自己啓発セミナーの洗脳・マインドコントロールの手法について

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自己啓発セミナー…とくに、胡散臭くて香ばしいセミナー(スピリチュアル系も含む)においては、参加者に対して洗脳やマインドコントロールを行いどっぷりハマらせている悪質なものもあります。

その手法は、カルト宗教やマルチ商法・MLM・ネットワークビジネスなどでも見られるものがあります。

また、自己啓発の色を出すと、胡散臭さを帯びて売上が伸びないこともあってか、表向きは「社員研修」「人材育成」「企業コンサルティング」「マーケティング」などの事業・業務を行っていると称し、実際は洗脳やマインドコントロールを行うケースもあります。

今回は、自己啓発セミナーにおける洗脳・マインドコントロールがどういうものなのか…について、お話しいたします。

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自己啓発セミナーにおける洗脳手法の例

外界との接点を絶ち情報を遮断する

  • 携帯・スマホを没収する。
  • 人里離れた場所に拘束する。
  • (ネット上の場合)有料のオンラインサロンなどに囲い込む。

など、セミナー内部の人間関係以外との接点を経ち、情報を遮断する手法です。

セミナーに対する客観的な意見…この場合はセミナー運営者にとって、不都合な情報、知られたくないやましい情報を参加者が入手できないようにして、セミナーの異常さ、異様さに気付かれないようにしているのです。

また、ただ情報機器を没収したり、閉鎖的な人間関係に閉じ込めるだけでなく、後述するように言葉や態度により、セミナーで知り得た情報を外部に漏らさないように命じることもあります。

知り得た情報を外部に漏らさないように命じる

セミナー内で知り得た情報を、セミナーに無関係の第三者に話すことを禁じたり、スマホでの写真・動画撮影を禁じたり、SNSやブログなどに投稿をしないように命じることです。

仮に投稿するにしても、セミナー運営者のチェック(=検閲)が必須であるなど、自由に投稿できないようにして、外部に出回る情報を統制しつつ、参加者に対して圧力をかけます。

もちろん、「胡散臭いセミナーだから撮影や投稿は禁止です」とストレートに言うことは無く、「これは有料のセミナーだからネットにアップされて無料で見られると困る」と最もな理由をつけて、不都合な情報が出回らないようにします。

サクラにより集団心理を使った無言の圧力をかける

セミナーには運営者の身内(いわゆる「サクラ」)がおり、そのサクラがセミナーをやたら感情的に盛り上げたり、運営者をほめたたえるなどして、雰囲気を作っていきます。

しかし、この雰囲気はサクラがいることを知らないセミナー参加者の冷静さを奪い、セミナーにのめり込ませるための芝居であり、端から用意された仕掛けでもあります。

セミナーによっては体育会系の組織のように熱狂的に声を張り上げる、感動的な演出を過剰に使う、まるで神が舞い降りたかのように参加者全員がひれ伏しざるを得ない状況を作るなど、あの手この手で感情を揺さぶり、冷静さを失わせる異様な雰囲気が目立ちます。

こうした雰囲気は、集団心理によって醸造されるものです。集団心理が働くと、周囲と同調して暗示にかかりやすくなる…つまり、洗脳を受けやすくなります。

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心身ともに疲労状態に追い込み、考える体力を奪う

集団心理を用いるほかにも、心身ともに疲労困憊の状態に追い込み、冷静な思考ができなくさせることも、暗示にかかりやすくする方法のひとつです。

例えば、

  • 睡眠時間を削らせる。
  • 十分な食事を与えない。
  • 体力を消耗させるだけの運動を行わせる。
  • セミナー内でグループに分けて、競争をさせる。

などを行い、冷静さを失わせたところで、暗示にかけて洗脳を進めていきます。

参加者の価値観を否定し、感情を不安定にさせる

セミナー参加者が当たり前のように学んできたであろう価値観…例えば、

  • 親の教育の否定
  • 学校教育の否定
  • 社会道徳・常識の否定

などにより、「自分の生き方や考え方は本当に正しいのだろうか?」と、自分を疑わせるように仕向けます。

もちろん、「君たちが今まで学んできた常識は間違っているんだ!」と直接的に否定するばかりではありません。

例えば、

  • 今までの自分が生きてきた常識が通用しない人物の言葉を借りる、あるいはその人物を実際に会場に招く。(例:外国人、ホームレス、戦争経験者など)
  • それに準ずる作品の上映会を行う。(例:海外の紛争・戦争ドキュメンタリー映像を見る)
  • 自然災害の体験談を語る、あるいは映像を見せる。(最近なら東日本大震災が題材になりやすい)

