デートDVの例について 自分がデートDVの加害者・被害者か確かめるチェックリスト

この記事が気に入ったらシェア

スポンサーリンク

交際相手から行われるDV(ドメスティックバイオレンス)を「デートDV」と呼びます。

結婚していない、ただ付き合っているだけの関係だからと言って相手を暴力や暴言で傷つけたり、嫌がらせをすることは許されていません。

よく恋愛であるトラブルとして

  • 「私のことを愛しているのなら○○して当然」と相手の意見を無視して自分の要求を押し通そうとする。
  • 「○○してくれないから別れる」と別れ話を切り出して、相手の行動をコントロールしようとする

などの行為は、たとえ暴力のように体に傷を与えない行為であっても、デートDVになる可能性があります。

「愛だから」「恋人だから」という理由をつけて、相手の意見を尊重しない関係を続けていくと、恋人ではなく「支配する・される」という上下関係のある人間関係になってしまいます。

自分がデートDVの加害者・被害者にならないためには、一体どういう行動がデートDVになってしまうのかを知っておくことが重要です。

今回は、デートDVの例について、加害者側と被害者側に分けてお話いたします。

デートDV加害者の行動例

自分のことを最優先にしなくて怒ってしまう

  • 恋人である自分よりも友達との予定を優先したことに腹を立ててしまう。
  • 暇があるのに恋人である自分に時間を割かないことで怒ってしまう。

などの、いわゆる嫉妬深い、独占欲が強い人に見られる行動です。

好きな人と付き合っていると、相手の行動が気になってしまうのは自然なことですが、当然長良相手にも事情があり、なんでも自分を最優先にするように答えてくれるわけではありません。

相手の意見や事情を無視し、怒りによって相手の行動をコントロールしようとするのは対等な人間関係とは言えません。

自分の思い通りにならなかったからと言って、大声で怒ったり、不機嫌になって相手を困惑させ、自分の要求を押し通してもいい理由にはなりません。

また、怒るだけでなく、暴力を振るうフリを見せて脅迫することで、自分の要求を押し通すことも、デートDVに当てはまることがあります。

相手のプライベートに踏み込む

  • 恋人の家や部屋に無理やり行こうとする。
  • 休日に何をやっているのか聞こうとする。

相手のことが気になればこそ、相手のプライベートもすべて把握しておかないと気がすまないという人もいます。

しかし、相手も一人の人間であるので、たとえ恋人であってもプライベートは守られなければいけません。

相手がプライベートに踏み込むことを拒否した時に「恋人なのになんでプライベートを知ったらダメなの?」と言ってしまうこともありますが、これは恋人という関係を利用して、相手の行動を制限したり、プライベートを暴く行為になりデートDVになる可能性があります。

交際していからと言って、あまり知られたくないプライベートに踏み込んだり、相手の精神的な自由を奪うことは許されません。

暴力や脅迫行為で恋人のコントロールしようとする

  • 嫌なことがあると暴力や脅迫行為で行動をコントロールしようとする。
  • 暴言や「バカ」「アホ」「何も出来ない奴」など相手を貶める言葉を言って、行動を制限する。

恋人関係だからと言って、暴力や脅迫で相手の行動をコントロールすることは許されません。

殴る、蹴る、叩く、物を投げる、相手の所持品を壊すといった行動もデートDVになる可能性があります。

また、相手を侮辱するような言葉、コンプレックスを刺激するような言葉を言うこと(例えば「太っているからダイエットをしろ」など)も、相手の意見を無視し自由を奪う行為にほかなりません。

スポンサーリンク

人間関係を把握したり、聞こうとする癖がある

  • 交友関係や学校外での人付き合いを把握しようとする
  • 携帯電話やSNSの盗み見や監視をしてしまう

恋人の友達や学校外(あるいは職場外)での交友関係をすべて把握しようとする。また把握するために、恋人のスマホを勝手に覗いてしまうこともデートDVにあたる可能性があります。

たとえ恋人であっても、どんな人と付き合うかの自由はあり、その自由を奪うことは許されません。

プライベートに踏み込まないとの同じく、相手の精神的・社会的な自由を恋人だからと言って管理したり、コントロールしたり、「この人以外と遊ぶのは禁止だ」と友達関係に対して制限を課すのは、相手を支配することにつながってしまいます。

「相手が嫌がらない=同意している」と考えしまう

  • ちょっときつい言葉でいじっても喜んでいるから問題ない。
  • ちょっとおねだりすればなんでも奢ってもらえるから大丈夫。

自分としてはいじっている、からかっているつもりでも、相手にとっては不愉快だけど、そのことを言ったら嫌われてしまうリスクがあるので、いじりを我慢しているということも考えられます。

