「仕事を成功させなければいけない」「失敗して怒られたくない」など、仕事のプレッシャーに押しつぶされそうになっていませんか?
過剰なプレッシャーを受けていると、「仕事をしたくない」「仕事に行きたくない」と感じるようになることもあります。
しかし、どのような仕事でもプレッシャーはつきものです。
上手く付き合えば、仕事で成功を収める鍵にもなりますよ。
今回は、仕事でプレッシャーに悩まされている方のために、プレッシャーを感じる理由を含め、乗り越える方法を紹介していきます。
負けそうになっている気持ちが、少しでも楽になれば幸いです。
目次
仕事でプレッシャーを感じる4つの理由
主に仕事上でプレッシャーを感じる理由は4つです。
- 自己評価が低い
- 仕事が達成できなかったときの恐怖
- 実力以上の仕事をしようとする
- 周囲から期待されている
プレッシャーとは精神的な圧力のことで、問題に直面したときの本人の考え方や気持ちが影響してきます。
また、仕事に慣れてきたらプレッシャーを感じなくなるというわけでもなく、勤続年数が長くなってもプレッシャーは感じるものなのです。
例えば新入社員の場合、まだ仕事に不慣れで「失敗したらどうしよう」という恐怖からプレッシャーを感じます。
しかし、経験を積んでベテランのポジションについたとしても、周囲からの期待が大きくなり「実力以上の仕事をこなそうとする」など、他の別の理由でもプレッシャーを感じるようになります。
仕事をしている以上、度々プレッシャーを感じる場面に直面します。
まずは自分がどのような理由からプレッシャーを感じるのか把握できていれば、乗り越えための適した方法を見つけることができますよ。
自己評価が低い
自己評価が低いと、些細な仕事でもプレッシャーを感じてしまいます。
仕事を与えられたとき、自分の能力よりレベルが高い仕事だと考えて精神的に追い詰められてしまうのです。
基本的にネガティブな人や真面目な人は、自己評価が低い傾向にあります。
過剰なプレッシャーを感じることで、自分の能力を発揮できず思ったような成果を出せないと、さらに自己評価が下がってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
精神的にも不安定になり「仕事が楽しめない」「仕事に行きたくない」など、ネガティブな状況に流れやすいので、自己評価を高める努力をするように心がけましょう。
自分の弱点を思い出し、長所として捉えてみると自己評価を上げることができますよ。
仕事が達成できなかったときの恐怖
仕事が達成できなかったときの恐怖によってプレッシャーを感じます。
例えば、頼まれた仕事でミスをして、上司にひどく叱られたことがあると、トラウマになっていて2度と怒られたくないという恐怖がプレッシャーを生んでしまうのです。
特にプライドが高い人や気が弱い人は、仕事が達成できなかったときの恐怖が理由でプレッシャーを感じやすいです。
しかし、恐れているばかりでは何もできません。
仕事が達成できなかったら、その経験を次に活かそうと前向きに考えることでリラックスした気持ちで仕事に挑めるようになりますよ。
実力以上の仕事をしようとする
自分の実力以上の仕事をしようとするのも、プレッシャーを感じる理由の1つです。
レベルの高い仕事を与えられると、無理に実力以上の仕事をしようとするためプレッシャーが大きくなりすぎます。
結果、十分なパフォーマンスができなくなってしまうのです。
特に真面目な人は、実力以上の仕事をしようとする傾向があり、逆に空回りしてしまうことも少なくありません。
「そもそも難しい仕事だからできなくても当たり前」という気持ちで挑むと、自分にかかるプレッシャーが軽減されますよ。
周囲から期待されている
周囲からの期待もプレッシャーを生みます。
失敗できない状況に追い込まれ「期待に応えられなかったらどうしよう」など、不安な気持ちになってしまうためです。
周囲からの期待がプレッシャーになるなら、事前に仕事の準備をしっかりしておくことで、「大丈夫」という安心感が得られるので感じるプレッシャーが軽減されます。
また、ダメなシチュエーションも想定に入れておくことで、柔軟に対応できるため心の余裕が生まれますよ。
「プレッシャーを乗り越える7つの方法」を知りたい方はこちら
プレッシャーには4つの種類がある
プレッシャーは、「心理的」「人間関係」「環境的」「身体的」の4種類に分けられます。
仕事をする上で、あらゆることが原因でプレッシャーを生むのです。
