自己愛の強い人の取り巻きになる人の特徴

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自己愛性パーソナリティ障害をはじめとした自己愛の強さを持っている人の多くは、持ち前の自己愛の強さ故に対人関係とトラブルを起こしやすく、対等な人間関係を構築することが難しい人という特徴があります。

しかし、あくまでも「対等な」人間関係を築くのが難しいだけであり、上下や主従といった立場の差に基づく関係の場合は、自己愛の強い人が格上、そして関わる人が格下という自己愛の強い人好みの関係を築くこともあります。(もちろん、上下関係だからといって必ずしもトラブルが起きないわけではないが…)

なお、その関係は健全な親子関係、先生と子供の関係、上司・部下の関係とは呼べず、関わる人は自己愛の強い人をいつも褒め称えて機嫌を取るという、見ていてうんざりしてしまう関係になることが目立ちます。まさに裸の王様と、その王様をほめたたえる取り巻きと表現するのが妥当でしょう。

では、こうした取り巻きになる人の特徴や心理とは一体どういうものか…今回は、このテーマについてお話いたします。

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自己愛の強い人の取り巻きになる人の特徴・心理

他人に尽くす事に自分らしさを見出している

自己愛の強い人の取り巻きになる人は、非常に献身的な性格をしているだけでなく「誰かに尽くす行動」そのものに自分らしさ(アイデンティティ)を感じているために、取り巻きになって尽くそうとするのです。

人間関係でトラブルを起こしやすい自己愛の強い人は、他人に尽くしたい願望がある人からすれば、(皮肉にも)自分が活躍する機会に恵まれている条件に合う人と言えます。

自己愛の強い人がトラブルを起こして落ち込んでいたり、ネット上で炎上沙汰に発展して立場が悪くなっている場面で懸命に励ましたり、擁護のコメントを出して自分のことが相手から認められれば、満足感を得ることが簡単にできます。

なお、こうした問題を抱えやすい人、あるいは問題を抱えている人をサポートすることを強く求める行動は、自分は救世主のような存在だと感じて、いらない親切やありがた迷惑により他人に迷惑を与えてしまうメサイアコンプレックスの人に通ずるものがあります。

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自分の事を救世主(メシア)だと感じて、人を助けたがったり余計なお世話をしてしまうことをメサイアコンプレックスと呼びます。ボランティアやチャリティなどの良いことをしているはずなのに押し付けがましく、自分の存在価値を示すために困っている人を利用するため、行動に違和感を覚えることが少なくありません。

権威、肩書き、カリスマ性に弱い

自己愛の強い人は、自分を大きく見せて賞賛や注目を集めようとする言動が特徴的です。

  • 学歴や収入などのプロフィールをやたら盛る。
  • 社会的知名度の高い人(経営者、プロスポーツ選手、政治家など)と親交があることをアピールする。要するに人脈自慢が多い。
  • 平凡な人にはない個性、カリスマ性、独創性、経歴があることを主張する。

など、とにかく自分を実物以上に盛って、さも特別な人間であるかのように錯覚させる言動が目立ちます。もちろん、こうした言動はあまりにも露骨さや不自然さが目立ち、アピールすればするほど胡散臭さが拭えなくなります。

しかし、権威、肩書き、カリスマ性に弱い人は、こうした露骨なアピールをする人であっても、その人の事を疑えず無批判に信じ込んでしまう。

胡散臭くて多くの人から煙たがられている状況を感じ取っても「多くの人が理解できないほどの魅力がこの人にはある」と好意的に解釈してしまい、ますます自己愛の強い人にのめり込んでしまうのです。

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言葉や物事をよく疑おうとしない

上でも触れているように自己愛の強い人の発言は、嘘や誇張が含まれているため不可解な点やツッコミどころが多く、安易に鵜呑みにしては痛い目にあうリスクがあります

プロフィールを盛るといえば聞こえはいいですが、言ってることは自分をよく見せるために、嘘をつき他人を欺いている。まさに、誠実さに欠けた言葉で他人を振り回しており、そんな言動をする人を信用する理由は冷静に考えればありません。

しかし、そんな自己愛の強い人のデタラメな言動であっても、言葉や物事をよく疑おうとしない人であれば、すぐに信じ込んでしまい取り巻きになってしまうことがあります。

真偽はどうあれ自分を大きく見せるために威勢のいいことを言うので、言葉ではなく雰囲気や印象で相手を判断してしまう人は、取り巻きになりやすいのです。

…あまりこういう言い方はしたくないのですが、純粋に頭が弱くて判断力がない、社会経験が乏しい、教養や知識が乏しく人を見る目を持ち合わせていない人ほど、自己愛の強い人の取り巻きになってしまいやすいと言えます。

