コーチングビジネスがネットワークビジネス、資格商法、怪しい自己啓発セミナー、と思われてしまう理由

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ネット上やSNS、ブログにて

  • 「○○団体認定■■コーチです!」
  • 「■■コーチ△△期生です!」

とプロフィールに書いて、あまり聞きなれないコーチングで仕事をしている人を見かけます。

しかし、彼らの活動を見ていると、どうしてもネットワークビジネス、マルチ商法、胡散臭い自己啓発セミナー、資格商法でよく見られる行動や特徴が目立ち、どうもそのコーチングスキルとやらが信用できない、と感じることがあります。

もちろん、仕事やスポーツ、勉強、自己啓発などあらゆる分野においてメンタルに関わるのコーチングのニーズを否定するわけではありません。

必要な人にとってはそのコーチングスキルが仕事に役立っているのかもしれませんが、スキルを得るために多額の出費が必要であったり、団体の宣伝活動までしている光景をみると、やはりどこか信用できず、質の悪いねずみ講を見ているかのような気分になります。

今回はコーチングビジネスが胡散臭いビジネスに見えてしまう理由についてお話いたします。

理由1 コーチングを主催している団体が会員数の増大をやけに誇張している

ある分野でのコーチングスキルを身につけたり仕事を増やしたい場合に「資格」を取ることが必要になる場面があります。

しかし、その資格を発行している団体が「●年後に資格保有者を○万人にします!」と会員数の増加をアピールしている光景を見ると、競合が増えてしまって問題ないのか、会員から維持費を徴収することが本当の狙いではないかと感じます。

例えばスポーツでのコーチングを例にします。

競技人口が一定の場合会員数を増やしてコーチングの資格を持つ人が増えれば増えるほど、
ビジネスとして食いっぱぐれたり、生計が立てられなくなる人が出てくるものです。

例えば全国に10000人の顧客がいるとして、コーチングの資格を持ってる人が10人ならば1人あたり1000人を相手にビジネスできますが、資格を持ってる人が100人ならば1人あたり100人、1000人ならば1人あたり10人となり、顧客数を減らすことになります。

同じ資格を持つ人同士が増えることは、競合他社を増やすこと同じであり需要の少ない分野のコーチングであれば、むやみに会員数を増やすことは自分の顧客数を誰かに奪われてしまうことにほかなりません

資格保有者の数にこだわるのには、それだけ資格を発行している団体が会員から登録費やセミナー料、維持費を集めるためだけに丁稚あげた団体ではないのかと疑うことができます。

理由2 宣伝活動、権威付けの活動が多い

スキルや資格、コーチング認定をするにしても、全然名の知られていない民間の団体が発行しているものだと、どうしても会員数は集まりにくく団体への不安は拭えないものです。

名前も知らない歴史の浅い団体が発行している資格よりも、国家資格のように確かな後ろ盾とがあり、就職や転職で求められることがある資格の方が選ぶ人は多くなるものです。

一般的に資格商法において、無名の民間資格を広めるためには宣伝活動をしたり、その資格を取ることが、さも仕事で有利になるような権威付けの活動をすることがよくあります。

例えば

  • 資格を取れば仕事や就職に有利だと宣伝する (ただし現実は本当に有利になるかどうかは疑わしい)
  • 団体や資格発行者が本を出版して宣伝する。
  • 団体や資格発行者が芸能人・有名人との人脈があると宣伝する。
  • 有名人、著名人も資格をとっていると宣伝する
  • 国家や企業等などの後ろ盾があるように錯覚させる。
  • 科学的な根拠があると説明する (ただし根拠が似非科学というケースも)

などの権威付けの活動をやたらと行い、資格や団体が信頼できるもの、信用できるものとアピールすることがあります。

しかし、権威付けの活動は権威がないから行うものであり、その資格や団体は

  • 世間一般から見るとあまり重要視されていない
  • 価値があると思われていない
  • 仕事でメリットになると思われていない

ということを暗に示しているとも言えます。

要は、取るだけ無駄で中身のない資格をさも価値があるように見せて、騙して売りつけるために権威付けの活動を行っているのです。

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理由3 ネットワークビジネス、ねずみ講のような人間関係がある

ある団体主催のコーチングスキルや資格を手に入れた人たちを見ていると、団体の主催者を師と仰いだり、事あるごとの師と仰ぐ人の名前を口にすることがあります。

例えば、

  • 「私は○○さんのところで△△コーチングのスキルを学びました」
  • 「○○さんが発案した★★メソッドをご希望の方はこちらから」
  • 「○○さんのおかげで憧れの仕事に就くことができました!」

という具合です。

この人間関係はネットワークビジネスやマルチ商法でもよく見られるもので、大抵の場合弟子になった人は師匠のために宣伝活動を行う、雑務を押し付けられる、セミナーを無理やり受けさせる、維持費を徴収されるなどして精神的にも経済的にも絞り取られます。