それぞれのプレッシャーについて詳しく説明します。
心理的プレッシャー
「〇〇しなければいけない」「〇〇してはいけない」など、自分の偏った考え方が原因となるプレッシャーのことです。
義務や断定的な考え方は強いストレスを生むため、自分を疲れさせてしまいます。
極端に真面目な人や、とてもネガティブな人は、考え方が偏る傾向があるので要注意です。
少し肩の力を抜いて考え方を柔軟にできれば、心理的プレッシャーを感じにくくなりますよ。
人間関係によるプレッシャー
パワハラ気味の上司・嫌味を言うお局など、人間関係が悪いことで強いストレスを受けて心が不安定な状態になることが原因で生じるプレッシャーのことです。
仕事をしていて、職場の人間関係によるプレッシャーを感じている方は非常に多いです。
人間関係が改善されれば、プレッシャーが軽減されて職場でも過ごしやすくなります。
環境的プレッシャー
職場の騒音や長時間の通勤・パワハラ・など仕事をする環境が悪いことで、強いストレスを受けて感じるプレッシャーです。
環境によるプレッシャーなら、自分で改善できる場合もあります。
例えば、長時間の通勤がプレッシャーの原因になっているなら、職場近くに引越しをして通勤時間を短くすることが解決策になりますよ。
しかし、パワハラなど自分では解決できないようなことで悩んでいる場合は、転職するというのも選択の1つになることを覚えておきましょう。
身体的プレッシャー
不眠・先天的な気質・運動不足などの体調不良によって、ストレスを受けて生じたプレッシャーのことです。
体調不良が起こるとイライラしやすくなったり、柔軟な考え方ができなくなってしまうなど心にも影響を与えてしまいます。
毎日しっかり休息をとって、体調を整えることはしっかり仕事をする上でとても重要なポイントです。
上記では、プレッシャーの種類を紹介してきましたが、「プレッシャーを感じる=悪い」というわけではありません。
どれくらいのプレッシャーを感じるかによって、どのような影響を受けるのかが変わってきます。
適度なプレッシャーは良い効果をもたらすことも
適度なプレッシャーは良い効果をもたらすこともあります。
仕事において全くプレッシャーがない状態だと、向上心も生まれないため何も変わりません。
しかし、適度な緊張感があることで自分の実力を引き出してパフォーマンスを高めることができるのです。
逆に過剰なプレッシャーを受けると、仕事のパフォーマンスが低下してしまうので注意してください。
生理心理学の基本法則「ヤーキス・ドットソンの法則」で、緊張とパフォーマンスの関係性は証明されています。
プレッシャーは必ずしも悪いものというわけではないのです。
適度なプレッシャーは、仕事をする上で強い味方となりますよ。
上記ではプレッシャーの仕事における必要性を紹介しました。
次章では、プレッシャーに強い人と弱い人の特徴を紹介していきます。
仕事で感じるプレッシャーには強い人と弱い人がいる
プレッシャーには強い人と弱い人がいます。
プレッシャーに弱い人はプレッシャーに飲み込まれてしまうため、大切な場面で自分の持つ力が出せなくなってしまいまいます。
しかし、プレッシャーに強い人はプレッシャーを感じても気持ちを切り替えたり、自分にポジティブな暗示をかけることができるので実力以上の力を発揮できるのです。
プレッシャーと上手く付き合っていくためにも、プレッシャーに強い人になる必要があります。
プレッシャーに打ち勝てる人になるために、強い人の特徴を把握しておきましょう。
プレッシャーに強い人の6つの特徴
主な特徴は以下の6つです。
- 度胸がある
- 自信がある
- 事前準備を完璧に行う
- マイペース・人の評価を気にしない
- 前向きな性格
- 開き直るスキルがある
プレッシャーに強ければその分心に余裕ができ、自分の実力を発揮して仕事をすることができますよ。
度胸がある
度胸があるというのはメンタルが強い証拠です。
「失敗したらどうしよう」「ミスしたら叱られる」という不安にとらわれずに仕事に取り組むことができます。
あまり怖気づくことがないので、あらゆることに積極的に参加できるなど仕事で成功する上では必要な素質でもあります。
度胸は天性のものでもありますが、失敗や成功などあらゆる経験を積むことで身につけることができますよ。
しかし、仕事の準備や能力があってこそ、度胸がプラスの意味を持つことを覚えておきましょう。
