「彼女が怖いから別れたい」という気持ちが認められるべき理由

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今付き合っている彼女と別れたい…ただし、その理由が「彼女が怖いから」と打ち明けた時に、「そうか、それは大変でしたね」という共感を呼ぶよりかは、「そんなことで別れるなんて変」とツッコミを受けることの方が多いのではないのでしょうか。

もちろん、彼女から暴力を日常的に振るわれているなど、速やかに分かれるべきである事情があれば、周囲からは共感や協力を得やすいものですが、

  • 二人になると周囲では見せないような乱暴な言葉使いをしてくる。
  • 人間関係を全て把握して、プライベートな関係にまで干渉してくる。
  • スマホを利用して監視や束縛とも取れる行為をしてくる。

など、部外者からは見えにくい怖さの場合は、彼女の行き過ぎた行動を受け入れるのが彼氏の役目であり、そして器の広さを示す男らしさだと言われて、相手にされない。また、年配の方なら「女に怯えるなんて情けない男だ」とお叱りを受けてしまい、これもまた相手にされないかもしれません。

こうした、ゾッとする恐ろしさを感じざせるような彼女は、ただ愛が重すぎてエスカレートとしているのではなく、いわゆるモラハラ(モラルハラスメント)やデートDVの加害者として見て、適切に対処していくことが重要です。

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「怖い」と感じる関係は本当に対等な人間関係?

まずはじめに、彼女に対して「怖い」という気持ちを抱いている時点で、その関係はお互いに対等な関係と言えるのでしょうか?

  • 彼女の機嫌に振り回されて、毎日顔色を伺うようにビクビクしながら生活している。
  • 彼女の意見ばかりが優先されており、彼氏である自分の意見は全て却下、あるいは無視され受け入れてもらえない。(むしろ、意見したら怒ってしまって彼女が怖い。)

こうした関係は、「彼女>彼氏」という立場差による上下関係が成り立っており、対等な人間関係とは言えませんん。

また、立場が下の彼氏にとっては「自分は支配されている」「自分は彼女に逆らえない」という恐怖を伴う辛い関係です。

本来なら楽しいはずの恋人関係が、常に恐怖や不安で支配されて、苦痛と感じているのであれば、2人の関係は対等ではなく上下関係になっている可能性があると疑ってみるようにしましょう。

恐怖で相手を支配するのはモラハラ・デートDV

親子関係であっても、暴力や脅迫によって支配や服従を強いれば、それらは「虐待」として扱われて問題になります。親しい間柄だからと言って、恐怖によって相手を支配したり自由を奪うことは、到底許されるものではありません。

このことは、恋人関係でも同じです。恋人だからと言って暴力や脅迫により相手を支配し自由を奪うことは、虐待同様に認められるものではありません。

もちろん、男性(彼氏)が被害者になる場合も、女性(彼女)が被害者になる場合も、どちらも恐怖によって他人を支配することは認められません。

もしも恐怖で恋人を支配したのならば、それはモラルハラスメントやデートDV(=恋人間のドメスティックバイオレンス)として問題になります。

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恋人だからと言って、他人の自由を奪っていい理由にはならない

怖さを感じる彼女の中には、彼氏である自分を一人の人間として尊重せずに、まるで彼氏を監視してコントロールすることこそ、愛情表現の一種であると理屈をつけて、一方的で重い愛をぶつけてくることがあるものです。

こうした愛情表現は、最初のうちは彼女から愛されていることに対して充実感や満足感を抱くものですが、次第に距離間の近さに不気味さを覚えたり、だんだん行動がエスカレートしてきて笑って済ませることができない関係になってしまいがちです。

  • 過度に束縛したがる。
  • すぐ不機嫌になって彼氏をコントロールしようとしたがる。
  • 別れを切りだそうものなら「悪口や噂を言いふらす」「ネットに個人情報をばらまく」と脅す。

など、エスカレートしてしまうと、別れることすらも自分を責め立て追い詰めるための材料となり、辛いけど別れるに別れられない苦しみ不安を味わうリスクがあります。

もちろん、恋人関係なので相手のことが気になったり、好きだからこそ相手のことを隅々まで知りたい気持ちになるのは自然なことです。

しかし、気になるからと言って、相手を脅迫するような形でプライベートを詮索しようとして自由を奪ったり、安心できる生活を脅かすことは認められるものではありません。

たとえ、彼氏であっても一人の意見や考えを持った人間であり、彼女である自分が彼氏の行動に対して制限を加えたり、脅迫して自分の思い通りになるように支配することを許す理由にはなりません。

相手も自分も大事にするためにも別れて距離を置くことを忘れずに

怖いと感じる彼女であっても、その怖さから逃げるのではなく立ち向かうことこそが彼氏の役目だと感じていたり、「怖さの裏には愛情があるから…」と恐怖心を植え付けられる状況を我慢して受け入れることは、本当に相手と自分の両方のためになるのかについて、考えることも大事です。

愛情で成り立つ恋人関係だからと言って、それが暴力や脅迫を行ってもいい理由にはなりません。

「自分さえ我慢すればいい」と抱え込んだ結果、メンタルを病んでしまえば自分のためにもなりません。また、しっかりと「不快だからやめてほしい」と言わないことは、彼女が自分の過ちを自覚して、更生する機会を奪ってているとも見て取れます。

自己犠牲の姿勢で彼女のわがままや横暴を許容し続けることは、美談でもなんでもなく、自分が犠牲になって苦しみ、彼女もまた反省や改善をする機会が得られない残酷な状況に追い込みます。

下手をすれば、お互いに破滅する将来を招いてしまうこともあるでしょう。時代が時代ならロミオとジュリエットや曽根崎心中のような悲しい結末を迎えてるかもしれません。

そうならないためにも、「怖いぐらいで別れるのは流石に大袈裟…」と自分を追い込まず、しっかり別れを切り出することが大事です。

もちろん、場合によっては友達や家族、学生なら担任の先生・保険教諭・スクールカウンセラーなどの他人の力を借りて、問題に対して複数人で対処して、距離を置くことを目指すようにしましょう。

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男性が「怖い」と言えない辛さが、別れづらさの根底にある

最後に、怖いと思っていても別れられない原因として、あらゆる出来事に対して男性が「怖い」と言い出せないことも影響していると考えられます。

「怖い」と打ち明ける男性は、同じ男性から見て「情けなくて男らしくない」「怖がりビビリで恥ずかしいやつだ」と否定的な印象で見られると同時に、女性からも「怖がる男は気持ち悪い、生理的に無理」「男らしくなくてカッコ悪い」「弱虫」と否定的な印象で見られがちです。

男性にとって「怖い」と打ち明けることは、男性からも女性からも非難や否定の対象となりやすく、理解や共感の声が得られにくい状況があるのです。

こうした状況があるからこそ、自分が感じている「怖い」という感情を抑圧して見ないようにしたり、怖いと思っていてもその事を誰にも相談せず必死に隠し続けた結果が、怖いけど別れられない状況を生み出しているのはないかと感じます。

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