真面目系クズの原因として考えられる毒親の子育てに関する考察

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真面目系クズのことを「真面目なのに実はクズという内面を持った残念な人」として考えた場合、こうした二面性を生む原因として、親の育て方が影響している。それも、毒親のような子供に対してプレッシャーをかける事育てをしたり、精神的に混乱させるような育て方をしていることが、真面目系クズな行動として現れているのではないか、と思うことがあります。

どうしても真面目系クズの原因は、当人の人格や人間性と言った個人に原因があると決めつけて「自分でなんとかしなさいよ」と言われることが多いものです。

もちろん、真面目系クズの人の家族構成や家庭環境などの深く聞くこと事態、あまり親しい間柄でもなければないものえあり、どうしても真面目系クズな行動の原因は、全て個人にあるものだと結論を下してしまうのでしょう。

しかし、実はこうした行動の全てではなくとも一部分が毒親の長年の育て方によって生まれたものだと考えられれば、真面目系クズの人に対する理解が進む可能性がある。もちろん、自分自身が真面目系クズであるとして、悩みを抱えている人にとっても、自分が真面目系クズになるに至った原因を解明できて、生きづらさを解決するのではないかと思います。

今回は、真面目系クズと毒親について調べた事、考えた事について、お話し致します。

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毒親とは

冒頭でも触れましたが、毒親とは子供の内面の成長や対人関係におけるコミュニケーション能力の獲得に支障をきたす子育てをする親の事。つまり、子供の精神的な成長を妨げる毒になる育て方をする親の事を指します。

わかりやすい例を言えば、

  • アルコール依存性の親から暴言や暴力を日常的に受け続けて、適切な自己肯定感が育たなかった結果、自分に自信がも持てないことで消極的になったり、自己評価の低さを埋めるために他人に依存することで社会に適応する術を学習した子供。
  • 日頃から夫婦喧嘩が絶えない、あるいは仮面夫婦のように子供がいるから離婚したくてもできない張り詰めた緊張感が家庭内あるために、二人の仲を取り持つために道化を演じたり、真面目でお利口ちゃんな子供を演じる。自らを犠牲にすることで、他人との関係を構築する術を学んだ子供。
  • 親が子供に対して過干渉になる。親自身が子供の精神的な自立を認めない、親である自分以外の意見や考えを持つことを認めようとしない。結果として、子供は常に親の顔色を伺い、親から見た正解の導き出すために、自分の意見や主張を抑圧して生きることを学んだ。

…などが挙げられます。

一般的に毒親と言えば、母と娘という女性同士の関係として語られることが多いですが、当然ながら毒親とその子供の性別がいつも固定されているものではありません。

また、父と母がタッグを組んで子供に毒となる子育て・教育をする…と言った、両親が毒親というケースもあり、毒親の形は家庭環境により様々です。ただし、子供の精神的な成長に支障をきたすという点では、どれも共通するものがあります。

なお、毒親に深く関連する言葉としては機能不全家族、アダルトチルドレン(AC)などがあります。「毒親と言えばアダルトチルドレン(AC)」のように、両者が同じものとして語れることもあります。

真面目系クズの原因として考えられる毒親の教育方針

真面目系クズの人の場合、真面目であることを絶対的な正義として親から強くしつけられる一方で、真面目でない子供自身の不完全な部分を持つことを強く罰するような行き過ぎた教育方針が、真面目系クズを生む原因になると考えられます。

なお、真面目という言葉そのものが非常に解釈の幅が広いために、子供からすれば「真面目に生きるのは良いことだ」と親からしつこく言われても、一体真面目とはどういうものなのか、何をすれば真面目と認められて親から愛されるのかがわかづらいという特徴もあります。

そのため、子供は親の躾通りに真面目になることよりも、「親が良いものとして認めるもの=真面目なもの」という、親に真面目の基準を合わせて、親の言葉や行動を理解していこうとします。

