「降りる駅だとわかっているのに、なぜか足が動かせない」
「もういっそのこと仕事に絶対間に合わない時間に起きていれば…」
と、仕事で限界を感じ「バックレたい」衝動にかられる毎日に苦しんでいませんか?
逃げることができればどんなにいいかとお酒に飲まれてしまったり、自分の大切な人にあたりちらしてしまい、自分が情けなくなってしまった日もきっとあるはず。
今あなたが「仕事が辛い、限界だ」と感じているなら、辞めてしまっても間違いではありません。ですがバックレるのはNG。
当記事では、バックレることであなたにどんな不利益が起こり得るのか、バックレたくても「辞めたい」と意志を伝えておくだけで、あなたが救われる理由を紹介します。
あなたの気持ちが少しでも軽くなり、辛い状況を抜け出す手助けになれば幸いです。
目次
限界だからこそバックレる前に辞める意志を伝えるべき
労働時間や環境、人間関係など仕事上の様々なことに疲れ切って限界を感じ、すべてを投げ出して逃げ出したくなることもあるでしょう。
「もうバックレてしまおうか」と、心身ともに追いつめられているほどの状況では、会社側の人間ともう一切関わりたくないかもしれません。
ですが、だからこそ最後の力を振り絞って辞める意志だけは伝えておきましょう。
なぜなら辞める意志を示さずにバックレることで、会社に行かなくなったあと問題が長期化し、さらにあなたを追い詰める可能性が高くなるからです。
上記は仕事を辞める意志を伝えずにバックレることで生まれるリスクです。
順番に解説していきましょう。
有給消化ができない、懲戒解雇になる可能性
まずあなたが気にするべきなのは「懲戒解雇(クビ)になるのではないか?」という点です。
バックレるんだから「辞められるならどんな形でも構わない」と思うかもしれませんが、クビになってしまっては、あなたの大事な権利まで奪ってしまう可能性があります。
あなたが持つ権利の1つが「年次有給休暇」です。
有給休暇は会社で働く従業員全員に付与されますが、懲戒解雇になった場合は会社は有給休暇を与える義務を負わずに済みます。
さらには働いた分の給料をもらえなかったり、訴訟を起こされ損害賠償を請求されるなどの事態に発展する可能性も…。
もちろん給料を支払わない行為は法的にはNG。ですが、実際に会社側から有無を言わさず言い渡され泣き寝入りする人は多くいます。
「有給休暇を消化できない」「働いた分の給料をもらえない」「損害賠償の請求」など全てはバックレることで起こる悲劇です。
後で、言った、言わないの水かけ論にならないようにメールでもあわせて伝えておいてもいいかもしれません。
退職届は後日郵送で構いません。「バックレたい、もう限界」だと感じても、何もしないままいなくなるのはNG。必ず辞める意志を伝えておきましょう。
上司からの電話や家への訪問や電話
実際に仕事をバックレた人の話を聞くと、何度も電話がかかってきた、上司が家まで来たというケースも少なくありません。
現状を考えれば、バックレた後もいつ電話が来るのか、上司が家に訪ねてくるのか、ビクビク怯えながら過ごすのは地獄でしかありませんよね。
ただ、上司があなたを責めようと思って電話や訪問をしているとは限りません。
毎日「今日こそは、今日こそは」と思っていたあなたからすれば、突然でも急でもないと感じるかもしれませんが、上司や会社からすればまさに寝耳に水。
出勤途中に事件に巻き込まれたり、何らかの病気や事故で家で身動きが取れなくなっている可能性もあり、心配して連絡をしてきている可能性もあるのです。
仮にあなたがバックレたことに気付いたとしても、会社はあなたの意志を確認する必要があるため連絡せざるを得ません。
事前に自らの意志を伝えておけば、あなたがなぜ会社に来なくなったかわかるので、連日の電話や家への訪問の可能性はグッと下がるはずです。
家族に連絡が入る可能性がある
雇用契約時に緊急時連絡先として家族の連絡先を会社に伝えている場合、あなたが急に出社せず連絡も付かなければ、会社側は家族に連絡するしかありません。
バックレる行為はとても褒められるものではないため、突然「無断欠勤をしている」と連絡が入れば、家族は驚いてあなたを責め、さらに追い詰められかねません。
ですが、辞める意志を伝えておけば、家族へ連絡される可能性は下がります。
