意識高い系に仕事ができない人が多い理由

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ビジネスや社会情勢にアンテナを巡らし、さも仕事が出来そうに見える意識高い系の人は、実際は口だけ君であり仕事ができない…そんな話を耳にすることがあります。

もちろん、仕事ができないのであれば、相応の地道な努力をして効率的且つケアレスミスが起きないような仕事のやり方を学習していくのが基本中の基本ではありますが、意識高い系の人はその基本を疎かにして自分の不勉強を棚に上げるという行動が目立ちます。

そのくせ、仕事論や自己啓発に関しては妙に熱心でSNSを駆使して同じような意識の高さ(のみ)を持つ仲間に向けて情報発信をしたり、その仲間から刺激(のみ)を受けて満足感に浸り続ける。

しかし、受けた刺激が仕事に反映されないどころか、やらなくてもいい明後日の方向を向いた努力が行動力で周囲を振り回して疲弊させる。

挙句には「これだけ頑張っている自分を評価しない社会の方を正していかなければいけない!」と被害者ぶった態度を取るために「だから意識高い系は口だけの人で仕事ができないのだ」という言説が広まっているのだと分析しています。

今回は、そんな意識高い系に仕事ができない人が多い理由についてお話しいたします。

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必要もないのに同業者や仕事仲間を見下し顰蹙を買う

意識高い系の人の行動をリアル・ネット関係なく見ていると、さも自分は何か社会的な地位がある立派な人間であるかの如く振る舞い、妙なプライドの高さやリーダーシップへの関心を見せる事があります。

まるで、自分が革命を推し進め新時代を作り上げようとする歴史上の偉人にでもなったかのような、勇猛果敢な言動が目立ちます。

しかし、その言動の大半は

  • 必要もなく他人見下していると捉えられる。
  • 分不相応であり相手から顰蹙を買う結果になる。
  • 分不相応過ぎるあまりに相手を驚き呆れさせてしまう。

と、結果として自分の評判を下げ、印象を悪化させることになっています。当然ながら見下された事で気分を害して苦言を呈する人が出てくることもあります。

しかし、その苦言を「自分の主張が理解できなくて負け惜しみを言っているに違いない」「批判は何も生まないから建設的な意見を述べるべきだ」と真正面から受け入れようとせず衝突を起こすため、次第に意識高い系の人から比較的まともな人が去る結果となるのです。

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指摘は「足を引っ張っている」と解釈し、反省に繋がらない

意識高い系の人によく見られるのが「批判的な意見を寄せる人は、足を引っ張ろうとしているだけだ」という主張です。

批判や異論に素直に耳を貸すのではなく、それすらも自分の意識を高く見せるための材料と用いるばかりで、反省や改善に至らない。(むしろ開き直ることも)

こんな状態では仕事に悪影響が出るのも無理はないことでしょう。

また、足を引っ張る人が出てきた時に

  • 「足を引っ張る人は嫉妬しているだけだ」 … 自分は他人から嫉妬をされるほど、優れているもの、秀でているものがあると主張し、必要以上に自分を大きく見せようとする。
  • 「自分の意見が正しいからこそ足を引っ張る人(=悪)が出てくる」 … 自分を正義、他人を悪というわかりやすい対立構造を作り、周囲からの共感や同情を誘う。
  • 「足を引っ張る人に負けては自分の信念を折り曲げてはいけない」 … あえて困難に状況に挑む自分を演出する。これにより、もしも自分の野望が叶えられたら「困難に負けずに乗り越えた自分」を演出可能で、ドラマティックなストーリー展開により周囲の人と引き込むことできる。また、仮に失敗しても「邪魔さえなければうまく出来た」と自分の失敗を他人のせいにして自尊心が傷つくのを和らげるようとする。(=セルフハンデキャッピング)

という、心理も伺えます。

ただし、どの心理も素直に批判や指摘を受け入れているわけではないという点は共通しており、反省や改善はみられません。

場合によっては、「自分は意識が高いから無知蒙昧な人々を啓蒙せねばなるまい」という勘違いして突き進む光景も見られます。

そして、意識高い系なら忌み嫌うはずの思考停止状態でやみくもに突き進んでいるという皮肉な状態とも言えるのです。

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度重なる余計な一言や行動で自分の評価を落とす

もちろん、意識高い系の人でもそれなりに仕事はできる人がいるのも事実ですが、自己アピールをすることに余年がなく余計な一言や不必要な行動により、ジワジワと周囲から煙たがられることが少なくありません。

例えば

  • とにかく目立とうとしてビッグマウスになる。
  • 自分がどれだけ仕事で必要とされ求められているかを自慢したがる
  • (浅知恵なのに)誇らしげに専門知識や(とくに横文字の)難しい用語を意気揚々と口にする。

