キャラを演じ続けるとストレスが溜まってしまう心理とその対策について

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誰かと仲良くなるためだったり、仕事の人間関係の都合で自分で自分を演じる、いわゆるキャラを演じることがあるかと思います。

例えば、いじられキャラのように、あえて他人からツッコミが入るように隙を与えたり、可愛がられるようにピエロのようにおちゃらけてみたりするなど、うまくキャラを演じる事で得られるメリットはあります。

しかし、自分にあっていないキャラを演じ続けると当然ストレスのもとになったり、本当の自分とは違う自分を演じ続けることによって、自分で自分のことがよくわからなくなる、幽体離脱のように自分がまるで自分ではないような感覚に襲われることがあります。

今回はキャラを演じると感じる疲労やストレスについてお話いたします。

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どうしてキャラを演じるのか?

いじられキャラのように、学校や会社の人間関係に溶け込むために何かしらのキャラクターや性格になりきるのは、豊かなコミュニケーションをとるために効果的です。

初対面の相手に取って、相手がどういった性格や思考の持ち主なのかわからない時に「いじられキャラ」のようなキャラがわかると、そのいじられキャラを使ったコミュニケーションで距離を近づけることができます。

いじられキャラの他にも、委員長キャラ、真面目キャラ、体育会系、文化系、オタク、天然、ぶりっ子、ギャル、不思議ちゃん…など、演じるキャラクターは多種多様です。

また、キャラを演じることで自分のキャラと相性のいい友達ができたり、共通の話題で話し合える人と出会うこともできます。

何よりキャラを演じる事は普段の自分とは違う自分になれるという側面もあり、本当の自分は大人しいキャラだけど、内心はもっと目立ちたい、注目されたいという承認欲求を満たすことにもつながります。

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キャラを演じ続けるとなぜストレスが溜まる理由

しかし、キャラを演じ続けるのはいいことばかりではありません。

当然デメリットもあります。

あるキャラで利益を手にすると今のキャラを変えにくくなる

例えば自分がいじられキャラを演じることで、今までは友達が少なく一人ぼっちだったけど、友達ができて周囲から人気になったという場面を考えてみましょう。

いじられキャラを演じることで。

  • 一人ぼっち→友達ができた

という明らかな利益を手にしています。

しかし、内心はいじられキャラにうんざりして、もっと自然でいられる大人しいキャラになりたいと考えても、いじられキャラになることで得た利益(友達ができた)を失うことが怖くなり、自分のキャラを変えにくくなります。

キャラを変えることはすなわち、今までの自分が積み上げてきたいじられキャラの利益を手放すことになってしまうと、考えているので、利益を手放すぐらいならストレスは感じるけどいじられキャラのままでいようと考えてしまうものなのです。

この事は、芸能人や経営者、スポーツ選手などでも同じです。

例えば意識高い系キャラ、毒舌おネエキャラなどで人気になった芸人・芸能人にとって、今までの自分のキャラを変えることは、自分の人気を損ない仕事を減らすことに繋がってしまうことになります。

うまく軌道に乗り注目を浴びたキャラから路線変更するのは大変勇気のいることです。

一つのキャラに囚われて自由な意見が言えなくなる

例えば「他人に怒らない穏やかな人」というキャラで交友関係を広めてしまった場合、当然ながらそのキャラのイメージを潰すような発言や行動はしにくくなります。

怒らないというキャラを演じているのに、些細なことで腹を立ててしまう、ちょっとしてことでキレて八つ当たりしてしまっては、せっかくの怒らないキャラが台無しになり、周囲を幻滅させてしまうことになります。

キャラを演じることで得られたメリットを失わないためには、自分のキャラに合った発言や振る舞いをしなければなりません。

また、怒らない人に限らず、一例ですが毒舌キャラの場合、毒舌ではなく普通の穏やかなキャラを演じると毒舌キャラらしくないと感じてストレスを抱えてしまうことがあります。

毒舌で毒を吐いているからストレス知らずというわけではなく、毒舌キャラを演じるためにあえて不快な思いをしながら毒舌ネタを探すためにストレスを抱えるという苦労もあります。

自分のキャラではできないことを言う人にストレスを感じるようになる

「自分のキャラらしくないことを言ってはダメだ」と我慢している人は、自分が我慢していることを言う人に対してストレスを感じるようになります。

例えば体育会系キャラで人気になった場合、体育会系らしくないこと(勉強・読書・インドア趣味)をすれば、周囲から「お前最近らしくないよな」とツッコミを入れられてしまうことが想像できます。

そんな時に、自分の周囲で楽しそうにゲームやアニメなどのインドア趣味を話している人を見かけると「自分は我慢しているのにあいつらアニメやゲームの話をしてズルい!」「本当は俺だってゲームやアニメが好きで語り合いたいのに」という感情を抱き、ストレスを感じてしまいます。

また、ストレスが貯まり続けると「あいつらはオタ趣味しかできないかわいそうな人達」「インドア趣味なんてダサい。スポーツしたほうが健康的でモテるのに…」と自分を肯定するような考え方をしたり、相手を見下すようにして、自分にかかるストレスを小さくしようとします。