何も「家族に隠しておけ」ということではなく、あなたの言葉で打ち明ける機会を奪われる可能性があることを覚えておいてほしいのです。
精神的に限界なときほど周囲からの支えは必要ですし、特に身近な家族からの理解を得ることは大切です。
「家族に迷惑をかけたくない」「心配をかけたくない」という気持ちが少しでもあるなら。バックレる前に会社に辞める意志を伝えることを忘れてはいけません。
仕事をバックレる前にすべき3つのこと
気持ちが重く、足を1歩も前に進めることができないという状態でも、何も連絡せずバックレるのはNG。
すぐにでも会社を辞めたいと考えた時に、最低限やっておくべきことを3つ紹介します。
仕事で限界を感じバックレたいと思っていても、上記の3つだけは必ずしてください。
すべてあなたの身を守るために必要なことで、金銭的に損をしたり、会社とのやり取りが長期化したりすることを防げます。
順番に解説していきましょう。
辞める意志を伝えて会社に諦めさせる
まずすでに何度も伝えてますが「辞める」という意志はきっぱりと伝えましょう。退職届は後日郵送でも問題ありません。
会社に辞めたいと伝え、仮に引き留められたとしても、しっかりと伝えた上で出社しなければ、会社側にもあなたの意志の強固さが伝わるはずです。
退職届を出しバックレ扱いを回避する
退職届は郵送でも大丈夫なので必ず提出しましょう。出しさえすればバックレ扱いを避けることができ、懲戒解雇(クビ)になることを防げます。
労働基準法では使用者(会社)は雇用者を解雇しようとする場合、少なくとも30日前には解雇の予告をしなければなりません。
予告せずに解雇するのは違法であり、守らなかった場合使用者は労働者に30日分以上の平均賃金を支払わなければなりません。
バックレてもすぐに懲戒解雇されることはありませんが、懲戒解雇予告を郵送されたり、会社の上司の訪問や電話など、不安や恐怖に怯える日々が続くことになります。
また2週間以上の無断欠勤が続き出勤の督促にも応じない場合、会社は労働基準監督署長の認定を受けた上で解雇予告なしで労働者を解雇できます。
退職届を出すことで「有給がもらえなくなる」「懲戒解雇になる」など最悪の事態を防ぐことができるのです。
退職に必要な手続きを確認する
退職前後に必要な手続きは以下の3つです。
健康保険被保険者証の返却
- 健康保険資格喪失証明書をもらう
備品や書類の返却
- 備品を返却しないと減給制度で罰せられる可能性がある
必要な書類の受け取り
- 源泉徴収票:年末調整や確定申告に必要
- 離職票:失業手当を受け取る場合に必要
- 退職証明書:家族の扶養に入る場合に必要
退職後に国保に切り替える場合でも次の会社の保険に入る場合でも健康保険資格喪失証明書をもらう必要があり、今の保険証を会社に返さなくてはなりません。
退職届を出し手続きを踏んで辞めることで書類のやり取りはスムーズになります。
とはいえ、辞めた後も上記のように会社側との面倒なやり取りは続きます。
ですがバックレを決意するほど嫌な会社と、退職後もやり取りを続けるというのは苦痛でしかないはず。
必要書類の申請や連絡など面倒な手続きの問題は「退職代行」を利用すれば、簡単に解決できます。
おすすめは「汐留パートナーズ法律事務所」の退職代行サービスです。
「汐留パートナーズ法律事務所」は、即日対応が可能。あなたがバックレたいと、限界だと思い連絡すればその日のうちに動いてくれます。
「汐留パートナーズ法律事務所」の魅力は弁護士が円満退社へと導いてくれること。バックレることで起こり得る様々な問題を解決し、あなたに最高の未来を用意してくれます。
仕事をバックレることで起こる問題と回避方法
退職届を出さずに仕事をバックレることで金銭的に損をしたり、社会的に不利益な扱いをうけることでさらに精神的な苦痛を受ける可能性があります。
社会的に不利益な扱い
すでに軽く触れている話題もありますが、バックレることで起こる問題、防ぐためにはどうすればいいのか、おさらいをしてしっかりとした知識を身に付けておきましょう。
給料をもらい有給消化するために
働いた分の給料を支払わないのは完全に違法行為です。
ですが退職届を出さずにバックレた場合、酷い会社は「泣き寝入りするかもしれない」と腹いせに給料を支払わないという選択をする可能性があります。
実際に、会社側から給料を支払わないと宣告され、バックレた手前催促もできず、給料をもらえないままうやむやにしてしまう人も多くいます。
