「会社がブラックすぎて毎日残業が当たり前、今すぐにでも辞めたい」「パワハラをする上司が怖くて、やめると言い出せない」など、辛い思いをしていませんか?
「もう会社に行きたくない。いっそのことばっくれてしまいたい」と考えているかもしれません。
しかし、ばっくれた場合、会社側がどんな対応をするのか、自分がどれだけ不利になってしまうのかが心配になりますよね。
今回は、仕事をばっくれたときに起こることやデメリットについて、詳しく紹介。実際にばっくれてしまったあとの対処法もお伝えします。
当記事を読むことで、あなたが不利益を被ることを必ず防ぐことができるでしょう!
仕事をばっくれた後の会社の対応
会社をばっくれたいと思っても、その後会社がどんな対応をしてくるのか、気になりますね。
会社をばっくれてしまったときに会社が行う対応について、詳しく見ていきましょう。
- 電話で安否確認
- 上司が自宅に訪問
- 緊急連絡先に連絡する
- 懲戒解雇の手続きに入る
電話で安否確認
会社からの電話は、ばっくれた当日からかかってきます。
何の連絡もなく欠勤している場合、会社としてはまず事故や病気など何か不測の事態が起きているのではないか、と想定するためです。
携帯に何度かけても応答がなければますます深刻な状況を疑い、電話は安否の確認が取れるまでかかってくることに…。
仕事から逃げたくてばっくれたのに、「会社からいつ電話がかかってくるかわからない」という状況は、ますますストレスを増幅させる結果となってしまいます。
上司が自宅に訪問
あなたが電話を無視し続ければ、安否確認のために上司や同僚が訪ねてきます。
何か事件があったのではと考えて、警察官を同伴してくる可能性もあるでしょう。
賃貸住宅に住んでいて応答がない場合、警官が同伴していれば管理人や大家さんに鍵を開けてもらうこともあります。
緊急連絡先に連絡する
本人と連絡が取れないということで、会社に申告している緊急連絡先(通常は親)に連絡される場合もあります。
あなたが家族に何も事情を話していなければ、会社から連絡を受けたときにひどく驚きショックを受けるはずです。
何かあったのではないかと余計な心配をかけることになります。
懲戒解雇の手続きに入る
無断欠勤の日数によっては、会社の就業規則の定めにより懲戒解雇または減給処分をされる可能性があります。
懲戒解雇は民間企業が就業規則に基づいて行うペナルティのひとつで、労働者にとっては最も重い処分です。
具体的にどのような行為が懲戒解雇になるかは各会社の就業規則の定めによりますが、重い処分のため、相当な理由があることが必要です。
1〜2日程度の無断欠勤では懲戒解雇になることはなく、裁判上では2週間以上の無断欠勤が懲戒解雇として認められています。
長期間の無断欠勤になった場合は解雇の手続きに入りますが、実際に懲戒解雇を受けてしまうとさまざまな不利益があります。
まず、懲戒解雇になると退職金は払われない場合が多いでしょう。また、懲戒解雇されたことは離職票や退職証明書に記載されるので、今後の転職活動も非常に困難になります。
賠償請求される?「ばっくれ」はあなたの不利になる
ばっくれることで、他にはどのような不利益があるのでしょうか?
「損害賠償されるかもしれない」と心配になるかもしれません。
ばっくれることによって起こる心配なことは、次の3つです。
- 退職の手続きがスムーズに進まない
- 給与や有給休暇などが取得できない
- 損害賠償を請求される可能性は?
