承認欲求が満たされないとなぜ辛いと感じるのか

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承認欲求とは友達や恋人、職場の人から自分のことを受け入れて欲しい、認めて欲しい、自分のことを必要だと思われたいという欲求のことであり、人間なら多かれ少なかれ持っている欲求の一つです。

インターネットを使って実際にあったことがない人との交流が盛んにできる現代だからこそ、昔よりも自分のことを認めてくれる場所を求める。

言い換えれば自分の承認欲求を満たしてくれる居場所を求めて様々な人間に顔を出すものの、結局は受け入れてもらえず、満たされない気持ちで胸がいっぱいになり辛くなる人も少なくありません。

今回は、どうして承認欲求が満たされないと辛く感じるのかについてお話いたします。

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承認欲求が満たされない辛さの理由・背景

無視された、拒絶されたと感じる

承認欲求が満たされない結果になった…つまり、

  • 自分の受け入れられなかった
  • 自分のことが認められなかった

という状況は、承認欲求を満たしたい人からすれば無視された、拒絶されたと感じてしまい辛さを感じてしまうのです。

また、人によっては自分の存在や人格、考えが無視されたと感じてしまうことがあり、自分らしさ(アイデンティティ)までも否定されて強いショックを受けたり、ショックに耐え切れずに受け入れてくれない相手に攻撃的な態度を取ることもあります。

もちろん、友達や職場の人から自分のことをスルーされた場面で怒りやショックを受けること自体は、何ら不自然なことではありません。

しかし、認められないからといって自分の全てが否定されたと短絡的に結びつけてばかりでは、

  • どうやったら認めてもらえるか
  • そのために相手にどんなアプローチをすればいいのか

という建設的な発想に至らず、「ただ認められなくてもブーブー文句を言っている人」というレッテルがついてしまい、ますます周囲から認められなくなり辛い思いをすることに繋がり兼ねません。

「認められない=自分は周囲から必要されてない」と孤独を感じる

  • 大事な仕事を任されなくなった。
  • SNSで友達(あるいはフォロー)を外された。
  • 部活で後輩の方ばかり可愛がられて、レギュラーから外された。
  • 就職活動を受けた企業から不採用の通知が来た。

など、自分が認められない、受け入れられない場面で「自分は必要とされなくなった」ことで辛さを感じるのです。

実際に承認欲求が満たされない状態が続くと

  • 「自分の存在は社会から必要とされていない」
  • 「誰も自分のことを必要としてなくて寂しい」

というような無力感や孤独を感じて、自己嫌悪に陥ってしまう人は少なくありません。

いくら自分のために仕事や勉強、スポーツに打ち込んでいるとは言え、誰かから「頑張っているね」と褒められれば、自分のことが他人から認められた事に嬉しさを感じるものです。

いくら孤独になれている人であっても、何かしらの形で他人からの賞賛や反応を得たい気持ちは持っているものです。

承認欲求を適度に満たすことは、自分が抱えている孤独や孤独からくる不安を癒すこととも言えるので、承認欲求が満たされなくなると不安を感じて辛くなるのは無理はありません。

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自分の居場所を失ったと感じて辛くなる

  • 自分の考えや話題を受け入れてくれる人がいない。
  • 自分の頑張りを決して褒めてくれず、無視されてしまう。

というような承認欲求が満たされない環境では、精神的に落ち着ける居場所を築くのは難しくなります。

誰からも認められず反応も返ってこない環境に居続けても、孤独や劣等感が襲ってきて辛くなるのは無理はありません。

また、居場所がなくなって平気だと虚勢をはったり、根拠のない自信に自分を塗り固めても、その自信の不安定さゆえに、自分のことを認めてくれない人や社会を見下し行為につながる恐れがあります。

プライドが崩れて劣等感に苦しめられる

勉強や仕事などで「自分は周囲から認められるに違いない」という思い込みがある人に見られるのが、思っていたほど自分のことが周囲から認められなかったことで、ショックを受けてしまうケースです。

全く承認欲求を満たすことができない人と比較すると「それなりには認められてるんだから贅沢な悩みだ」と感じる方もおられようとは思います。

しかし、周囲の反応が自分の予想を下回り、思ってた以上に承認欲求が満たされなかったという状況は、「自分は認められるに違いない」という思い込みは所詮思い込みにすぎず、現実が見えていなかったということ事実に直面せざるを得ません。