また、会社は事業の正常な運営を妨げる場合に限り有休を与える時季を変更できますが、有給申請そのものを拒否することはできません。
退職日を決め残りの日数は有給申請して会社に行かないということも本来ならば可能ですが、バックレた場合有給消化をどうするかで揉めることが非常に多いです。
会社側に直接申請できず、結果、給料と同じように泣き寝入りしてしまう人も多いのです。
会社側とやり取りすることが苦痛という方は先程も紹介した「汐留パートナーズ法律事務所」をぜひ利用してください。
最初から業者を通すことであなたを苦しめ続けた会社とも冷静に話し合うことができ、問題が複雑化するのを防ぐことができます。
懲戒解雇や損害請求にならないために
懲戒解雇は会社の都合のみで決められるものでなく、社会通念上の相当性が認められる必要があるので、退職届を出し社会的に正しい手順を踏めばまず回避できます。
また1人の社員が会社に対して損害を出したと立証するのはかなり難しいので、バックレた場合でも損害請求になることはほぼありません。
ですが中には、お金目的ではなく「嫌がらせ目的」で損害賠償請求するようなブラックな会社も存在します。
実際に、損害額を本来なら受け取れる給料から差し引かれ、闘う気力もなく泣き寝入りした人も多くいます。
懲戒解雇や損害請求なども「汐留パートナーズ法律事務所」を利用すれば、弁護士があなたに変わり交渉を行ってくれます。
他の業者であれば、退職届の提出は自分で行わなければいけませんが、「汐留パートナーズ法律事務所」の場合、代理提出も対応。
会社の誰にも会うことなく不必要なトラブルに巻き込まれることもなく、あなたの権利を守ることができるのです。
逃げたくなったときに気持ちを落ち着かせる方法
精神的に追い詰められていると、色々なことを投げ出して逃げ出したくなるときもあるでしょう。
限界状態の心を守るためにときには逃げることも必要ですが、逃げたあとでさらに追い詰められないように気持ちを落ち着かせて冷静に行動する必要があります。
突発的に逃げ出したくなったときに気持ちを落ち着かせる方法を紹介するので、どうしようもなく辛いときは試してみてください。
思い切って会社を休んでみる
会社にどうしても行けないときは欠勤の連絡をして休みましょう。
連絡方法は電話がベストですが、無理であればメールや会社で使っているSNSでの連絡でも無断欠勤よりはいいです。
無断欠勤がいい悪いの話ではなく、あとで上司などから責められる理由を減らすためです。
上司が欠勤を認めない場合やパワハラなどが酷くて休みと言えない場合は上司の上司に連絡するのも手です。
追い詰められた状態が長期化していると気づきにくいですが、会社全体がおかしいのではなく直属の上司や事業所だけがおかしい場合もあります。
自分に非を残さないために、理由は嘘でもいいので欠勤連絡は必ず入れましょう。
辞める日程を具体的に決める
会社には伝えなくていいので、辞める日取りを自分の中で決めましょう。大まかに何月頃と決めるだけでもいいですが、日にちなどが具体的に決まっているほど効果的です。
例え話ですがマラソンを想像してみてください。
ゴールの決まっているマラソンならどのくらい走ればいいかわかるので頑張りやすいですが、ゴールのないマラソンはどれくらい頑張ればいいかわからず、辛い気持ちになるでしょう。
辞める日というゴールを決めることで、残りの出勤を乗り切れるようになります。
マラソンと違うのは無理に頑張らなくてもいい点です。限界まで頑張ったのですから残りはやり過ごすことに集中して、これ以上自分を追い詰めないようにしてください。
いざとなったら退職代行がある
すでに説明済みですが、退職代行とは辞めたい本人の代わりに会社に辞める意志を伝えてくれるサービス。
退職代行を利用すれば、会社に行くことなく退職の手続きを進めることができ、バックレたいと思っているあなたに最適なサービスといえます。
費用はかかりますが精神的に限界を感じている場合や、何度辞めたいと伝えても辞められなかった場合でも、プロに任せればあっという間に問題を全て解決してくれます。
また、弁護士が行っている退職代行では通常の退職代行では扱えない給料や有給消化の請求などにも対応しています。
「汐留パートナーズ法律事務所」なら有給消化の申請など会社側への面倒な手続きは全てお任せOK。損害賠償請求された場合の交渉にも対応してくれます。