などの、いわゆる「痛い」と周囲が感じてしまう行動が目立ちます。

まるで過去に中二病だった人が、現役で中二病を発症させている人を見て蕁麻疹が出るような気分に陥るがごとく、恥ずかしい若気のいたりを見せつけられた時に感じる言葉にしにくい不快感を、知らないうちに周囲に抱かせてしまいます。

もちろん、この若気の至りに対して好感や理解を示す人がいることもありますが、大抵の人は不快感を感じてもそのことを表には出さず温かい目でそっとしておくものです。

めんどくさい人には穏やかに接しつつ、徐々に距離を置くという、社会人ならではの大人の付き合い方でもあります。

しかし結果として指摘は受け入れず、そして指摘をしてくれそうなまともな人は自然と距離を置くことから、意識高い系の人は自身の思考や行動に葉止めがかかりづらくエスカレートしてしまうという問題もあるのです。

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意識の高さの割に頑固な思考が目立つ

意識高い系と聞くと、さも柔軟な思考を持っており、物事を多面的な視点で判断できる人かとお思いの方もおられようと思いますが、実際に話してみると思いのほかに頑固という特徴があります。

異論、反論、自分に向けられた疑念、質問の声を受け入れる余裕がなく、あくまでも「私(俺)意見こそ正しくて、間違っているのは周囲の方だ」という自己中心的で拙い考えが目立ちます。(場合によっては全てを一括りにして「悪」と決め付けることも…)

例えば「自分とは異なる文化や背景を持つ人々に対して寛容であるべきだ」と、グローバル化が進む昨今のご時世から求められるような主張をする意識高い系の人が、いざ自分の主張に対して異論や疑問が投げかけられると急に排他的な態度を取って不寛容になってしまう…という光景は、まさに「寛容が聞いて呆れる…」と表現するのが最もかもしれません。

まさに言行不一致。下手をすれば、さっき話したことをすぐさま二転三転させてしまうために「口ばかりで信用に値しない」と見られてしまいます。

そして、仕事においても「本当にこの人に仕事を任せていいものだろうか…」と余計な不安を与え、信用を失いやすいことが仕事のできなさにつながるのです。

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意識の高さの割には精神面が不安定なので土壇場に弱い

意識高い系に憧れて実際になってしまう人の中には、本当はコンプレックスの塊で意識が高い自分をアピールすることでコンプレックスを隠そうとしている人が目立ちます。

例えば、

  • 自分に自信がない
  • 勉強が苦手である
  • 社会的な話題で話し合える人に恵まれない
  • 確固たる自分自身(アイデンティティ)がない

などの、コンプレックスにしっかり向き合わず、意識高い系というキャラ(仮面)を被って手っ取り早く自分ではない別の自分の変身することで、見たくない自分の甘さ、弱さ、未熟さ、醜さから逃げようとするのです。

抑圧して見ないようにしている自分の影(ユング心理学の「シャドウ」)に向き合わず、不安から逃避するためにに意識高い系になるため、自信満々のように見せる裏では非常に繊細で不安定なメンタル、そして肥大しすぎて今にも破綻しそうな歪んだ自尊心と自己愛に苦しむことになります。

もちろん、苦しみを感じても素直に自分の弱さと向き合わず、さらに苦しむをさけるために意識高い系にのめり込み、自己啓発本を読みあさったり、SNSで意識の高い投稿を行うという悪循環に足を突っ込むのです。

基本的に弱い自分から逃げるため意識高い系という仮面(ユング心理学の「ペルソナ」)を被っているために、どうしても自分の弱さを痛感するような難易度の高い仕事を目の前にすると、やらない言い訳をしてやり過ごそうとしたり、その場から逃げ出そうとします。

代わりに拙い自分が傷つかないような楽な仕事ばかりをこなしたり、そもそも働くことを辞めて楽して稼げる、そしてあわよくば自分をよく見せることができる仕事に飛びつこうとするのも特徴的です。

「スタバでマックでノマドワーク(もう死語かもしれないが)」のような仕事に憧れるのも、このためなのかもしれません。

また、仕事の他にも真っ当な指摘をしてくれる上司・同僚・友人・知人・親などの存在に対しても苦手意識を感じやすく拒絶しがちです。

結果として自分と似たような不安定であるがゆえに意識高い系になってしまった人たちと馴れ合いの関係に陥ることがあります。(場合によっては共依存関係になることも…)

意識高い系同士でつるんでさも立派に仕事をしているかのように見えて、内実はツッコミ不在の仕事ごっこであり、マルチ商法やネットワークビジネスのような怪しさが拭いきれません。

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国立大教育学部卒、専攻は心理学。発達心理学、教育心理学、スポーツ心理学、社会心理学を中心に心理学に関する記事を執筆中。そのほかにも、人間関係やコミュニケーション、性格、スマホ、SNS、ゲームなどのあらゆるテーマを心理学の知識を用いて詳しく、面白い記事を書くことを心がけております。

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