いして、脆い骨のままその後の人生を送ってしまうというケースも少なくありません。

練習環境における問題はないか

例えば夏場の練習を、朝方や夜ではなく、あえて気温が高い昼過ぎにかけて行うと、身体に対する負担も大きくなります。

燃え尽き症候群の回復のためには、練習環境が本当に練習を行うのにふさわしい気候であるか、練習設備が用具に不備はないかと言う環境面にも目を配るのが大事です。

また、練習環境を見直す事は燃え尽き症候群だけでなく、熱中症や不測の事態によるケガや故障の予防にもつながるので積極的にチェックしていくことが大事です。

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過密な練習メニュー、スケジュールを組んでいないか

休息不足にもつながることですが、休む暇もない過密なメニューや練習スケジュールでは、追いつき症候群の回復が妨げられる原因になります。

部活動のようなアマチュアスポーツの場合は「とりあえず練習量を増やせば結果が出る」と言う方針で指導をしている部活も多いものです。

また「教育」という大義名分もあるために「頑張れば頑張るほど良い」と言う価値観が浸透する一方で「1日休めば取り返すのに3日かかる」のように「休む=NG」という価値観も浸透しているケースが目立ちます。

しかし、そのような練習量一辺倒の進め方では、燃え尽き症候群を誘発したり、回復を遅らせることにつながります。

燃え尽き症候群の回復に限ったことじゃありませんが、適度に休みの日を設けた練習メニュースケジュールを組めるように、自分で練習量を調整できるように練習方法を変えたり、キャプテンや指導者に働きかけてみるのが良いでしょう。

参考記事

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自分を追い込み過ぎるような考え方の癖がついていないか

  • 自分の努力は全然努力なんかじゃない。
  • こんな練習量では自己ベストを出せるわけがない。

などのストイックな考え方は、部活動では美談として扱われることがよくあります。

もちろん練習に打ち込む事は素晴らしい事ですが、その考え方がエスカレートすることで燃え尽き症候群を引き起こしたり、回復を遅くさせてしまう原因にもつながります。

自分の考え方の癖は意識しないとなかなか気がつかないものです。意識するためには、例えば練習日誌を付けて見るのが効果的です。

練習日誌は、自分の考え方の癖を後で客観的に振り返ることができることのほかにも、他の部員や指導者に見せて意見をもらうこともできるので、回復のために始めるのでも良いですが、できれば普段の練習から取り入れておくようにしましょう。

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チーム全体で燃え尽き症候群を回復させるためにできること

ここまでは、個人の範囲でできる部活での燃え尽き症候群の回復について見てきました。

しかし、燃え尽き症候群が回復しても部活が依然としてストイック過ぎたり、過度に精神的な負担をかける雰囲気が残っているままでは、大きな試合や大会のあとに燃え尽き症候群になる部員が出てくる要因になります。

とくにチームスポーツともなれば、頻繁に燃え尽き症候群になる部員が出る状況は好ましいとは言えません。

そのため、燃え尽き症候群になった部員が出てしまった以上は、部全体で燃え尽き症候群を誘発するような指導方法でなかったか、誰か特定の人にプレッシャーをかけ過ぎていなかったかなどについて、見直しをしていくことが重要になります。

ストイックすぎる練習はチーム全体のモチベーション悪化を招く

高い目標掲げている部活動、部活動ほど、ストイックな練習になる傾向があります。

しかしストイックさはどれだけ頑張っても「自分はまだまだダメである」と言う達成感が得られない状況を生み、無気力状態へとつながりやすいという側面もあります。

ストイックさ一辺倒ではなく、適度に頑張りを認め合って励ませる環境を作ることは、途中で脱落する部員を生まないためには大事なことなのです。

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一番頑張っている人と同じ練習量を他の部員に求めない

全国を目指している、そのスポーツのプロを目指しているなどの高い目標を掲げている部員がいる部活だと、その人を基準にした練習メニューを組み立てて他の分に他の部員もそれに従うように指導することがあります。

この方法は部全体の力の底上げにつながるように見えますが、練習についていけない人が多数出てしまい、トップの人の実力は上がっても部全体で見れば実力の低下につながります。

また、1番がんばっている人は良い人悪い意味でも、その頑張りを周囲に撒き散らして過度に心理的な負担をかけてしまうこともあります。

チーム内で明らかな力量差がある場合は、AチームとBーチームと分けて実力別に練習を実施したり、実力のある人ばかりを評価してそれ以外の多数の人に冷たくすると言うような不公平感をなくしてことが、チーム全体のモチベーション維持には大事なのです。

適度な休息は結果を残すために大事という認識を浸透させていく

部活動では練習をすることだけが正義である、と言うような休息をおろそかにした価値観に偶然体が染まってしまうことがよくあります。

これは心理学で言う集団極化のリスキーシフトの状態であり、人間が集団になるこそ起きる極端な意見の偏りとも言えます。

(参考)

「集団極化」話し合いで意見が偏る、革新的・保守的な思考になってしまう理由について
話し合いミーティングで議論が白熱するあまりに、なんだか穏やかじゃない方向に話が進んでしまったという経験はございませんでしょうか。 話し

当然ながら、休む間もなく練習し続けても体を壊したり、コンディションを悪化させる原因になります。

  • 早く試合で結果を出したい
  • 自己ベストを更新したい
  • 他の部員の足を引っ張るような真似はしたくない

などの目標を持った人が集まるからこそ、練習に励みたくなるのはわかりますが、「しっかり結果を出すためには休息が大事である」と言う考えを部全体に浸透させていくことが大事なのは言うまでもありません。

特に部活ないに置いて発言権のある先輩、キャプテン(主将)、指導者などの上の立場にいる人ほど率先していく休養の重要性を浸透させて行くのが大事です。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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