これは心理学で言う自我防衛機制の「投影」で、自分の中で抑圧している考え方や嫌悪感を相手の投影して、自分の精神状態を安定させようとします

違う自分を演じることで自分を見失ってしまう

普段は真面目なキャラなのに場の雰囲気に合わせておバカキャラになったり、コミュ障で大人しい性格なのにあえて友達が多く人付き合いが得意なキャラを演じると、自分を見失ってしまい

自分を見失うと、自分らしさとはなんのかがわからなくなりアイデンティティが崩れたり、目の前で起きていることに現実感が持てずまるで幽体離脱しているような気分になって精神的に不安定になってしまいます。

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キャラを演じるストレスはリアルもネットでも同じ

イラストレーターや漫画家、芸能人、コンサル、ブロガーなどの人気や評判が売上に結びつく仕事をしている方にとっては、ネット上でキャラを演じることは営業活動の一つでもあるので、熱心にキャラを演じることがあります。

リアルと違ってネット、とくにSNSを使ってキャラを演じると、いいねやRT(リツイート)、フォロワー数などの客観的な数字で自分の評判が分かるために、キャラを演じることにのめり込み安くなります。

しかし、人気や営業のために演じたキャラで手に入れた評判は、同時にそのキャラらしくないことを呟けば失うことがあります。

例えば、ネットスラングの「社畜」という言葉のように、サラリーマンをディスって得た評判は、考え方が変わってサラリーマンを擁護したり、自分がサラリーマンになった場合に総ツッコミを入れられてしまうことがありますね。

またネット上のキャラを社畜をディスるキャラを演じ続ければ、リアルの生活でもサラリーマンの働き方に対してストレスや苛立ちを感じることもあります。

ネットでキャラを演じすぎると、リアルでもそのノリのままキャラを演じてしまい、評判を落としてしまうなんてこともあります。

匿名や顔出し無しで強気の発言や普段は言えないことが言えるネットのノリは、リアルの対面で行うコミュニケーションに持ち込まないことが重要です。

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それでも、キャラを演じなければいけない時の対処法

何のためにキャラを演じるのか目的を明確にする

キャラを演じるときは「何のためにキャラを演じるのか」という目的をあらかじめ設定しておき、その目的のためにキャラを演じるようにする方法があります。

例えば「友達を作って周囲と打ち解ける」という目的を立てた場合は、友達となりたい相手に受け入れられやすいキャラを何種類か考えておく、相手の趣味や思考を調べておくなどの準備をするのも効果的です。

また、相手の趣味や思考に知る中で、「テンプレートなキャラだけではあまり仲良くなれそうにないなぁ…」というような疑問や疑念が出てきた際は、実際のキャラ作りに昇華できるように勉強や工夫をしてみるのがいいでしょう。

なるべく自分に素直なキャラ演じる

普段の自分とは全く異なるキャラを演じるのではなく、ある程度普段の自分でいられる、何かしらの共通項があるキャラを演じるというテクニックです。

普段は無口で大人しいのであれば、いきなりワイワイ騒ぐのが好きなパリピや明るいキャラになりきるのではなく、読書家、インテリキャラ、パソコンに詳しいキャラ、マイペースキャラのように、ある程度関連のあるキャラを演じることで、なるべく自分に素直なれるようになります。

自分にとって全く慣れないキャラを演じるのではなく、キャラを演じて疲れた時に余計なストレスを抱え込まないような、自然体でいられるキャラを選ぶようにしましょう。

キャラは時間と共に変化することを想定しておく

キャラを演じ続けると、いつしか自分のキャラがブレたり、「ちょっとキャラがずれてきているなぁ…」と違和感を覚えることがあります。

しかし、ここで無理に最初のキャラに戻るのではなく、あえてぶれたままのキャラも認めることで、一つのキャラで居続けるよりも気持ちが楽になれます。

キャラを演じ続けるというのは一人ではできるものではなく、自分が付き合う人が変わったり、自分の住んでる環境が変われば、それに従ってキャラも変化していくのが自然です。

自分を取り巻く環境が変わっているのに無理にキャラを押し通し続けるとストレスを抱える込むだけでなく、周囲から評価や信用を失うことにもつながります。

例えば経営者の場合、業績もよく調子がいいときのキャラを、業績が傾いても続けていれば従業員から「うちの経営者は時代遅れだ」「いつまでも過去の栄光にしがみついている」と厳しい評価を下されることにつながります。

当然従業員が離れてしまうのを防ぐためには、雇用条件を変えることもそうですが、いつまでも過去のキャラにすがりつかず、時代や状況に応じてキャラを変えて行くことが大切です。

「このキャラで業績を上げてきたんだから、不況でもこのキャラを押し通すぞ!」という信念だけでは、人はついてきません。

調子が悪くなった時にこそ柔軟にキャラを変えれるように、時間経過と共にキャラを少しずつ変えていけるようにしましょう。