親和欲求が低い人、弱い人の特徴について

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親和欲求とは、他者との友好的な関係を保ちたい、それを維持したいと思う人間の心理であり、誰でも持っている欲求とされています。

しかし、親和欲求の強弱には個人差があり、常に誰かと一緒でなくとも平気、とくに馴れ合いたいとか、恋人・友人・家族と距離感をグイグイと縮めることに必要性を感じない人もいます。

今回は、そんな親和欲求が低い人、弱い人の特徴や心理についてお話し致します。

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「親和欲求」誰かと一緒がいい、一人は嫌という心理について
心理学では誰かと一緒にいたいと感じたり、一人ぼっちになるのが嫌だと感じる心理を親和欲求といいます。親和欲求は人間が孤独か感じる不安を避けるために備わっている、ごく自然な心の動きです。親和欲求が強すぎると、常に誰かと一緒でないと不安を感じたり、人を振り回すことにつながってしまうことがあります。

親和欲求が低い人、弱い人の特徴

他人の目をあまり気にしない

他人から見た自分の評判やイメージについてあまり気にしない。良くも悪くも「自分は自分、他人は他人」と割り切った考えを持ち、他人の発言に振り回されることが無い人は、親和欲求が低い人の特徴と言えます。

こうした「我が道を行く」姿勢は、人によってはカリスマ性があるとか、他人の意見に左右されないだけの自信を持っていると評価される事あれば、チームワークを無視する、自分勝手な行動が目立つという悪評を下されることもあります。

また、他人の目を気にしすぎないことが災いし、着るものや見た目に無頓着になってしまい、周囲から話しかけづらい雰囲気を漂わせてしまう。結果として、社会との接点が余計に絶たれてしまうリスクもあります。

我が道を行くと言えば聞こえはいいですが、社会に対する無関心な態度がエスカレートし、社会で生きていく難易度を上げかねない側面については、しっかり知っておくべきだと感じます。

内向的な性格である

人が集まる場面に出向いたり、ネットやSNSで他人と積極的に関わることが苦手で、一人でいる時間をゆったり楽しんだり、家でのんびりしている方が落ち着きを感じやすい内向的な性格の人も、親和欲求が低いと言えます。

他人との関わりが少ないので人間関係の煩わしさから開放される一方で、大事な時に頼れる人が身近にいないために、自分ひとりで悩みや不安を抱え込んでしまいやすい。

加えて一度悩みを抱え込んでしまっても、そもそも交友関係を築けていないことが災いし、誰にも相談できないまま自分で自分を追い込んでしまう可能性もあります。

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生活における不安や悩みが少ない

親和欲求の強さには、生活における不安や悩みの多さも影響していると考えられています。

普段から不安を強く感じる人ほど、その不安を和らげるために他者の存在を求めたがる。つまり、他人とベタベタとした関係になることで不安から目をそらしたり、流行に敏感になって周囲から取り残される不安に苦しまないようにするのです。(これは同調行動にも通ずるものがあります。)

しかしこのことは逆に、生活における不安をあまり感じない人は、わざわざ不安を和らげるために他人とベタベタ関わる必要性もなければ、流行を追いかける必要性も無い。つまり、日常生活の中で不安を感じていないために親和欲求も低い、弱いと説明することもできます。

なお、親和欲求が低く我が道を行く人を「カリスマ性がある」と評価する根底には、こうした不安を感じない姿勢に憧れの念を抱くことや、漠然とした社会不安が漂っている状況に流されないその姿勢に、心を打たれるものを感じているのだと考えることもできるでしょう。

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自立心、独立心が強い

他人や組織に頼らず、自分の実力で生活をしていこうという自立心・独立心の強い人も、親和欲求が低い人と言えます。

もちろん、人間は社会で生きていく上では、ライフラインや収入を確保するなどの面で、他人や組織との関わりが避けられないものですが、自立心が強い人は他人の存在にどっぷりと依存せず、適度な関係にとどめておくように心がけるものです。過度に依存すれば、それは自分の自立心を妨げたり、相手に余計な負担をかけてしまう原因になるので、適度な関係になるように意識します。

相手の好意や善意に甘えすぎず、そして自分の甘えや依存心が自分でも制御不可能にならないためにも、自分を厳しく律する姿勢を持つ人ほど、ベタベタとした関係に陥らなくとも済むのです。

その他、親和欲求が低い、弱い人の特徴

なお、そのほかにも親和欲求の強弱を決める特徴を、簡潔にまとめて紹介します。

  • 男性と女性で比較した場合、男性の方が親和欲求が低く、女性の方が強い。(人間関係において共感を大事にする女性ほど、周囲と一緒がいい、孤独を嫌う傾向が影響していると考えられます。)
  • 第二子と第一子で比較した場合、第二子の方が親和欲求が低く、第一子の方が強い。(長男、長女の方が親、親族からのプレッシャー強く受けて育っている=不安に対して敏感である、と考えられる。)
  • 兄弟(姉妹)がいる人と一人っ子を比較した場合、兄弟(姉妹)がいる人の方が親和欲求が低く、一人っ子の方が親和欲求が強い。(一人っ子は親からの愛情を独り占めできる分、情緒的な関係で結びつく人間関係の距離感を取り方を身につけづらいことが影響していると考えられる。)

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「親和欲求が低い=孤独が好き」ではないことに注意

親和欲求が低い人の特徴を見ていくと、なんだか孤独でも平気な人、ぼっちライフを楽しめそうな人という印象を受けるかもしれませんが、親和欲求が低いからといって誰もが孤独が好きというわけではありません。

あくまでも、他人との友好的な関係を持ちたい、その関係を維持したいという願望が薄いだけであり、「他人と関わるのが嫌いで孤独の方が好き」という願望とは別です。

そもそもで言えば、人間関係が

  • ベタベタくっつくような関係
  • それが無理なら孤独な生活、ぼっちライフ

というような、二者択一且つ両極端なものばかりで無いことは、日常生活の中で自然で理解しているものだと思います。

どうしても、

  • 親和欲求が強い=ベタベタした関係が好き
  • 親和欲求が弱い=ひとりが好き、孤独を愛する

という、二元論的な解釈を招いてしまいやすいものではありますが、両極端な考え方で人間関係を捉えてしまうことは、親和欲求の強弱関係なく、人間関係を息苦しくさせてしまう原因になりかねないことを、知識として持っておくことが大事だと感じます。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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