承認欲求を満たす行動が犯罪に繋がるリスクについて

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誰かから認められたい、注目を浴びたいと言う欲求(承認欲求)は人間なら誰もが持っている欲求の1つです。

認められたいと言う気持ちを満たすために、学業や仕事に励んで成果を出す…と言う形でしっかり承認欲求を満たせれば問題は無いのですが、中にはエスカレートしてしまい認められる形認められたいが為に過激な行動したり他人に迷惑をかけてしまうことがあります。

それらの過激な行動は、時として法に触れてしまい知らないうちに自分が会社や犯罪者加害者や犯罪者になっていたなってしまったと言うこともことを招きかねません。

かつて話題になったバイトテロのように、自分のたとえ友達内でのおふざけの写真をアップしたとしても、その写真が不特定多数の人に拡散されてしまいしまえば取り消すことはまず不可能であり、その影響で自分が働いていたバイト先が営業停止に追い込まれたり、多大な損害を与えてしまうことがあります。

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他人から認められたい、褒められたい、受け入れられたいという承認欲求が強すぎると、周囲と衝突してトラブルを引き起こす原因になります。また、強すぎる承認欲求のせいで嘘をついて自分を偽る癖がついたり、自分を認めない人に対して攻撃的な態度をとってしまうこともあります。

熊本地震時のデマ投稿で逮捕者

2016年の4月に熊本県で発生した大地震の直後に「動物園からライオンが逃げた」と言う内容の投稿がSNS上に投稿され話題になりました。(※1)

「ライオン逃げた」デマ投稿の男逮捕 全国初

https://this.kiji.is/128650230205220348?c=92619697908483575

しかし、この投稿は全くのでたらめであり、実際は投稿で触れられていた熊本市動植物園らライオンは脱走していませんでした。

結果として、この投を稿アップした神奈川県の会社員男性(当時20歳)は、偽計業務妨害の疑いで逮捕されました。ネット発のデマで逮捕された例としては全国初です。

ちなみに、この投稿はTwitterで投稿されており、20000リツイート超えて拡散された一方で、被災地を含む多くの人・団体に対して余計な心理的不安を与える結果となりました。

当然ながらこの情報が拡散された後に嘘だと判明したものの、既に多くの人に嘘の情報が拡散されたために、ただでさえ地震で混乱している状態なのに更なる混乱を引き起こす結果となってしまったことには変わりはありません。

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承認欲求を満たすためにネットで過激になる人たち

嘘やデマの情報が拡散されるのは何もTwitterにTwitterなどのSNSに限ったことではありません。

個人ブログやネット上の掲示板、YouTubeなどの動画投稿および実況サイトなどでも、ゴシップ誌のように過激な見出しをつけて閲覧数を稼いだり、多くの人から注目を浴びるためにあえて過激な内容を投稿した結果バズ…もとい炎上に発展する例は後を耐えません。

特にネット上では、どれだけ自分の情報に対して反応があったかをリアルタイムの数字で確認することができます。

Twitterならばリツイートの数やコメントの数、YouTubeなら再生数やチャンネル登録者数の増減を見れば、どれだけの人が自分の投稿見たかを簡単に調べることができ、自分の注目度合いを知ることができます。

こういう背景もあり承認欲求が強い人は、とにかくネット上で多くの人に注目されたいと言う気持ちが強まりすぎた結果、

  • ブログでブログやSNSで過激な内容の記事を書く。
  • YouTubeで暴力的なコンテンツや、隠し撮りのような法に触れるリスクがあるコンテンツを投稿する。
  • また、炎上した場合は「謝罪」内容の投稿してさらに閲覧者数を稼ぐ。

と言う行動に出てしまうことがあります。

炎上後の「謝罪」すら自分の承認欲求を満たす材料にして反省はしないまま

特に、「謝罪」という行為そのものも1つのコンテンツとして扱い、自分の知名度アップやイメージ戦略の1つとして軽く扱ってしまっているのが非常に厄介です。

謝罪投稿とタイトルで投稿しているものの、実際に反省しているかどうか文面や動画からは知ることができませんし、内心は「謝罪なんかアホらしい」と思いつつも、炎上の火消しとして表面的に謝っているだけと言う疑念も拭えません。

実際に炎上後に投稿されたユーチューバーの謝罪動画を見ても、普段着ないようなスーツをこの時ばかりは着て、まるで不正を起こした経営者の形式的な記者会見のような不自然さがあり、本当に反省や改心をしているのかすら疑わしいものが目立ちます。

