「真面目なように見えて実はクズ」という意味をもつ「真面目系クズ」の人は、就職活動を前にすると、持ち前の性格のせいで面接で落ちたり、クズな部分が見抜かれてしまうことで仕事が見つからず苦労する経験が多くあります。
※真面目系クズは以下の記事で解説しています。
また、仕事が無事に決まったっとしても、いつまでも真面目なままの自分を演じきれず、次第にクズな部分が周囲にバレてしまい評判を落としてしまうことから、仕事が続かずそのまま引きこもってしまう人も少なくありません。
真面目系クズの主な特徴と言われる
- 地道な努力・トレーニングを継続することが苦手
- 人が見ていない状況ではついサボってしまう
- やるべきことを後回しにする。下手をすれば手付かずのまま放置してしまう。
- でも、表面的な真面目な人間のように見せるのが得意
という行動が、仕事をしていく上では信用を失う大きなマイナス材料になり、就職するのも就職してからも苦労が耐えません。
そして真面目系クズは、そのクズさゆえに自分の性格を正していくことすら面倒なので後回しにしたり、性格を変えるための努力が続かず結局自分を甘やかしてしまうために非常にめんどくさい性格でもあります。
しかし、真面目系クズとは言え生きていくためには何かしら仕事をして収入を得なければいけません。
今回はそんな真面目系クズな人が、自分に合った仕事を見つけるためのヒントについてお話しいたします。
目次
真面目系クズの人に向いてる仕事
徹底的に楽ができる仕事
真面目系クズの人の「サボりたい」「自分に甘い」という特徴は、好意的に解釈すれば「楽をしたい」すなわち効率化につなげられる性格とも見ることができます。
効率的な仕事をこなすことができれば、休憩時間や暇な時間が手に入りますし、楽に仕事をこなせるということが、なかなか自信がもてない真面目系クズの人の確かな自信となります。
仕事の効率化と言えば、Word、Excelを使ってできる事務的な仕事がいい例ですね。
他にも、単調な作業や、反復作業などは効率化によるメリットを受けやすく、楽をしたいという気持ちが強い真面目系クズの人には適した仕事と言えます。
人との関わりが少ない仕事
真面目系クズが仕事をする際に直面するのは、人間関係の問題
「真面目なのに実はクズ」という印象が強いので信用を得にくく、仕事を頼まれることも少なくなり、就職しても次第に孤立し居場所をなくしがちです。
真面目系クズは人間関係の問題を抱えやすいので、あえて自分一人で完結するような仕事や人間関係が少ない仕事を選ぶことで、人間関係の問題を物理的になくすことができます。
具体的には、在宅ワーク、作家、クリエイター、トラック運転手、プログラマー、農家、デイトレーダーなどの対人関係がそこまで重要ではない仕事であれば、真面目系クズの人でも楽にこなせます。
逆に接客業、サービス業、教師、保育士、介護士などの人のコミュニケーションが重要な仕事は真面目系クズの人にとっては不向きと言えます。
ただし、在宅ワークのように人間関係を気にせず自分のペースで自由にできる仕事は、自制心が無いと自分をとことん甘やかしてしまいがちにもなります。
真面目系クズとは言え、最低限の締切を守る、ルーティンワークができるように自分を律した上で仕事を選ぶようにしましょう。
新人教育・マニュアルが充実している職場
真面目系クズの人は、自分一人の努力で仕事ができるように努力するよりも、新人教育がしっかりしているサポートの手厚い職場に入って、そこで一から鍛えてもらう方が、長い目で見れば性格を矯正して、まともな生活をできるようになります。
サボりそうになったらその都度指摘が入る、期限を守るように何度もアナウンスをしてくれる、仕事のやり方を丁寧に教えてくれる、マニュアルが整っているといった新人教育が充実している職場を選ぶようにしましょう。
真面目系クズの人に向いていない仕事
責任が重い仕事
真面目系クズの人は責任感の大きな仕事を振られても表面的には真面目に対応して仕事をイケ入れますが、その裏では「面倒なことを引き受けてしまった」「失敗したくないなぁ」という気持ちでいっぱいです。
その結果、仕事を締切まで放置する、失敗するのが怖いからあえて手を抜いて妥協してしまう、仕事をしなくてもよい理由や言い訳を並べてしまう、といった信用を損なう行動を取ってしまいます。
とくに責任感が強く求められる人の命や安全に関わる仕事(医療、インフラ系)の場合、責任感の重さから逃げ出してしまいがちな真面目系クズの人には不向きと言えます。