また、デートに出かけて食事や買い物で奢るときも、「ここでお会計を断ってしまうと相手に嫌われてしまうのでは…」という思いから奢ること断れないということもあります。

嫌がっていない、拒否してないから同意しているとは限らないのです。

なお、嫌なことを断れない人の心理については、以下の記事で詳しく解説しています、ぜひご覧ください

嫌なことを断れない人の心理とその背景について
みんながやりたがらない嫌なことを頼まれてつい引き受けてしまう。 そんな優しい性格…しかし、見方を変えれば押しに弱くお人好しな性格で複雑

スポンサーリンク

デートDV被害者の行動例

暴力や暴言を受け入れてしまうことがある

  • 「相手が怒っているのは自分に原因があるから…」と受け入れてしまう。
  • 「相手の言い分も最もだ」と感じて、暴言や罵詈雑言を受け入れてしまう。

交際相手からの暴力や暴言は辛いものですが、それに対して「自分にも責任や原因があるから…」「私が悪かったから辛い思いをするのは仕方ない」と受け入れてしまうことがあります。

自己評価が低くて自分には多少問題のある人の方がお似合いだと考えている性格の人や、自責感が強くてなんでも自分に非があると考えがちな人ほど、相手の暴力や暴言を受け入れる傾向があります。

恋人だから多少乱暴なことであっても受け入れるのが大事、ほかのカップルも同じような経験があるから自分だけ拒否するのは間違っている、と感じてデートDVの被害を受けている自覚がなく、自分を傷つけてしまうこともあります。

自分の意見を押し殺して相手の意見に合わせてしまう

  • 「自分が我慢すればすべて解決する」と思い相手の意見に合わせてしまう。
  • 「わがままを言わず相手の意見を尊重するのが恋人には必要」と感じて、自分を押し殺してしまう。

恋愛といってもいつも仲がいいとは限らず、時にはお互いに意見のぶつかりはあるのが自然です。

しかし、意見のぶつかりそのものを恐れたり、意見がぶつかることで「嫌われてしまうのは?」という不安から、なんでも相手の意見を優先してしまう人は、デートDVの被害者になってしまう可能性があります。

自分にとって嫌なこと(例えば、自分の意思を無視した金銭や体の関係の要求など)であっても、意見の衝突を恐るがあまりに許してしまい、心だけでなく体の傷を負ってしまうこともあります。

スポンサーリンク

恋人と合うのが怖い、精神的な負担を感じる

  • 相手の言動にビクビクして気持ちが落ち着かない。
  • 付き合うことが辛さや恐怖を感じる、精神的な負担になっている。

初めは楽しかった恋人との時間も、次第に暴力や暴言、束縛や人間関係の監視が続いていくうちに、「辛い」「苦しい」「怖い」といった感情を抱いてしまうことがあります。

しかし、辛いと感じていても、「たまにいい優しい一面を見せてくれるから別れるに別れられない」と感じていたり、精神的に依存してしまうと辛さを感じつつも相手との関係を断ち切れないままズルズルと付き合ってしまう原因になります。

喧嘩や言い争いで一方的に責められてしまうことがある

恋人同士でも喧嘩や言い争いがまったくないということはありません。

しかし、喧嘩が起きた時に一方的に自分が責められる立場になってしまい反論することができない、何を言っても相手のいいなりになってしまう場合は、デートDVになっている可能性があります。

また、喧嘩がエスカレートして

  • 「口答えをするな」と相手の意見を完全に押さえ込もうとする
  • 相手がいつも暴力や脅迫に手を染めてしまう。
  • 謝っているのに相手は攻撃を辞めない。

というに、より悪質なデートDVに発展することもあります。

恋愛という親密な関係だからこそ、気が付けば対等な関係から、気が付けば立場の差が生まれ上下関係のある人間関係になってしまうと、デートDV加害者と被害者を生み出す原因になります。

デートDVは「対等な恋愛関係」ではない

デートDVは、被害者・加害者、支配者・被支配者というように上下関係や主従の関係に近い人間関係であり、お互いに尊重したり心も体も大事にできる関係ではありません。

デートDVは加害者にとっては、自分のやっていることは愛情でもなんでもないただ人を傷つける行為だと自覚できないというリスクが、被害者にとっては自分を大切にできない相手と距離を置くことができず自分を傷つけてしまうリスクがあります。

デートDVを防ぐためには、自分の意見も相手も意見も大切にできる考えを身につけて行くことが大事です。

たとえ恋人であっても、暴力や暴言をぶつけたり、相手の意見や意思を無視した一方的な嫌がらせや、自分のわがままを押し付けるような愛情表現は考え直していくことが重要です。

また、普段の恋愛においてデートDVの被害者、加害者になっているという自覚がないと、恋人だけでなく友達や家族などの親しい人との人間関係でも、暴力や暴言で相手を傷つけることやコントロールすることに何の疑問も抱かないままになってしまうことも考えられます。

これが社会人であれば、セクハラやパワハラとなり、処分されたり裁判沙汰になる可能性も否定できないので、自分も相手も大切にできる人間関係ができるようにハラスメント全般について知識をつけることが大切なのです。

国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

広告掲載、記事執筆のご依頼などはこちらから。