親から褒められる行動は「真面目なもの」と認識する。親から叱られる行動は「真面目でないもの」と認識していくのです。

…これだけを見れば、親のことをよく聞くいい子、お利口さんで手がかからない子としていいものとして見られるかもしれません。

しかし、詳しく見ていくと

  • 行動の基準は全て親であるために、子供自身の主体性が育まれづらい。
  • 手がかからない子かもしれないが、自分の意見や感情を抑圧することに、しんどさを抱いく可能性がある。子供らしく振る舞える環境を、厳しい躾により奪っていると言ってもいい。
  • 親の顔色をよく伺うことに疲れを感じて、親が見ていないところで手を抜く癖や、ミスをしても表面的に取り繕う癖を身につけてしまう。(そして、そんな真面目でない自分に焦りや自己嫌悪を抱くこともある。)
  • 親が真面目として高評価する行動が、いつどんな時でも一定とは限らないので、混乱しやすい。(加齢も含めて)親の価値観や考え方の変化により、子供自身が真面目で良いことと思ってたものが、不真面目なものとして手のひら返しされてしまう不安があるため、過度に親の顔色を伺ったり、叱られるのを恐れて何もできなくなることがある。(学習性無力感に通ずるものがある)
  • 親が「真面目」と決めたものが、必ずしも学校や職場などの他の人間関係においても、真面目として高評価を受けるとは限らない。親の要求に沿って獲得した真面目さが、他のコミュニティで評価されない状況に陥ると、強い不安を感じて環境に適応できなくなる。

など、社会生活・人間関係でのトラブルを生む原因となるのです。

「真面目でなければ愛さない」という条件付きの愛による子育ての功罪

毒親の子育てによく見られるのが「○○をすれば愛する、逆に○○しなければ愛さない」という、条件付きの愛情を子供に与えることです。

条件付きの愛による子育ては、「子供を厳しくしつけて、将来他人に迷惑をかけないように…」と、道徳的な観点から見ても良いものされ、よく行われるものではあります。

しかし、一方で

  • 子供は愛情を与える親の顔色を常に伺うことを覚えてしまう。(=他者や集団への精神的な依存を招く)
  • 子供は相手を満足させれば愛される。逆に満足させることができななければ愛されないという不安をお覚えてしまう。(=無条件に愛されている存在ではないという自己不全感や虚しさを生む)

などの、精神面の成長を妨げる原因にもなります。

もちろん、他人に迷惑をかけないように自分を律することや、他人のいうことをしっかり聞くという真面目な姿勢そのものは、社会生活を送る上では欠かせないスキルです。

しかし、その真面目さは自分がしたいからと言ってやっているのではなく「他人から嫌われてはいけない」「他人と衝突を起こさないために自分の本音は抑圧する」と言った、他人を基準にした結果として自分に負担をかけることになれば、いずれ真面目な自分でいることに辛さを覚えます。

そして、同時に基準である他人の視線が届かないところでは、普段の辛さから自分を癒すべく、サボる、手を抜く、不真面目になると真面目系クズのクズな部分の行動をする原因となるのです。

加えて、基準となる他人が存在しない場面では、真面目にならなくてもいいという安心感を覚得る一方で、他人基準で生きてきたために、自分に対して虚しさを感じずにはいられなかったり、基準にすべき他人がいないことで不安を感じて、他人や組織に依存することを選んでしまう可能性も考えられます。

毒親そのものも真面目系クズとして育てられてきた可能性

真面目系クズを生む毒親の方も、真面目系クズになるような毒になる子育てを受けている可能性については否定できません。加害者であると同時に、被害者でもあると言えます。

虐待や家庭内暴力(DV)が親から子へと連鎖していくように、毒親は自分がされてきた毒のある子育てに対して疑問を持つに至ってない、問題視していないために、自分の子供に対して毒となる子育てを行っている自覚を持てていないと考えられます。

また、親世代が高度経済成長以降のような終身雇用を前提とした社会であり、将来への不安が薄い時代で育ってきたという状況を想定すると、自分が毒のある真面目な子育てを受けていたとしても、それが社会生活を送る上では問題にならなかった。それどころか、むしろ良いものとして社会から評価されていたために、自分が毒のある子育てをしている自覚が無いと考えられます。

真面目であることを絶対的な正義とした教育方針は、終身雇用のような生き方の見本(いわゆる「敷かれたレール」)がある時代ではうまく適応できるのですが、その見本が時代に合わなくなって社会全体が不安に包まれたり、グローバル化などで様々な価値観との接触を迫られる状況になると、途端に適応できなくなり生きづらさを抱える原因になると感じます。

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参考書籍

https://mental-kyoka.com/wp-content/uploads/2019/05/hitonohukou-kyoukan.jpg

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