すぐに謝る人、なんでも謝る人の心理について

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謝るべき場面ではないのに、すぐに謝ってしまう。

やたらと「ごめんなさい」「すみません」「申し訳ありません」、と社交辞令でもないのに謝罪の言葉がすぐに出てしまう人の姿を見ていて「そんなに謝らなくてもいいのに…」と思うこともあるでしょう。

今回は、そんなすぐに謝ってしまう人の心理についてお話しいたします。

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すぐに謝る、なんでも謝る心理・理由

失敗やミスに過剰反応してしまう

すぐに謝ってしまう人は、失敗やミスに対して過剰に反応してしまうことが考えられます。

例えば仕事で絶対に失敗をしてはいけないと強く命じられプレッシャーを感じている人ほど、ささいなことでも「失敗=許されないことをしでかしてしまった!」と悪い方向に結びつけて過剰に反応してしまいます。

また、中には気が動転し、大声で謝罪したり、土下座のような大げさに謝罪して、周囲を驚かせてしまうことがあります。これは、過剰に反応したことでつい感情的になり、そのことが派手に謝罪をするという行動で現れていると考えられます。

罪業妄想を抱いている

すぐに謝罪をする心理背景には、自分は、多くの人に迷惑をかけている、足を引っ張っている、といった罪悪感を感じていることが考えられます。

ただし、この罪悪感はあくまでも自分抱いている強い思い込み(妄想)であり、実際は強い罪悪感を感じるほど周囲に迷惑をかけていることは稀です。

こうした、「自分が罪深い人間である」と言う妄想のことを、罪業妄想と呼びます。

罪業妄想に囚われている人は、自分が苦しんでいる罪悪感が妄想であると認識できず、現実をゆがめて認知しているといえます。

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自信・自己評価が低い

自分に対して自信がなく、自己評価が低いために、つい謝罪する癖がついていると考えられます。

適度な自信があれば、謝罪する必要ない場面でも毅然とした態度を貫けますが、その自信さえないため、謝罪しなくても良い場面で謝罪をしているしてしまうのです。

また、自ら謝罪をして、周囲からダメなやつだと認識された方が、自分の価値観(=自分はダメなヤツである)と他者の価値観(=この人はダメなヤツである)が一致するので、居心地の良さを感じることがあります。

このようにすぐに謝りたがる人の人には、自分と周囲の価値観を一致させるために、自然と謝罪の言葉が出ているのだと考えることもできます。

自罰感情が強い

一般的に、謝罪する場面と言うのは、不快なものであり避けたいと思う人が多いでしょう。

しかし、多くの人が不快と感じるからこそ、自爆感情の強い人はあえて謝罪する役と言う損な役回りを引き受けて、自分で自分を罰しようとするのです。

こうした感情は、自罰感情と呼び、自分が抱いている不安や不満、葛藤などをから自分を守るために、すぐに謝る行動に出ていると考えることができます。

例えば、自活感情が強い人からすれば、謝罪せずにそのまま平然と居続けることよりも、謝罪をしてしまった方が精神的にも楽になり、自分が背負うべき罪悪感や葛藤から解放されると感じます。

謝るのが苦手な人からすれば想像しにくいかもしれませんが、自分が悪い事をしているのにもかかわらず嘘をついてごまかし続けたり、あえて知らないふりをしてやり過ごす事に強い葛藤を感じる。そして、その葛藤から逃れる方法として潔く謝罪することを選んでいるのです。

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プライドが高く、とりあえず謝罪する癖が身についている

自身が強すぎる、すなわちプライドが高いせいで素直に謝罪したくてもできない。とは言え、謝罪しないままでは自分の評判が悪化したり、謝罪しない行為そのものが非難の対象になる可能性があるため、とりあえず謝罪することでその場を乗り切ろうとする人がいます。

一応でも謝ってはいるので、謝らずに逃げ切ろうとする人と比べるとマシかもしれませんが、一方で口先ばかりでの謝罪になりやすく、本心から謝っていないことが周囲から簡単にバレて余計に非難されてしまいます。

また、口先だけの謝罪なので、なんで失敗が起きたか、どのように改善や対策をしていくべきかにまで考えが及ばず、同じような過ちを何回も繰り返すことが目立ちます。

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「なんでも自分のせいである」という思い込みが強い

自分にはまったく落ち度がない事であっても「これは自分のせいである」と強い責任感を感じて、まるで他人の罪を被るかのように謝ってしまうことがあります。

些細な事でも自分のことのように感じる姿が、誠実で、真面目で、良心的な人だと感じてしまいますが、一方では抱えなくてもいい問題を抱えてしまい気を病んでしまう危うさがあるとも言えます。

また、失敗やミスの原因が全て自分にあると言う行き過ぎた考え方のせいでストレスが溜まりやすく、決して良いところばかりとは言えません。

早めにその場を収めたい気持ちが強い

例えば、感情の行き違いから喧嘩や衝突を起きた場面に於いて、これ以上面倒なことになるのが嫌だから早めにその場を収めるために、早々に謝罪をすることがあります。

これ以上衝突を長引かせたくないと言う思いがあったり、衝突が長引いて険悪なムードのまま関係が終わるのを防ぐためにも、自分から白旗を上げる事を選び、その場を早く収めたいという心理が働いていると考えられます。

このことは、何かあったらすぐに謝れる人だと肯定的に見られる一方で、何かあったらすぐに自分から折れてしまい、真剣に話そうとせず積極性がない人だと否定的に見られてしまう懸念もあります。

「自分さえ我慢すればいい」という姿勢で問題に対処しようとしている

「自分さえ我慢すればいい」と自己犠牲の心理が働くために、すぐに謝ってしまう人もいます。

自己犠牲なので、誰も傷つかず自分以外には誰も傷つかず、自分さえ我慢すればその場の問題は全て解決する物のように見えますが、なんでも自分のせいだと考える人同様に、抱え込まなくてもいいことまで抱え込んでしまう危うさがあります。

なお、自分さえ我慢すれば良いと言う姿勢は、他人と対話することを避けて、意固地になっているのだと見ることもできます。

また、まるで悲劇のヒーローorヒロインになり、ほかの人の苦しみや罪を被ろうとする姿には、メサイアコンプレックスに通ずるものがあると言えます。

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すぐに謝る事はいつも肯定的に見られるわけではない

謝るべき場面でしっかり謝れない人が問題になっている中で、すぐに謝れる人はまさに理想的な人間であり尊敬の目で見られることだと思います。

しかし、プライドの高い人が口先で「はいはい、私が悪ございました」と言う態度で謝ってしまうように、本心では責任を認めていない事が漏れて非難の対象になったり、謝罪する相手と対話することを放棄して、一方的で自己中心的な謝罪をしていると思われることもあり、決して良いことばかり出ないのが実情でしょう。

また、他人をマウントしたい、支配したいという欲求が強い人に目をつけられて、その人の個人的な欲求を満たすために、まるでサンドバッグのように都合よく利用されてしまう可能性もあります。

すぐに素直に謝れる事は確かに素晴らしいことではありますが、一方で謝る必要がない場面ですぐに謝ろうとせず、毅然とした態度で相手と対話をすることは、社会生活を送る上では欠かせないスキルだと思います。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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