自分の度胸を仕事に役立てるためには、しっかり仕事に取り組んでおく必要があります。
自信がある
基本的に自分に自信がある方は「必ず成功できる」と自分に言い聞かせることができるため、プレッシャーに強いです。
しかし、何の根拠もなく自分に自信があるだけでは、プレッシャーに勝てても成功には繋がりません。
「仕事の準備を完璧にこなす」「仕事について熱心に勉強をする」など、自信の根拠となるものがあれば、プレッシャーを乗り越えつつ仕事で成功することができるのです。
事前準備を完璧に行う
仕事の事前準備を完璧に行うことで、失敗しても柔軟に対応できるという心の余裕ができプレッシャーを感じにくくなります。
「これだけ準備をしたのだから大丈夫」と自信にも繋がります。
特に大きな仕事をするときは何があっても大丈夫と思えるくらい、準備をしてから挑むといいですよ。
マイペース・人の評価を気にしない
マイペース・人の評価を気にしないという方は、基本的にプレッシャーに強いです。
失敗したときに「人に笑われる」「嫌われないかな?」など、余計な考えに気持ちが左右されないので、パフォーマンスが下がらずにすみます。
人の評価を気にしてしまうという方は、他者による承認欲求が強いという証拠です。
仕事における自分の目標を設定して努力をしていくことで、自分の価値を自分で認めてあげるとなくすことができますよ。
前向きな性格
何事も前向きに考えることができれば、「失敗しても大丈夫」と思えるのでプレッシャーに押しつぶされずにすみます。
また、成功したときのことを具体的にイメージできるので、心の底から前向きな状況に持っていけます。
さらに、前向きな性格の方は、失敗さえも前向きに捉えることができるので次の仕事にも経験として繋げられることができますよ。
開き直るスキルがある
開き直れるスキルがあれば、心の緊張が解けます。
例えプレッシャーを感じても「ダメでも死ぬわけではない」「人生色々ある」「どうにかなる」と考えを切り替えられるのでポジティブな状況に持っていくことができるのです。
失敗を怖がらない人はどこにもいませんが、恐怖というのは過剰なプレッシャーを生んでしまう原因となります。
仕事で自分の力をしっかり発揮するためには、「失敗しても大丈夫!」と気持ちを切り替えて責めの姿勢で挑むといいですよ。
上記ではプレッシャーに強い人の特徴を紹介してきましたが、逆にプレッシャーに弱い人というのは、「責任感が強い」「自分に自信がない」「他人の目が気になる」「仕事の準備ができていない」という特徴があることがわかりました。
プレッシャーに弱い人というのは、プレッシャーによってストレスを溜め込みやすいので心身の健康に注意が必要です。
次章では、仕事のプレッシャーによるストレスで受ける健康的・精神的な悪影響について紹介します。
仕事のプレッシャーによるストレスで、自律神経が乱れることも
仕事のプレッシャーによるストレスを溜め込むと、自律神経を乱してしまうこともあります。
自律神経のバランスが乱れると、「不眠」「過呼吸症候群」「過敏性腸症候群」など様々な不調を引き起こすこともあるので注意が必要です。
特に「不眠」になってしまうと睡眠不足で、「仕事に行きたくない」「疲れが取れない」など、心身ともに悪影響が考えられます。
また、ネガティブな思考に傾いてしまうこともあるので、余計仕事でプレッシャーを感じやすくなるなど悪循環に陥ってしまう可能性もあるのです。
特にプレッシャーに弱い人は、プレッシャーがストレスになりやすく溜め込みやすいので注意してください。
無理に溜め込んでしまうと、最悪の場合「鬱」を引き起こす原因にもなります。
ヨガやジョギングなど適度な運動を行ったり、リラックスできる時間をつくるなど、定期的にストレスを解消するように心がけましょう。
次章ではプレッシャーを乗り越える方法を紹介していきます。
自律神経は循環器や消化器などの活動をコントロールする重要な役割をしている神経です。
昼間体が起きているときに活発になる「交感神経」と、夜リラックスしているときに活発になる「副交感神経」の2つに分けられます。
プレッシャーを乗り越える7つの方法
プレッシャーを乗り越える方法は以下の7つです。
- 感じていることをノートに書き出す
- 最悪な状況を考えておく
- とにかく仕事をこなしてみる
- 成功した仕事を思い出す
- 誰かに気持ちを吐き出す
- リフレッシュする
- 諦めない
先ほどから述べているように、プレッシャーを感じながら仕事をしていると、ストレスがたまったり、万全なパフォーマンスができなくなってしまいます。