とくに、プライドが高くて「自分の実績なら当然みとめられるべきだ」と、あたかも自分の承認欲求が満たされることが既定路線であるかのように考えている人であれば、自分の思い通りにならなかった事でプライドが崩れ強い劣等感に襲われてしまう事になります。

なお、この劣等感は「周囲から認めれなかった→自分は認められるほどの実績ではない→自分は劣っている」と考えてしまうことでに起きます。

もちろん、この劣等感を乗り越えてしっかり認めてもらえるようになるまで自分を磨くことができれば良いのですが、高すぎるプライドが崩れるのを恐れて自分の考えや思い込みを改めるのではなく、「自分を認めない人は見る目がない」と責任転嫁することが少なくありません。

また、自分よりも認められている人に嫉妬し、

  • 悪口や嘘を広めるなどの嫌がらせでネチネチ攻撃する。
  • 親切に指摘をするように見せかけて自分の方が格上だとマウンティングする。

などの方法で足を引っ張ることもあります。

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自分は価値がない人間だと感じてしまう

どんな分野においても、誰かから認められたり必要とされること…つまり承認欲求を満たせることを過度に重視してしまうと、承認欲求が満たされない場面で「自分は価値がない人間だ」と感じて辛くなることがあります。

例えば、「困っている人の役に立ちたい」という立派な気持ちをもっているのでボランティア活動をしている、という人を例に考えてみましょう。

困っている人を助けることで感謝されたり、貴重な時間を惜しんでまで誰かのために尽くすことで周囲から賞賛され承認欲求を満たすことができ非常に充実感を覚えることでしょう。

しかし、「困っている人の役に立つことこそ大事」と考えをエスカレートさせてしまうと、困っている人がいない状況になれば「自分は存在する価値がない」と感じてしまいます。

もちろん、困っている人がいないとうい状況は社会全体で見れば好ましいことではありますが、「役に立ちたい」という気持ちが満たされない人からすれば、あまり好ましいことではないという葛藤があります。

この他にも、子供から認められることで承認欲求を満たしていた親が、子供の自立とともに承認欲求が満たされなくなったことで「何を目的にして生きていけばいいのかわからない」と空虚な気持ちに襲われるのも同様です。

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承認欲求が満たされない人ほど、すぐに満たされようとして失敗する

承認欲求が満たされない状況は、上で触れたようなあらゆる苦痛や葛藤があり、とにかくいち早くその苦痛から逃れて楽になりたいと思うものです。

しかし、手早く満たそうとした結果

  • 「俺のことを認めてくれよ」と押し付けがましい態度になり煙たがられる。
  • ベタベタと馴れ合うようにくっついてきて不快感を与えてしまう。
  • 認められるためにやたらと媚びてくるので、他人にうまく利用されてしまう。
  • SNSで嘘やデマを流して注目を浴びるのと引き換えに炎上を招く。

などの、問題を招き自分で自分を追い込んでしまうことが少なくありません。

とくにSNSでは時と場所をわきまえずに自分の都合で他の人に絡むことができるので、その気になれば相手の都合を無視し、一方的に「自分を認めてくれ、受け入れてくれ」としつこくアピールをすれば、早く承認欲求を満たすことができます。

しかし、その行為が気に入らないと感じた人に晒されてことで、友達から削除、グループから退会させられることになれば、ますます自分のことを認めてくれう友達を失うことになります。

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承認欲求はゆっくりと満たしていく

承認欲求は空腹と似ている点があります。

人間は空腹のままでは飢えて死んでしまいますが、かと言って急に食べ過ぎたらお腹を壊してしまうよう。

承認欲求もこれと同じで、満たされないままでは孤独や不安に襲われますが、かと言って急激に満たされてしまうと舞い上がってしまい、普段ならやらないアホみたいな行動をとって「調子に乗っててうざい」「有頂天になってて痛々しい」と思われてしまいます。

もちろん、承認欲求が満たされず飢えている人からすれば、何とかして自分こそ物語の主人公のように注目される場面を求めるものですが、それで一気に満たそうとするのは正しい満たし方とは言えません。

普段の挨拶のように、あまり目立つようなことでなくてもいいので、普段の人間関係の中で自分が認められる場面を探し、適度に満たして行くことが大事です。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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