表面的には謝罪しているのに、全然反省していないと言う一連の行動を通して、ネット上での行動はより過激になり多くの人から悪い意味でも注目を浴びていきます。

その結果、エスカレートして炎上どころではなく、法律や条例に基づいて裁かれる事態に発展することも否定できません。

また、今まで過激な行動で自分の承認欲求を満たしてきた人からすれば、過激な行動を改心して真っ当な方法で活動していこう…と考えるのは難しいものです。

今まで過激なキャラで売ってきたという自覚があれば、過激さを失う事は自分のファンを失うこと、つまり自分の承認欲求を満たせなくなる懸念があります。

その懸念を避ける目的もあってか、

  • 形だけの謝罪をする。
  • 謹慎期間を設けて周囲のほとぼりが冷めるまで待つ。
  • 批判や指摘をしてくるアカウントをブロックして連絡手段を断つ。
  • 「批判はアンチが嫉妬でやっている」と主張して、より過激な行動に出て注目を浴びようとする。

などの、行動に出て、自分のキャラを変えない理由を見つけて自己正当化してしまうのです。

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人を傷つけない承認欲求の満たし方でも知らないうちに犯罪に手を染めることも

承認欲求を満たした結果犯罪に手を染めてしまう行動は、必ずしも誰かに迷惑をかけたり、傷つけるものばかりとは限りません。

例えば、自分の肌を露出した写真をアップしたり、自分のプライバシーをなんでもかんでもアップするなど、他人に直接的な危害を加えない投稿であっても犯罪を加害者になったり、犯罪に巻き込まれるリスクがあります。

肌を露出した写真なら公然わいせつ罪や自治体の条例にて処罰されるリスクが、プライバシーの投稿なら、投稿した写真に写っていた他人の個人情報や仕事で守秘義務を課されている情報が写っていれば、犯罪とまでは行かなくとも何らかの処罰がくだされることも考えられます。

また、未成年だけに限定すれば、飲酒や喫煙をしている写真をアップして注目を浴びようとすることも承認欲求を満たせますが、当年ながら未成年者飲酒禁止法、未成年者喫煙禁止法に触れ罪を背負うことになります。

過激になる人を止めようとしない周囲の恐ろしさ

多くの人から注目され承認欲求をこじらせ過激になる人に問題があるのは明確ですが、一方で過激になる人の周囲の人にも注目すべきだと思います。

例えば、物を破壊したり、差別や偏見を含む過激な発言を言う芸風でとにかくインパクト重視なことで有名なユーチューバーを例にして考えてみましょう。

多くの視聴者は、そのユーチューバーが行う過激なパフォーマンスに興味があり、「もっと過激なものが見たい」とユーチューバーに熱いエールを送るばかりで「そんな過激なことをしたらそのうち取り返しの付かないことになる」と諌めてくれる人は滅多にいないものです。

ユーチューバーの視聴者が学生や若者に偏っていることも影響してか、まともな指摘をするコメンは出にくく、より過激な行動を助長するようなコメントが目立ちます。

ユーチューバーは過激な動画を投稿すれば自分の承認欲求を満たせる。視聴者は過激な動画を見て満足感を得る。

このようなwin-winの関係が成り立っているのがなんとなく見えてくるかと思います。

ですが、この関係はwin-winの関係ではなく、どこまで過激な行動をできるのか、そして応援できるを試すチキンレースのような関係と言ったほうがふさわしいでしょう。

周囲の人も同じく過激なことを応援しあえるファンから認められて承認欲求を満たせる、そしてユーチューバーからのコメントがもらえて承認欲求を満たすことができます。

しかし、もしも「やっぱ過激な事はやめたほうがいいのでは…」と投稿すれば、他のファンからアンチ扱いされて承認欲求が満たせなくなったり、過激な芸風ゆえにユーチューバー本人から直接攻撃を受けたりする可能性もあります。

自分のことを認めてくれる場所を失いたくないのは、ユーチューバーもそのファンも同じという状況が、過激な行動に対して歯止めがきかず暴走させてしまう一因になっていると考えることができます。

なお、このようなエスカレートする状況は集団心理や傍観者効果(見て見ぬふりすること)などの心理が働いていると見ることもできます。

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「犯罪自慢は手軽に承認欲求を満たせる」という考えに染まらない

ネット上で多くの反響を呼ぶ(ただし炎上ですが…)コンテンツの1つとして「犯罪自慢」があります。

例えば

  • 万引きをしたことを自慢する。
  • 誰かにいじめや暴力を振ったことを自慢する。

などの投稿は、ネット上で瞬く間に拡散されやすく、友達から「ちょ、お前有名人じゃんwww」と言う好意的な反応を得ることができます。

しかし、やっていることはどうあがいても犯罪自慢であるため、拡散され注目を浴びるのと引き換えに、自分の罪をネット上に半永久的に残し、自分の人生を棒に振るリスクがある事は重々承知しておくことが必要です。

確かに、犯罪自慢などの刺激的な投稿は多くの人の目を引くものでしょう。

多くの人から注目を浴びたいと言う気持ちは、前向きに使えば自分を磨いたり、学業や仕事などでより上の地位に就くための原動力にすることができます。

しかし、使い方を間違えれば自分の過去の過ちをただ広めるだけになり、ネット上にデジタルタトゥーをそして、残して、自分の過去の過ちが不特定多数の人からどこでも誰でもいつでも閲覧されると言う事態になる恐れがあります。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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