などを用いて、セミナー参加者の価値観と感情を不安定にさせて、暗示にかけていきます。

散々否定したあとに褒める「アメとムチ」を行う

価値観の否定と暗示をかける場面において「アメとムチ」を使うことも特徴のひとつです。

例えば、セミナー運営者が参加者の価値観を徹底的に否定したあとに、参加者が運営者にとって好ましい言葉や態度をとったら大げさに褒める。場合によっては、ほかの参加者に見せつけるように褒めることもあります。

こうすることで、参加者「セミナー運営者が求めている行動&求めていない行動が何なのか」を行動により学習し、自然と運営者が求めているような自分(=運営者に洗脳されている自分)になろうとします。

なお、ムチ(鞭)に当てはまるのは、怒鳴る、攻撃的な態度を取るの他にも無視、仲間外れなど、外部からわかりにくい陰湿なものも含まれます。

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恥ずかしい過去、暗い過去を暴露させて冷静さを奪う

セミナー参加者の恥ずかしい過去や暗い思い出などを無理やり暴露させて、冷静さを奪いにかかります。

例えば、

  • 多額の借金を抱えている。
  • 人に騙された経験がある。
  • 親子関係が悪くて、家出をした。
  • うつ病などのメンタルの病気を患っている。

など、およそセミナーとはいえ、初対面の人に対して言えるような話題ではないものを言わせます。

これは、ただ冷静さを奪うだけでなく、自分の秘密を暴露することで精神的な逃げ場をなくし、セミナー関係者に対しては嘘や隠し事はできないというプレッシャーを与える側面もあります。

また、同時に「これだけ、恥ずかしい事を人前で言ったのだから、自己啓発でしっかり自分を変えなければいけない」と、退路を絶たせて自己啓発にのめり込まざるを得ない状況を作っているとも考えられます。

国家権力、有名企業などの権威が関わっていることを匂わせる

セミナーそのものへの胡散臭さを払拭するために、

  • 有名企業や上場企業も利用している。
  • 公的機関のお墨付きを手に入れいた人が関わっている。(例:○○町の観光大使が関与しているなど)

などの、権力・権威の存在をちらつかせて「このセミナーはクリーンなものですよ」と印象付けるのです。

なお、権威を借りることは「あの有名企業も利用しているのだから、セミナーの内容は確かに効果があるにちがいない」と錯覚させ、セミナーへの信頼感強化のための材料になります。

また、権力をちらつかせることにより、参加者に「この人のセミナーを受ければ名だたる企業や団体とお近づきになれる」という淡い期待を抱かせる目的もあります。

なお、この方法はハロー効果(後光効果)の悪用例であり、自己啓発だけでなく、詐欺・騙しのような犯罪にも使われることがあります。

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非スパルタ式のゆるいセミナーでも洗脳は行われる

洗脳やマインドコントロールを行う自己啓発は、まるで借金の取立てのように、怒号や罵声が飛び交うスパルタ式のセミナーばかりではありません。

  • 「社会貢献と自己実現を目指す」
  • 「自分らしく幸せに生きる」
  • 「金銭的な自由を手に入れる」

など、平和でゆるい雰囲気を醸し出すセミナーでも、同様に洗脳が行われていることがあります。

一時話題になった自己啓発セミナーが軍隊のようなスパルタ式であり「自己啓発=厳しくて怖い、危険」というイメージが定着していることから、こうした「ゆるい自己啓発=怖くない、安心」だと考えている人が多いのだと感じます。

また、優しさを前面に出して人柄の良さを大事にしているために「まさかこんなに優しい人が、洗脳やマインドコントロールをするわけがない」という思い込みが働き油断しやすい。そして、気が付けば洗脳されてしまうのだとも分析できます。

妙な優しさには裏がある。裏があるからこそのおもてなし…なのかもしれません。

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