退職の手続きがスムーズに進まない
ばっくれてしまうと、離職票や源泉徴収票をもらえないなど、退職の手続きがスムーズに進まなくなります。
離職票は次の就職や失業手当給付のために必要な書類です。
次の仕事が決まっていないなら、失業手当は大切な収入源になります。また、源泉徴収票は、確定申告の際に必要になります。
社員証や健康保険証、さらに携帯電話など会社からの貸与物がある場合、返却しなければいけません。
逆に、年金手帳など預けているものがあれば、返してもらう必要があります。
ばっくれてしまったとしても上記のような退職に伴う書類のやり取りはいずれ必ずしなくてはいけません。
ですが、あなたが会社側と連絡を取って辞める意思を示さない限り、進めることができないのです。
給与や有給休暇などが取得できない
給与や有給休暇などが取得できないという心配もあります。
ばっくれても、働いた分の給料は支給されるはずですが、口座に振り込んでもらえずに会社に取りに行かなければならない場合があります。
通常であれば、未消化の有給休暇を消化して退職となります。
ですが、ばっくれてしまうと、あなたの大切な権利である有給を申請することができず、消化できないまま退職となるケースも多々あります。
損害賠償を請求される可能性は?
ばっくれただけで損害賠償されることはほとんどありませんが、ばっくれて取引先との契約が取れなかったなど、何らかの損害が発生すれば、損害賠償される可能性があります。
無断欠勤で会社に迷惑をかけたことが損害であるとして、賠償金を給与から差し引かれる場合もあります。
会社側としては、大した金額も取れず面倒が増えるだけなので、損害賠償まで請求されるケースはまれですが、中には無断欠勤したことへの「嫌がらせ」目的で請求する会社も。
精神的に追い込まれ、何もわからない状況ではばっくれたという負い目から「泣き寝入り」する人も多くいます。
正社員だけでなく雇用契約の期間がある契約社員の場合も、契約途中のばっくれは契約違反ということで損害賠償を請求される可能性があるので、注意してください。
ばっくれてしまった!どうすればいい?
すでにばっくれてしまって、どうしたらいいのか悩んでいる人は、まず次の行動を取るようにしてください。
まずは辞める意思を伝える
「どうしても会社に行けずに電車を乗り過ごしてしまった」「同僚からの着信も怖くて出る勇気が出ない」ということもあるでしょう。
しかし、ばっくれた当日か翌日に会社から電話がかかってきたら、居留守を使わずに応対しましょう。
無断で欠勤したことを詫び、辞める意志だけでも伝えるようにします。
辞める意思を伝えることで、いつくるか分からない「電話」「自宅への訪問」「家族への連絡」といった心配事を防ぐことが可能になります。
退職届を郵送する
会社を辞める決意が固いなら、無断欠勤を続けていても何もメリットはありません。懲戒解雇を避けるためにも、早めに退職届を出しましょう。
次の就職のために必要な離職票などの書類をもらうなど、手続きを進めるためにも退職届の提出は必要です。
退職届は、必ずしも手渡しである必要はありません。郵送でも十分効力があります。
ばっくれてしまった場合は、まず辞める意志を伝え、郵送でかまわないので退職届を会社に提出しましょう。
自分で言い出せない時には「退職代行」がおすすめ
ばっくれたあと、「もう会社に行きたくない」「会社と連絡を取りたくない」という人は、退職代行を利用するという方法もあります。
上司のパワハラがひどく、自分からはどうしても辞めることが言い出せないという人もいるでしょう。
退職代行は、あなたに代わって退職の手続きの一切を代行してくれる業者です。
会社への連絡も代行してくれるので、自分は家で代行業者からの連絡を待つだけでいいのがメリットです。
弁護士などがやっている業者であれば、損害賠償を起こされたときの交渉も行ってくれるでしょう。
すでにばっくれてしまっている場合でも、即日対応の退職差代行サービスも多くあります。
相談無料の退職代行も多くあるので、ぜひ利用してみてください。
仕事をばっくれるのはNG!デメリットを知って円満退職しよう
「もう会社に行きたくない」と思っても、ばっくれるのだけはやめましょう。
「辞めると言えない」「しかし、もう2度と会社には行きたくないからばっくれてしまった」という人もいるかもしれません。
ばっくれてしまったときでも、必ず辞める意思は伝えるべきです。退職届を送ることも必要です。
「辞める意思を伝える」「退職届を出す」という2つの行動を取るだけで、ばっくれてしまった後でも、あなたが絶対的不利な立場に立たされることを防ぐことができます。
新しい会社で心機一転頑張るためにも、円満退職できるように頑張ってください。