また、弟子になった人は、ある種の洗脳やマインドコントロールをされた状態でもあり、宣伝活動や多額の出費に対して疑問を抱けず、団体主催や団体そのものに精神的に依存していると見ることができます。

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理由4 コーチングを受けている人同士で仕事を回している

「資格やスキル身につければ仕事に繋がる!」と宣伝している場合、実際に資格を取った人が仕事につながっているように宣伝する必要があります。

そのために、たとえばレビューサイトのようにスキル取得者の声を集めて、顔写真つきで「私はこのセミナーで取ったスキルで仕事が何件増えました!」とポジティブな意見だけ意図的に選んで載せたサイトを作って宣伝します。

一見すると、資格を取れば仕事に繋がると思われますが、よくよく調べると、増えた仕事は同じくコーチングを受けている人からの依頼であり仲間内で仕事(金)を回し、水増ししているだけの状態ということがあります。

無名な団体によるコーチングスキルの場合、どうしても一般的な社会ではニーズがなく、また将来的に市場が拡大すると思われていても時間がかかることが多くすぐに効果を得られないために、仕方なく仲間内で仕事を発注しあい儲かっているように見せることがあります。

この構図も、ネットワークビジネスやマルチ商法でよく見られるものです。

理由5 スキルや資格にランクアップのシステムがある

あるスキルや資格を取ったとしても、更に上位のスキルが用意されており、「より上のスキルをとらないと仕事では役立たない!」と迫ってくることがあります。

例えば

  • ○○コーチ
  • スペシャル○○コーチ
  • プロ○○コーチ
  • プロ○○コーチングトレーナ

と、検定のようにランクアップのシステムが設けられ、より上のスキルを取得するためには更に高額な費用を出して教材やセミナーを買ったり、追加で維持費や年会費を支払わなければいけないという独自の決まりがあります。

しかし、ランクアップしても前のランクと比較して仕事に有利になるというわけではなく、そもそも無名の団体が出している無名で価値があやふや民間資格である以上、世間一般から見てランクが高いか低いかは関係ありません。

あくまでもランクのシステムは、団体にとって初心者から上級者まで幅広く対応した料金プランにほかなりません。

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理由6 会員の言葉や活動がどれも似たようなサクセスストーリーの羅列になっている

資格やスキルを学んだ人のSNSやブログには必ずと言っていいほど、自分のプロフィールが長文で書かれています。

しかし、そのプロフィールをよく見ると、どれも似たりよったりやサクセスストーリー、挫折からの復活劇であるという特徴があります。

例えば

いじめられていた、不登校だった、将来の夢で挫折した、過労でうつ病、などの暗い経験をした

→でも、コーチングの○○先生と出会った

→○○先生のコーチングを学んで人生が劇的に変わった

→だから私コーチングを受けてみませんか?連絡先は…orコーチングの資格を取るには…

という「挫折→誰かと出会う→復活、人生が劇的に変わった」という、わかりやすいシンデレラストーリのようなプロフィールをよく見かけます。

これはマルチ商法、ねずみ講、ネットワークビジネスでよく見聞きするものですね。マルチの場合は借金や生活苦、貧困、仕事がうまくいかない、ビジネスで失敗したなどの挫折からの脱出した話がよく目撃されますね。

挫折からの復活という展開は、フィクション・ノンフィクション限らず支持されやすく、何かを売るためのマーケティング戦略としてよく使われるストーリーのつくり方です。

しかし、売ろうとしている資格やスキルが、一般的に需要がなく、信頼できるかどうか疑わしい場合は、復活を見せる演出は資格を売り付けるためのお芝居の可能性があります。

また、挫折した経験の特徴を見ていると、

  • 社会で生きづらさを感じている人
  • 社会生活からドロップアウトしてしまった人
  • うつ病などのメンタルの病気にかかってしまった人
  • 人間関係でうまくいかず苦しさを感じている人

を対象に資格やスキルを売ることに最初から特化して団体を立ち上げているのではないかとも考えています。

お金に困っている人が、同じくお金がない人が経験した復活劇に心惹かれるように、同じく人間関係の辛さやメンタルの悩みを抱える人が、その辛さを克服した人の復活劇に感動し、衝動的にセミナーやスキルを受けさせるためのお芝居のように思えます。

同じ不安や悩みをを持つ人がいるいうだけでも、自分は一人ではない、自分と同じことで悩んでいる人がいるんだと安心感を覚えるものですが、その安心する心理を利用して高額なセミナーを受けさせる魂胆があるように感じます。

人間は精神的に追い詰められている状況だと、それこそ藁をもすがるように動いてしまう、不安から逃れるために時間もお金も注いでしまうことがあります。

表面的には「自分はあなたの理解者ですよ」と寄ってきて、精神的に弱っている人につけこみ胡散臭い金儲けをする人が、一定数この世の中にはいるのです。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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