「好き避け」を回避性パーソナリティ障害の観点から考察

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「好き避け」とは、自分が好意を抱いている人に対して、その人をあえて避けるような行動をとってしまう現象を指す若者言葉の一種です。「好き」なのに「避け」てしまうことから「好き避け」と略されるようになったとされています。

避けると言ってもその行動は様々で、合う回数を頻度を減らす、意図的に相手と距離を置く、SNS上にて既読無視をする、アカウントのフォローを外すなどして、好意を持っている人と深く関わることを避けようとします。

また、回避する対象は片思い中の人、現在付き合っているなど恋人関係に限らず、友達関係でも起きるとされています。

こうした回避行動は、いわゆるフィクションの世界で見聞きする「ツンデレキャラ」に通じるものでもありますが、一方で心理学における回避性パーソナリティ障害の特徴にも、深い関わりがあるように感じます。

今回は、回避性パーソナリティ障害から見る「好き避け」という行動についてお話いたします。

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回避性パーソナリティ障害の診断基準から見る「好き避け」

回避性パーソナリティ障害とは、傷つきや失敗を恐れるために、対人関係を築くことを回避したり、集団生活そのものに溶け込むことを拒むという特徴を持った、パーソナリティ障害の一種です。

回避行動を取る原因としては、

  • 傷つくことへの過剰な恐怖感を抱いている。
  • 新しい環境や人間関係に対して過度な緊張感を持ちやすい。
  • 過去にいじめや虐待、仲のいい人からの裏切りなどの対人不安を強める経験をした。
  • 自分の内面や意見を出すことを許されない、抑圧的な環境で育ってきたこと。
  • 人前で強く恥をかかされた経験をした。

などの環境的要因、および性格や気質などの遺伝的要因であると考えらています。

好かれていると確信できなければ、人と関係を持ちたいとは思わない

米国精神医学会(DSM)が定めた、回避性パーソナリティ障害の診断基準の中には

好かれていると確信できなければ、人と関係を持ちたいとは思わない

という項目があり、これは「好き避け」行動と非常に関連深いものでしょう。

回避性パーソナリティ障害の人は、他人から否定されること、拒絶されることについて強い不安を感じやすい。

そして、その不安に悩まされなくても済むために、相手が自分の事を好意的に見ていると確信できない限りは、相手と深く関わる事を回避しようとします。

恋愛関係ともなれば、告白の段階で振られて傷つく。仮に告白がうまく行ったとしても、深い仲になるにつれてお互いの考え方や価値観、環境の違いから喧嘩に発展してしまうなど、自分がなんらかの形で、相手から否定される場面が起きてしまうであろうことは、想像に難くないでしょう。

好き避け行動をしてしまう人は、相手に好意こそ抱いているものの、その好意が拒絶される場面や、深く関わるようになった場面にて、自分を否定されることに強い不安を感じてしまう。

そして、その不安が現実のものとならないためにも、あえて相手を回避する行動を取る。あるいは、相手が自分のことをどんな時でにも否定せず受け止めくれる、絶対に安全な人間だと確信できない限りは、心を開かなくなります。(また、避けている期間は、相手が自分を絶対に否定しない人物であるかどうかを、見極めているのだとも言い換えることもできる。)

なお、積極的に心を開こうとしないために、好意を向けられる人からしても、好意を向けて来られる人に対して好印象を持ちづらくなる。

好意こそ存在しているものの、お互いの関係に隔たりができやすく、いつしか好き避けではなく「なんとなく合わないから避ける」「嫌っているから避ける」など、好意とは真逆の関係に陥りやすいのが特徴的です。

恥をかく不安から、異常なまでに引っ込み思案になる

また、DSMが定めた診断基準の中には

恥ずかしいことになるかもしれないという理由で、個人的な危険を冒すこと、または何か新しい活動にとりかかることに、異常なほどにひっこみ事案である。

という項目があり、これもまた「好き避け」行動に関わりがあるものでしょう。

好意を相手に打ち明けることは、それこそ自分の内面を他人にさらけ出す不安や、自分の好意という小っ恥ずかしい感情を他人に知られるという、恥ずかしさ満載の経験を乗り越えなければいけません。

加えて学生の恋愛関係ともなれば、自分が告白したことが学校中の噂となって駆け巡ったり、「あいつは○○さんのことが好きなんだって~」と冷やかされたり、好奇の目で見られる可能性もあるでしょう。

そんな恥ずかしい経験をしなくても済むためにも、好意を持ってしまった相手を意図的に遠ざけたり、好意などまるで無いように振舞う。

つまり、好きだけどあえて避けるような行動を取ることにより、恥ずかしい経験が起きることを未然に回避しているのだと考えられます。

また、「何か新しい活動にとりかかること」という記述は、恋人関係だけでなく友達関係にも当てはまるものがあります。

友達関係にて、お互いにある程度打ち解けてきたからこそ

  • 友達の家に遊びに行く。
  • 漫画やゲームなど、モノの貸し借りをする。
  • 友達と食事や旅行に行く。
  • 友達と秘密やプライベートな話題を共有する

など、今まではしてこなかったことを行う場面になると、つい引っ込み思案になってしまう。

つまり、友達と親友以上の関係になりづらいことが、回避性パーソナリティ障害に悩む人には見られます。

そして、この悩みは友達関係にて「好き避け」行動に悩まされる人と、非常によく似ているように感じます。

回避はするけど他人に興味がないわけではない

回避性パーソナリティ障害の人は、対人関係を強く回避したがることから、恋愛・友達関係のような親密な関係を築くことに興味がない。そもそも、他人に対して興味がない人だという印象をもたれることもあるでしょう。

しかし、対人関係を避けたがるからといって、必ずしも他人に興味がないと断定できるものでもありません。

もしも他人に全く興味や関心がないのであれば、他人に否定されることや、他人から「あなたは恥ずかしい人間だと」評価されることに対して、不安や恐怖を感じることもない。他人が自分に対してどういう反応を示そうと、気にせず飄々とした態度をとれるものでしょう。

しかし、対人関係を回避する傾向が強く、好き避け行動に出てしまう人が、そんな飄々とした態度を取れるだけの、自信や打たれ強さがあると考えるのは…かなり無理があるように感じます。

つまり、対人関係を強く避けることは、それだけ他人の存在そのものや意見・態度に対して強い興味や関心を持っている。

だからこそ、「好き」という肯定的な感情を持ちつつも、一方で「避けたい」という否定的な感情も持つ。その結果、葛藤が起きやすく自分の複雑さというか、めんどくささに悩まされているではないかと考えられます。

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参考書籍

https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2019/05/hitonohukou-kyoukan.jpg

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