しかし、仕事においてプレッシャーを感じることはたくさんあります。
上手く付き合っていく必要があるため、乗り越える方法を把握しておくと仕事でも役立ちますよ。
感じていることをノートに書き出す
感じていることをノートに書き出すことは、プレッシャーを乗り越える方法の1つです。
自分の感じていることをノートに書き出すことで、自分の考えを理解して整理することができます。
自分がどんなことでプレッシャーを感じやすいのかも把握できるので、今後の仕事にも役立てられますよ。
難しいことではないのでプレッシャーを感じて押しつぶされそうになったら、試してみるといいでしょう。
最悪な状況を考えておく
最悪な状況を考えておくことで、対策を練っておくことができます。
どんな悪い状況になっても対応できるという自信がつき、気持ちに余裕が生まれるのでプレッシャーが少なくなります。
仕事の準備をしておく段階で、最悪な状況も想定しておくと自然な流れでプレッシャー対策ができますよ。
とにかく仕事をこなしてみる
とにかく仕事をこなしてみるのも、プレッシャーを乗り越える方法となります。
「とにかくトライしてみよう!」と前向きな気持ちが、プレッシャーを軽減させるのです。
気持ちを切り替えるだけで、プレッシャーを乗り越えられるようになりますよ。
成功した仕事を思い出す
成功した仕事を思い出すことで、自信が生まれます。
「以前成功したから、今回も大丈夫」「自分ならできる」と言い聞かせることができるため、プレッシャーを乗り越えられるようになるのです。
プレッシャーを感じているときに失敗した過去を思い出してしまうと、ネガティブな方向に感情が流れてしまうので逆効果になってしまいます。
なるべく前向きに考えられるような行動を起こしましょう。
誰かに気持ちを吐き出す
上司や同僚など誰かに不安な気持ちを吐き出すことで、心に余裕ができプレッシャーが軽減されます。
不安は自分の中に溜め込むことでどんどん大きくなり、プレッシャーも大きくなってしまうものです。
また、誰かに不安を吐き出すことで適したアドバイスをもらえたり、自分の考えが整理されるというメリットもありますよ。
仕事をする上で何か不安がある場合は、一度吐き出してみてください。
リフレッシュする
リフレッシュして疲れをとるのもプレッシャーを乗り越える方法の1つでもあります。
体の疲れや脳の疲れがとれることで自分の感情をコントロールしやすくなり、プレッシャーに対して強くなるのです。
疲れているとあらゆる言動や刺激から刺激を受けやすくなるため、普段よりプレッシャーを感じやすくなってしまいます。
「プレッシャーを感じやすくなった」という方は、適度な運動やアロマを利用するなど、リフレッシュできる方法を行うといいですよ。
諦めない
諦めないという強い意志を持って仕事に取り組むことで、前向きな気持ちになるのでプレッシャーを乗り越えることができます。
何事も諦めてしまっては、得られるものがありません。
もし失敗したとしても、その後どうするかで今後が決まります。
失敗してもあきらめないことが、自信にも繋がりプレッシャーを乗り越えられるポテンシャルを生み出すことになるのを覚えておきましょう。
そもそも仕事が合っていない可能性もある!
どうしても仕事ができずプレッシャーに押しつぶされそうという場合は、そもそも仕事が合っていない可能性もあります。
仕事が合っていないと向上心ややる気も生まれないため、プレッシャーを感じても乗り越えるのが難しくなるからです。
プレッシャーに押しつぶされたまま仕事をしていても、ただストレスを溜め込むだけになってしまいます。
将来的なことを考えても自分のためにならないので、転職するという選択もありですよ。
自分に合った仕事をしていれば、例えプレッシャーを感じても乗り越えようという前向きな気持ちがプラスされ、仕事の成功にも繋がります。
仕事をしながら求人を探せる転職エージェントを利用して、自分に合った仕事はあるのかチェックしてみるのがおすすめです。
プレッシャーを乗り越えて、楽しく仕事をしよう!
今回は仕事のプレッシャーによって精神的に追い込まれている方のために、プレッシャーを感じる理由を含め乗り越える方法を紹介してきました。
仕事をしているとプレッシャーを感じる機会はたくさんあるので、上手く付き合っていく必要があります。
自分がなぜプレッシャーを感じるのかを考えて上手く乗り越えながら、楽しく仕事をしましょう!