なお、余談ですが、スピリチュアル系のビジネス、胡散臭い自己啓発セミナーなど、見る人が見れば、あまりにも怪しすぎて迂闊に信用したら痛い目に合うサービスにハマる人も、言葉や物事をよく疑おうとしない傾向がみられます。

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他人に依存したい気持ちが強い

自己愛の強い人は「自分は特別である。自分以外の人間は平凡である」という傲慢な考えを持つことがみられます。

しかし、そのまま傲慢な態度で他人を見下すことに出るのではなく、人によっては「平凡な人間を自分が指導して、立派な人間にすることこそ特別な人間である自分に課せられた使命である」という思い上がって願望を持ってしまうこともあります。

これは一見立派そうに見えて、実際は相手を尊重せず自分の決めつけで判断している。相手は未熟で非力で自分の力なしではどうしようもない人間であり、そんな人間を(乱暴な方法でも)鍛え直そうとする自分のバイアスの強さや支配欲求の危うさを正当化しているとも言えます。

こうした危うい使命感は、その危うさ故にやたら他人に干渉して、関わる人の自由を奪うようなしつこい言動になるので、普通であれば煙たがられてしまいます。

しかし、

  • 自分であれこれ考えるよりも誰かのいいなりになって生きていきたい
  • 自分に自信がなく誰かの言われるがままに生きたい

…という依存心の強さを抱えている人からすれば、自己愛の強い人が行う過干渉な言動は、まさに自分が求めていたものであり、強く依存して取り巻きになってしまうのです。

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上昇志向が強く、影響力のある人に入れ込む

自己愛の強い人は、社会的なステータスを得ることに並々ならぬ熱意を持っており、近くにいると本当に社会的ステータスを得られるだけの才能や上昇志向を持っている人のように見えることがあります。

しかし、それはあくまでも自分をよく見せる為の演出であり、実際は地道な努力を嫌うと同時に、特別な自分だからこそできる一発逆転の成り上がりばかりを夢見て口にしているという、夢見がちで地に足がついていない残念さが際立ちます。

ですが、(実績はどうあれ)近くにいる限りはなんとなく熱意がある人に見えたり、影響力があって他人を(良くも悪くも)刺激する人であることには変わりはありません。

そうした刺激にあやかりたい願望がある人からすれば、自己愛が強くて暑苦しささえ覚える人は好都合です。

ただ影響を受けるだけに留まらず、まるで自己愛の強い人をほめたたえて自分も熱意ある人間の一員になるかのように、取り巻き活動に熱を上げてしまうのです。

自分の過ちや未熟さを認めようとしない

散々述べているように、自己愛の強い人の言動には対人トラブルが起きてもやむを得ないような問題点がたくさんあります。

取り巻きになれば自分も迷惑を被ったり、「自己愛の強い人の取り巻きになっていた」という恥ずべき過去と人生の汚点を背負って生きていくリスクもあります。

しかし、取り巻きになってしまう人の中には、あまりにもプライドが高すぎて自分の過ちや未熟さを認めることに大きな苦痛を感じてしまう人もいます。

プライドが高すぎて謝罪ができない人のように、自分の過ちや未熟さを認めようとせず、理屈をつけたり、綺麗事をのたまうなどして、取り巻き活動は有意義である主張する。

その結果、自己愛の強い人を取り巻く環境は熱気を帯びて、まるで「絶賛以外は認めない」というカルト宗教のような極端な意見と異様な雰囲気を感じさせる集団へと変貌してしまうのです。

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自分も自己愛が強く、共感する点が多いから取り巻きになる

自己愛の強い人の取り巻きになる人は、必ずしも自己愛が普通or弱い人である…というわけではありません。

むしろ自身も自己愛が強く、自己愛の強い他人が持っている価値観に強い共感を覚えることから親しくなり、気が付けば取り巻きの関係に陥ることもあります。

この場合の取り巻きの関係は、どこか共依存を感じさせるような危なっかしい関係です。

お互いがお互いの肥大化した自尊心の高さを支えることを暗黙の了解とした関係になる。そして、自尊心が崩壊するような手痛い指摘や身になる言葉を口にせず、生ぬるい関係に入り浸ってますます自尊心を肥大化させるばかり。

大きくなりすぎた自尊心の修正がまったく行われず、メンタル面での不安定さが常に付きまとう人間関係になるのです。

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