最適な業者を選び一刻も早く心の平穏を手に入れましょう。
限界が来たら無理せず仕事の環境を変える
限界が来ているにも関わらず無理し続けることはおすすめできません。
仕事を辞めたり転職したりするのは確かに不安ですが、無理し続けてうつ病になったり身体を壊してしまえば結局働けなくなります。
仕事がなくなることが不安な人こそ、働けなくなる前に自分から辞めてより良い環境の仕事に移るべきです。
バックレても転職は不利にならない
バックレたことが次の会社にばれるかもしれないと不安になるかもしれませんが、応募者や採用者をそこまで調査する会社はほとんどありません。
また採用に必要な書類にバックレたことがばれるようなものを求める会社は少ないです。
バックレたことが書類でばれるのは離職票か退職証明書に重責解雇と書かれた場合のみで、転職時にこの2つの書類を求められることはほぼありません。
いずれの書類も転職先の会社だけで取得することはできず、書類が必要な場合は自分で前職の会社に請求しなければなりません。
つまり自分からばらさない限りバレることはないのです。
転職先の調査がかなり細かかったり、離職票や退職証明書を求められたりした場合、そこまでする会社は何か事情がある可能性が高いので避けるべきです。
自分に合った環境で働くためにできること
まずは辛すぎる環境から離れて楽になりましょう。社員を限界まで追い詰めるような会社は環境が悪かったんだと割り切って、適切な環境で働き自分を取り戻すのです。
職場は1日の大半を過ごす場所なので、自分にはどんな仕事や環境が向いているのかしっかりと考え、能力を発揮できる働き方を探すことが重要です。
自己分析をして向いた仕事とパーソナリティに合った環境がどんなものか知っておきましょう。
自分に向いた仕事を探す
向いていない仕事より向いている仕事のほうが継続も成長もしやすいです。
仕事にやりがいを感じれば大変な時期があっても乗り切れますし、成長に伴い給与も上がります。
なによりやりがいを持って働くことは精神衛生面でも大切なことなので、向いた仕事を探しましょう。
向いている仕事を探すには、無意識にずっと続けていることがないか探してみるといいです。
例えば趣味でこだわりの料理をつくり続けているとか、人と比べて他人と話すことが好きだとか、些細なことでもいいので探してみましょう。
無意識にずっと続けていることは意識しなくても継続できることですし、スキルアップそのものを楽しめている場合が多いのでやりがいを持ちやすいです。
先程の例えでいえば料理が好きな人は料理人としての修業にもやりがいを感じやすいですし、他人と話すのが好きな人は営業や販売の業務そのものを楽しみやすいといえます。
自分に合った環境に移る
仕事内容が向いていても環境があまりにも合わなければ仕事は辛くなるでしょう。
反対にはじめはあまりやりがいを感じなかった仕事でも環境がよければ好きになっていき、活き活きと働けるようになる人も多いです。
自分の生活リズムやパーソナリティを知り、勤務の時間帯や条件、どんな人が働いている会社があっているのかを考えてみましょう。
夜遅くまで起きていられない人にとってどんなに条件が良くても夜勤や交代制の勤務は辛いでしょうし、内向的な性格の人は体育会系の環境には馴染みにくいので避けるべきです。
例えば一般的に営業会社は体育会系の環境であることが多く、内向的な性格の人は避けたほうが無難です。
避けるべき環境を見つけることで選択肢を絞っていき、自分に合った環境が少しずつ見つかっていくはずです。
限界まで頑張った自分を責めないで
まず、限界と感じるまで頑張ったあなたは真面目で偉いということを知ってください。
真面目なあなただからこそ、バックレてしまおうと思ったことや辞めること自体を自分で責めてしまうかもしれません。
ですが、酷すぎる環境というのは確かに存在します。だからこそ退職代行のようなサービスの需要もあるのです。
酷い環境や向いていない環境で頑張ってきたあなただからこそ、自分に合った環境では今まで以上に頑張れるし成長できるはずです。
実際に環境を変えただけで周りからの評価が変わり、自信を持てたという人は多いです。
まずは限界まで頑張った自分を休ませてあげてください。少し元気がでたら、あなたはきっとまた頑張れるはずですから。