協調性・チームワークが必要な仕事
人間関係のトラブルを抱え込みやすい真面目系クズの人にとっては、協調性やチームワークが重要な仕事は向いていません。
仕事分担である仕事を気前よく引き受けたのに雑な仕事をした結果、余計な仕事を増やしてしまい同僚に迷惑をかける、コミュニケーションが苦手なために仕事の内容が把握できず何度も説明を聞きにいくこと、相手の作業の手を止めてしまうなど、チームの足を引っ張る存在になりがちです。
何度も人間関係でトラブルを抱えその度に謝り続けるのにもかかわらず改善がなかなか見られないことから周囲の反感を買いやすいのも特徴的。
また、何度も謝ることから自己肯定感が失われやすく、仕事をしていくのに必要な最低限の自信やモチベーションがでないことから、更に周囲の足を引っ張る原因になってしまいます。
丁寧さや細かな作業が求められる仕事
監視がないところではとことん手を抜きたがる性格ゆえに、丁寧さや細かさが求められる仕事は苦手です。
真面目な自分を演出するために、仕事のクオリティも表面的には問題無くみせるテクニックが身についてしまい、仕事の荒さ雑さが目立ちお客様から信用を失うことが少なくありません。
技術職やクリエイティブ職など、手に職を付けるタイプの仕事は真面目系クズの人にとっては、技術を付けるための努力そのものが苦痛に感じて途中で投げ出しやすく、向いていません。
真面目系クズの人は高望みせず地道に働いて自信をつけていくのも大事
正直真面目系クズの人は、普通に仕事をしていく上では非常にマイナスとなる特徴をもっている性格と言えます。
具体的な仕事の進め方や技術の身につけ方でも問題を抱えやすいだけでなく、対人関係においても問題を抱えやすく、普通に働くことに大きな影響が出やすい性格です。
第一印象は真面目、しかしその後に新たにクズという大きなマイナスの印象が出てくるために、周囲からはクズな印象の方が記憶に強く残りやすく、仕事をしていく上では直したほうが賢明です。
しかし、真面目系クズな人は数週間や数ヶ月で真面目系クズな性格が身に付いたという人は少なく、数年、数十年と人生の長い時間をかけて手を抜くことやズルをすることを覚え、嫌なことを後回しにする習慣が身に付け、自分を表面的によくするテクニックを身につけてきたわけで、すぐさま直そうとしてもうまくいきません。
性格を直そうと思い立ってもまずは自分のできる範囲でいいから直していくことが大事です。
努力が続かないのであれば、まずは確実に継続できるレベルで目標を設定してそれをこなしていくようにする。
例えば、
- 早起きをする
- 挨拶をする
- 忘れ物をしない
- 5分前行動を心がける
- 机の上の整理整頓を心がける
というように、小学生の子供が普通にやっている基本的で社会生活を営むのに必要なスキルから、身につけるようにしてクズな部分を改心し真面目な性格に近づけるように変えていくのが大切です。
この時に「小学生がやっているようなことすらできない…」といじけるのではなく、小学生が当たり前のようにやっていることでもちゃんとこなせば、それだけで評価されるようになると前向きに考えるようにしましょう。
真面目系クズの人を指導する場合に気をつけておきたいこと
真面目系クズは本院だけでなく、指導する側にも大きな負担になります。
- いくら教えても成長の兆しが見えてこないので心が折れる
- 要領が悪いために自分の仕事の時間まで削られるように感じる
- クズだと自覚しているのに改善しないためにイライラする
というような気苦労やストレスが絶えず、ついカッと怒鳴ってしまうこともあろうかと思います。
真面目系クズの人が部下の場合、真面目に指導するよりも「とりあえずこっちで直しておくから」と、相手に成長させる機会を与えず自分ひとりで仕事を抱え込んでしまう場面も少なくありません。
しかし、成長が遅いとはいえ、成長させるための話し合いや仕事を見直す機会を設けなければ、クズな部分が修正されないままになる更なる負担を自分が背負い込むことになります。
真面目系クズの人を指導する場合は、とにかく時間をかけてまずはできる範囲でいいから一つずつやるべき課題を提示してそれを守らせることから取り組む、という姿勢の指導が重要です。
即戦力になりにくく、誰も指導をしたがらない人だからこそ、まずは最低限度の人並みのことができるようなレベルで目標を提示して指導するようにしましょう。